貫井徳朗

2009年11月24日

貫井徳郎「乱反射」4

 ひとりの幼児を死に追いやった、裁けぬ殺人

新聞記者・加山の2歳になるひとり息子は
根腐れをおこした街路樹が倒れ下敷きになり頭に重傷を負い
救急車でたらい回しをされ死亡してしまう
息子の死に疑問を感じた加山は真相を調べるべく
関係者達を調べていく....

ささいな日々のルール違反
ゴミを収拾日以外に出すとか、犬のフンの後始末をしないとか
誰でも心当たりのひとつやふたつはあるコトが
積み重なって重大な犯罪を巻き起こした時
あなたのせいで人が死んだと言われたら、自分の非を認められるだろうか?

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2008年03月06日

貫井徳郎「鬼流殺生祭」2

時代は明詞 維新によって夢や希望をもって江戸に向かった侍達は
思ったように仕事を得られず、町は荒れていた
公家の三男坊九条惟親は海外から帰った友人が殺された 現場は密室状態
彼にはフィアンセがいて、その一族は昔から特殊なしきたりを持っていた...
被害者の親族達から事件解決の依頼を受けた九条惟親は
この奇怪な事件に、友人の朱芳慶尚にたすけを求めるが...

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2007年08月30日

貫井徳郎「殺人症候群」4

過去、事件の加害者になり復帰した人間が次々と殺されていく事件がおきた
環は3人を招集し、事件がリンクされているのか?  誰か裏で復讐のために
殺しを請け負う奴がいるのか探し出すように依頼したが、メンバーの一人、
倉持がはじめて仕事を拒んで去っていった
驚く 2人 しかし環は、その訳をしっているようだった....
復讐のために人を殺す殺人者はホントウにいるのか? 倉持の過去とは何なのか?

シリーズ3弾 最終章 ちょうどさっき読み終わって、ちょっとショック.....
まったく嫌な終わり方だ ん〜貫井徳朗続きを読む

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2007年08月16日

貫井徳郎「夜想」4

貫井氏の本は、どの本を読んでも「慟哭」と比べてしまう
あまりそう言うのもどうかな〜とは思うのだけど、それだけ印象深い作品だった
娘をなくし宗教にのめり込む男、幼児殺害の事件を追う警察官、慟哭とはこう言うコトを
指すのだと、かわりのコトバが見つからないほどの主人公の心の叫びを描いた

本書のコピーが「慟哭」から14年、ふたたび...となると、期待せずにはいられない
おまけに読みながらも、色々考えてしまい、主人公が騙されるのでは?とか、
この団体が豹変するのでは?とか、誰がいったい悪者なのかと?と思い
読んでいたが、読み終わって意外な結末と、人の想いの側面をみた気がした

主人公の雪藤は、事故で妻と子供を亡くし、それから死んだように生きていた続きを読む

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2007年07月01日

貫井徳郎「妖奇切断譜」3

時は明詞 上野の山は屍の山と化す
戊辰戦争の傷跡がいまだ濃厚に残る東京
女の八つ裂きにされた屍体が連続して発見される

時代が変われど、武士や公家達の長年の矜持は変わらない
元公家である九条の元へ、同じ元公家である藤下が訪ねてくる
次に狙われるのは妹かもしれない....

殺された女達は、昨今話題の美女三十六歌仙のモデル
身分を隠しモデルとなった妹・珠子が次に殺されるのではないかと言うのだ
九条は独自に調査を始めた矢先に珠子の遺体が発見された

いきなりシリーズ二作目から読んでしまいました...続きを読む

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2007年03月09日

貫井徳朗「誘拐症候群」3

警察の特殊チームの一員の顔も持つ托鉢僧の武藤は、ふとしたきっかけから
近くでティッシュ配りをする青年と知り合う 
世間では、人に知られることなく子供の連続誘拐事件が起きている 
しかし身代金は数百万 支払える金額と報復に怯え警察に告げることなく
犯人との交渉に応じる両親達

ティッシュ配りをしていた青年の赤ん坊が誘拐される 実は大企業の御曹司だった
身代金は1億円 彼はしかたなく勘当された親に助けを求め、身代金の受け渡しを
指名されたのが武藤だった 運んでいたお金はあっと言う間に取られ、子供が遺体で発見される
武藤は犯人を暴くため犯人探しを開始する.........

