ネクタイ
2015年06月17日
(周期表ネクタイシリーズ)赤い周期表ネクタイ

前に青い周期表ネクタイを紹介いたしましたが、本日は赤い周期表ネクタイを紹介いたします。

ビスマス(83Bi), ポロニウム(84Po), イットリウム(39Y), ジルコニウム(40Zr), ランタン(57La), ハフニウム(72Hf), 水銀(80Hg), 鉛(82Pb), ストロンチウム(38Sr), バリウム(56Ba), ボーリウム(107Bh), 硫黄(16S)などがネクタイ柄表面に現れています。

ネクタイ全景を眺めると、もっといろいろな元素が現れています。

鉛が一番下にあり、おもりになってネクタイがビシッと真っ直ぐになります。

いや、一番下は、原子番号38の「38」が見えています。
原子番号38ということは、ストロンチウムですね。
ストロンチウムだけに炎色反応は真っ赤で、このネクタイは赤いのかもしれません。

原子量も掲載されていますので、必要なときにすぐに参照できます。

水銀(Hg)は環境・生物に負荷を与える元素として、教育現場(実験)からはすっかり姿を消しました。

原子番号2014のS-A?
このネクタイの製造メーカー(シグマアルドリッチ社)です。
原子番号は172まではあり得ますが、173を超える元素はあり得ないという理論的な考察があります。
中山康之, 伊藤真, "真空は崩壊するか", 日本物理学会誌, 第38巻, 10号, 787-793ページ, 1983年10月5日.
DV-Xα分子軌道法では、現在原子番号172番のウンセプトビウム(172Usb)まで取り扱うことができます。
坂根弦太, "教育用分子軌道計算システムeduDVの開発(5)", 岡山理科大学情報処理センター研究報告, 第35号, 1-32ページ, 2014年3月.
上の論文では、六臭化シーボーギウム(SgBr6)の電子状態がDV-Xα法により計算されています(今回の計算では相対論効果は含まれていません)。
2015年06月09日
前方後円墳ネクタイ

前方後円墳が描かれたネクタイです。

ネクタイピンは仮説社の「煮干しネクタイピン」。

先日、吉備の「造山古墳」に行ってきました。
宮内庁が管理していない(墳頂まで自由に登れる)前方後円墳としては、日本一の大きさです。

私は生来、座標軸の果てに興味があって、
- 大きすぎて気が遠くなる地球、宇宙
- 小さすぎて気が遠くなる原子、電子
- 過去すぎて気が遠くなる歴史、古墳
- 未来すぎて気が遠くなる子育て、教育
このうち、「天文学」と「考古学」は生涯の趣味として、「化学」と「教育」は仕事として、携わっています。

大きすぎる「天文学」、小さすぎる「化学」、昔すぎる「考古学」、未来すぎる「教育」

どれも気が遠くなるような不思議な気持ちになり、関われば関わるほど好奇心がわいてきます。
2015年06月04日
(周期表ネクタイシリーズ)踊る元素記号ネクタイ

スーツの中で、元素記号たちが踊っています。

原子番号1の水素(H)から、原子番号118のウンウンオクチウム(Uuo)まで、所狭しとギュウギュウ詰めですが、一応、周期表のメンバー全員集合です。

原子番号の大きな元素は、一般的に原子量が大きいので沈降し、ネクタイでは下の方にいるようです。
周期表において、一般的には原子番号の増加と共に原子量は増加していきます(例えば1H = 1.0079, 2He = 4.0026, 3Li = 6.941, 4Be = 9.0122, 5B = 10.811, 6C = 12.011, ∙∙∙)。
元々この表は原子量の順番に元素を並べたときに、似た性質を示す元素が周期的に現れることから、19世紀の半ばにシャンクルトワ(Alexandre-Emile Beguyer de Chancourtois), ニューランズ(John Alexander Reina Newlands), オドリング(William Odling), ヒンリックス(Gustavus Detlef Hinrichs), マイアー(Julius Lothar Meyer), メンデレーエフ(Дмитрий Иванович Менделеев (Dmitri Ivanovich Mendeleev))によってそれぞれ独立に発見された表ですから、これは当然のことです。
しかし現在のこの表(周期表)を見てみると、原子番号と原子量の順序が逆転している箇所が少なくとも3カ所あります(18Ar = 39.948と19K = 39.098, 27Co = 58.933と28Ni = 58.693, 52Te = 127.60と53I = 126.90)。
これは、天然に質量(中性子の数)の異なる同位体が複数種類混在しているときは、それぞれの同位体の質量に、その同位体の存在度の重みをかけて平均して、その元素の原子量を求めているからです。
質量が大きい同位体が多くある場合は原子量は大きめに、質量が小さい同位体が多くある場合は原子量は小さめに、算出されます。

