岡山理科大学(半田山山頂)の大変貌タブエディタ(秀丸エディタ)上に構築されたDV-Xα法計算支援環境テストユーザの集い

2007年05月16日

Windows Vista上で動き出したeduDV, VESTA, タブエディタDV-Xα支援環境

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先週末の日曜日、久々に近所の家電量販店に行き、最新型の掃除機を買いました。SHARPのサイクロン掃除機EC−VX1です。月曜日の朝から我が家ではこの最新型掃除機を使い出しましたが、その音の静かさと吸込みのパワー、そして肝心の清掃能力と使い勝手の良さに感動いたしました。いやはや久しぶりに良い買い物をしました。

さてその時、ぶらりとパソコンコーナーに立ち寄ってビックリ、すっかり世の中はMicrosoft Windows Vistaな世界になってしまっていたのですね(少なくとも、これから新規購入するWindowsパソコンについては)。もうWindows XP搭載パソコンはほとんど販売されていません。すなわち、現状では、

普通のWindowsパソコン=Windows Vistaパソコン

となってしまっていることに改めて気付かされたのでした。

hajimeteCD-ROM実は黄色い本の書籍はじめての電子状態計算―DV‐Xα分子軌道計算への入門に添付されているCD-ROMに入っているDV-Xα法プログラム一式は、Windows Vistaのコマンドプロンプト上では、エラーが発生して動かないことがあるようなのです。

この原因は、書籍はじめての電子状態計算―DV‐Xα分子軌道計算への入門に添付されているCD-ROMに入っているDV-Xα法プログラムの実行ファイル(objectフォルダ内の*.EXEファイル群)が、主に1998年頃にWatcom Fortran Version 10.5でビルドされた実行ファイルであることに起因するものと考えております。つまり、ビルドに使われたFortranのコンパイラーがWindows95〜Windows98の時代のものであり、さすがに古すぎるのです。それでもWindows XPまでは問題なく動作していたのですが、さすがにWindows Vistaでは動かない場合があるようです。

現在Watcom Fortranは、Open Watcomと名前は変わって、Open Watcom Version 1.6が最新版です。このOpen Watcom Version 1.6でDV-Xα法プログラムを改めてコンパイルして実行ファイルを作成し直せば、Microsoft Windows VistaでもDV-Xα法プログラム一式は何の問題もなく動作します。

SPD現在DV-Xα研究協会spd部会では、Open Watcom Version 1.6による最新の実行ファイル群の準備作業が進められています。準備作業が終わり次第、DV-Xα研究協会の書籍はじめての電子状態計算―DV‐Xα分子軌道計算への入門サポートページで公開されることになるかと思いますので、今しばらくお待ち下さい。

教育用分子軌道計算システムeduDVは、取り急ぎOpen Watcom Version 1.6でビルドした最新の実行ファイルを昨日坂根のウェブサイト公開いたしました。もちろんこれらの実行ファイルは、Microsoft Windows Vistaで問題なく動作します。

秀丸エディタは現在、先行開発バージョンはVersion 7.00 β6 (2007/05/14)となっています。

私はこの秀丸エディタの先行開発バージョンVersion 7.00 β6 (2007/05/14)をWindows Vista機にインストールし、泉富士夫先生の開発された「DV-Xα法計算支援環境」および次世代・統合3D可視化システムVESTAを組み込んでみました。DV-Xα法プログラム一式に関しては、現在DV-Xα研究協会spd部会(主に大阪大学の水野正隆先生)が準備作業中の「Open Watcom Version 1.6でビルドされた実行ファイル」を組み込んであります。教育用分子軌道計算システムeduDVも、Open Watcom Version 1.6でビルドした実行ファイルを組み込みました。

とりあえず、一通りのプログラム動作を現在確認中です。ほぼ問題なく全てのプログラムが動作します。ちょっとだけ修正作業が必要なので、一般公開までにはいましばらくお時間をいただきたく存じます。

あまりにシェアを独占しているオペレーティングシステムの(独善的とも思える)一方的なversion upにより、動かなくなるプログラムを動くようにする作業に苦しんでいる方々は全世界に数知れずおられると思いますが、仕方がないですものね、前向きにプログラム整備の良い機会と考えて作業するしかないようです。

ハードウェアも進化し、ソフトウェアも進化し、特に私の関与する分野ではX線回折実験による構造解析計算や分子軌道法をはじめとする量子化学計算が極めて大きな恩恵を受けています。10年一昔、10年も経てば別世界というような進化を続けています。

DV-Xα研究協会spd部会では、主に大阪大学の水野正隆先生がWindows Vistaでも動くDV-Xα法プログラム実行ファイル一式を準備されております。ただWindows Vistaで動くようになるだけではなく、いくつかの改良も施されておりますので、公開まで今しばらくお待ち下さい。

私(坂根)は、この水野先生が準備されている実行ファイル一式の、唯一人のテストユーザとしてWindows Vista機ですでに様々な錯体・有機分子の計算を行っておりますが、実に良い感じで動作しております。便利で楽しい改良もなされておりますので、是非皆様お楽しみにお待ち下さい。



tgs0001 at 00:23│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 自然科学 | 分子軌道

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