■P喫茶店シリーズ
P「俺、プロデューサー辞めるから」 
幸子「プロデューサーさんが喫茶店を始めたんですけど」
雪美「P喫茶店……今日も……開店中……」


1:ミガサ:2013/06/23(日) 17:25:07.43 :JquziKnG0

前スレ 



の続き。 
安価スレなので、前スレ見なくても理解は可能なはず。 

あらすじ 
Pがプロデューサーを辞めて喫茶店を始めたそうです。 


2:ミガサ:2013/06/23(日) 17:27:18.38 :JquziKnG0

ここで安価についての説明 

普通の安価と変わりませんが、安価のアイドル名のあとに、「前」か「後」をつけてください。 

前作を見ていない人に説明すると、いずれ何ヶ月後にプロダクションとこの喫茶店は成り行きで、合併することになります。 

なので、このルールの前と後は合併「前」か合併「後」かの選択という意味になります。 

前と後との違いはと言えば、 
基本的に「前」はアイドル達がプロデューサーと再会する流れに。 
「後」はプロデューサーが喫茶店をやっていることを知っていて、常連客のような雰囲気の話になります。 

拙い説明で申し訳ありませんが、よければお付き合いいただけると幸いです。 
質問などあれば、ご自由にどうぞ。 

安価自体は18時ごろから始めます。 

それまではちょっとした戯れでも。


4:ミガサ:2013/06/23(日) 17:29:11.53 :JquziKnG0

今までに出てきたアイドル達(表記無しは全て前 ★マークはウェイトレスとして働いてます) 


輿水幸子★ 市原仁奈 
姫川友紀  島村卯月 
鷹富士茄子 新田美波 
棟方愛海  高森藍子 
原田美世  渋谷凛 
佐城雪美★ 諸星きらり 
櫻井桃華  十時愛梨 
三船美優  鷺沢文香(後) 
龍崎薫   佐久間まゆ 
岡崎泰葉  喜多日菜子 
水木聖來  本田未央 
安部菜々  白菊ほたる 
桃井あずき 橘ありす 
ナターリア 森久保乃々 
北条加蓮   
水本ゆかり 


5:ミガサ:2013/06/23(日) 17:30:58.89 :JquziKnG0

―――P喫茶店――― 

凛「……」 

まゆ「……」 

ありす「……」 

幸子「……」 

雪美「……」 


P「なんだコレ……」


6:ミガサ:2013/06/23(日) 17:33:41.79 :JquziKnG0

凛「私はPさんと結婚の約束してるし」 

まゆ「私は、Pさんのファーストキスもらったのでぇ……」 

ありす「私は結婚式しましたし」 

幸子「ボ、ボクは一番長くここでPさんと一緒に働いててますし!夫婦と言ってもいいんじゃないでしょうか?」 

雪美「私……Pに手料理振舞ってる……つまり……夫婦……」 



P「……」


7:ミガサ:2013/06/23(日) 17:38:43.33 :JquziKnG0

凛「まずさ。ありすと雪美は年的に論外だと思うんだ」 

まゆ「そうですねぇ」 

幸子「ふふーん!まぁ、Pさんはロリコンじゃないので当たり前ですね!」 

雪美「……年増」 

凛&まゆ&幸子『……』 

ありす「そもそも皆さん結婚できる年ではないので、結婚式を先に済ませた私こそ妻にふさわしいのではないかと―――」 

ありす以外『それはない』 

ありす「……」 


P「あのー。お客様逃げちゃうからさ、そんな殺伐とした雰囲気出すのやめてくれないかな」


8:ミガサ:2013/06/23(日) 17:40:32.21 :JquziKnG0

凛「ふ、ふふふ。そうだ、もうPさんに決めてもらおうよ」 

まゆ「それが一番ですねぇ」 

幸子「可愛いボクを選んでくれるに決まってますよ!」 

雪美「P……赤い糸……繋がってる」 

ありす「私以外を選ぶってことは、私との関係は遊びだったって事になりますね」 


P「え?あれ?なんでこっち来んの?」


10:ミガサ:2013/06/23(日) 17:42:54.03 :JquziKnG0

凛「Pさん」 

まゆ「私達の中でぇ」 

幸子「恋人、というか結婚するなら!」 

雪美「誰が……いい?」 

ありす「ちゃんと答えてくださいね。今はプロデューサーじゃないんですから」 

P「え、ちょ」


11:ミガサ:2013/06/23(日) 17:44:54.47 :JquziKnG0

P「……真面目に答えていいのか?」 

幸子「当たり前ですよ!」 

P「……雪美」 

雪美以外『……え?』 

雪美「P……嬉しい……」 

P「あ、いや。単純に俺が料理できないからだけどな?」 

雪美「……デリカシー、ない……」 

凛「これはダメだね……」 

まゆ「そうですねぇ……」 

P「え?なんで俺の株下がってるの?」


12:ミガサ:2013/06/23(日) 17:46:35.83 :JquziKnG0

幸子「はいはい、解散しましょう」 

ありす「そうですね」 

ゾロゾロゾロゾロ 

P「え、なんなの?なんなのなの?」 

雪美「……P」 

P「ん?」 

雪美「私……嬉しかった……」 


13:ミガサ:2013/06/23(日) 17:49:07.42 :JquziKnG0

雪美「そんな理由でも……選んでくれて……」 

P「いや、まぁなぁ」 

雪美「誤魔化したの……わかる……」 

P「……雪美にはわかっちゃうか」 

雪美「私とPは……赤い糸で結ばれてるから……」 

P「ははっ。まぁ、今は結婚とかは考えてないよ。でもさ」 

雪美「?」 

P「もし―――雪美が結婚できる年になって、俺がおっさんになっても雪美が俺を好きでいてくれたなら、結婚しよう」 

雪美「……約束」 

P「おう」


14:ミガサ:2013/06/23(日) 17:50:30.90 :JquziKnG0

雪美「Pの事……ずっと好きでいるから」 

雪美「だから……待ってて」 

P「おう」 

雪美「それじゃあ……今日は、お疲れ様……」 

P「また明日な!」 

雪美「……うん」ニコッ 


18:ミガサ:2013/06/23(日) 18:00:11.65 :JquziKnG0

最初に喫茶店を訪れるアイドル >>+3 

安価例:三好紗南 前


21:2013/06/23(日) 18:02:31.71 :lPzPieblo
城ヶ崎美嘉 前


23:ミガサ:2013/06/23(日) 18:05:00.63 :JquziKnG0

―――女子寮 美嘉の部屋――― 

莉嘉「お姉ちゃん……」 

美嘉「……」 

莉嘉「今日のご飯……扉の前に、置いておくね」 

美嘉「……」 

莉嘉「……しっかり食べてね?」 

美嘉「……」 

莉嘉「それじゃ……えっと……また来るから」 

美嘉「……」


24:ミガサ:2013/06/23(日) 18:07:02.07 :JquziKnG0

藍子「あの、美嘉さんどうでした?」 

莉嘉「ダメみたいです……」 

藍子「うーん……」 

莉嘉「あの、本当に誰も見てないんですか?」 

藍子「うん……誰も、美嘉ちゃんがお仕事とか以外で外に出てるのを見てないのよ」 

莉嘉「お姉ちゃん、大丈夫だよね?」 

藍子「……そうね」


25:ミガサ:2013/06/23(日) 18:09:47.43 :JquziKnG0

―――P喫茶店――― 

藍子「どうしたらいいと思います?」 

幸子「ここに連れてくるんじゃダメなんですか?」 

藍子「まず部屋に閉じこもってるから、外に出さないと……」 

雪美「仕事中……誘拐する……」 

藍子「そんな物騒な方法は……」 

幸子「美嘉さん、生きてますよね?」 

藍子「少なくとも食べ物は食べてる。けど、ごく少量で……」 

P「何の話だ?」 

藍子「Pさん……」


26:ミガサ:2013/06/23(日) 18:17:03.64 :JquziKnG0

P「……そうか、美嘉がか」 

藍子「はい……」 

P「よし、なら俺に任せろ」 

藍子「大丈夫なんですか?」 

P「たぶん……雪美、ちょっと手伝ってくれるか?」 

幸子「何をする気ですか?」 

P「料理」 

幸子「……えっ?できないんじゃ」 

P「一個だけ、できるんだよ。だけど随分作ってないからな……雪美、サポート頼むよ」 

藍子「わ、私も手伝います!」 

P「おう、よろしく!」 

幸子「何を作るんですか?」 

P「ハンバーグを、な」


27:ミガサ:2013/06/23(日) 18:20:24.11 :JquziKnG0

―――美嘉の部屋――― 

莉嘉「……お姉ちゃん、今日もご飯持ってきたよ」 

美嘉「……」 

莉嘉「きょ、今日のご飯はね!特別なんだ!だから、絶対、絶対食べてね?!」 

美嘉「……」 

莉嘉「じゃ、じゃあね!絶対だよ!!」 

美嘉「……」スタスタ ガチャ 

美嘉「……ハン、バーグ?」 

美嘉「確かに私の好物だけど……だけど……今、見ても辛いだけだよ……」 

美嘉「……食べよう」


28:ミガサ:2013/06/23(日) 18:22:28.28 :JquziKnG0

美嘉「……Pさんの作ったハンバーグ、美味しかったな」 

美嘉「また、食べたいな……」モグ 

美嘉「……?!」 

美嘉「あ、あれ……なんで……おんなじ、味……」 

藍子「美嘉さん!」バン! 

