1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 00:57:06.73 :c6ybLb7V0

響「最近臭いって言われるんだ…」

P「…誰に?」

響「765プロのみんな…」

P「本当か?そんな風に見えないんだがなぁ…」

響「動物たちと一緒に暮らしてるからなのか…それとも…」

P「こっち来てみろ」

響「ん…」 


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 00:59:21.52 :c6ybLb7V0

P「くん…くん…」

響「…どうだ?」

P「んー…」

響「ハッキリ言ってくれ!自分臭いならこれから気をつけるぞ!」

P「いや、全然臭くないぞ?」

響「本当かー!?」

P「ああ、気にするなよ。疲れてるんじゃないのか?」

響「…プロデューサー…気を使ってるだろ」

P「は?」 


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:03:28.97 :c6ybLb7V0

響「今日、プロデューサーの家に行ってもいいか?」

P「えっ?どうして」

響「…」

P「…」

響「…だめ?」

P「わかった。早めに帰るようにな。明日も早いんだから」

響(本当に臭いなら一緒にいてプロデューサーがしかめっ面をするはず…)

響(鼻に手を当てたり、自分から顔を背けたりするかもしれないぞ…)


P「響、顔怖い」 


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:08:16.23 :c6ybLb7V0

~プロデューサー宅~

P「上がってくれ、少し散らかってるけどな」

響「お邪魔します…」

P「そこら座っててくれ、響はコーヒー飲めるか?」

響「あ、ありがとう」

P「…」ピー ウィーーン ジョボジョボ

響(作戦1開始だ…)


~~~

P「ミルクと砂糖は?」

響「ブラックでいい」

P「はい」コト

響「ありがと」

P「…」ゴク

P「…」

P「なぁ…なぜそんなにくっつく?」 


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:12:01.91 :c6ybLb7V0

響「…ちょ、ちょっと寒くてなっ…東京は寒いなぁ…」

P「そうか?エアコン付けるか…リモコンは…と」

響「…!自分エアコン苦手なんだ!喉に悪いから!」

P「あ、そうなのか。ごめん」

響「…」ガシッ

P「…」

響「…」チラッ

P「…?」

響(全然平気そうだぞ。自分本当は臭くなんてないんじゃないのか…)

響(いや、今はコーヒーの香りでわからなくなってるだけかも) 


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:17:14.78 :c6ybLb7V0

P「今日はどうして家まで?何か用事でもあったんじゃないのか?」

響「…」

P「響?」

響「お、お風呂っ」

P「は?」

響「ア、アパートのお風呂壊れちゃてて、困っちゃったなぁーと」

P「なんだそんなことか…」

響「あ あははっ そう、そんなことさぁー」

P「遠慮無く入っていいぞ、着替えは持ってきてるのか?」

響「うん、用意してきた」

P「タオルこれな、シャンプーとか色々自由に使っていいから」

響「あ、ありがとう、じ、じゃあお風呂借りるね」

P「おう」


ガチャ

響「…」 


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:27:00.14 :c6ybLb7V0

~お風呂~

シャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…

響「…」

響(プロデューサー…自分、本音が聞きたいんだぞ…)

響(よし、作戦2だ…)


ガラッ

響「いい湯だったぞ!」

P「そうか」

響「プロデューサーもすぐ入ったら?」

P「いや、響を送ってからにするよ」

響「1人で帰れるから大丈夫!それより今すぐ入って入って」グイグイ

P「なっなんで?」

響「いいからいいから」グイグイ

P「わかったわかった…」

ガラッ 


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:33:39.12 :c6ybLb7V0

~更衣室~

P「…」ヌギヌギ

響『プロデューサー!』

P「ん?どうした?」

響『自分、そろそろ帰るな!また明日!』

P「ああ、気をつけて帰れよ!」

響『うん!』バタン タッタッタッタ…

P(お風呂が壊れた…ね…)


~お風呂~

シャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…

P「ふぅ…」

P(響のやつ、自分の体臭がそんなに気になるのか…)

P(気になる年頃か…)


P(今日も疲れた…早めに寝るとするか…) キュ 


67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:42:59.45 :c6ybLb7V0

パチッ(電気を消す音)







P(…あぁ、このベッドに入る瞬間…最高…)  バタッ

?「ギャーーーー」

P「ええっ!?」

?「苦しい!苦しいぞプロデューサァァァァア!」

P「?」 めくりっ

響「ハァ…ハァ…」

P「響っ!?帰ったんじゃなかったのか!?」 


73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:47:29.38 :c6ybLb7V0

響「…」

P「…」

響「…」

P「響?」

響「プロデューサー…」ギュ

P「…」

響「お願いだ…今夜だけ、一緒に……いて…」

P「…」

P「わかった。今夜だけな?」

響「…ありがとう…」 


81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 01:53:17.29 :c6ybLb7V0

カチッ   カチッ   カチッ

   カチッ   カチッ   カチッ

      カチッ   カチッ   カチッ (時計)



P「…」

響「…」

P「…」

響「…プロデューサー」

P「…眠れないのか?」

響「…自分、さっきシャワー浴びるふりしたんだ…」

P「…」

響「それで一緒に寝たら、臭いがキツくて何か反応すると思って…」

P「…」

響「気を使わないで欲しいんだ…本音が聞きたい…やっぱり…臭う?」

P「…」 


98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 02:01:13.46 :c6ybLb7V0

P「…」ギュー

響「っ…」



P「クン…クン…クン…」



響「ん…」

P「クン…クン…クン…」



響「…ど、どう?」

P「…本音で言うよ、…すごくいい香り。…甘くて…優しい香り」

響「…本当?…本当に?…信じていいのか?」

P「ああ」

響「っ…」ギュー

P「安心した?」

響「うんっ…うんっ…うぇぇ…うぇぇえぇぇええええん…」 


114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 02:11:13.63 :c6ybLb7V0

P「…」

響「…うぇ……ぇ……スン……スン……」

P「不安だったんだな…」ナデナデ

響「…ぅん…」

P「…寝られそう?」

響「…」

P「響?」

響「……その…」

響「……当たってる…」

P「…ぁ」

響「あはははっ」

P「…///」 


131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 02:17:14.88 :c6ybLb7V0

 …チュン     …チュン

?「…ーサー」

?「…ューサー」

響「プロデューサー!」

P「おわっ」

響「あははっ おはよ!プロデューサー!」

P「おはよ、響」ニコッ

響「さすがに一緒に事務所に行ったら怪しまれちゃうかな?」

P「さすがにまずいな」

響「んじゃ、自分は先に行ってるから!」

P「ん…」

響「…」チュ

P「ん!!??」

響「これはお礼だぞ!」 タッタッタッタ バタン

P「…よし、今日も頑張るか!!」
                         END 


136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 02:18:40.16 :vg9Jn2qL0
乙!
響可愛かったし良かった 


139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/22(土) 02:20:57.45 :c6ybLb7V0

久しぶりにちゃんと完結させたわ…
SSはいつも思いつきで立てて書いてくんだけど、7割完結しないからな

楽しんでもらえた人もいたみたいなので、嬉しいです! 


元スレ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1356105426