島本理生

2008年12月18日

島本理生「クローバー」3

「ただの塩水を海水だと思い込んでいる君たちみたいに、
私も本当の恋だと思い込んでいる砂を吐いているだけなのかしら」

見栄っ張りでワガママ、気が強いくせに一人じゃいられない姉・華子
そして何故かそんな華子のお守り役となる優しい?弟・冬治
ふたりの双子は親元から離れての同居大学生活を送っている
常に作り込みOK!な華子は次から次へボーイフレンドを替え
とうとう理想の男に巡りあい付き合いだしたのも束の間
完璧過ぎる彼にほとほとくたびれ、砂出し中のシジミに向って恋を語ったりしている続きを読む

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2007年11月10日

島本理生「あなたの呼吸が止まるまで」2

小学生の朔は舞踏家である父と二人で暮らしていた
母は職業にはならない舞踏を続ける父の元を離れ別の家庭を築いているらしい
父や父の仲間達、大人と一緒にいる時間が多い朔は、同級生達の子供っぽさが
苦手だったりする そんな朔は父の知り合いの青年に惹かれていく...

母に捨てられたような気になる朔にとって「自分を見捨てない」かどうか?
と言うのが、とても大事なコトなのである 孤独の中で手をつないでくれる人
自分に話かけるコトバや顔つき、そんななかに何かを感じるのだろう

二年ぶりの新刊なんですね〜 私は何故かこの本の紹介で父親殺しのミステリ系とか
読んだ気がして、あまりにのほほ〜んとした父親に、どう考えても憎めなさそうと
不思議な感じで読み始めてました いや〜何をどう間違えたんだろう??続きを読む

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2007年03月08日

島本理生「生まれる森」3

 どんなに明るいほうに戻ろうと手を引いても
 気がつくと一緒に深い森のなかに戻っている
 抜け出す努力を放棄したまま大人になってしまったこの人と
 十年も二十年も一緒にいるなんて冗談じゃないと思った.....

好きな人に別れをつげられ、やけになった私は、いろんな人とつきあい妊娠してしまう
主人公は、好きな人との記憶から抜け出せないでいた
本作を読むとどうしてもナラタージュを思い出す 
でも最後に本人が書いてあるように、これは恋の話なの?と思う続きを読む

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2006年11月28日

島本理生「ナラタージュ」4

高校の時、とても好きだった先生に再会した大学生の泉は、
その時の感情を甦らせながら、また近づいてしまう
重なることのない二人の道を知りながら、泉は何を得ようとするのか....

あ〜何から書いたらいいんだろう  とても恋愛小説です
とても好きで、ふたりの間に色んな思い出や秘密を隠して、
卒業の時にキスをした先生なんてだれでも心に残る
相手を全部理解してるわけじゃないのに、何故か同じ感覚をもつ人っています
とても好きになるけれど、そう言う人に限ってうまく愛せたためしがない

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2006年11月19日

島本理生「シルエット」3

わたしの中に雨は降り続いた 
そして自分の体内に確実に響く雨音をいつまでも聞いていた

冠くんにはじめて出会ったとき、わたしは彼を霧雨のような人だと思った
春先に降る、やわらかくてどこか暖かいあの雨に似ていると

女性のからだに嫌悪感を覚える彼と手をつなぐコトもなく別れ
ヤケになって家を出て男の子の家に転がりこんだりしたあと
今は大学生の恋人せっちゃんとつきあってる

女子高生の恋愛小説「シルエット」
読んでいて「恋」とか「愛」と言う言葉が、こんなに似合わないのもないと思った
じゃ何か?何かもっと根源なとこの話 恋愛の前の好きだとか嫌いだとか、
それよりももっと前の感覚 良い言葉がない続きを読む

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2006年09月11日

島本理生「リトル・バイ・リトル」4

物語りを書く人とはこういう人なんだろうと思った 
日常のひとつひとつの動きを目を瞑りながら丁寧に思いだし書きしるている
飾り立てた言葉は最小限にして 静かに 

高校を卒業してアルバイトをするふみは、母親と父が違う幼い妹と暮らしている
誕生日だけ会う父親が待ち合わせ場所に現れなくなった6年前
父親へのあきらめと希望を心のなかに持つふみ
たぶんそんなに恵まれてると言えない三人の家庭 

これを読んでて自分の文章がはずかしくなった(私のは日記だが)
実は、重力ピエロの読書中なのに本を忘れて乗った電車 しょぼん...
もうすぐ順番がくる「ナラタージュ」の前に読んでみようかと手に取った
はずれる可能性が大と思いながらも短めな女性の本を読もうと思ったのだ
そして、うまいな〜この人と思った 高校か大学で書いてるんでしょ?続きを読む

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