美嘉「あ……鍵締め忘れてた……」 

藍子「食べて、くれたんですね?」 

美嘉「……うん」 

藍子「いかがでした?」 

美嘉「……美味し、かった」


29:ミガサ:2013/06/23(日) 18:25:47.01 :JquziKnG0

美嘉「でもこれ……Pさんが作ったのと……同じ、味」 

藍子「ええ、だってPさんが作ったんですから」 

美嘉「……え?」 

藍子「美嘉さん、明日、オフですよね?」 

美嘉「う、うん」 

藍子「その時に……一緒に、お散歩しましょう?」 

美嘉「……うん」 

藍子「その時に……詳しく説明、しますから」 

美嘉「うん、わかった」


30:ミガサ:2013/06/23(日) 18:29:10.73 :JquziKnG0

―――翌日 P喫茶店――― 

カランコローン 

P「はい、いらっしゃ―――」 

美嘉「Pさんっ♪」ギュゥ 

P「!?」 

美嘉「Pさん、Pさんっ♪」 

P「お、おい美嘉?!」 

藍子「あはは……」 

P「いや見てないで助けてくれよ藍子……」 

藍子「今ぐらい、甘えさせてあげたらどうですか?」 

P「まぁ、うん……いいんだけどさ……」 

美嘉「Pさーんっ♪」ギュゥゥゥ


31:ミガサ:2013/06/23(日) 18:31:15.77 :JquziKnG0

―――数分後――― 

美嘉「……」カァァァァ 

P「まぁ、なんだ。ミルクティーでも飲むか?」 

美嘉「うん……」 

藍子「美嘉ちゃんも浮かれてたんですよね。きっと」 

美嘉「うん……」 

P「まぁ、なんだ……もう引きこもるなよ?」 

美嘉「……知ってたんだ」 

P「当たり前だろ」


32:ミガサ:2013/06/23(日) 18:33:32.70 :JquziKnG0

P「ハンバーグなら、好きなだけ作ってやるからさ」 

美嘉「……ホント?」 

P「ああ、ここに来ればな。だから、引き込もんなよ?」 

美嘉「……わかってるよ。もう。Pさん、お父さんみたい」 

P「ある意味、お父さんだからな俺」 

美嘉「でも、お父さんは嫌だな」 

P「え?なんで?」 

美嘉「だって―――」 


美嘉「お父さんだったら、恋人になれないじゃん♪ね?」 


次に訪れるアイドル >>+4


36:2013/06/23(日) 18:35:25.24 :nsgYUCBFo
早坂美玲 前


38:ミガサ:2013/06/23(日) 18:38:49.36 :JquziKnG0

―――事務所――― 

美玲「……つまんねー……」 

仁奈「何がですか?」 

美玲「……なんでもない」 

仁奈「嘘でごぜーます。今、『つまんねー』と言ったでごぜーます」 

美玲「似てない」 

仁奈「むむむ、みれーの気持ちになるですよ……」 

美玲「……はぁ、なんなんだよ」


39:ミガサ:2013/06/23(日) 18:42:45.36 :JquziKnG0

美玲「(つまらない)」 

美玲「(まぁまぁ楽しかったはずの、アイドル活動も)」 

美玲「(最近仲良くなってきた、仁奈とか、友紀とかと一緒にいても)」 

美玲「……何か、物足りないな……」 

美玲「(原因はきっとわかってる)」 

美玲「(いつもヘラヘラ笑いながら、ウチに突っかかってきたあの馬鹿がいなくなったからだ)」 

美玲「って、なんでウチがアイツの事なんか気にしなくちゃいけねーんだよ……」 

仁奈「?」 

美玲「気にすんな」


40:ミガサ:2013/06/23(日) 18:45:15.05 :JquziKnG0

仁奈「……もしかしてみれーは、Pがいなくて寂しいでごぜーますか?」 

美玲「んなっ!?なんでウチがあんな馬鹿の事を」 

仁奈「みれー、Pがいなくなってから元気ねーでごぜーます」 

美玲「……気のせいだよ」 

仁奈「気のせいじゃないでごぜーます。みれーはPが好きだったでごぜーますか?」 

美玲「……はぁああ?!す、すすすす、好き?!」 

仁奈「仁奈はPが好きでごぜーますよ」 

美玲「す、すすすす、好きって!!」 

美玲「(落ち着け。仁奈の言う好きは、そういう好きじゃない……うん、そうだ)」


41:ミガサ:2013/06/23(日) 18:51:35.91 :JquziKnG0

美玲「お、おうウチもPの事……す、好き……だ、ぜ?」 

美玲「(あれ?!普通に嫌いって答えるつもりだったのに?!)」 

仁奈「やっぱりでごぜーますか!」 

美玲「い、いや!やっぱり今の無し!!」 

仁奈「じゃあ、Pに会いに行くでごぜーます!」 

美玲「だから無しって……えっ?」 

仁奈「え?」 

美玲「いや、今Pに会いに行くって……」 

仁奈「そうでごぜーますよ?」 

美玲「えっ」 

仁奈「えっ」


42:ミガサ:2013/06/23(日) 18:56:26.26 :JquziKnG0

―――P喫茶店――― 

カランカラー バタン! 

