1
  今週、また一つの大きな研究の論文が、アーモンドを食べることによる一連のすでに知られている健康上の利益を増やすこととなった。
 毎日1オンスのアーモンドを食べることが、10年後の心臓病のリスクを3.5%減らすことにつながるとされた。
 アーモンドは体重を減らし、糖尿病を防ぐのに役立ち、がん細胞の成長を遅らせる可能性があることが既に知られている。
 アーモンドは、栄養上、人間が食べることのできるまさに一番の食べ物である、という強い主張がなされ得る。
 この評判の結果、現在、アメリカ人は、1965年の10倍以上のアーモンドを消費している。
2
 トロント大学のデイビッド・ジェンキンスが主導した最近の研究では、心臓が受ける恩恵はアーモンドの一価不飽和脂肪に加えて、ビタミンEと食物繊維にも起因するのかもしれないということを示唆している。
 これは、昨年の秋にハーバード大学が発表した、ナッツ類を食べることは死亡率が20%減少することを発見した大規模な研究に続くもので、アメリカ心臓協会の専門誌「サーキュレーション」で「心臓病患者の食事においてスナックとして用いられたアーモンドが、心臓病の危険因子を著しく減少させる」と示唆した、10年以上前に行われたジェイキンス氏の研究に基づくものである。
3
 それはまったく素晴らしいことだが、アーモンドの栄養に関する研究の報道は、必然的に健康に対する狭い見地をもたらす。
 まるで、毎日誰かが私に、とある健康ブームが根本的によいのか悪いのかを決めてくれと頼んでいるようである。
 アーモンドは、なぜ私がそうするのがひどく苦手なのかを示す、よい例のひとつである。
4
 商業的にアーモンドを生産している唯一の州はカルフォルニアのあり、そこでは涼しい冬と温暖な春によってアーモンドの木が開花する。
 世界のアーモンドの82%がカルフォルニア産である。
 カルフォルニア州のアーモンドは、経済的に困窮し、また近年で最悪の干ばつの真っただ中のその州において、数十億ドルの産業を構成している。
 この干ばつはひどく深刻である、しかし、個々の(1粒の)アーモンドは清算するのに1.1ガロンの水を必要とし、そして10年前に比べて44%多くの土地がアーモンドを生産するために使われている。
5
 そのことが生態系への懸念を生じさせる。
 北カルフォルニアのクラマス川では、絶滅の危機にある数千匹のキングサーモンが水位の低下に脅かされている、なぜなら、水がアーモンドの農場に流されているからである。
 厳しい干ばつにもかかわらず、カリフォルニア州の農務省は、今年アーモンド農家は今までで最大の収穫を得るだろうと予測している。
 より多くの水がすぐに川に放出されなければ、サーモンは病気によってひどく脅かされるだろう。
 加えて、地下水の過剰なくみ上げは崩落して陥没地になりそうな道路を危険にさらしているが、一方でアーモンドの木は水の安定的な供給を必要としている。
6
 ともかく、アーモンドを買うとき、サーモンを死なせることや道路を崩落させることに加担しているとは私は考えない。
 何が「私のからだによいのか」、私は何を食べたいのか、それの値段はどれくらいか、ということを単に取り混ぜて考えているだけである。
 しかし、アーモンド消費量の適正な基準について考えるとき、大切なことは栄養や食欲や価格であるべきではない。大切なことは環境の健全性であり、それは常に水に帰結する。
 食べ物のそうした側面を考えることは、栄養のことだけを書くことを困難にする。
 しかし、もちろん、アーモンドは私たちの心臓によいものなのである。

これより先はプライベートモードに設定されています。閲覧するには許可ユーザーでログインが必要です。