April 14, 2015

the guitar plus me ギタープラスミー Discography その2 (2005年 - 2009年)


Xmas ジャケ 140
CHRISTMAS GIFT CHRISTMAS GRIFT
(me against the world 01)
2009年11月20日
1. White Christmas
2. The Christmas Song
3. Christmas At The Zoo →http://www.youtube.com/watch?v=j8t20lG__ts
4. Christmas Gift Christmas Grift
5. Aluminum Xmas Trees (acoustic) →http://www.youtube.com/watch?v=7qJ1sLVMng8
6. Silent Night

年末を彩る配信限定クリスマスミニアルバム『クリスマスギフト/クリスマス詐欺』の登場です!
陽気なディキシースウィング風の『White Christmas』
John Denverのクリスマスアルバム『ロッキーマウンテン・クリスマス』の凍えるような美しさをそのまま再現した『The Christmas Song』
透き通るようなギター演奏による『Silent Night』といったスタンダードなクリスマスソングから
The Flaming Lipsの名曲『Christmas At The Zoo』のボサノヴァ風さわやかカバーと、
自身のクリスマス・エレクトロナンバー『Aluminum Xmas Trees』(アルバム『HIGHWAY』収録)のアコースティックカバーを収録
タイトル曲の『クリスマスギフト/クリスマス詐欺』は、書き下ろしのユニークなクリスマスブルーズ
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ライナー420
歌詞カード壁紙(クリックすると実サイズに)

CHRISTMAS GIFT CHRISTMAS GRIFTに関するブログ記事→http://blog.livedoor.jp/tgpm/archives/cat_50035276.html





枠 MISSING LINK 140
MISSING LINK (early works 1998-2000)
(宅録王再生機構06)
2009月10月19日
01. reminder
02. twisted
03. green mind
04. without you
05. music music
06. charm
07. time flies
08. overcome
09. soul flow
10. cracked
11. country
12. cool down
13. the guitar
14. priceless
15. the wounded
16. idlewild
17. lifes rich pageant
18. if
19. turn off / pick the guitar
20. the guitar + me
21. nights
22. ill
23. distance
24. loop
25. without music
26. songwriter's winter

本作品は、シオザワヨウイチの(CDR『日本語ヲ歌ウ』、『Made in 90's』シリーズに収録した)
所謂「宅録ポップス」からthe guitar plus me独自のスタイルへの、進化の過程の途上に位置する楽曲群
M1 - M12 幾つかのデモテープ(1998年)
M13 - M19 カセットテープ『the guitar + me ギターと私』(1999年)
M20 - M26 CDR『the guitar + me』(2000年)
全26曲収録
Dinosaur Jrの『Without a sound』や『Quest』、
Jesus & Mary Chainの『STONED & DETHRONED』といったドライでダウナーな手触りのアルバムや
Elliott SmithやNick Drake好きの方におススメです
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CD-Rご購入は→こちら



ML 解説

ML 歌詞カード
曲解説と歌詞カード(クリックすると拡大)、読みにくいので参考程度に…
MISSING LINKに関するブログ記事→http://blog.livedoor.jp/tgpm/archives/52387838.html






日本語ヲ歌ウ 140pmade in 90's 140p
シオザワヨウイチ
日本語ヲ歌ウ第二集/made in 90's vol.2
(宅録王再生機構04 宅録王再生機構05)
2009年9月1日

『日本語ヲ歌ウ第二集』
01. 全ての早起きと夜更かしのために
02. ジンクス 契約と悪魔
03. 写真
04. バスタード
05. 青い屋根
06. ホラーフォーク
07. クリアートーン
08. リバーサイド
09. 惑星と衛星
10. キャンプファイアー
11. サブキャスト
12. 行方
13. 帰路

『Made in 90's vol.2』
01. spaceship
02. shine like star
03. lemonade
04. rain train
05. cloud sky
06. caribbean sea the machingun panic
07. sick surf city
08. snare girl
09. flanger
10. frequency
11. the garden
12. you never let me down