右を向いたり、左を向いたり、実に賑やかなネクタイです。

水素、ヘリウム、リチウム、ベリリウム、ホウ素、炭素・・・
「水兵リーベ僕の船」といった記憶術(ネモニクス)で覚えるあたりの元素たち。

21番以降の元素たちの中にも、身近なものはたくさんあります。
鉄、銅あたりは、人類が古代から利用しています。

ランタノイドも現代の素材としては、とても身近な元素です。

アクチノイドでは、ウラン(U)とプルトニウム(Pu)が身近な元素ですね。
2015年05月20日
(周期表ネクタイシリーズ)原子番号106シーボーギウム(Sg)のネクタイ

周期表で第6族(クロム族)のクロム(Cr), モリブデン(Mo), タングステン(W)の下に位置する原子番号106のシーボーギウム(seaborgium, Sg)。
二硫化シーボーギウム(SgS2)は固体潤滑剤として使えるかもしれないという夢も膨らむこの元素に着目したネクタイが存在します。
※シーボーギウムの安定同位体は存在せず、放射性同位体の半減期も長くないですが、シーボーギウム化合物の合成例は存在します。例えば、シーボーギウムのカルボニル錯体の合成の報告(理化学研究所)。

その名も、シーボーギウム(Sg)ネクタイ。
グレン・セオドア・シーボーグ(Glenn Theodore Seaborg)氏(1912.4.19-1999.2.25)も、このネクタイには驚かれるかもしれません。

これでもかっ! これでもかっ! というぐらい、シーボーギウム(Sg)で埋め尽くされています。

どうして私がシーボーギウム(Sg)が好きかというと、それは私のイニシャル(Sakane Genta = SG)と同じだからです。

姓名のイニシャルで元素記号があるというのは、案外、珍しいかもしれません。
あ(A)、い(I)、う(U)、え(E)、お(O)、か行(K)、さ行(S)、た行(T)、な行(N)、は行(H)、ま行(M)、や行(Y)、ら行(R)、わ(W)、が行(G)、ざ行(Z)、だ行(D)、ば行(B)の組み合わせで、元素記号が実在するのは・・・
を調べるには、この表(元素記号のアルファベット表)をご覧ください。

