超アクチノイド元素
2015年06月17日
(周期表ネクタイシリーズ)赤い周期表ネクタイ
前に青い周期表ネクタイを紹介いたしましたが、本日は赤い周期表ネクタイを紹介いたします。
ビスマス(83Bi), ポロニウム(84Po), イットリウム(39Y), ジルコニウム(40Zr), ランタン(57La), ハフニウム(72Hf), 水銀(80Hg), 鉛(82Pb), ストロンチウム(38Sr), バリウム(56Ba), ボーリウム(107Bh), 硫黄(16S)などがネクタイ柄表面に現れています。
ネクタイ全景を眺めると、もっといろいろな元素が現れています。
鉛が一番下にあり、おもりになってネクタイがビシッと真っ直ぐになります。
いや、一番下は、原子番号38の「38」が見えています。
原子番号38ということは、ストロンチウムですね。
ストロンチウムだけに炎色反応は真っ赤で、このネクタイは赤いのかもしれません。
原子量も掲載されていますので、必要なときにすぐに参照できます。
水銀(Hg)は環境・生物に負荷を与える元素として、教育現場(実験)からはすっかり姿を消しました。
原子番号2014のS-A?
このネクタイの製造メーカー(シグマアルドリッチ社)です。
原子番号は172まではあり得ますが、173を超える元素はあり得ないという理論的な考察があります。
中山康之, 伊藤真, "真空は崩壊するか", 日本物理学会誌, 第38巻, 10号, 787-793ページ, 1983年10月5日.
DV-Xα分子軌道法では、現在原子番号172番のウンセプトビウム(172Usb)まで取り扱うことができます。
坂根弦太, "教育用分子軌道計算システムeduDVの開発(5)", 岡山理科大学情報処理センター研究報告, 第35号, 1-32ページ, 2014年3月.
上の論文では、六臭化シーボーギウム(SgBr6)の電子状態がDV-Xα法により計算されています(今回の計算では相対論効果は含まれていません)。