シオザワヨウイチ(現・the guitar plus me)が、1990年代に製作した膨大な音源群の中から日本語歌詞の作品を完全コンパイルしていくシリーズ『日本語ヲ歌ウ』(全三集登場予定)、英語詞の作品をコンパイルしていくシリーズ『Made in 90's』(全4作予定)
幻のシンガーソングライターが今ここに甦る

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soft instruments 140140
soft instruments
(宅録王再生機構03)
2009年8月10日

01.dawn
02.seagull →https://www.youtube.com/watch?v=ijx-MqpGBJA
03.into the forest (greeimprovisation)
04.mushroom →http://www.youtube.com/watch?v=dkqjkTSez-0
05.park
06.underwater palace →http://www.youtube.com/watch?v=n0nc7O1Vfag
07.fireplace & the cat
08.night rain night train
09.light footsteps(after the rain)
10.morning dew

the guitar plus me 2003年録音の幻のインストアルバムが登場!
『soft instruments (邦題『やわらか楽器』)』と名付けられた本作は、tgpm本人が体調不良時に突如製作を始め完成させた「体調を崩している時でも聴けるような優しい音楽」
バロック、ブルーグラス、ボサノバなどの幅広い豊かな音楽を、アコースティックギター、エレピ、スライドギター、逆回転テープ、エレクトロなどtgpmお馴染みの柔らかな音色で彩った、日常とおとぎ話の狭間のサイケデリックサウンドスケープ
当時商業的な判断からリリースを見送りましたが、その後のtgpmの音作りの進化に大きく影響を及ぼした重要な作品です
ボーナストラックとして、近年ライブで演奏されている"GREEN"(『WATER MUSIC』収録)のインプロバージョンを当時の手法を使い追加録音

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soft instrumentsに関するブログ記事→http://blog.livedoor.jp/tgpm/archives/52276082.html






日本語ヲ歌ウ 140pmade in 90's 140p
シオザワヨウイチ
日本語ヲ歌ウ第一集/made in 90's vol.1
(宅録王再生機構01 宅録王再生機構02)
2009年5月7日

『日本語ヲ歌ウ第一集』
01. アイマイ (I & My)
02. 眠れぬ理由を紙に書きつけておこう
03. 月明かり
04. エイプリルスカイズ
05. 雨雨降れ降れ
06. 温泉のある町まで
07. 刑事リッチモンドのテーマ
08. リズム
09. ナイトメア
10. ギターを買った時歪みを買ったのさ
11. 悲しいぐらいに
12. 遠回り
13. 自由転車

『Made in 90's vol.1』
01. between
02. I'm coming from the past
03. radio song
04. time changes everything beauty
05. la la la laughing
06. rising
07. cooking & eating
08. land behind the sun
09. need more gospel
10. don't worry
11. flowers for you
12. suburb so bore

シオザワヨウイチ(現・the guitar plus me)が、1990年代に製作した膨大な音源群の中から日本語歌詞の作品を完全コンパイルしていくシリーズ『日本語ヲ歌ウ』(全三集登場予定)、英語詞の作品をコンパイルしていくシリーズ『Made in 90's』(全4作予定)
幻のシンガーソングライターが今ここに甦る

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HIGHWAY 140
HIGHWAY
(Independent Columbia COCP-60039)
2008年12月3日

01. highway through desert →http://www.youtube.com/watch?v=a93AVCDfqn0
02. sabotage
03. school bus blues
04. blueprint
05. winter afternoon
06. aluminum xmas trees →http://www.youtube.com/watch?v=Xn3fezgkEGw
07. fortune-teller →http://www.youtube.com/watch?v=2osHr0wWMHM
08. oasis
09. 89
10. horizon

