2015年06月

2015年06月30日

化学物質の数が一億種類を突破!

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化学物質(有機物質および無機物質)の数が、ついに一億種類を突破しました。

化学物質の数は、アメリカ化学会の1部門、ケミカルアブストラクトサービス(Chemical Abstracts Service, a division of the American Chemical Society、通称ケミアブ)で整理整頓されています。

ケミアブは、世の中で発表される化学関係のほとんどすべての文献(論文、特許など)の情報(著者名、論文題名、雑誌名、巻、号、ページ、年、論文の要旨など)を集めて、データベースに登録しています。

同時に、文献に出てくる化合物(化学物質)のすべての化合物番号(レジストリーナンバー)を割り当てて、人類が知り得た(研究した)化合物(化学物質)のすべてを登録しています。

その化学物質(有機化合物および無機化合物)の登録数が、ついに1億種類を超えたのです。

参照:無機物質・有機物質の現在の数

また、この約1億種類とは別に、バイオシーケンスにも化合物番号を割り当てて、数を数えています。

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バイオシーケンスとは、タンパク質のアミノ酸配列や、遺伝子の塩基配列などの情報です。

これが現在、約6621万種類あります。

参照:バイオシーケンスの現在の数

私たちが生きる世界は物質の世界、そのほとんどは混合物です。

一方、化学者は、1つの化学式で書き表せる純物質を研究対象としています。

人類は有機物質および無機物質を約1億種類、バイオシーケンスを約6621万種類、調べ終わったことになります。

元素はたった90種類ぐらいしかないのに、その組み合わせで、こんなにも多種多様な化学物質の世界を築けるとは!

その驚きと感動が、化学は一度やったらやめられない、その理由の1つだと思っています。

tgs0001 at 22:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 化学 | 分子

2015年06月17日

(周期表ネクタイシリーズ)赤い周期表ネクタイ


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前に青い周期表ネクタイを紹介いたしましたが、本日は赤い周期表ネクタイを紹介いたします。

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ビスマス(83Bi), ポロニウム(84Po), イットリウム(39Y), ジルコニウム(40Zr), ランタン(57La), ハフニウム(72Hf), 水銀(80Hg), 鉛(82Pb), ストロンチウム(38Sr), バリウム(56Ba), ボーリウム(107Bh), 硫黄(16S)などがネクタイ柄表面に現れています。

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ネクタイ全景を眺めると、もっといろいろな元素が現れています。

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鉛が一番下にあり、おもりになってネクタイがビシッと真っ直ぐになります。

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いや、一番下は、原子番号38の「38」が見えています。

原子番号38ということは、ストロンチウムですね。

ストロンチウムだけに炎色反応は真っ赤で、このネクタイは赤いのかもしれません。

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原子量も掲載されていますので、必要なときにすぐに参照できます。

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水銀(Hg)は環境・生物に負荷を与える元素として、教育現場(実験)からはすっかり姿を消しました。

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原子番号2014のS-A?

このネクタイの製造メーカー(シグマアルドリッチ社)です。

原子番号は172まではあり得ますが、173を超える元素はあり得ないという理論的な考察があります。
中山康之, 伊藤真, "真空は崩壊するか", 日本物理学会誌, 第38巻, 10号, 787-793ページ, 1983年10月5日.

DV-Xα分子軌道法では、現在原子番号172番のウンセプトビウム(172Usb)まで取り扱うことができます。
坂根弦太, "教育用分子軌道計算システムeduDVの開発(5)", 岡山理科大学情報処理センター研究報告, 第35号, 1-32ページ, 2014年3月.

上の論文では、六臭化シーボーギウム(SgBr6)の電子状態がDV-Xα法により計算されています(今回の計算では相対論効果は含まれていません)。


tgs0001 at 19:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 周期表 | ネクタイ

2015年06月09日

前方後円墳ネクタイ


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前方後円墳が描かれたネクタイです。

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ネクタイピンは仮説社の「煮干しネクタイピン」。

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先日、吉備の「造山古墳」に行ってきました。

宮内庁が管理していない(墳頂まで自由に登れる)前方後円墳としては、日本一の大きさです。

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私は生来、座標軸の果てに興味があって、
  • 大きすぎて気が遠くなる地球、宇宙
  • 小さすぎて気が遠くなる原子、電子
  • 過去すぎて気が遠くなる歴史、古墳
  • 未来すぎて気が遠くなる子育て、教育
を調べて、考えることが大好きです。

このうち、「天文学」と「考古学」は生涯の趣味として、「化学」と「教育」は仕事として、携わっています。

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大きすぎる「天文学」、小さすぎる「化学」、昔すぎる「考古学」、未来すぎる「教育」

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どれも気が遠くなるような不思議な気持ちになり、関われば関わるほど好奇心がわいてきます。


tgs0001 at 11:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 考古学 | ネクタイ

2015年06月04日

(周期表ネクタイシリーズ)踊る元素記号ネクタイ

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スーツの中で、元素記号たちが踊っています。

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原子番号1の水素(H)から、原子番号118のウンウンオクチウム(Uuo)まで、所狭しとギュウギュウ詰めですが、一応、周期表のメンバー全員集合です。

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原子番号の大きな元素は、一般的に原子量が大きいので沈降し、ネクタイでは下の方にいるようです。

周期表において、一般的には原子番号の増加と共に原子量は増加していきます(例えば1H = 1.0079, 2He = 4.0026, 3Li = 6.941, 4Be = 9.0122, 5B = 10.811, 6C = 12.011, ∙∙∙)。

元々この表は原子量の順番に元素を並べたときに、似た性質を示す元素が周期的に現れることから、19世紀の半ばにシャンクルトワ(Alexandre-Emile Beguyer de Chancourtois), ニューランズ(John Alexander Reina Newlands), オドリング(William Odling), ヒンリックス(Gustavus Detlef Hinrichs), マイアー(Julius Lothar Meyer), メンデレーエフ(Дмитрий Иванович Менделеев (Dmitri Ivanovich Mendeleev))によってそれぞれ独立に発見された表ですから、これは当然のことです。

しかし現在のこの表(周期表)を見てみると、原子番号と原子量の順序が逆転している箇所が少なくとも3カ所あります(18Ar = 39.948と19K = 39.098, 27Co = 58.933と28Ni = 58.693, 52Te = 127.60と53I = 126.90)。

これは、天然に質量(中性子の数)の異なる同位体が複数種類混在しているときは、それぞれの同位体の質量に、その同位体の存在度の重みをかけて平均して、その元素の原子量を求めているからです。

質量が大きい同位体が多くある場合は原子量は大きめに、質量が小さい同位体が多くある場合は原子量は小さめに、算出されます。

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右を向いたり、左を向いたり、実に賑やかなネクタイです。

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水素、ヘリウム、リチウム、ベリリウム、ホウ素、炭素・・・

「水兵リーベ僕の船」といった記憶術(ネモニクス)で覚えるあたりの元素たち。

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21番以降の元素たちの中にも、身近なものはたくさんあります。
鉄、銅あたりは、人類が古代から利用しています。

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ランタノイドも現代の素材としては、とても身近な元素です。

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アクチノイドでは、ウラン(U)とプルトニウム(Pu)が身近な元素ですね。


tgs0001 at 19:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 周期表 | ネクタイ