仁奈「まかり通るでごぜーます!!」 

P「おう仁奈、ドアは静かに開けようなー。一応喫茶店だからなー。ここ」 

仁奈「す、すみませんでごぜーます……」 

美玲「……ほ、本当にいやがった」 

P「ん?おお!美玲!元気してたか?アイドル、楽しいか?」ナデナデナデナデ 

美玲「ちょ、頭撫でんなっ!」 

P「お前はあまり一緒にいられなかったからなぁ、心配してたんだぞ?ん?」ナデナデナデナデ 

美玲「だ、だから、頭……撫でるなぁ……」 

P「嫌だったら振り払っていいんだぞ?」 

美玲「……か、勝手にしろっ!」


43:ミガサ:2013/06/23(日) 18:58:35.84 :JquziKnG0

P「で、仁奈。美玲の様子はどうだ?」 

仁奈「みれーは最近、元気がねーでごぜーますよ」 

美玲「ちょっ、仁奈!」 

P「それはどうしてだ?美玲」ナデナデ 

美玲「あう、だからその……べ、別に元気ねーなんて……」 

P「ん?」ナデナデ 

美玲「……お」 

P「お?」 

美玲「お、お前がいなくなったからだよ!馬鹿っ!!」


44:ミガサ:2013/06/23(日) 19:02:32.03 :JquziKnG0

P「……そっか」 

美玲「なんだよ!ウチをスカウトしたと思ったら、あっという間にいなくなってさっ!!」 

美玲「ウチ、お前と一緒にいるの、その、楽しかったんだよ!だから一緒にいたんだよ!気づけ馬鹿ぁ!」 

美玲「もうワケわかんない!!馬鹿!馬鹿!馬鹿!!」ポカポカポカポカ 

P「ごめんな、美玲……俺も一緒にいて、楽しかったよ」 

美玲「馬鹿、馬鹿ぁ……」ジワッ 

P「よしよし」ナデナデ 

仁奈「よしよしでごぜーますよ」ナデナデ 

美玲「うう、うぁぁ……」


45:ミガサ:2013/06/23(日) 19:04:36.65 :JquziKnG0

美玲「……」プイッ 

P「美玲ー」 

美玲「……」プイッ 

P「……拗ねてる美玲も可愛いな」 

美玲「! ば、馬鹿」 

P「……ふふふっ」 

仁奈「可愛いでごぜーますね」 

美玲「あああ!!もうなんなんだよお前ら!!」 


46:ミガサ:2013/06/23(日) 19:07:20.59 :JquziKnG0

美玲「も、もう帰るっ!」 

仁奈「じゃあ仁奈も帰るでごぜーます」 

P「おう、また来いよ」 

美玲「……も、もう来ないっ!」 

仁奈「来ないでごぜーますか?」 

美玲「う、え、えと……」 


美玲「……う、ウチの好きな食べ物用意してくれてたら……ま、また来てやるかもしれない」 

美玲「かっ、勘違いするなよ?!う、ウチが……そ、そう、この店自体を気に入っただけなんだからなっ!馬鹿っ!」 


次に訪れるアイドル >>+2


48:2013/06/23(日) 19:07:34.69 :zcn/HL33O
笑美 前


51:ミガサ:2013/06/23(日) 19:13:21.30 :JquziKnG0

―――仕事場――― 

笑美「なんでアーニャがにゃんにゃんにゃん入ってるんや!猫関係ないやろ!」 

アーニャ「……にゃー」 

笑美「可愛いやないかいっ!」スパーン 

みく「……」ワクワク 

笑美「あ、鼻眼鏡してツッコミ待ちしてるみくにゃんはいじりません」 

みく「え、酷くない?」 

のあ「……」スッ 

笑美「ってなんでのあさんが鼻眼鏡かけとんねーん!!」スパーン


52:ミガサ:2013/06/23(日) 19:15:50.11 :JquziKnG0

みく「お疲れ様にゃー」 

のあ「……お疲れ様」 

アーニャ「お疲れ様です」 

笑美「おう、お疲れさん!」 

のあ「……ちょっといいかしら」 

笑美「えっ、のあさん?まぁええけど……」 

のあ「こっちに来て頂戴」 

笑美「お、おう……」


53:ミガサ:2013/06/23(日) 19:19:54.46 :JquziKnG0

のあ「……笑美」 

笑美「は、はい」 

のあ「貴方のツッコミには―――キレがない」 

笑美「な、なんやて?!」 

のあ「前のようなキレが、今のあなたにはないわ……理由は言わずもがな、ね」 

笑美「……せやな」 

のあ「お互い、表には出さないように頑張りましょう。まだ、気づいている人はきっと少ない」 

笑美「いや、正直気づいてんのはのあさんぐらいのもんやと思うけど……」 

のあ「そのうち、誰の目にも明らかになるわ……」 

笑美「……」


54:ミガサ:2013/06/23(日) 19:23:35.77 :JquziKnG0

―――事務所――― 

笑美「わかってる、わかってるんやけどなぁ……」 

笑美「自分でも反応が悪ぅなってるのは……」 

笑美「どうすりゃええんかなぁ……」 

ナターリア「あ、エミ!」 

笑美「お?ナタやないかい。どうした?」 

ナターリア「バナナ寿司作ったんダ!エミも食べル?」 

笑美「なんで酢飯にバナナ載せとんねん!まずいに決まってるやろうが!」 

ナターリア「え?美味しいのにナー」モグモグ 

笑美「コイツ……正気か……?」


55:ミガサ:2013/06/23(日) 19:28:56.91 :JquziKnG0

ナターリア「うーん、でも、Pの作った寿司のが美味しいナ!」 

笑美「まぁ、バナナ寿司に比べたらなぁ……」 

ナターリア「よし、じゃあ今から食べに行こウ!」 

笑美「いや、気が早すぎ……えっ?た、食べに行く?」 

ナターリア「そうと決まれば出発だヨ!エミ、早ク早ク!」グイグイ 

笑美「え、あ、ちょっ」 

ナターリア「いーざすーすーめーやーきっちーん♪」 

笑美「なんでお料理行進曲やねん!」スパーン


56:ミガサ:2013/06/23(日) 19:31:41.69 :JquziKnG0

―――P喫茶店――― 

ナターリア「P、来たヨー!」 

P「へいらっしゃい!」 

笑美「なんで喫茶店なのにその掛け声なんやねん!」 

P「お客さん、今日はいいのが揃ってますよ」 

ナターリア「へぇ、どんな?」 

P「ミルクティーとか」 

笑美「結局、紅茶やないかい!」 

ナターリア「じゃあマグロ!」 

笑美「ガン無視かい!」 

P「おーい、雪美。マグロだってよー」 

笑美「Pが握るんじゃないんかいっ!」


57:ミガサ:2013/06/23(日) 19:34:41.75 :JquziKnG0

P「っと、やっとキレが戻ってきたか?」 

笑美「えっ?」 

ナターリア「元気な方が、エミらしイ!」 

笑美「え、えっと?」 

P「ナターリアが、最近笑美が元気ないって言っててな」 

P「だから、ナターリアと協力して元気にしようって思ってさ」 

P「全力でふざけてみた。どうだった?俺たちのボケ……」 

笑美「……点や」 

P「え?」


58:ミガサ:2013/06/23(日) 19:37:35.24 :JquziKnG0

笑美「100点満点やっ!なんやコレ、面白すぎるやろっ!!」 

笑美「あははははっ、なんや、簡単なことだったんやなぁ!」 

P「え、笑美?」 

笑美「人を楽しませる、その心をうちは忘れてたんやな……ふふっ」 

P「おーい、大丈夫か?」 

笑美「大丈夫や!相変わらず、Pさんはカッコええなぁ?」 

P「そりゃどうも」 

笑美「つれないのぉ……じゃあせっかくやし、うちも何か頼もうかの」 

P「おう、何がいい?」 


59:ミガサ:2013/06/23(日) 19:41:02.33 :JquziKnG0

笑美「せやなぁ……コーラ一つ」 

P「喫茶店に来てまでコーラかよ!」 

笑美「……」 

P「……」 

笑美&P『ぷっ、あははははは!』 

笑美「いやー、楽しい、楽しいわPさん」 

P「そりゃよかったよ」 

笑美「なぁ、Pさん?」 

P「なんだ?」 


笑美「Pさんは、ずーっとずーっと、うちの相方やからな!」 

笑美「だから、覚悟しとけや!うちの相方は一筋縄じゃいかんでぇ♪」 


ナターリア「もぐもぐ、ウマー♪」 

笑美「決め台詞の途中で食うなや!!」スパーン 


次に訪れるアイドル >>+5


64:2013/06/23(日) 19:43:07.34 :thbueeWSo
奏 前


67:奏さん人気すぎワロタ:2013/06/23(日) 19:47:37.55 :JquziKnG0

―――事務所――― 

奏「……」 

ちひろ「奏ちゃん?」 

奏「えっ?何?」 

ちひろ「いや、鏡ばっかり見てどうしたのかなって」 

奏「……なんでもないよ」 

ちひろ「そうですか」 

奏「(結局、キス、できなかったな……)」 

奏「(本気でキスしたいって思った、最初の人……)」


68:ミガサ:2013/06/23(日) 19:49:54.54 :JquziKnG0

奏「……」モグモグ 

ちひろ「珍しいですね、奏さんが果物を食べてるなんて」 

奏「そうかしら?私、果物結構好きよ?」 

ちひろ「それは……ザクロですか」 

奏「ええ、そう……ちひろさんも食べる?」 

ちひろ「いえ、私は結構です」 

奏「そう……」 

奏「(あの時、鏡越しじゃなくて)」 

奏「(勇気を出して、ちゃんと、キスすればよかった)」


70:ミガサ:2013/06/23(日) 19:55:11.37 :JquziKnG0

奏「……ねぇ」 

愛梨「ひゃっ?なんですか?」 

奏「その……お菓子作り、教えてくれない?」 

愛梨「え?まぁ……いいですけど……」 

奏「今度は、チョコ以外がいいな」 

愛梨「わかりました!」 

奏「(チョコみたいに甘いキス)」 

奏「(あの時、間接キスじゃなくて、ちゃんとしたキスをすればよかったな)」


75:ミガサ:2013/06/23(日) 20:37:45.11 :JquziKnG0

奏「……何やってんのかな、私」 

奏「Pさんと、一緒にやったことを思い出して」 