ギタープラスミー史上、最もギターがうたう傑作
いまだ海外からの問い合わせも続いている前作『777』より 1年2ヶ月、待望の新作が完成しました
あまりに美しいギターの音色に一瞬で心を奪われる"highway through desert"、メタル顔負けの速弾きに乗せて牧歌的なブルースを歌う"school bus blues"、電子音とハープシコード、センチメンタルなメロディーが織り成す大作"aluminum xmas trees"、カントリーとトランスが奇跡の融合を果たした"horizon"など、tgpm史上最もギターがうたうアルバムとなりました
また、理解のない上司を撃ち倒してサッカーを観に行く"sabotage"、無理矢理予言通りに行動させようとするインチキ占い師の歌"fortune-teller"など、ユニークな歌詞も健在です

全国CDショップ、オンラインショップで発売中
iTunes storeにて配信中("aluminum xmas trees"の配信限定シングルver.もあり)

QR mobilecolumbia
「モバイルコロムビア」にてアルバムHIGHWAYの着うた・着うたフル配信中
QRコードか以下URLよりアクセス
着うた http://columbia.jp/mobile/index_mc.html
着うたフル http://columbia.jp/mobile/index_f.html



「その時僕は車の中に居て、外は雨でした。
Guitar+Meが奏でる音楽は、現代に生きる僕の呆れる程緊張した神経を、きらびやかなアルペジオと透き通った旋律で、ゆっくりと解いてくれたんです。
それでなんか、不思議な程フラットな気持ちになれたんです。黄昏てしまいました。
いずれこのレコードを一枚持って、旅に出たいと思っています。」

戸高賢史(ART-SCHOOL, KAREN)



「バンドを組んで間もない頃、下北沢のライブハウスでthe guitar plus meを観てから早数年。
あれから幾つかの季節を越えて僕の元に届いたニューアルバムは僕を感傷的な気分にさせるには十分な程酔わせてくれる。
とっても素敵な作品です。the guitar plus meの奏でる音楽に皆さんも触れてみてください。」

大迫章弘(e-sound speaker)



「9月中頃、このHIGHWAYを頂いてからというもの、毎日のように聞いています。
肌寒くなってきた真夜中、雨で体がだるい中に運転する車の中、なんだかよくわからないけど目覚めて空しさを感じた朝に。コンビニの店員さんも、ガソリンスタンドのバイトさんにも、渋谷を闊歩するギャルにも、仏頂面のワカモノにも、目が血走ってるオトナにも。その他大勢の人にもHIGHWAYの曲がハマって見える。(=聞いてほしい!)間違いなく、僕もHIGHWAYの曲を自分に当てはめていて。曲中のインチキ占い師の耳にも届いて欲しいなーなんて思いつつ。
あーあ。生まれ変わったらthe guitar plus meになりたい。」

シモリョー(the guitar plus me cooks me/the chef cooks me)



「今の時代、変わり続けるより変わらないでいることのほうが難しいのだけれど、うれしいことに彼の真っすぐな唄心はこれからもずっと変わらずあり続けるのだろうと思う。特徴のある唄の余韻部分がぼくは大好きで、共演するたびに、お気に入りのフレーズを見つけては帰り道に口ずさんでいる。高速を突き進んでいるようで、時に森に追突したりする。笑ったり泣いたり、大忙しの『HIGHWAY』の主人公。その愉快な想像力こそが彼の原点で、ぼくもその想像力を同じように楽しみたいと思う。冬を前に、素敵なアルバムが届いてくれた。」

柴田裕介(conchill)