調べた結果、ありうるパターンは以下の通り(姓・名の順序として)。
1. 銀(Ag) 姓(あ〜) + 名(がぎぐげご〜) 例:有本 弦太(Arimoto Genta)
2. アメリシウム(Am) 姓(あ〜) + 名(まみむめも〜) 例:有本 真理子(Arimoto Mariko)
3. アルゴン(Ar) 姓(あ〜) + 名(らりるれろ〜) 例:有本 瑠璃子(Arimoto Ruriko)
4. ヒ素(As) 姓(あ〜) + 名(さしすせそ〜) 例:有本 聡子(Arimoto Satoko)
5. アスタチン(At) 姓(あ〜) + 名(たちつてと〜) 例:有本 達夫(Arimoto Tatsuo)
6. 金(Au) 姓(あ〜) + 名(う〜) 例:有本 歌麿(Arimoto Utamaro)
7. バリウム(Ba) 姓(ばびぶべぼ〜) + 名(あ〜) 例:馬場 明美(Baba Akemi)
8. ベリリウム(Be) 姓(ばびぶべぼ〜) + 名(え〜) 例:馬場 恵美子(Baba Emiko)
9. ボーリウム(Bh) 姓(ばびぶべぼ〜) + 名(はひふへほ〜) 例:馬場 宏美(Baba Hiromi)
10. ビスマス(Bi) 姓(ばびぶべぼ〜) + 名(い〜) 例:馬場 一郎(Baba Ichiro)
11. バークリウム(Bk) 姓(ばびぶべぼ〜) + 名(かきくけこ〜) 例:馬場 久美子(Baba Kumiko)
12. 臭素(Br) 姓(ばびぶべぼ〜) + 名(らりるれろ〜) 例:馬場 瑠璃子(Baba Ruriko)
13. ドブニウム(Db) 姓(だぢづでど〜) + 名(ばびぶべぼ〜) 例:土井 文一(Doi Bunichi)
14. ダームスタチウム(Ds) 姓(だぢづでど〜) + 名(さしすせそ〜) 例:土井 聡子(Doi Satoko)
15. ジスプロシウム(Dy) 姓(だぢづでど〜) + 名(やゆよ〜) 例:土井 康夫(Doi Yasuo)
16. エルビウム(Er) 姓(え〜) + 名(らりるれろ〜) 例:江口 瑠璃子(Eguchi Ruriko)
17. アインスタイニウム(Es) 姓(え〜) + 名(さしすせそ〜) 例:江口 聡子(Eguchi Satoko)
18. ユウロピウム(Eu) 姓(え〜) + 名(う〜) 例:江口 歌麿(Eguchi Utamro)
19. ガリウム(Ga) 姓(がぎぐげご〜) + 名(あ〜) 例:源田 明美(Genda Akemi)
20. ガドリニウム(Gd) 姓(がぎぐげご〜) + 名(だぢづでど〜) 例:源田 伝一(Genda Denichi)
21. ゲルマニウム(Ge) 姓(がぎぐげご〜) + 名(え〜) 例:源田 恵美子(Genda Emiko)
22. ヘリウム(He) 姓(はひふへほ〜) + 名(え〜) 例:本田 恵美子(Honda Emiko)
23. 水銀(Hg) 姓(はひふへほ〜) + 名(がぎぐげご〜) 例:本田 弦太(Honda Genta)
24. ホルミウム(Ho) 姓(はひふへほ〜) + 名(お〜) 例:本田 音海(Honda Otomi)
25. ハッシウム(Hs) 姓(はひふへほ〜) + 名(さしすせそ〜) 例:本田 聡美(Honda Satomi)
26. インジウム(In) 姓(い〜) + 名(なにぬねの〜) 例:伊藤 直美(Ito Naomi)
27. イリジウム(Ir) 姓(い〜) + 名(らりるれろ〜) 例:伊藤 瑠璃子(Ito Ruriko)
28. クリプトン(Kr) 姓(かきくけこ〜) + 名(らりるれろ〜) 例:近藤 瑠璃子(Kondo Ruriko)
29. メンデレビウム(Md) 姓(まみむめも〜) + 名(だぢづでど〜) 例:森 大吾(Mori Daigo)
30. マグネシウム(Mg) 姓(まみむめも〜) + 名(がぎぐげご〜) 例:森 弦太(Mori Genta)
31. マンガン(Mn) 姓(まみむめも〜) + 名(なにぬねの〜) 例:森 直美(Mori Naomi)
32. モリブデン(Mo) 姓(まみむめも〜) + 名(お〜) 例:森 音海(Mori Otomi)