症候群シリーズ2作目 調べたら半年ぶりだった続きを読む

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2006年12月16日

貫井徳朗「愚行録」3

一家4人残殺 住宅地でおきた絵に書いたような幸せな家族がある日殺された
有名校を卒業した美貌の妻は常に人気の的だった
一流企業に勤める主人、そして幼い兄妹 いったい彼等に何があったのか?

話はご近所、同窓生など彼等のまわりの人達の証言で綴られていく
各々の思い出や印象はさまざまで、その証言で浮かび上がる
被害者の肖像が作り上げられて行く
宮部みゆきの「理由」を思いだした それから貫井氏の「プリズム」 

この話、読んでいてまさに「愚行録」! いやんなっちゃう程である続きを読む

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2006年11月03日

貫井徳朗「プリズム」2

プリズム=ガラスなどでできた多面体、光を分散・屈折・全反射・複屈折させる光学部品

小学校の女性教師が殺された
彼女の友人、教え子、恋人、元恋人、同僚から見た彼女は、まったく違う人物だった
それは見る人の印象の違いなのか?、彼女のなかの違う面なのか?
それと同じく事件も、見る人により幾層にも見えて、真実を見つけるコトは難しい 
多少の複雑さの違いはあれど、人から見る自分像も違うのだろう 
そして本当の自分像も一面ではないはず

この話は各章、教え子、恋人、同僚、友人の語りで綴られている 
そして一巡すると誰が犯人なのか真犯人が判らない内に終わる 
と言う、え〜〜〜!そう言う本だったのか!
あとがきに ミステリーの典型的タイプのなかの1つだとか書いてある
犯人はどうでもいいと言うか(違うか..)最終的な結末が重用しされないものであり... 
ほんとか!気になるよ普通
しかし犯人当ての本ではないので、各章であかされる彼女の話によって
プリズムを通したように彼女が、また事件が映し出されるのを読むのは面白い

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2006年08月11日

貫井徳郎「失踪症候群」3

別の人生を歩めたら.. 誰だって一度くらいは考えるコトだろう
自分の過去や家族、友だち、学校、仕事、恋人.... 
何かに行き詰まると、何もかも放り出して逃げてしまいたい
ふとした時にこのくらいのコトは考える(考えない?ん?)

失踪するたくさん若者達 あるモノは親の期待から、そしてあるモノは...
何のつながりもないと思われた失踪した若者達が、ある線でつながっていた
「若者たちの失踪の背後にあるものを探って欲しい」
依頼を受けた環は、人事に席を置く正体不明な男
自分のチームメンバーを召集し、特殊な事件だけを秘密裏に捜査をはじめる

チームのメンバーは、托鉢僧の武藤、肉体労働者の倉持、探偵の原田 そして環
とバラエティ豊か 彼等の描写が読んでいて目に浮かぶようだ 
無口で冷血、明るい親分肌、人情派なちょっと疲れた中年、そして欠点が一切なさそうな
かなり美形にかかれているチームリーダ こんなのいないよ!
キャラクターがはっきりしすぎて楽しいんんだが、ちょっと二時間ドラマみたいと思った続きを読む

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2006年07月16日

貫井徳朗「慟哭」4

どう‐こく【慟哭】
[名]悲しみのあまり、声をあげて泣くこと

心が砕けてまるでポッカリと穴があいている
悲しみは時として、悲しいと言う感情を湧かせる前に心ごとぐっさりえぐってしまう

幼い娘を失った男
そしてあいた穴 それは一生ふさぐコトの出来ない傷

連続幼女誘拐事件が起こる 何の手がかりもないまま続く誘拐事件 
警察はマスコミのバッシングを受け、担当捜査課長は自らの私生活を暴露される
そして次に狙われるのは.... 警察は犯人の狙いを見破れるのか?

読み終わった時、たぶん自分が想像していた推理小説とはこれだ! と思った
京極堂やS&Mシリーズを経てミステリーと言う分野を意識した
そして新本格派と呼ばれるミステリーを読み出した時
ふっとこれなの?と言う疑問が多少あった
しかし「慟哭」は単にミステリーと言うカタチよりも 
うまく説明できないが、もっと硬質で違う小説と言う感じもする
じゃどっちだ!続きを読む

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