奏「その度に、後悔して」 

奏「……後悔する内容が、全部キスって……」 

奏「それだけ、好き、だったんだろうな……」 

奏「……はぁ……」 

???「にひひ……物憂げにふける奏さんもいいなぁ……」 

奏「……何やってるの?愛海ちゃん」 

愛海「ん?いやー。今なら揉めるかなって」 

奏「あのね……」


76:ミガサ:2013/06/23(日) 20:46:17.71 :JquziKnG0

愛海「そんなセクシーな表情で物憂げに窓から外を眺めてる方が悪い!」 

奏「……もし、そんな女の子がいたら、貴方は胸を揉むの?」 

愛海「え?揉まない方がおかしくない?」 

奏「……」 

愛海「……」 

奏「もしもし、早苗さん?」 

愛海「あ、すいませんっしたぁ!!」 

奏「全く……」 

愛海「でもなんでそんな元気ないんですか?」


77:ミガサ:2013/06/23(日) 20:52:52.75 :JquziKnG0

奏「……決まってるじゃない」 

愛海「まぁ、奏さんP大好きでしたもんね」 

奏「っ、そうストレートに言わないでよ」 

愛海「Pも罪なヤツですね。こんな美少女の胸も揉まずに喫茶店始めるなんて」 

奏「あのね……喫茶店?」 

愛海「え?知らないんですか?P、喫茶店やってるんですよ」 

奏「……初耳なんだけど」 

愛海「あれ、これって言っちゃダメなんだったっけ。まぁいいや」 

奏「ど、どこでやってるの?」 

愛海「まぁ、落ち着いてくだせぇ。今度、一緒に行きましょう!」


78:ミガサ:2013/06/23(日) 20:56:21.75 :JquziKnG0

―――翌日 P喫茶店――― 

愛海「たのもー!」バン 

P「お客様。大変申し訳ありませんが、お客様は出禁を食らっておりますので」 

愛海「ミルクティーください」 

P「無視かよ」 

愛海「え?」 

P「まぁいいけど……」 

奏「あの……」 

P「うおっ!?奏?!」 

奏「そんなに驚かないでも……」 

P「いや、奏が愛海と一緒に来るなんて……大丈夫か?!汚されてないか?!」 

奏「え、あ、うん……」


79:ミガサ:2013/06/23(日) 20:59:38.40 :JquziKnG0

愛海「酷いなぁ、奏さん連れてきたの私なんだよ?」 

P「奏、何か飲みたいものあるか?」 

奏「え、えっと……」 

愛海「えっ、無視?」 

P「ミルクティーが個人的にお勧めだ」 

奏「じゃあ、ミルクティーお願い」 

P「あいよ」 

愛海「いいもん、私は牛乳飲んでるもん……」


80:ミガサ:2013/06/23(日) 21:03:22.57 :JquziKnG0

P「それで今日は―――」 

奏「……」ジーッ 

P「そもそも、なんで愛海と―――」 

奏「……」ジーッ 

P「―――奏?」 

奏「えっ?」 

P「いや、なんで俺の口元ばっか見てるのかなーって」 

奏「そう、かな」 

P「おう」 

愛海「(あれ、私帰ったほうがいいのかな)」


81:ミガサ:2013/06/23(日) 21:05:42.10 :JquziKnG0

奏「……」ジーッ 

P「ほらやっぱり見てる」 

奏「……そう、だね。欲しいし」 

P「は?」 

奏「だから、欲しいって言ったの」 

P「いや、欲しいって何が―――んむっ?!」 

奏「んっ……ふっ」 


愛海「」


83:ミガサ:2013/06/23(日) 21:08:02.74 :JquziKnG0

P「か、でっ」 

奏「んむ……ぷはっ」 

P「お、お前、何を」 

奏「ずっと我慢してたんだもん、しょうがないじゃない」 

P「我慢って」 

奏「お互い初めて同士だね、えへへ」 

P「……奏。一つ言っておくことがある」 

奏「え?」 

P「……ファーストキスは、まゆに奪われた」 

奏「……」 


愛海「」


84:ミガサ:2013/06/23(日) 21:11:00.56 :JquziKnG0

奏「……」ムスッ 

P「なんで拗ねられなくちゃいけないのかね……」 

奏「馬鹿。Pさんの馬鹿」 

P「はいはい、すみませんでしたね」 

奏「私、口同士は初めてだったのに」 

P「だがこれは俺のせいじゃないような」 

奏「……そうだけど」 

P「……ああもう、わかったよ。お詫びになんでも一つ出来ることならやってやるよ」 

奏「本当?」 

P「本当」 


愛海「―――はっ、私は一体何を」 

幸子「愛海さん、出禁食らってませんでしたっけ?」 

愛海「あ」


87:ミガサ:2013/06/23(日) 21:14:20.68 :JquziKnG0

奏「じゃあ―――私がここに来るたびに、キス、して」 

P「……は?」 

奏「もちろん、口に」 

P「いやいやいやいや!お前、それは」 

奏「……なんでもって言った」 

P「……」 

奏「ちなみに、毎日来るから」 

P「……はぁ……わかったよ……キスでもなんでもしてやるよ……」 

奏「ふふっ、やった」 

P「(まぁ奏も女の子だし、こんな約束すぐに恥ずかしくなって取り消すだろう)」 

奏「(約束しちゃった……これでPさんと好きな時にキスできる……)」 


88:ミガサ:2013/06/23(日) 21:18:02.78 :JquziKnG0

奏「それが聞けたら今日は十分。また明日来るね」 

P「……またのご来店をお待ちしています」 

奏「そんな嫌そうな顔しないでよ。年頃の女の子と好きなだけキスできるんだよ?」 

P「それが悩みの種になりsんむっ」 

奏「んむ、ぷはっ。今日の分、ね?」 

P「……あのなぁ」 

奏「ふふ、顔真っ赤」 

P「お前こそ」 

奏「Pさん」 

P「なんだ?」 


奏「私、これから先キスするのは、Pさんだけにするから!」 

奏「だからPさんも……私にだけ、キス、して?」 


この約束が原因で色々な子と揉めるのだが、それは別の話。


104:ミガサ:2013/06/24(月) 20:24:04.63 :bWsZIREW0

さて安価を忘れていましたので、適当に安価投げときます。 

次に喫茶店を訪れるアイドル >>+2


106:2013/06/24(月) 20:27:08.45 :lUkLRIUn0
洋子 前


108:ミガサ:2013/06/24(月) 20:35:11.11 :bWsZIREW0

―――女子寮 洋子の部屋――― 

美優「すみません、洋子さん?」コンコン 

洋子「……なんですか?」 

美優「その、お邪魔してもよろしいでしょうか?」 

洋子「はい、大丈夫です……」 

美優「それじゃ、お邪魔しま―――」ガチャ 

美優「っ」 

洋子「どうかしましたか?」 

美優「洋子さん、その、部屋どうしたんですか?」 

洋子「へ?いつも通りじゃありません?」


109:ミガサ:2013/06/24(月) 20:38:17.14 :bWsZIREW0

美優「いつも通りなワケないじゃないですか……このゴミの山は一体なんですか?」 

洋子「……あー。捨てるのが面倒くさくて」 

美優「それに、カップラーメンばっかり食べてるじゃないですか……」 

洋子「……ご飯作る暇なくて」 

美優「そんなんじゃ……ほら、肌とかカサカサですよ?」 

洋子「見てもらえる人がいなければ……美肌なんて、意味ないので……」 

美優「……見てもらえる人がいればいいんですね?」 

洋子「えっ?」 

美優「ついてきてください」グイッ 

洋子「えっ、あの、私まだ寝巻き……」 

美優「じゃあ早く着替えて。ほら」


110:ミガサ:2013/06/24(月) 20:41:03.80 :bWsZIREW0

―――P喫茶店――― 

洋子「え、あの、私」 

美優「いいからついてきてください」 

カランカラーン 

P「はい、いらっしゃいませ」 

美優「こんにちは、Pさん」 

洋子「……えっ」 

P「お、美優さんと……えっ、もしかして、洋子か?!」 

洋子「う、うわあああああ!!Pさん!み、見ないで!!」 

P「いやお前、肌とか」 

洋子「うわあああああああん!!」タッタッタッタ 

P「ちょ、洋子!?」


111:ミガサ:2013/06/24(月) 20:48:32.70 :bWsZIREW0

―――数十分後――― 

洋子「ただいまっ!」キラキラ 

P「おか、え……」 

美優「これは……」 

洋子「やっぱり健康が一番だよね!久しぶりに半身浴したよ」 

P「……半身浴一回で、肌、変わりすぎじゃね?」 

洋子「そうかな?」 

美優「……半身浴、やってみようかしら」 

洋子「美優さんは十分肌綺麗ですよ!」 

美優「ありがと……」


112:ミガサ:2013/06/24(月) 20:53:09.66 :bWsZIREW0

洋子「それより……あの……さっきのは忘れてくれると」 

P「え、ああ。わかったよ」 

洋子「ありがとっ♪」 

P「まぁ、だらしない洋子とは珍しいもの見たけどな」 

洋子「や、やめてよ!」 

P「ま、洋子は健康的なのが一番だよ」 

洋子「そっか。ね、Pさん」 


洋子「私、誰かが見てくれれば見てくれるほど、綺麗になれると思うんだ!」 

洋子「だから、私のことずっと見ててね?Pさん♪」 


次に訪れるアイドル >>+3 


115:2013/06/24(月) 20:53:51.95 :fGQ135aIo
大原みちる 後


117:ミガサ:2013/06/24(月) 21:00:07.59 :bWsZIREW0

―――P喫茶店――― 

カランカラーン 

P「はい、いらっしゃいませ―――」 

みちる「なんだかいい匂いが……」 

P「お?」 

みちる「すみませーん!席空いてますか?」 

P「ええ、空いていますが……えっと、すみません。こちら、隣のプロダクションの―――」 