33. マイトネリウム(Mt) 姓(まみむめも〜) + 名(たちつてと〜) 例:森 達夫(Mori Tatsuo)
34. ナトリウム(Na) 姓(なにぬねの〜) + 名(あ〜) 例:野口 明美(Noguchi Akemi)
35. ニオブ(Nb) 姓(なにぬねの〜) + 名(ばびぶべぼ〜) 例:野口 文太(Noguchi Bunta)
36. ネオジム(Nd) 姓(なにぬねの〜) + 名(だぢづでど〜) 例:野口 大吾(Noguchi Daigo)
37. ネオン(Ne) 姓(なにぬねの〜) + 名(え〜) 例:野口 恵美子(Noguchi Emiko)
38. ニッケル(Ni) 姓(なにぬねの〜) + 名(い〜) 例:野口 一郎(Noguchi Ichiro)
39. ノーベリウム(No) 姓(なにぬねの〜) + 名(お〜) 例:野口 音海(Noguchi Otomi)
40. オスミウム(Os) 姓(お〜) + 名(さしすせそ〜) 例:太田 聡子(Ohta Satoko)
41. ラジウム(Ra) 姓(らりるれろ〜) + 名(あ〜) 例:両津 明美(Ryotsu Akemi)
42. ルビジウム(Rb) 姓(らりるれろ〜) + 名(ばびぶべぼ〜) 例:両津 文太(Ryotsu Bunta)
43. レニウム(Re) 姓(らりるれろ〜) + 名(え〜) 例:両津 恵美子(Ryotsu Emiko)
44. レントゲニウム(Rg) 姓(らりるれろ〜) + 名(がぎぐげご〜) 例:両津 弦太(Ryotsu Genta)
45. ロジウム(Rh) 姓(らりるれろ〜) + 名(はひふへほ〜) 例:両津 宏美(Ryotsu Hiromi)
46. ラドン(Rn) 姓(らりるれろ〜) + 名(なにぬねの〜) 例:両津 直美(Ryotsu Naomi)
47. ルテニウム(Ru) 姓(らりるれろ〜) + 名(う〜) 例:両津 歌麿(Ryotsu Utamaro)
48. アンチモン(Sb) 姓(さしすせそ〜) + 名(ばびぶべぼ〜) 例:坂根 文太(Sakane Bunta)
49. セレン(Se) 姓(さしすせそ〜) + 名(え〜) 例:坂根 恵美子(Sakane Emiko)
50. シーボーギウム(Sg) 姓(さしすせそ〜) + 名(がぎぐげご〜) 例:坂根 弦太(Sakane Genta)
51. ケイ素(Si) 姓(さしすせそ〜) + 名(い〜) 例:坂根 一郎(Sakane Ichiro)
52. サマリウム(Sm) 姓(さしすせそ〜) + 名(まみむめも〜) 例:坂根 真理子(Sakane Mariko)
53. スズ(Sn) 姓(さしすせそ〜) + 名(なにぬねの〜) 例:坂根 直美(Sakane Naomi)
54. ストロンチウム(Sr) 姓(さしすせそ〜) + 名(らりるれろ〜) 例:坂根 瑠璃子(Sakane Ruriko)
55. タンタル(Ta) 姓(たちつてと〜) + 名(あ〜) 例:田中 明美(Tanaka Akemi)
56. テルビウム(Tb) 姓(たちつてと〜) + 名(ばびぶべぼ〜) 例:田中 文太(Tanaka Bunta)
57. テルル(Te) 姓(たちつてと〜) + 名(え〜) 例:田中 恵美子(Tanaka Emiko)
58. トリウム(Th) 姓(たちつてと〜) + 名(はひふへほ〜) 例:田中 宏美(Tanaka Hiromi)
59. チタン(Ti) 姓(たちつてと〜) + 名(い〜) 例:田中 一郎(Tanaka Ichiro)
60. ツリウム(Tm) 姓(たちつてと〜) + 名(まみむめも〜) 例:田中 真理子(Tanaka Mariko)
61. イッテルビウム(Yb) 姓(やゆよ〜) + 名(ばびぶべぼ〜) 例:矢部 文太(Yabe Bunta)
62. 亜鉛(Zn) 姓(ざじずぜぞ〜) + 名(なにぬねの〜) 例:善木 直美(Zenki Naomi)
63. ジルコニウム(Zr) 姓(ざじずぜぞ) + 名(らりるれろ〜) 例:善木 瑠璃子(Zenki Ruriko)

