角田光代

2009年05月25日

角田光代「三月の招待状」3

大学時代の友人夫婦から届いた離婚パーティーの招待状
そこに集まる5人の友人達
卒業から10年余り、変わらない日常と波立つ心 
もてあます自分自身を見過ごすことが出来ない時に皆来ているのかもしれない....

ライターとして活躍し居候状態の8歳年下の恋人と暮らしている充留
何度も浮気を原因に別れたりよりを戻したりしてきたけれど
かわらない15年に終止符を打ち離婚を決意する正道と裕美子
学生時代から目立たず今は主婦になりコドモが出来ないことに悩んでいる麻美
そして各地を放浪し定職をもたない宇田男
大学を卒業して10年余  離婚パーティーで顔を合わせた5人
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2009年03月17日

角田光代「森に眠る魚」3

セレブな生活にあこがれ無理をしてマンションを買った・繭子
ボランティアグループに入り独自のポリシーを持つ・瞳
人への依頼心が強い・蓉子
経済的にも家庭にも恵まれ明るく屈託のない・千花
完璧主義で絵にかいたようなマダムな生活を送る・かおり

幼稚園入園で出会った5人の母親
新しい土地で不安を抱えたりしていたのに仲の良い友人が出来たコトに喜ぶが
小学校の受験をきっかけに、彼女達はカンケイを変え追いつめられていく....
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2009年03月02日

角田光代「ロック母」3

「誰か一人殺していいと神様に言われたら、肉屋の主人を狙う」
と物騒な一言ではじまる短編集「ロック母」
チキショーあいつ殺してやりたい!っとどの話からも
やたらと物騒な登場人物が満載である

近所の鼻持ちならない嫌な奴、早く死んで欲しいと呪い続けた父親、
旅先で出会ういい加減な奴らと腹立たしい出来事、家に残る先妻気配の恨み、
何から何まで腹を立てだしたらキリがない
でも何より腹立たしいのは自分自身なのだ
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2008年03月31日

角田光代「八日目の蝉」4

蝉は生まれて7日で死ぬと言う
何年も土のなかにいて7日ばかりで死んでしまう
じゃあ仲間が死んだあと、自分だけ生き残れるとしたら
私はひとり生き残ることを選ぶだろうか?

不倫相手の家に忍びこみ、眠っていた赤ちゃんを見て衝動的に連れてきてしまった希和子
薫と名付けた赤ん坊を連れ、宗教団体や最果ての島に逃げ続ける

 逃げて、逃げて、逃げ延びたら、私はあなたの母になれるのだろうか

何故、この赤ん坊がかけがえのないものに変わってしまったのか?
たぶん その答えは女にもわからないだろう
ただ逃げて、一日でも長くこの子といたい その気持だけで
何年もにも及ぶ逃亡生活がはじまった
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2007年09月22日

角田光代「ドラママチ」3

何かを待つ8人の女達
皆、ドラマを待っているらしい
何時もと違う私、胸が少しワクワクするような、ん〜ズキンとかでもいいのか
そんなドラマってコトなんだろうか?

子作りのため会社を辞めた女、なかなか気配がないまま、旦那の浮気に気づいてしまう
それからと言うもの不倫相手の職場で働く姿や帰りの買い物姿を見て家に帰ると言う
日々を過ごす「コドモマチ」

きっと初めは、相手がどんな人だろうと言う思いで見に行ったんだろうけど
今となっては何故こんなコトしてるか判らないのだろう
彼女と同じ食材を買って違う料理を作り、さりげなく今これは旬の素材だからと
旦那と交わす会話とか、ま〜意味がないコトこの上なく確かに”待つ女”定義に
カテゴライズされてしまいそうだ

コドモマチ・ヤルキマチ・ワタシマチ・ツウカマチ・ゴールマチ・ドラママチ・ワカレマチ・ショウカマチ続きを読む

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2007年01月15日

角田光代「幸福な遊戯」3

男2人に女1人 三人ではじめた共同生活は思いのほか居心地よく、
それは、ひと時の幸せな時間であり永遠に続くものではないと判っていても
気がつかないふりをしたい ずっと 

だからまわりの人が、少しづつ温室から現実へと去っていく姿に
「行かないで」と泣いて留めるなんて言うコトは出来ない
たぶん私なら去っていく気配を感じただけで恐くて恐くてどうしようもなく
でも去っていく人にさらっと別れを言うのだろう

男女の共同生活 奇妙と言うか居心地の良い毎日を過ごすうちに
二人の男は順に出て行ってしまう そして取り残される女
そして空いてしまった穴を埋めるように何かを求めるのだろうか?続きを読む

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2006年10月07日

角田光代「対岸の彼女」3

あたし なんにもこわくないの
そんなところに あたしの大切なものはないの

誰かと一緒でないと不安になる
自分を受け入れてもらえる雰囲気を無意識に探して、恐る恐るまわりを見渡す
そんな自分に嫌気がさす
だから、こんなところに大切なものはないと言い切れるナナコに強い憧憬を覚えるのだろう
一抹の苛立ちや嫉妬とともに

三十歳を過ぎて、小さな子供のいる小夜子は、子供を遊ばせる公園を転々とする公園ジプシー
中学の時から変わらず自分と言うものの置き場に不安を持つ
そして、久しぶりに仕事をはじめた会社の女社長の葵に出会う

現在の小夜子の話と、会社の社長 葵の高校生時代の話が交互に語られる
これはちょっと珍しい 普通なら主人公の現在と昔が交互に..と言うのだろうが 
違う人でありながら、分身のように同じ悩みを抱いて過ごしてきた二人を対象させる
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