みちる「あの、このサンドイッチの昼メニューってやつありますか?お腹すいちゃって」 

P「……かしこまりました」 

P「(まぁ、いいか……文香さんもアイドルじゃないけどよく来てるし)」


119:ミガサ:2013/06/24(月) 21:02:20.33 :bWsZIREW0

P「こちらがサンドイッチの昼メニューになります」 

みちる「わぁ、美味しそうですね!」 

P「ごゆっくりどうぞ」 

みちる「はい~♪」 


雪美「P……」 

P「まぁいいじゃないか」 

雪美「違う……あの人……食べるスピードが……」 

P「え?」


120:>>118 この野郎wwww:2013/06/24(月) 21:04:23.28 :bWsZIREW0

みちる「うん、美味しかった!ごちそう様でした!」 

P「ファッ?!」 

みちる「あのー。えっと、他にもパンの昼メニューありませんか?」 

P「え、ええと。パンケーキとかなら……」 

みちる「それもお願いしますー!」 

P「かしこまりました……」 


雪美「P……私……本気出す……かな子以来……」 

P「おう……とんでもないのを俺たちは引き寄せてしまったみたいだ」


121:ミガサ:2013/06/24(月) 21:06:58.41 :bWsZIREW0

みちる「もぐもぐ、ごちそうさまでした!」 

みちる「えっと、じゃあ次はこのハンバーガーセットを……」 

みちる「さっきのサンドイッチ、単品でもらえますか?」 

みちる「フゴフゴ、フゴフゴ」 

みちる「ごちそうさまでした!はぁ、美味しかったなぁ♪」 

P「お粗末さまでした……」 


雪美「……疲れた……」 

P「お疲れ雪美」ナデナデ 

雪美「んっ……」


122:ミガサ:2013/06/24(月) 21:10:02.11 :bWsZIREW0

みちる「あの、またここ来てもいいですか?」 

P「あ、はい。よろしければ」 

みちる「ここのパン、なんだか美味しいんですよね!」 

P「気に入っていただけて光栄です」 

みちる「あ、そうだ!」 


みちる「えっと、マスター!私の我が儘に付き合っていただいて、ありがとうございました!」カランカラーン 


P「気づいてたみたいだな。メニューにない物出してたの」 

雪美「凄い……観察力……」 


その後、かな子とみちるが壮絶な争いを繰り広げ、かな子が師匠と呼ばれるようになるのはまた別の話。 


次に訪れるアイドル >>+4


126:2013/06/24(月) 21:11:17.26 :tECBDA9AO
あいさん 後


134:ミガサ:2013/06/24(月) 21:19:45.50 :bWsZIREW0

―――P喫茶店――― 

カランカラーン 

P「はい、いらっしゃいませー」 

あい「お邪魔するよ」 

P「あいさんいらっしゃい。今日もいつものでいいですか?」 

あい「うん、よろしく」 

P「あいさん、うちのオジリナルブレンド好きですよね」 

あい「君が丹精込めて作ったという事が伝わってくるからね」 

P「お褒めに預かり光栄です」 

あい「ふふ、君にはその言葉は似合わないね」


135:ミガサ:2013/06/24(月) 21:23:33.52 :bWsZIREW0

P「どうぞ」コトッ 

あい「ありがとう……君の店に初めて来てから、一ヶ月くらいかな?」 

P「そうですね。あの時のあいさん、可愛かったですよ」 

あい「やめてくれ。君に可愛いと言われるのはむずがゆい」 

P「まさか泣き出すとは思ってなくて。その後微妙に幼児退行してましたし」 

あい「それだけ私が君のことを想っていたということだ」 

P「……そ、そうですか」 

あい「ふふ、照れているな」 

P「お返しですか」 

あい「そうだね……うん、美味しい」ズズズッ


136:ミガサ:2013/06/24(月) 21:27:42.68 :bWsZIREW0

P「あいさん、結構ストレートに言うようになりましたよね」 

あい「それだけじゃない。髪もちょっとずつ伸ばしているんだが、どうかな?」 

P「きっと似合うと思いますよ」 

あい「ふふ、君がそう言ってくれるなら続けようかな」 

P「……最近、調子はどうですか?」 

あい「ぼちぼち、かな。君がいないのは少し寂しい」 

P「……」 

あい「ふふふ、可愛いね。君は」 

P「からかわないでください……」


138:ミガサ:2013/06/24(月) 21:32:16.29 :bWsZIREW0

あい「さて、そろそろ私は行くよ」 

P「そうですか。またのご来店をお待ちしております」 

あい「素っ気なくないかな。こう、行ってらっしゃいませご主人様とか、ないのかな?」 

P「……行ってらっしゃいませ。お嬢様」 

あい「似合わないね。かなり」 

P「言わせておいてそれっすか」 

あい「ああ、君は」 


あい「いつも通り働いているのが、一番カッコイイと思うよ」 

あい「それこそ、私が惚れそうなくらいにね。それじゃあね、P君」 


次に喫茶店を訪れるアイドル >>+4


142:2013/06/24(月) 21:33:21.89 :Xjxeui+4o
智絵里


148:ミガサ:2013/06/24(月) 21:38:18.20 :bWsZIREW0

―――女子寮 智絵里の隠し部屋――― 

智絵里「……」 

智絵里「ふふふふふ……」 

智絵里「今日はですね?四葉のクローバーを5本も見つけたんです」 

智絵里「これで、5倍も幸せになれますね……ふふふ」 

智絵里「ほら、もっと見てください……」 

智絵里「もっと、もっと、私を見て……見捨てないでください。Pさん……」


152:ミガサ:2013/06/24(月) 21:41:19.68 :bWsZIREW0

―――事務所――― 

ちひろ「智絵里ちゃんの行方が分からない?」 

桃華「そうですの」 

ちひろ「どういうことですか?今日は仕事終わったあと、直帰したはずですが」 

桃華「それを聞いて、先ほど智絵里さんの家に行ってみたんですの」 

桃華「でも……誰もいなかったんですの」 

ちひろ「え?もう帰ってるはずですよね?」 

桃華「ええ。智絵里さんが家に入るのを見たという人もいましたの」 

ちひろ「……」 

桃華「……」 

ちひろ「……とりあえず、こちらで探ってみます」 

桃華「よろしくお願いするですの……」


155:ミガサ:2013/06/24(月) 21:44:31.14 :bWsZIREW0

―――女子寮 智絵里の部屋――― 

ちひろ「……智絵里ちゃん?」コンコン 

ちひろ「……?」 

ちひろ「智絵里ちゃん?入っていいかしら?」 

ちひろ「……」 

ちひろ「……入るわよー?」ガチャ 

ちひろ「智絵里ちゃーん?いるなら返事してー?」 

ちひろ「……寮長に報告した方が」 

智絵里「あの……どうかしましたか?」 

ちひろ「ひっ。智絵里ちゃん。いたなら返事してくれると嬉しいわ」 

智絵里「ごめんなさい……夢中になってて」


156:ミガサ:2013/06/24(月) 21:46:59.04 :bWsZIREW0

ちひろ「そう。でも声も聞こえないし、電気も付けないのはどうかと思うわ」 

智絵里「すみません……」 

ちひろ「いるならいいのよ。桃華ちゃんが心配してたわ」 

智絵里「ごめんなさい。この時間は……反応がだいぶ遅くなると、伝えてください」 

ちひろ「わかったわ」 

智絵里「心配かけてすみませんでした……」 

ちひろ「いえいえ、それじゃあ―――」 

まゆ「ふふ、ダメですよぉ。ちひろさん」 

ちひろ「……まゆ、ちゃん?」


157:ミガサ:2013/06/24(月) 21:51:27.34 :bWsZIREW0

まゆ「智絵里ちゃん、手に持ってる物……離そうねぇ?」 

ちひろ「―――え?」 

智絵里「……何も、持ってませんよ」 

まゆ「だったらぁ……ゆっくりと、手を前に出してみたらどうかしら」 

智絵里「……できません」 

まゆ「なんでかしら」 

智絵里「……特に理由はないです」 

ちひろ「(後ろ手……?)」チラッ 

ちひろ「っ」ザッ 

智絵里「……どうして、後ろに下がるんですか?」 

ちひろ「……(包丁……?!)」


158:ミガサ:2013/06/24(月) 21:54:54.47 :bWsZIREW0

まゆ「ねぇ、智絵里ちゃん……お部屋の中、見せてもらっていい?」 

智絵里「……どうしてですか?」 

まゆ「だってぇ……智絵里ちゃん、寮を改造して隠し部屋作ってるじゃない」 

ちひろ「え?!そ、そんな!」 

まゆ「正確には……寮長にまだ報告していない間取りがあるのよねぇ」 

智絵里「……どうしてそれを、知っているんですか?」 

まゆ「なんでかしら」 

智絵里「……」 

まゆ「……」 

ちひろ「(私の場違い感)」


159:ミガサ:2013/06/24(月) 21:57:00.99 :bWsZIREW0

まゆ「……幻想のPさんに甘えて、楽しいかしらぁ?」 

智絵里「っ!!」 

まゆ「楽しいでしょうねぇ。貴方の中のPさんは、貴方がして欲しいことをしてくれる……」 

まゆ「私も随分、やったものだわぁ……」 

智絵里「Pさんは幻想なんかじゃない」 

まゆ「え?」 


智絵里「Pさんは幻想なんかじゃないPさんは幻想なんかじゃないPさんは幻想なんかじゃないPさんは幻想なんかじゃないPさんは幻想なんかじゃないPさんは幻想なんかじゃないPさんは幻想なんかじゃないPさんは幻想なんかじゃないPさんは幻想なんかじゃないPさんは幻想なんかじゃないPさんは幻想なんかじゃないPさんは幻想なんかじゃないPさんは幻想なんかじゃないPさんは幻想なんかじゃないPさんは幻想なんかじゃないPさんは幻想なんかじゃないPさんは幻想なんかじゃないPさんは幻想なんかじゃないPさんは幻想なんかじゃないっ!!」 