ご自分のイニシャルが元素記号になっている方、おられましたでしょうか。

114種類(2015年5月現在)の元素記号の中で、日本の姓名のイニシャルでありそうなものは、どうやら63種類ぐらいのようです。
2015年05月18日
(周期表ネクタイシリーズ)元素記号がいっぱい!のネクタイ

このネクタイの柄(模様)、分かりますか。

元素記号がいっぱい書いてあるネクタイです。

実は周期律に従って並べておらず、原子番号順に縦に並んでいます。

名付けて、「縦書きの元素記号ネクタイ」。

水素、ヘリウム、リチウム、ベリリウム、ホウ素・・・という原子番号順に元素名を早口で魔法の呪文のように唱える動画を知っています。

しかしネクタイに目を近づけてよく見てみると、原子番号順にすらなっていない列もあるようです。
どの列が原子番号順になっていないか分かりますか。

元素を原子番号の順に並べると周期的に性質が変わるという法則、周期律にも従っていないし、そもそも原子番号順ですらない箇所があるネクタイですが、元素記号がいっぱい!という雰囲気は存分に発揮しています。
2015年05月15日
2015年05月07日
(周期表ネクタイシリーズ)第二遷移系列元素と第三遷移系列元素のネクタイ

第二遷移系列元素と第三遷移系列元素のネクタイです。

周期表の第二遷移系列元素より、ジルコニウム(Zr)、モリブデン(Mo)、テクネチウム(Tc)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、第三遷移系列元素より、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、レニウム(Re)、オスミウム(Os)などが出演しています。

ネクタイの先端のバリウム(Ba)もよく目立ちます。
健康診断(胃検診)で硫酸バリウムを飲んだ後などに、特にこのネクタイは好適です。
ネクタイの先端が胃袋の上あたりに来るので、
「Ba Inside !」
(バリウム、ハイッテル!)
(バリウム、ハイッテル!)
という意味。

限られた周期表ネクタイ面積の中、ランタノイド、アクチノイドのメンバーは紹介されていないようです。
2015年04月30日
水分子のネクタイ

水分子のネクタイ(necktie)です。

酸素原子を赤色の球で、水素原子を白色の球で表現しています。

水分子風呂敷みたいですね!

水分子ループタイ(仮説社)も素敵ですが、この水分子ネクタイもなかなかです。
思わず海辺に行って、水分子ビーチボールで遊びたくなります。
水分子ボンテン、水分子ストラップ、水分子キーホルダー、水分子シール、水分子スタンプ、マツの花粉(水分子)、水分子付箋など、水分子グッズは多いですね。
周期表のネクタイピン

周期表のネクタイピン(Tie Clip)です。

青い周期表ネクタイに装着してみました。

一見普通のネクタイピンのようですが、近づいてよく見てみると「周期表っ!」と驚く化学のネクタイピン。犬は寄ってきませんが、周期表・元素好きの人間が寄ってきます。遠目からは普通のネクタイピンにしか見えないので、普段使いにもおすすめです(仮説社・煮干しネクタイピン説明文のオマージュ)。

Cafe Press社(アメリカ)の製品です。
2015年04月28日
2015年04月15日
青い周期表ネクタイ

青い周期表ネクタイです。

黒地に青色の周期表、ぱっと見た目には周期表とは気づかれませんが、近寄ってみると周期表です。

ランタノイドもアクチノイドも掲載されています。

タキシードに合いそうなデザインだと思います。
もっとも、正式なタキシードは黒い蝶ネクタイですが。
・アメリカのアマゾン(amazon.com)
2015年04月14日
周期表の蝶ネクタイ(1)

、
周期表の蝶ネクタイ(butterfly tie, bow tie)です。
化学でフォーマルな場面に好適な可能性があります。

今回の蝶ネクタイは、はじめから蝶結びになっていて、首の後ろにて金具で止めるタイプです。

5月30日(土)に米子で開催されるサイエンスカフェ「周期表のひみつ」(鳥取環境大学主催)の時に、この周期表蝶ネクタイを身につけていこうと思っています。
周期表の蝶ネクタイは3種類持っています。
残りの二種類は後日、このblogでの紹介を予定しています。
2013年05月20日
遺伝子ネクタイと太陽系ネクタイ