「マスタリング以外のすべてを一人でやり切ってしまうtgpmの音源に、たった一人タッチすることを許されたのはもの凄く光栄なことでしたが、なかなか勇気のいる仕事でもありました。緻密だけどシンプルで、繊細な音の鳴り一つが曲の美しさを左右するtgpmの音楽は、その全てを本人が手掛けているからこそ成立する絶妙なバランスが生命線。それを完全に保つなど無理な話しでして、それならばシオザワさんの意を汲んで、自分なりに翻訳していくのがマスタリングの仕事です。そこで考えたのは、tgpmには色んな魅力があるからこそ、まずシオザワさんの歌が耳に飛び込んできて欲しい、ということ。それができたら後はもう、裏で鳴ってる音たちの喜びや悲しみ、ちょっとしたいたずらなんかも自然と聴こえてくるはずだと思いました。息づかいから弦を押さえるノイズまで、豊かになっている素敵な作品でした。」

柏井万作(CINRA, アルバムHIGHWAYマスタリング担当)



「北海道に住んでいる僕は冬が嫌いだ。
寒いというレベルを超え、外に出るのも億劫になる。
夕方のどんよりした冬空は気持ちをヘビーにさせる。
いいところは一つもないと個人的には思っている。
でも、その冬の極端に寒い朝にしか、見ることのできないダイヤモンドダストはなによりも、どんな景色よりも心を満たすのです。
彼の音楽は、そんな景色を思い出させるのです。
どこで作られて、どこで演奏されていようが
彼の音楽にはそういう力があります。
それはきっと北国の僕だから思うイメージ
南の人はきっと違う事を思い出すのでしょう。
どうしようもないことの中にある美しさや、そこでしか会えない素晴しさを・・・。」

福屋 渉(北海道テレビ「夢チカ18」プロデューサー)




Lyricard50

Lyricardw
歌詞カード、対訳(クリックすると拡大)

HIGHWAYに関するブログ記事→http://blog.livedoor.jp/tgpm/archives/cat_50035275.html






777 140
777
(MIDI Creative CXCA-1217)
2007年10月19日

01. i can see the light
02. sally hates school
03. fly by night
04. robin hood
05. fugitive & locomotive
06. aquarium
07. everywhere you look


the guitar plus me 活動7年目通算7作目となる7曲入りミドルアルバム
疾走感溢れる爽やかなボサノバ"i can see the light"、ライブでの定番曲となっている美しい三拍子曲"fly by night"
マニュエル・ゴッチング『E2-E4』を連想させるミニマル・エレクトロ"aquarium"や、打ち込みブルーグラス"fugitive & locomotive"等、バラエティーに富んだ作品となっています
そしてtgpm初のカバーとして、海外ドラマ『フルハウス』のオープニング曲"everywhere you look"を収録
日本でも人気のある曲ですが、未だに正式な形ではCD化されておらず、『フルハウス』ファンにも必聴の一枚となっております