164:ミガサ:2013/06/24(月) 22:00:53.60 :bWsZIREW0

智絵里「貴方に、貴方に何がわかるんですか」 

まゆ「わかるわよぉ……あなたは私と似てるからぁ……」 

智絵里「……知ったような口を聞かないでくださ」 

まゆ「あなたこそ―――Pさんや私を知ったような口を聞かないでくれるかしら」 

智絵里「っ」 

まゆ「Pさんで妄想するのは勝手だけど……Pさんを汚すのだけは、許せないわぁ……」 

智絵里「違う、違う……Pさんは私をずっと見ててくれる、Pさんは、Pさんは」 


まゆ「……甘ったれないで!!」 

智絵里「ひっ?!」 

ちひろ「ひぃっ!?」


165:ミガサ:2013/06/24(月) 22:06:50.76 :bWsZIREW0

まゆ「……いつまで、妄想の中のPさんにすがるのかしら」 

まゆ「自分の足で、立ち上がろうとは思えないの?」 

まゆ「そんなに貴方は弱い子だったの?」 

まゆ「いい加減、目を覚ましたらどうかしらぁ?……緒方智絵里」 

智絵里「……私、は……見捨てられるの……嫌、で」ポロポロ 

まゆ「……うーん……やっぱり、この子はPさんがいないとダメみたいですよぉ……ねぇ?」 

P「あの……二人共普通に怖かったんだけど……」 

智絵里「……P、さん?」 

P「智絵里の様子がおかしいって、桃華から電話があってな」 

ちひろ「(桃華ちゃん、Pさんにまで電話してたんですか)」 

P「来てみたら……ホラー映画でも見てる気分だったよ」 

まゆ「恋する女の子は盲目なんですよぉ?」 

P「盲目過ぎても困りものだな……なぁ、智絵里」


166:ミガサ:2013/06/24(月) 22:10:41.05 :bWsZIREW0

智絵里「なん、ですか?」 

P「智絵里は、俺がいないとダメか?」 

智絵里「……」 

P「俺がいないと、アイドルはやっていけないか?」 

智絵里「……」 

P「お前は―――俺のために、アイドルをやっていたのか?」 

智絵里「ち、ちが……」 

P「そうだろ?だったら、俺にばっかり頼ってちゃダメだ」 

智絵里「でも、私、一人じゃ」 

P「一人で本当にダメな時は、頼ってもいい。でも、ダメと決め付けて俺に頼りっきりになるのは、それこそダメだ」 

智絵里「……難しい、です」 

P「難しいんだよ。アイドルっていうのはさ」 

P「でも―――アイドル、続けたいんだろ?」 

智絵里「……はい」


167:ミガサ:2013/06/24(月) 22:14:09.57 :bWsZIREW0

P「だったら自立、しなきゃな」 

智絵里「……はい」 

P「俺だけじゃない―――他の誰かにも、幸せを届けてやってくれ」 

智絵里「……はい」 

P「智絵里が自立できたと思った時―――また、来るよ」 

智絵里「……はい」グスッ 

P「泣くな泣くな……今だけは、頼っていいから」ナデナデ 

智絵里「Pさ、Pさん……うぐ、ぐす、えぐっ、うううう……」


169:ミガサ:2013/06/24(月) 22:21:48.58 :bWsZIREW0

―――数週間後 P喫茶店――― 

P「いやぁ……たまげたなぁ……」 

智絵里「えと……何がですか?」 

P「いや、お前のCD……オリコンチャート2位だろ?」 

智絵里「でも……1位じゃ、ないですけど」 

P「1位じゃなくても、よくやったよ」ナデナデ 

智絵里「えへへ……」 

P「……智絵里、質問だ」 

智絵里「なん、ですか?」 

P「お前は今―――誰のために、アイドルをやってる?」 

智絵里「私、は」 


智絵里「Pさんだけじゃない……全ての、ファンの人のために……アイドルを、やってます」 

智絵里「でもその中心には……やっぱり、Pさんが、います。だけど……ただPさんだけに、依存するんじゃなくて」 

智絵里「私は―――ファンや歌を聞いてくれるみんなと、一緒に歩いて行けたらいいなって……思います」 


171:ミガサ:2013/06/24(月) 22:23:35.07 :bWsZIREW0

次に喫茶店を訪れるアイドル >>+7


178:2013/06/24(月) 22:25:43.43 :0Z1pffGro
楓 前


192:ミガサ:2013/06/26(水) 20:40:00.26 :MOmAO1G+0

―――事務所――― 

楓「……」 

ちひろ「楓さん?」 

楓「……」 

ちひろ「楓さーん?」 

楓「……」 

ちひろ「楓さんっ!!」 

楓「……あ、はい?」 

ちひろ「もう、どうしたんですか?先ほどからずーっとぼーっとして」 

楓「え?ああ……夕飯の献立を考えてまして」 

ちひろ「(相変わらず、何を考えているかわからないですね……)」


194:ミガサ:2013/06/26(水) 20:45:55.72 :MOmAO1G+0

楓「……」 

楓「(何も……思いつかない……)」 

楓「(何も……考えられない……)」 

ちひろ「楓さーん?」 

楓「あ、はい……」 

ちひろ「夕飯の事を考えるのもいいですけど……仕事はちゃんとやってくださいよ?」 

楓「はい……」


195:ミガサ:2013/06/26(水) 20:49:55.86 :MOmAO1G+0

―――数時間後――― 

オツカレサマデシター 

楓「……」 

楓「(仕事にも身が入らないなんて……)」 

楓「(これじゃあ、私もあの子達の事言えないわね……)」 

菜々「おっ疲れ様でーす☆」キャピルーン 

楓「……」スタスタ 

菜々「えっ?!まさかの無視?!」 

楓「……あ……菜々さん」 

菜々「えっとぉ、まさか気づかなかったとか?」 

楓「……気づきませんでした」 

菜々「……」


196:ミガサ:2013/06/26(水) 20:55:14.18 :MOmAO1G+0

楓「それで、あの……何か?」 

菜々「……うーん……」 

楓「あの……?」 

菜々「楓さん。今日、飲みに行きませんか?」 

楓「……菜々さんは17歳……」 

菜々「細かいことはいいんです!楓さん!宴会してもえ~んかい?なーんちゃって……」 

楓「……あ、はい……」 

菜々「」 

楓「それじゃ、あの……他の人に見られないように、事務所で……」 

菜々「ハ、ハイ」 

楓「それじゃあ……」スタスタ 

菜々「……え?あれ、本当に楓さん?」


197:ミガサ:2013/06/26(水) 20:59:09.15 :MOmAO1G+0

―――P喫茶店(飲み会場)――― 

友紀「酒だー!」 

茄子「お酒をもって来てくださ~い♪」ギュゥゥゥゥ 

P「友紀いいいいいい!!これ以上茄子を煽らないでくれええええええ!!」 

友紀「いいじゃんいいじゃ~ん!Pさんも幸せっしょ?」 

P「幸せだけど!これ以上ないくらい幸せだけど!俺の理性がさ!!」 

茄子「Pさ~ん♪」ギュムゥゥゥ 

P「か、茄子、一旦離れて」 

カランカラーン! 