デオキシリボ核酸(DNA)のようなイメージのネクタイ(左)と、太陽系(太陽と惑星)をデザインしたネクタイ(右)です。
遺伝子ネクタイは小さな小さなミクロの世界、太陽系ネクタイは大きな大きな天文の世界。
子供時代、最初に出会う「自然科学」は、見たり触ったり嗅いだりして実感できる生物の世界だと思います。
学習段階によって、だんだんと直接見たり触ったりできないような世界も知るようになります。
・時間が過去の話・・・古生物学
・大きすぎる話・・・天文学
・小さすぎる話・・・原子や分子など、化学
・直接見たり触ったりできない概念・・・エネルギーの話など・・・物理
タイムマシーンに乗って過去の世界を見ることはできませんし、自分が宇宙を旅して宇宙の大きさを実感することも不可能です。
自分がミクロの世界に入り込んで直接原子や分子を触ることもできませんし、物質ではない力・エネルギーなどを理解することも簡単ではありません。
こうした「自然科学」の奥深い場所を、子供たちに届く言葉や絵(図、イラスト、写真など)で伝えられるか、理科の魅力を伝えるむずかしさはそんなところにあるのかもしれません。
気は心、生物無機化学に関する講義の際には「遺伝子ネクタイ」を、元素合成(星の一生)に関する講義の際には「太陽と惑星ネクタイ」を、私は身に着けています。
2013年05月07日
コンピュータネクタイ


私は岡山理科大学で、情報教育も担当しています。
理学部化学科の必修科目「コンピュータ入門I」。
情報処理系の講義を担当するときに装着するのが、ここで紹介するネクタイです。
この中で一番のお気に入りは、上の写真の右の「キーボードネクタイ」です。
無機化学の講義で、元素合成(p-p連鎖反応、CNOサイクル等)の話をする際には、下の写真の中央の「E=mc2ネクタイ」を着けるときもあります。アルベルト・アインシュタイン先生の顔写真が迫力ありますね。
周期表の全元素を対象とした分子の電子状態を計算できるDV-Xα法に関する学会に参加するときは、周期表ネクタイ、元素記号ネクタイ、コンピュータネクタイ、どれでも似合いそうです。
ごく普通のWindowsパソコンに、ほぼ無償で環境が構築できるDV-Xα法計算支援環境なら、量子化学を学んでいない方でも、いろいろな分子の電子状態を計算し、その電子の姿(原子軌道の等値表面図)を三次元可視化してマウスでぐるぐる回転させて見ることができます。
岡山理科大学理学部化学科1年次生対象の「コンピュータ入門I」では、 DV-Xα法計算支援環境を使って、ネオンの原子軌道、アルゴンの原子軌道、水分子の分子軌道、ベンゼン分子の分子軌道、六フッ化ウラン分子の分子軌道などを講義中に学生一人一人が自分で計算・三次元可視化して楽しんでいます。
2009年(平成21年)8月上旬に、岡山理科大学で開催された教員免許状更新講習では、"教師のための理科教育−最新事情, 化学"の一部を私が担当し、受講された先生方に、DV-Xα法計算支援環境を体験していただきました。
2013年05月06日
雪の結晶ネクタイ

(左)本棚ネクタイ
(中央)雪の結晶ネクタイ
(右)鉛筆ネクタイ
毎回、毎回、周期表ネクタイ、元素記号ネクタイ、化学実験器具ネクタイばかりでは飽きるので(何しろ、大学での講義は、半期1コマ90分間で、15回+定期試験=16回もあるのです!)、本日は気分転換できるネクタイを紹介いたします。
お気に入りは、中央の雪の結晶ネクタイ。
身近な水H2Oが、空から降ってくるだけで、こんなにも美しい結晶になるとは、不思議なものです。
雪の結晶には、数学的な対称性のある美しさ、自然界の調和の美しさを感じます。
私は仕事柄、顕微鏡下で結晶を見る機会が多いのですが、キラリと光る結晶面を見ると、ゾクッとします。
ミクロの世界で同じ形をした分子が三次元的にきれいに整列して、やがてマクロサイズにまで成長し、人間にその姿を見せてくれる。
1モルのビーチボールで、「そうか、このビーチボールの中には、6.02 × 1023個の気体分子が入っているのか!」と、少し気が遠くなりそうな感動があるのと、似た感覚です。
いったい、いくつの分子が並んで、こんなにも真っ平な結晶面を我々に見せてくれているのか、と心が震えるのです。
一番身近な例でいえば、食塩の粒と、氷砂糖の粒でしょう。氷砂糖はあまりに巨大な結晶なので肉眼でそのまま、食塩の結晶でしたら30倍ぐらいのルーペで見るとなかなか感動的です。
2013年05月05日
元素記号ネクタイ