 「順調だ。シオザワヨウイチによるユニット=the guitar plus meが早くも新作を届けてくれた。それがこの『777』。景気のいい数字がゾロ目で並んだこのタイトルを見て、それをまに受けずに、何やらそこにまたシオザワらしいアイロニーが隠されているのでは?と深読みしてしまった筆者は、まんまとthe guitar plus meの思惑にはまってしまっているリスナーの一人だが、どうやら今回は素直なネーミングだったようだ。7年目通算7作目7曲入り。それで『777』。スロットなら大当たり、ということか。
 7作も出していればある程度自然なことなのかもしれないが、シオザワヨウイチというアーティストの受け皿が作品ごとに大きくなっていることに気づいている人も少なくないだろう。ポスト・ロック世代のシンガー・ソングライター、宅録出身の一人スティーリー・ダン、フォークトロニカを超えた奇才…the guitar plus meを紹介する際、常にいくつもの、決して間違ってはいない“称号”が与えられるが、しかしながら、既に7作を数えるほどのキャリアを重ねてきた今のシオザワは、そのどれもがあてはまるようでいて、どれもあてはまらない、振れ幅の大きなミュージシャンになっている。今作においてもゆるやかな波をアコギで奏でていく曲もあれば、性急なブルー・グラス風チューンもあれば、生楽器にエレクトロニクスが折り重なるフルハウスのオープニング曲のカヴァー「everywhere you look」もある、という具合。そのどれもが“ギターと私”というユニット名に偽りのないスタンスで描かれたものである一方で、“音に対峙する自分”という構図の中でどれだけの可能性を見つけていけるのかに挑戦したようなものばかりでもあり、つまるところ、シオザワは“自分と音”というストイックな状態で圧倒的なファンタジーを追い求めていこうとするアーティストであることに気づかされる。“自分と音だけがあれば、それでどんな世界でも描ける”。おそらく彼のポップ・ミュージックに対する哲学はそんなある程度の自負と確信によって裏打ちされているのではないか。だからこそ、彼はあらゆる音に対して柔軟に対応していけるのだろうと思う。作品数を重ねるにつれ、メソッドが広がり持ち札の数も増えていることが、何よりその証拠ではないだろうか。
 “ギターと自分”という指針表明は、すなわち、それこそがポップ・ミュージックの原点であり、今なお、そこから誰も出ていない、という多少のアイロニーを孕ませた大いなるフィロソフィーの表明でもあろう。そこに彼特有のジョークやウィットを盛り込み、人間様が作り上げ発展させてきた音楽というものへの疑念もリスペクトも加えていけるシオザワヨウイチというアーティストは、私にはほとんど思想家のようにも映る。アイデア、ユーモア、そしてほんの少しの技術。その3つがあれば優れたポップ・ミュージックが出来る。そう言ったのはXTCのアンディ・パートリッジだが、タイトルに7を3つ並べた今回のアルバムは、彼にとっての三拍子が揃った現在の充実ぶりを伝えてくれるものとも言えるだろう。そしてそれは、音、自分、そしてリスナー。もしかしたら、そんな3つなのかもしれない。」

岡村詩野(音楽評論家)



「アコースティックとエレクトロの絶妙なバランスと唄心が醸し出す音のマジック、一歩先を行くセンスにはやられっぱなしです。」

ホリエアツシ(ストレイテナー)



「レコ屋で偶然、良いモノ買っちゃったみたいな…あ、今ならネットでたまたま試聴したら良かったって感じかニャ… とにかく古着屋でもデパートでもドライブ中でも、そしてもちろん自分の部屋でも、どこで聴いても良いなと思えるレコードやアーティストって少ないでしょう… ギタープラスミーは数少ないそれです。ポストロックとか音響的な良さももちろんあるんだけど、個人的にはカントリーやブルーグラスも好きなギター弾きは信用出来るんでね!」

ヒダカトオル(BEAT CRUSADERS)



「言葉の並び、韻の踏み方などが丁寧で心地良く
彼の歌にはいつもドキドキさせられます」

Akeboshi



「僕の働く店ではthe guitar plus meのcdが飛ぶように売れます。ある人はsufjan stevensと、ある人はowenと、ある人はanimal collectiveとmumと、 tortoiseと、toeと、monoと、クチロロと、くるりと、 the beatlesと、u2と、roddy frameと、dixie chicksと、norah jonesと、avril lavigne と、、、、、。 老若男女、様々な人がレジへとthe guitar plus meのcdを持ってくる度に 僕はthe guitar plus meの唄の持つ「説得力」の強さを思い知らされます。」

清水久靖(HMV渋谷 洋楽rock担当)



「かれこれ何年も前の話になりますが
当時のトッポイ人達が読んでいた冊子に
なんかヤバいやつがいるぞ、と
そんなこんなで勝手に僕たちの噂になっていた本人が
300円で売ってたテープを手に入れたのが
ギタープラスミーことしおざわくんとの出会いでした。
その時から今までぶっ飛ばされっぱなしです。」

中津川吾郎(COMEBACK MY DAUGHTERS)




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777に関するブログ記事→http://blog.livedoor.jp/tgpm/archives/cat_50023528.html