P「い、今だ!は、はいいらっしゃいませ!!」スルン 

菜々「こんにっちはー!なっなでーす♪」 

P「また酒癖悪い人が来たあああああ!!」


198:ミガサ:2013/06/26(水) 21:01:35.11 :MOmAO1G+0

友紀「いぇーい!菜々さんこんばんはー!」 

茄子「こんばんはぁ~♪」 

菜々「うわ、茄子さんもう出来上がっちゃってるじゃないですか」 

P「そうなんだよな……」 

菜々「あ、あと一人後で来ますから。予約お願いします~」 

P「え」 

カランカラーン 

楓「あの……菜々さん、ここ、喫茶店じゃ……」 

友紀「楓ちゃんばんはー!」 

茄子「ばんはー♪」 

菜々「こっちですよ楓さーん!」 

P「……楓、さん?」 

楓「あ……」


199:ミガサ:2013/06/26(水) 21:05:18.97 :MOmAO1G+0

楓「……どうして、ここにいるんですか?」 

P「まぁ、その……成り行きで。喫茶店兼飲み会場を……経営しています」 

友紀「楓さーん!一緒に飲もうよー!あははは!」 

菜々「友紀さん!ビールのいっき飲みはやめたほうが」 

茄子「いっき!いっき!」 

P「そこ!煽らない!!」 

楓「……どうして、教えてくれなかったんですか?」 

P「……別の人生を、送りたかったので」 

楓「……その、別の人生に、どうして私を……」 

P「え?」 

楓「……いえ、なんでもないです。では失礼しますね」スタスタ 

菜々「楓さーん!友紀さんを止めてくださいー!!」


200:ミガサ:2013/06/26(水) 21:08:22.21 :MOmAO1G+0

―――一時間後――― 

楓「どうして、私に、教えてくれなかったんですかぁ?」 

P「……やっぱこうなるのね」 

楓「私、心配で心配で、仕事にも身が入らなかったんですよ?」 

P「……そう、ですか」 

楓「今日だって、菜々さんが誘ってくれなかったら私、部屋で一人でお酒飲んでました」 

P「そんな頻繁に飲むようになったんですか?」 

楓「……Pさんがいなくなってから、眠れなくなったんれす」 

P「……」


204:ミガサ:2013/06/26(水) 21:14:31.24 :MOmAO1G+0

楓「不安で、不安で、眠れないんです」 

楓「酔って眠っても、Pさんがいなくなるあの日の風景ばっかり見ちゃうんです」 

楓「……Pさん、私、ダメな女になっちゃったみたいです……」 

P「……楓さんは、ダメな女じゃないですよ」 

楓「……あなたがいないと、何もできない女なのに?」 

P「ええ……その気持ちを押しとどめて、他のアイドル達の世話をしてくれてたんですよね?」 

楓「……ちひろさんから聞いたんですか?」 

P「はい。楓さんや、志乃さんが色んな子の話し相手になってあげてたって」 

P「それで元気になった子も、何人もいるって」 

楓「……」


206:>>203 中途半端に酔ってると思ってください:2013/06/26(水) 21:18:19.84 :MOmAO1G+0

P「だから」ギュッ 

楓「あ……」 

P「今度は、俺がいくらでも話し相手になりますから」 

P「どんなにくだらない話でも、悲しい話でも、付き合いますから」 

P「だから……今日くらいは、子供みたいに、俺に甘えてください」 

楓「……うん……P、さん……」 

P「楓さん……」 


友紀「ひゅーひゅー!あっついねー!」 

菜々「羨ましいなー……」 

茄子「……zzz」 


楓「……」 

P「……」


207:ミガサ:2013/06/26(水) 21:20:58.65 :MOmAO1G+0

―――女子寮の近く――― 

P「ほら、お前ら起きろ。俺はここまでしか送れないんだから」 

友紀「うー、もう朝ー?」 

菜々「菜々はぁ、じゅうななさいなんですよぉ……」 

茄子「……はっ、おはようございます」 

P「……楓さん、送って行ってもらえますか?」 

楓「……」 

P「楓さん?」 

楓「……嫌、です」 

P「えっ」


208:ミガサ:2013/06/26(水) 21:23:15.11 :MOmAO1G+0

茄子「あ、じゃあ私が送っていきますね~♪」 

P「大丈夫か?茄子」 

茄子「はい、酔いが冷めるのは早いんです」 

P「じゃあ頼むよ」 

茄子「はい~♪……あとは、ごゆっくり♪」 

P「え?」 

茄子「はいはい、二人共行きますよ~」 

楓「……」 

P「えーっと、楓さん。どうして嫌なんて言ったんですか?」 

楓「……もっと」 

P「え?」 

楓「もっと……Pさんと、一緒にいたかったから」


210:ミガサ:2013/06/26(水) 21:25:35.04 :MOmAO1G+0

P「―――っ」 

楓「甘えていいって、言いました」ギュゥ 

P「言い、ましたけど」 

楓「だから今日は―――思いっきり、甘えさせてください」ボソッ 

P「!?」ゾクゾクッ 

楓「……なーんて」パッ 

P「あ……」 

楓「ふふっ、驚きました?」 

P「……からかわないでくださいよ。本気になったらどうするんですか」 

楓「本気になってもいいですよ?Pさんなら」 

P「えっ」


211:ミガサ:2013/06/26(水) 21:29:37.49 :MOmAO1G+0

P「じょ、冗談ですよね?」 

楓「冗談じゃ……ないですよ?」 

P「……」 

楓「ふふふっ、Pさんがその気になってくれるまで―――これで、我慢しておきます」チュッ 

P「」 

楓「顔、真っ赤ですよ?酔っ払ったみたい♪」 


楓「Pさん……私、ダメな女でもいいかなって思います」 

楓「だって……今日みたいに、Pさんに甘えられますから」 

楓「だけど今度は……本気に、させちゃいますから♪」 


次に喫茶店を訪れるアイドル >>+4


215:2013/06/26(水) 21:30:40.19 :XqX3O3NRo
若葉 前


221:ミガサ:2013/06/26(水) 21:38:26.63 :MOmAO1G+0

―――女子寮 若葉の部屋――― 

若葉「……」カチ カチ 

若葉「……やっぱり、足りませんね……」 

若葉「どこに行っちゃったのかな……ここの1ピース……」 

若葉「お気に入りのパズルだったのにな……」 

若葉「……」ポロポロ 

若葉「あう、泣いちゃダメです。私はおねーさんなんですから」 

若葉「ジグソーパズルが完成しないくらいで……泣いちゃ、ダメです」


222:ミガサ:2013/06/26(水) 21:40:29.08 :MOmAO1G+0

―――事務所――― 

若葉「あの~、ちひろさん」 

ちひろ「なんですか?」 

若葉「その……事務所に、ジグソーパズルのピースみたいなの……落ちてませんでしたか~?」 

ちひろ「さぁ……あっても、業者さんが捨ててしまうんじゃないでしょうか」 

若葉「そう、ですか……」 

ちひろ「一応こっちでも探してみますね」 

若葉「お願いします~」 

若葉「……はぁ……」


223:ミガサ:2013/06/26(水) 21:46:49.42 :MOmAO1G+0

若葉「……新しいジグソーパズルを買いましょうかね~」 

卯月「どうしたんですか?若葉さん」 

若葉「あ、卯月ちゃん~……ジグソーパズルのピースをなくしちゃったんです~」 

卯月「そうなんですか?!一緒に探しましょう!」 

若葉「……もう、見つからないと思います」 

卯月「そ、そんなの探してみないとわからないですよ!」 

若葉「新しいの、買うから、いいん、です」ポロポロ 

卯月「……若葉、さん?」 

若葉「あれ、あれれ、おかしいですね~……わ、私はお姉さんだから、泣かない……て決め、たのに」 

卯月「……若葉さん!待っててください!必ず、探し出しますから!!」タッタッタ 

若葉「卯月ちゃん!?」


224:ミガサ:2013/06/26(水) 21:49:43.72 :MOmAO1G+0

凛『……うん、わかった。女子寮総出で探してみる』 

未央『こっちは任せてー!』 

卯月「うん、お願い二人共!」 

若葉「あの~……一体何を?」 

卯月「みんなに協力してもらって、探してもらうことにしたんです」 

若葉「そんな、悪いですよ~」 

卯月「諦めちゃダメです!」 

若葉「……どうしてそこまでしてくれるんですか~?」 

卯月「だって私達、仲間じゃないですか!」


229:ミガサ:2013/06/26(水) 21:53:06.85 :MOmAO1G+0

―――数時間後――― 

凛『ごめん、それらしきものは見つからなかった……』 

未央『こっちも……』 

卯月「……そっか」 

若葉「……だから見つからないって、言ったじゃないですか」 

卯月「っ、だ、ダメです!ここで、Pさんなら、絶対、絶対諦めません!!」 

若葉「Pさん……なら……」 

卯月「で、でも、どうすれば……ああもう、大丈夫かな、出てくれるかな?」プルルルル 

若葉「どこに、電話……」 

卯月「Pさんのところです!!」 

若葉「……へ?」


230:ミガサ:2013/06/26(水) 21:55:25.29 :MOmAO1G+0

―――P喫茶店――― 

P「……で、結局来たのか」 

卯月「あはは……」 

凛「Pさん、ミルクティー」 

未央「あたしもー!」 

卯月「なんでナチュラルに二人がいるの?!」 

P「おんなじ考えだったみたいだぞ。お前ら全員」 

若葉「……P、さん」 

P「若葉、久しぶりだな。背、伸びたか?」ナデナデ 

若葉「数週間程度で……伸びるわけ、ないもん……」 

P「そっか」


231:ミガサ:2013/06/26(水) 21:58:45.69 :MOmAO1G+0

P「……ジグソーパズル?」 

卯月「そうなんですよ!何か知りませんか?」 

P「……待てよ」タッタッタ 

若葉「……Pさん?」 

P「これ、か?」スッ 

若葉「……これ!これなの!」 

卯月&凛&未央『ああ、やっぱり』 

P「……お前らに俺がどう思われてるのか知りたいな」 

卯月「えっと……何でも出来る人」 

未央「なんだかんだでフラグを回収してくれる人」 

凛「結婚相手」 

若葉「えっ!?」 

P「若葉、凛は気にしないでいいから」


232:ミガサ:2013/06/26(水) 22:02:42.35 :MOmAO1G+0

卯月「で、どうして持ってたんですか?」 

P「いや、プロデューサーを辞める直前に事務所内で見つけてな。見覚えのある模様だったから」 

若葉「……P、さん……ありがとう、ございます」 

P「忘れてた俺も悪い……それ、俺からのプレゼントだよな?」 

若葉「……覚えて、たんですか?」 

P「当たり前だろ。若葉と一緒に選んだジグソーパズだ」 

若葉「そう、です」 

P「また、新しいの買いに行こうな」 

若葉「うんっ……!」 



凛「デート……」 

未央「そうだよね、アレ」 

卯月「いいなー……」


233:ミガサ:2013/06/26(水) 22:05:30.16 :MOmAO1G+0

若葉「あの……頭、撫でてください……」 

P「え?」 

若葉「……二度も言わせないの」 

P「子供扱いは嫌なんじゃなかったか?」 

若葉「……Pさんになら、いいかもしれない、です」 

P「そっか」ナデナデ 

若葉「んっ……あのね、お礼……したいの」 

P「いいってお礼なんて―――」 

若葉「んーっ」チュッ 

凛&卯月&未央「」ガタッ! 

P「……」 

若葉「えへへ、私の初めて……あげるの」


234:ミガサ:2013/06/26(水) 22:09:56.80 :MOmAO1G+0

P「俺、そろそろマスクでもした方がいいのかな」 

若葉「それじゃあかっこいい顔が見えないの……」 

P「そ、そうか」 

若葉「照れてます?」 

P「まぁ、若葉は……お姉さん、だからな」 

若葉「そうなんですよ。私はお姉さんなんです。だから、Pさん……」 


若葉「今度、私と一緒にジグソーパズルを完成させてください……」 

若葉「私の……心の中の恋心と、一緒に……♪」 


次に訪れるアイドル >>+5


239:2013/06/26(水) 22:11:06.97 :kncjyQAAO
櫂 前


245:ミガサ:2013/06/26(水) 22:16:52.23 :MOmAO1G+0

―――海――― 

櫂「プハッ!」ザブン! 