周期表にはなっていない、元素記号のネクタイ。
カルシウム(Ca)、鉄(Fe)、銀(Ag)、窒素(N)、酸素(O)、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、水銀(Hg)、コバルト(Co)、金(Au)、水素(H)、マグネシウム(Mg)、アルゴン(Ar)、ヘリウム(He)、リチウム(Li)、クロム(Cr)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、バリウム(Ba)、化学の授業でよく出てくるような、有名どころの元素が登場しているところに好感を持てます。
これがもし、イットリウム(Y)、ロジウム(Rh)、セシウム(Cs)、アスタチン(At)、アンチモン(Sb)、オスミウム(Os)、タンタル(Ta)、タリウム(Tl)、ドブニウム(Db)、リバモリウム(Lv)、プロメチウム(Pm)、テクネチウム(Tc)、エルビウム(Er)、セリウム(Ce)といった組み合わせだったら、マニアックな方々にはうけるかもしれませんが、マニアックでない方々には、えっ?!何?!と思われてしまう可能性があります。
黒い布地に、オレンジ色、黄緑色、水色という配色も気に入っています。
女性向けに、同じ柄のスカーフがあれば素敵なのですが、やはりネクタイに比べると需要が少ないのか、元素記号スカーフはないようです。
なお、アルドリッチ(Aldrich)という世界的な試薬メーカーのカタログに、女性用の周期表スカーフが掲載されております。
SIGMA-ARDRICH Z405701 ALDRICH
Periodic table Women’s silk scarf
もっとも、現在、「製品Z405701は製造中止となりました」とのことで、誠に残念です。
製造再開を期待したいところです。
2013年05月04日
周期表ネクタイ(2)


前にもこのblogで周期表ネクタイを紹介したことがありましたが、今日はもう少し大きな写真で、丁寧に周期表ネクタイを紹介いたします。写真の通り、6本あります(下の写真の3本は、同じ柄の色違い)。
岡山理科大学で、無機化学系の講義に行くときは、たいていこの周期表ネクタイを身に着けていきます。
下の写真の3本は、ちょっと離れてみると周期表かどうか分からなくなるので(近づいて見ると、周期表であることが分かります)、どちらかというと講義の際には、上の写真の3本のいずれかを使用しております。
もっとも、講義の最中に「白周期表に元素記号を書いて周期表を完成させる小テスト」をする時などは、別の柄のネクタイを着けるようにしていますが。
話は変わりますが、ウィキペディアの「ネクタイ」の項目(日本語版)に、「周期表ネクタイ」が紹介されているのには少し笑いました。周期表ネクタイは、世界各国の理科教員の間で、意外に普及しているのかもしれません。
2013年05月03日
化学実験器具ネクタイ



化学(理科)実験器具が描かれたネクタイ9本を紹介いたします(一部、柄が同じものもあります)。
私が岡山理科大学で担当している「無機化学実験(火曜日と金曜日の午後)」のときには、たいていこの9本のいずれかのネクタイをつけていきます。大部分は白衣に隠れてしまうのが少し残念ですが、まぁ(私の)気持ちの問題です。ネクタイをすると身も心も引き締まり(少し緊張し)、血圧が少し上がります(たぶん)。
小学校・中学校・高等学校へ出張講義・実験に行くときにも好適です。
やはり化学室(理科室)での化学(理科)の実験といえば、ビーカー、フラスコ、試験管、メスシリンダーなどが思い浮かびます。いずれも楽しそうな柄のネクタイで、私は気に入っています。
一番下の写真の中央のネクタイの化学式“H2SO”が間違っているのはご愛嬌。
おもしろネクタイ専門店e-necktie.comなどで入手できます。
ゴーグル・白衣・化学実験ネクタイ、この3点セットを装着すると、「化学実験伝道師」になれるような気がします。
もっとも、自分の仕事として自分一人で実験をする時は、リラックスするために、ネクタイは外しています。
2013年05月02日
水分子ループタイと化学式ネクタイ