ZOO
ZOO
(MIDI Creative CXCA-1201)
2006年10月27日

01. moonlight
02. circus
03. penguin
04. jellyfish
05. echo
06. zookeeper's waltz
07. pacman + piranhas
08. bills hills breakdown
09. evolution
10. (inside or outside of) cage

昨年リリースした二作品でデジタル世代によるネオ・アコースティック・サウンドの最右翼に躍り出た、シオザワヨウイチことthe guitar plus me
フルアルバムとしては1年3ヶ月振りとなる新作『ZOO』をここに完成させました
彼の特徴であるアコースティック・ギターの瑞々しい響き、マジカルなアレンジとコーラス・ワークはそのままに、今作はthe beach boysのアルバム『PET SOUNDS』や、Simon & Garfunkleの曲"at the zoo"ような、60年代のソフトなサイケデリア感にも似た、なんとも不思議なトーンで覆われた世界が広がっています
巨象、クジラ、ヤギ、ペンギン、ピラニアにクラゲなど、さまざまな動物たちが物悲しくも愉快に登場してくる歌詞には、その美しいメロディーとナイーブな歌声とは裏腹に、「人間もまた動物であり、最も奇妙な生き物である」と言う、拝金主義の成れの果てやグローバリズムを痛烈に風刺したシオザワ流のアイロニーが込められています

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 「the guitar plus meことシオザワヨウイチと話す時が来たら、そのユニット名どおりに、いかにシオザワにとってアコースティック・ギターが大事なのか?という話を聞こうと思っていた。ダイナソーJr.のJマスシスのソロ・アルバムに『Martin+Me』というタイトルのものがあるが、実際、アコースティック・セットで音楽に向きあう際、Jにとってはマーティンのアコギは分身のごとく大切な存在であるという。であれば、一人で音作りのすべてをこなしてしまうシオザワにとってもギターはやはり右腕のようなものなのだろう。そう思っていたからだ。
 だが、昨年、初めて会ったシオザワは、いとも簡単にそんな予想を跳ねのけてしまった。「たまたまギターだっただけ」。シオザワは極めて真面目な表情でそう話す。頭の中に鳴っている音、メロディ、情景を具現化するために必要なツール、と、そうサラリとかわすシオザワの一言一言は、一見、ムードもロマンティシズムもないように思えて、彼の作るセンチメント溢れる歌世界にかなり前から魅了されていた私としてはちょっと肩透かしを食らったものだった。けれど、それがシオザワ特有の“照れ”によるものだと気づくのにも、そう時間はかからなかったのだ。
 確かにギターはアイデアを具現化するための“道具”でしかないのかもしれない。だが、こうもとれないだろうか。その“道具”がないとシオザワの頭の中のファンタジーは決して具現化できないのだ、と。どんなに便利なMTRやサンプラーがあっても、彼の頭の中に蠢く音譜や旋律に命を吹き込むのは、やはり彼のあの独り言のような歌声と、絹糸を丁寧に織り込むようなアコギの響きに他ならない。それがわかっているから、彼は意識的にギターと距離を置くような発言をしたのではないのか。自分とギターとを常に緊張した関係に置いてこそ、クリエイティヴな歌世界が出来上がるということを、シオザワは、あるいはわかっているのかもしれない。ギターと自分が近すぎる関係になると、そのファンタジーは甘くなり過ぎてしまうが、シオザワの頭の中のファンタジーはもっとビターでブラッキーなもので、決してギターと“仲良し”では表現できないものばかりだからだ。
 打ち込みのチープなビート音も聞こえてくるこの『ZOO』というアルバムには、タイトルそのままに、巨象、ペンギン、クラゲ、ピラニア、ヤギなどさまざまな“動物”たちが登場してくる。ほとんどがここ最近のライヴで既にお披露目されているナンバーなのでファンにはお馴染みだろうが、これらの歌詞から見えてくるのは、動物園のオリの中に入れられているのは、実は動物たちではなく、自分たち人間の方ではないのか?というアイロニーだ。例えば、「bills hills breakdown」はホリエモンに代表されるヒルズ族の凋落を皮肉たっぷりに歌われたようなナンバーだが、経済力にまかせて無駄に贅沢な暮らしをおくる人間どもの方こそがオリに入るべきだと歌っているようにも聞こえてくる。その名もズバリ「(inside or outside of)cage」では牢屋に入っている者もシャバの生活を送っている者も大差がないと歌われているが、少ないながらもシャープな言葉が並ぶこの曲からは、逮捕されていないだけで最終的に人間すべてが罪人であるというメッセージが読み取れるだろう。
 上野動物園の中、隣接する東京藝術大学との柵に“ヒト(ほ乳類)”と書かれた看板があるのは有名な話だが、シオザワはまさしくその看板同様に、人間が地球上で最も偉そうに振る舞い、自然を無意味に破壊している現状に対し啓発しているのではないのか。そして、こうした厳しい主張を、一見オブスキュアで緩いサウンドの中に練り込むには、やはりギターと自分自身との関係を緊密にしておく必要がある。だから、シオザワとギターは決してベタついた関係にあるのではない、ということなのかもしれない。
 ところで、シオザワヨウイチは大のサッカー・ファンで、とりわけFC東京の熱心なサポーターでとして知られている。同じように蹴球狂の私としては、もう、それだけでOKだったりもするのだけど、ワールド・カップで不甲斐ない戦いしかできなかったジーコ以下日本の代表選手たちも、できればこの“動物園” の中に入れてほしかった。次作のタイトルは『PITCH』なんてのがいいかもしれない。」

