2009年10月
2009年10月14日
2011年は国際化学年(世界化学年)

日本国内はもとより、世界中で化学に関するイベントが繰り広げられることでしょう。
2005年の国際物理年(International Year of Physics 2005) 、2009年の国際天文年(International Year of Astronomy 2009)のときは、同じ理学部系の学問分野としては羨ましかったものですが、ついに国際化学年がやってきました。
周期表コレクターとしては、国際化学年は大いに期待しています。やはり化学の世界のガイドマップと言えば周期表、化学のアルファベットと言えば元素(元素記号)、いろいろ楽しい周期表や元素に関するグッズが世界中で作成されるのではないかと・・・。
2009年10月09日
コペルニシウムの元素記号がCnで内定?!

IUPACのウェブサイトの周期表に、ついに原子番号112番の新元素が追加されました。コペルニシウム(Copernicium)、元素記号は"Cn"です。
"Cp"はシクロペンタジエニル(C5H5, 通称Cp)との重複問題から回避されたのでしょうか。Cpは錯体の化学式ではいくらでも登場していますから、コペルニシウムと聞いたとき、Cpはややこしいなと思っていました。
Cnか・・・。
Copernicium から2文字をとるとき、
第一候補:Co・・・コバルト(Co)と重複?!
第二候補:Cp・・・シクロペンタジエニル(Cp)と重複?!
第三候補:Ce・・・セリウム(Ce)と重複?!
第四候補:Cr・・・クロム(Cr)と重複?!
第五候補:Cn・・・重複なし、これに決定!!
となったのでしょうか。
Ca(カルシウム)、Cd(カドミウム)、Ce(セリウム)、Cf(カルホルニウム)、Cl(塩素)、Cm(キュリウム)、Co(コバルト)、Cr(クロム)、Cs(セシウム)、Cu(銅)にCn(コペルニシウム)が加わって、Cから始まる元素記号はこれで11種類(C(炭素)は除く)、8種類のA, P, R, S, Tを大きく引き離しています。
Cが多いな、いや周期表で思惟が多いのはいいことだ。
追記:以下のblogもご参照ください。