水分子ループタイ(右)と化学式ネクタイ(左)です。
1.【水分子ループタイ】
ループタイ(ポーラー・タイ)は省エネルック(クールビズ)に好適です。
ネクタイは男性向けというイメージが強いですが、ループタイ(ポーラー・タイ)なら女性でもアクセサリー感覚で似合うのではないでしょうか。
私は中学校・高等学校への出張授業(原子・分子に関する内容)の時、この水分子ループタイをつけていくことがあります。
水分子ループタイは、仮説社の通信販売で購入することができます。
2.【化学式ネクタイ】
化学式が書いてあるネクタイは何種類か存在しますが、化学反応式が書いてあるネクタイは私の知るかぎりはこの写真のネクタイぐらいのものです(同じデザインで、色が白ではなく、黒のネクタイは存在します)。
さらに嬉しいのは、私の出身分野である錯体化学の化学式が描かれていることです。
ジメチルグリオキシム(dimethylglyoxime)を配位子とするニッケル錯体「ジメチルグリオキシマトニッケル(II)」が描かれているところなど、分析化学や錯体化学を学んだものならちょっと感動的です。
ジメチルグリオキシマトニッケル(II)は紅色で、平面構造を持っています。この錯体はクロロホルムなどの有機溶媒に溶けて黄色を示すので、ニッケルの吸光光度分析に利用されます。
チオシアン酸イオンSCN-が配位子となるコバルト錯体[CoII(SCN)4]2-も嬉しいですね。
私感ですが、大きく描かれている顕微鏡は要らないなと思います。そもそも光学顕微鏡で、原子・分子・錯体が見えるわけがありませんので、化学反応式との整合性がとれません。
とは言っても、単結晶X線回折装置、分光光度計、原子直視型電子顕微鏡などは、ネクタイに描くデザインとしてはどうかな(分かりにくい)とは思いますので、難しいところです。
ちょっとマニアックではありますが、私は水分子ループタイと化学(反応)式ネクタイ、どちらも気に入っています。

【1億倍水の分子模型付き】水分子ループタイ
2013年05月01日
アメリカ化学会のネクタイ

アメリカ化学会(American Chemical Society)のネクタイです。
1995年にハワイ・オアフ島で開催された学会の際、アメリカ化学会のブースでこのネクタイを購入しました。
アメリカ化学会のロゴ、よく見ると真ん中に、三角フラスコのようなものが描かれています(私にはそう見えます)。
世界各国には、化学の学会があります。アメリカならアメリカ化学会、日本なら日本化学会です。
ウィキペディアによるとアメリカ化学会の会員数は約163,000人だそうで(私もその一人)、科学系の学術団体としては世界最大だそうです。
一方、公益社団法人日本化学会の会員数は30,592人(平成24年2月末)だそうで(私もその一人)、国内では化学系の学術団体としては最大級です。
日本で最大の会員数の学術団体は一般社団法人日本内科学会で、会員数は104,497人(平成25年3月末)だそうです。
2013年03月02日
周期表ネクタイ

化学に好意を持っている人なら、周期表や元素記号を見るだけで、なんだか楽しい気持ちになります。
そんな化学心をくすぐる「周期表ネクタイ」はいかがでしょうか。
私は小学校、中学校、高等学校などへの出張講義、大学での授業や学生実験、学会や講習会など、理科や化学に関する仕事の時、自分に心の余裕があれば遊び心も交えてこれらのネクタイを身に着けることがあります。
2013年8月6日(火)〜8月8日(木)に京都の龍谷大学で開催される第26回DV-Xα研究会にも、ぜひこのネクタイをつけていこうと思っています。DV-Xα法は、周期表の全元素を対象に電子状態を計算することができます。DV-Xα法と周期表(元素)は、とても似合うと思うからです。
周期表ネクタイは、amazon.co.ukやamazon.comなどの通販、アメリカ化学会の通販、おもしろいネクタイ専門店イーネクタイなどで入手できます。