2006年7月 岡村詩野(音楽評論家)




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SILVER SNOW
SILVER SNOW
(MIDI Creative CXCA-1180)
2005年12月12日

01. silver snow, shivering soul
02. snow street
03. hibernation
04. new year →http://www.youtube.com/watch?v=1naArtxVVBc
05. aurora express
06. winter sounds

瑞々しいアコースティック・ギターの響きにマジカルなアレンジとコーラス・ワーク、そしてどこかナイーブな歌声で綴られた2ndアルバム『NEWTOWN NEWTONE』がデジタル世代のネオ・アコースティック・サウンドとして好評を博すなか、早くも新作を完成させたシオザワヨウイチによるソロ・プロジェクト、the guitar plus me
初夏の木漏れ日のような清々しい前作から5ヶ月弱という短いスパンでお届けする今作は、冬をテーマに作られた全6曲のミニ・アルバムです
アコースティック・サウンドを基調とした前作に比べ、今作は電子音を多用した透明感溢れるエレクトロ・ポップスに仕上がり、彼のシンガー・ソングライターとしてだけでなく優れたサウンド・クリエイターとしての才能も遺憾なく発揮された意欲作です
四つ打ちのハウス・トラック、自身によるヒューマンビートボックス、R&B調のはねたトラックの上に乗る彼の穏やかな歌声と、バロック音楽の影響が伺える賛美歌的な美しいメロディが澄み切った感動を静かに呼び起こす、珠玉のポップソング集をどうぞお楽しみください
ジャケットは気鋭のイラストレーター、nakaban氏による描きおろしです

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Silver Snowに関するブログ記事→http://blog.livedoor.jp/tgpm/archives/cat_50035273.html






NEWTOWN NEWTONE
NEWTOWN NEWTONE
(MIDI Creative CXCA-1167)
2005年7月25日

01. new tone
02. NEWTOWN NEWTON
03. signal
04. summer santa
05. constellation
06. feel like eel
07. ableunable
08. Tobitakyu blue sunset
09. gravity-free
10. dawn defense

