2007年09月

2007年09月04日

極めて実用的かつ高精度そして教育研究目的には無償で使える分子軌道計算プログラム5

dvxa_v1_04DVXα研究協会

「はじめての電子状態計算」ダウンロードページ

で公開されている「次世代dvscatプログラム」がアップデートされました。

Version 1.04(dvxa_v1_04.zip)が本日公開され、どなたでも研究・教育目的でしたらダウンロードしてお使いいただけます。

実は今回のアップデート、DVXαプログラムとしては画期的かつ重要な改善(バグフィックス)がなされ、実験室・研究室の現場としては極めて実用的になりました。実験室・研究室の電子状態計算ツールとしての性能は、自動車の排気量に喩えるならば軽自動車から大型高級セダンになったぐらい極めて大きな改善です。

SCAT本体プログラムは、2007年7月7日に公開されたdvxa_v1_00で999原子種対応となってはいたのですが、実はF01からF05を作成するプログラム、MAKEF05(またはMAKEF05SCFS)に些細なバグがあり、199原子種までは問題なく動作していたものの、200原子種を超える場合、f05のオプションスイッチが正しく出力されない不具合を抱えていたのです。このオプションスイッチが正しく出力されていない場合、SCATはエラーとなってしまい、実質上200原子種を超えるDVXα計算はWindowsパソコン上では出来ませんでした。

ところが本日、DVXα研究協会戦略的プログラム開発推進部会(Division of Strategic Program Development 通称:SPD部会)メンバーの苦心のバグフィックスの結果、見事に199原子種までという壁を打ち破り、200原子種だろうと300原子種だろうと、問題なくDVXα計算がWindowsパソコン上で出来るようになったのです。

単結晶X線構造解析を行ってCIFを持っている方、粉末X線構造解析を行ってCIFを持っている方、どうぞルーチンワークとしてDVXα計算で量子化学に基づく電子状態を計算してみてください。X線回折実験で求めた電子密度とはレベルの違う議論の出来る電子密度・電子状態を計算し、分子軌道や静電ポテンシャルマップなどをVESTAで美しく三次元可視化することができます。

例えば、今月末(2007年9月25日(火)〜27日(木))の「第57回錯体化学討論会(名古屋工業大学)」で新規錯体のX線構造について発表しようとしている皆様、水素原子まで含めた全原子の座標の求まっているCIFをお持ちでしたら、まだ間に合います。

Windowsパソコンで是非、合成された新規錯体の電子状態を計算してみてください。DVXα法なら周期表の全元素を対象に計算が出来、しかも200原子種だろうが300原子種だろうが計算できるのです(本日、891原子種というモデル(対称軌道なしのモデル)で、MAKEF05(またはMAKEF05SCFS)、DVSCAT、その他周辺プログラム)が正常に動くことを確認しました)。

計算の仕方については、私の執筆した最新のDV-Xα法計算支援環境利用の手引き(pdf文書, 2008/05/19; 146ページ, 51.9 MB)をご参照下さい。

必要なプログラムの入手先のリンクにつきましては、私の2007年7月11日付のブログ「VESTAがベスト! 次世代・統合3D可視化システムVESTAがついに正式リリース!」をご参照ください。

あるいはここでも、必要なプログラムの入手先へのリンクが張ってあります。



tgs0001 at 20:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 自然科学 | 分子軌道