都市の吟遊詩人シオザワヨウイチによるソロ・プロジェクトthe guitar plus me
弾き語り中心のシンプルな佇まいながらもマジカルなアレンジとコーラス・ワーク、どこかナイーブな歌声で洋楽インディ・ロック・ファンを中心に密かな話題を集めたファーストアルバム『WATER MUSIC』から一年
ミニ・アルバムを間に挟み、2ndフルアルバムとなる新作『NEWTOWN NEWTONE』を完成させました
プロジェクト名通りアコースティック・ギターの響きと自身の声を軸に、タイトなリズム、キーボードの美しい調べ、口笛や鳥の鳴き声などのサウンドソースが彩りを加える瑞々しいトラックメイキング
ソフト・ロック/AOR/カントリー/ボサノヴァなど様々な要素を取り込み、よりポップに音楽の幅を拡げた全10曲
気持ちよく晴れた休日の午後に落ち着いて聴いていただきたい、クリアでアコースティカルな魅力に溢れた名曲揃いの一枚です

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 「日々の生活は、いろんなリズムとメロディーに満ち溢れている。たとえば、ポットのお湯がカタカタと沸く音がリズムだとすれば、コーヒーをカップに注ぐ音はメロディーみたいなもの。子供の遊ぶ声、通り過ぎる電車、時を刻む秒針……。気がつけば、日常のノイズは歌っている。思えば僕たち自身、心臓の鼓動がリズムなら、体温はメロディーだ。そして、the guitar plus meの最新作『NEWTOWN NEWTONE』からは、シオザワヨウイチというミュージシャンを取り巻く日々のざわめきが、彼の心臓の鼓動と体温が、真っ直ぐに伝わってる。
 このアルバムで奏でられるのは、エヴリディ・ミュージックというべきシンプルで誠実な歌の数々だ。でも、それは彼がシンガー・ソングライター的資質を持つアーティストだから、というだけではない。同時に自身のビートとメロディーを、より明確なタッチで伝えることができるサウンド・クリエイターでもあるからだ。歌を中心に据えながらも、それを取り巻く空気や気配を丁寧にレコーディングすること。それがここ最近、注目されているシンガー・ソングライターたちの特徴だが、the guitar plus meのトラックメイキングにも、素晴らしい歌と豊かな音のタペストリーが、しっかりと織り込まれている。マジカルなコーラス・アレンジや、とびきりのハーモニーを聴かせてくれる口笛や鳥の鳴き声。キーボードの優しい調べ。ビートがタイトなのも印象的だ。けれども、ひときわ耳に残るのは、ユニット名にも刻まれた〈guitar〉の滴るような調べだろう。
 21世紀に入り、ポスト・ロック〜エレクトロニカというシーンの流れのなかで、アコースティック・ギターはテクニックよりも、響きそのものに注意が払われるようになった。今ではエレクトロニカの電子の響きとアコースティク・ギターの響きは、平等にフレッシュなものとしてリスナーの耳に届けられる。 the guitar plus meのギターも、そんなみずみずしい響きで歌に寄り添っているのだ。ソフトロックやAOR、ボサノヴァにヒップホップと、さまざまなスタイルを垣間見せてくれる箱庭みたいなトラックを遠景とするなら、アコースティック・ギターは近景に位置するもの。そして、その中心には帰るべき家=シオザワの穏やかな歌声がある。
 the guitar plus meを聴いて思い浮かべるのは、夕暮れを背景にした電線のシルエットだ。それはギターの弦のようでもあり、風が揺らせばこんなメロディーが流れるのかもしれない。でも、そのサウンドがメランコリックなようでいて、どこか風通しがいいのは、作り手が生活という小さな冒険を心から楽しんでいるからだろう。そして、音楽の向こうに未来を信じているから。そういう意味で本作は、オルタナティヴな手触りもしっかりと感じさせる。だからこそ、何度聴いても飽きない。タイトルに二つも〈NEW〉があるのもダテじゃないのだ。」

村尾泰郎




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