櫂「はあっ、はあっ……」 

櫂「……うーん……」 

櫂「泳いでも泳いでも……胸のつかえが取れないなー……」 

櫂「こんなの初めてだよ……いつもは泳いだら、些細な事なんて忘れられるのに……」 

櫂「……Pさん、今頃何してるのかな……」


247:>>242 相葉ちゃんじゃないでしょうか?:2013/06/26(水) 22:22:35.00 :MOmAO1G+0

乃々「あの……」 

櫂「あれ、乃々ちゃん。こんなところでどうしたの?」 

乃々「散歩ですけど……」 

櫂「そうなんだ?」 

乃々「そういう櫂さんは……」 

櫂「泳いでる」 

乃々「いや、わかりますけど……」 

櫂「そうだ、乃々ちゃんも泳ぐ?」 

乃々「え、遠慮しておきます……」


248:ミガサ:2013/06/26(水) 22:25:24.98 :MOmAO1G+0

櫂「散歩コースなの?ここ」 

乃々「いえ……気まぐれですけど……」 

櫂「そっかぁ……もしかして、仕事から逃げてきたとか」 

乃々「逃げる理由……ありませんし」 

櫂「え?お仕事嫌だから逃げてたんじゃないの?」 

乃々「それもありますけど……別の理由というか……」 

櫂「何それ?教えて教えて!」 

乃々「む、むーりぃ……」 

櫂「いいじゃんいいじゃん。減るもんじゃあるまいし」 

乃々「うう……い、言いたくないです」


249:ミガサ:2013/06/26(水) 22:30:36.24 :MOmAO1G+0

櫂「いいじゃんいいじゃ……っ?!」 

乃々「ど、どうしたんですか?」 

櫂「っ、っ?!」バシャバシャ 

乃々「か、櫂さーん?だ、大丈夫ですか……?」 

櫂「(や、やば……クラゲかなんかに足刺されたっ……?!)」 

乃々「な、なんかヤバそうなんですけど……た、助け……あう……」 

櫂「(やば、溺れるっ……!)」バシャバシャ 

乃々「わ、私泳げませんし……そ、そうだ、P……さん!」プルルルル 

P『おう、乃々か?どうし』 

乃々『か、櫂さんが、海で溺れ』 

P『二十秒で行く。待ってろ!』 

乃々「え……」


250:ミガサ:2013/06/26(水) 22:33:29.92 :MOmAO1G+0

―――P喫茶店――― 

櫂「……あれっ、ここ……」 

乃々「Pさん!櫂さんが、目を覚ましましたけど」 

P「そうか、よかった」 

櫂「P、さん……?」 

P「大丈夫か?気分はどうだ?」 

櫂「大丈夫……あ、包帯も巻いてくれたんだね」 

P「櫂が助かったのは乃々のおかげだ。感謝しろよ?」 

櫂「うん、ありがと乃々ちゃん」 

乃々「べ、別に……お礼とか……///」 

P「……あー、えっとそれでだな……一つ、謝らなくったいけないことが」 

櫂「何?……この喫茶店のこと?」 

P「それもそうなんだが、えーっと、あれだ」


251:ミガサ:2013/06/26(水) 22:37:08.40 :MOmAO1G+0

P「……人工、呼吸さ」 

櫂「……えっ、もしかして……Pさん」 

P「……すまんっ!乃々に頼みたかったんだが」 

乃々「は、肺活量足りませんし……」 

櫂「……そっかぁ……初めてはPさんにもらわれちゃったかぁ」 

P「は、初めてだったのか?!す、すまない!」 

櫂「ううん、別にいいよ。仕方ないよ」 

P「そ、そうか」 

櫂「でもー。責任、取って欲しいなー」 

P「せ、責任か」


252:ミガサ:2013/06/26(水) 22:40:40.04 :MOmAO1G+0

櫂「うん、だから……今度一緒に泳ごうよ!」 

P「……えっ、それでいいのか?」 

櫂「あ、それならPさんに水着選んで欲しいな!」 

P「お、俺に?俺のセンスなんてたかがしてれるぞ?」 

櫂「Pさんのセンスを信じてるから大丈夫……ついでに乃々ちゃんも!」 

乃々「えっ、いや、その」 

櫂「いーからいーから!で、Pさん?」 

P「出費が……ん、なんだ?」 


櫂「また私が溺れたときは……助けてね?」 

櫂「その時は、さ。また……人工呼吸、してもいいから♪」 


253:ミガサ:2013/06/26(水) 22:42:14.92 :MOmAO1G+0

明日の安価 >>+6


259:2013/06/26(水) 22:44:27.69 :di5n5w2Eo
おつ 

アーニャ 前


270:ミガサ:2013/06/27(木) 20:35:52.62 :GTHBIGIM0

アーニャ「星」 

アーニャ「貴方は、星を見せてくれると言ってくれました」 

アーニャ「そして、貴方は私に星を見せてくれました」 

アーニャ「でもその時には既に……貴方は私の隣にはいませんでした」 

アーニャ「……ヤー ハチュウ ティビャ ウヴィディチ」 

アーニャ「また、会いたい―――」


271:ミガサ:2013/06/27(木) 20:38:21.80 :GTHBIGIM0

監督「はいカットォ!いやー、お疲れ様、アナスタシアちゃん!」 

アーニャ「ダー。お疲れ様でした」 

監督「気持ち、凄く入ってたね。誰か思い浮かべてたりした?」 

アーニャ「……いえ」 

監督「そっか。でも良かった!ありがとね!」 

アーニャ「ありがとうございます。……では、失礼します」 

監督「ああ、それじゃあね」


272:ミガサ:2013/06/27(木) 20:42:38.62 :GTHBIGIM0

―――事務所――― 

ちひろ「お疲れ様。アーニャちゃん」 

アーニャ「ダー。お疲れ様でした」 

ちひろ「総選挙で2位になってから、仕事一気に増えたけど大丈夫?」 

アーニャ「ナルマーリナ。問題ありません」 

ちひろ「そう、それじゃ次の仕事なんだけど―――」 

アーニャ「……」


273:ミガサ:2013/06/27(木) 20:47:01.45 :GTHBIGIM0

アーニャ「……あの」 

ちひろ「何かしら?」 

アーニャ「プロデューサー……いえ、Pさんがどこにいるか、ちひろさんでもわかりませんか?」 

ちひろ「……それは」 

アーニャ「……イズヴィニーチェ。申し訳ありません」 

ちひろ「あ、ううん。大丈夫よ」 

ちひろ「(どうしようかしら……でも、アーニャちゃんだけ特別扱いも……)」 

アーニャ「……すみません。少し、外出てきてもいいですか?」 

ちひろ「え?あ、うん」


274:ミガサ:2013/06/27(木) 20:51:50.65 :GTHBIGIM0

―――事務所 屋上 夜――― 

アーニャ「……あの日も」 

アーニャ「こんなふうに、星が綺麗に見える夜でしたね」 

アーニャ「一人、星を見ていた私に、話しかけてきた人」 

アーニャ「……最初は、変質者かと思いましたよ」 

アーニャ「ヤー ハチュウ ティビャ ウヴィディチ」 

アーニャ「……また、会いたい……」


275:ミガサ:2013/06/27(木) 20:56:08.26 :GTHBIGIM0

ちひろ「アーニャちゃん」 

アーニャ「……」 

ちひろ「ここにいると、寒いわ」 

アーニャ「……そう、ですね」 

ちひろ「だから、ここに行って暖まってきなさい」 

アーニャ「シトー エータ?なんですか、これは?」 

ちひろ「ただのメモ帳よ。ただの、ね♪」 

アーニャ「は、はい……」 

ちひろ「それじゃ、明日の仕事には遅れないでね?(ま、いいか。苦労するのはPさんですし)」 

アーニャ「わかっています。では、お疲れ様でした」


276:ミガサ:2013/06/27(木) 21:00:19.56 :GTHBIGIM0

―――P喫茶店――― 

カランカラーン 

P「えっ、今日はもう閉店……」 

アーニャ「あ……」 

P「アー、ニャ?」 

アーニャ「……はい」 

P「どうして、ここに?」 

アーニャ「……ちひろさんからもらった、ただのメモ帳に、地図が書いてありました」 

P「……ちひろさんめ……」 

アーニャ「その……あまり、ちひろさんを責めないでください」 

P「わかってるよ。それより……今日はもう、出せるものも、何もないんだが」 

アーニャ「そう、ですか……それなら―――」


277:ミガサ:2013/06/27(木) 21:05:00.25 :GTHBIGIM0

―――P喫茶店 屋根裏部屋――― 

アーニャ「……驚きました」 

P「そりゃな。俺もここに移ってから、ここに来たことはあまりないよ」 

アーニャ「……掃除は」 

P「掃除くらいはした……と思う」 

アーニャ「……まぁ、いいです。それよりも……よく、見えますね」 

P「俺もここからこんなに綺麗に星が見えるとは思わなかった」 

アーニャ「そうですね……覚えていますか?」 

P「何をだ?」 

アーニャ「私を、スカウトしてくれた日の事」 

P「当たり前だろ」


278:ミガサ:2013/06/27(木) 21:18:19.40 :GTHBIGIM0

アーニャ「いきなり私に話しかけてきて、警察に通報しようかと思いました」 

P「無言で携帯を取り出されたときはビビったな」 

アーニャ「その後、無理やりに私と一緒に天体観測を始めて」 

P「自慢げに紹介した星座や星、アーニャは全部知ってたんだっけ」 

アーニャ「プラーヴィリナ。むしろ私の方が知っていましたね」 

P「それで、勉強してまた来るから、次の日も同じ場所で待っててくれって頼んだんだっけ」 

アーニャ「そう、です。そして貴方は来てくれました」 

P「その時、アイドルについて話したんだよな」 

アーニャ「ええ。私を、なんて物好きな人だな、と思いました」 

P「ティン!と来たからな」 

アーニャ「なんですか、それ」 


279:ミガサ:2013/06/27(木) 21:26:34.81 :GTHBIGIM0

アーニャ「……シータ・アンドロメダェ」 

P「なんだそれ?ロシア語か?」 

アーニャ「違います。……星の名前、ですよ」 

P「へぇ、そうなのか」 

アーニャ「星言葉は、【異性を引き付ける魅力】」 

P「買いかぶりすぎだよ」 

アーニャ「いえ、私は……そんな貴方の魅力を短い間でも、見てきました」 

アーニャ「貴方の魅力に引き付けられたからこそ……私も、アイドルとして、ここまで来れたのだと思います」


280:ミガサ:2013/06/27(木) 21:36:03.12 :GTHBIGIM0

アーニャ「だからこそ―――私は貴方にお礼を言いたい」 

P「お礼って……」 

アーニャ「貴方と星を見て」 

アーニャ「貴方と星をめざして」 

アーニャ「……貴方と、星を掴んで」 

アーニャ「貴方のおかげで、私は……皆さんの星に、なれたのだと思います」 

アーニャ「スパシーバ バリショーエ、ヤーリュブリュー ティビャー。……本当にありがとう、ございました」 

P「ちょ、何て言った?」 

アーニャ「ふふっ、なんでもないですよ。ただ、ありがとう、と」 

P「いやいやいや!絶対それだけじゃない!何か変な意味の言葉入れたか?!」 

アーニャ「……さぁ、どうでしょうね?」


281:ロシア語難しすぎ泣いた:2013/06/27(木) 21:47:56.41 :GTHBIGIM0

P「なんだよー。教えろよー」 

アーニャ「嫌、です。それより、一緒に星を見ましょう?」 

P「わかったよ。でもいつか教えてくれよ?」 

アーニャ「時が来たら……ですね」 

P「まぁ、気長に待ってるよ」 

アーニャ「はい……」 


アーニャ「……パダりー ムニェ スヴァユー リュボーフィ……なんて」 

アーニャ「これからも、よろしくお願いします……Pさん」 


次に喫茶店を訪れるアイドル >>+4


285:2013/06/27(木) 21:48:46.00 :P18dyDk2o
のあさん 前 

既出なら蘭子 前


292:ミガサ:2013/06/27(木) 21:54:38.83 :GTHBIGIM0

―――女子寮 のあの部屋――― 

のあ「……」 

のあ「……」 

のあ「……この服を見てくれる人も……もう、いないのね」 

のあ「……(ネコミミを付ける)」カポッ 

のあ「……にゃあ」 

のあ「……(ネコミミを床に叩きつける)」バンッ 

のあ「……何をやっているのかしら、私は」


293:ミガサ:2013/06/27(木) 21:58:23.01 :GTHBIGIM0

―――事務所――― 

のあ「お茶、どうぞ」 

ちひろ「ありがとうございま……のあさん?!」 

のあ「何かしら」 

ちひろ「いや、その、メイド服……」 

のあ「……恐らく、この服を着るのはこれが最後になるわ」 

ちひろ「なんでそんな事を?」 

のあ「……彼との思い出を、断ち切るためかしら」 

ちひろ「は、はぁ」 

のあ「最後に……思い出に浸ろうと思って」 

ちひろ「そう、ですか」


295:ミガサ:2013/06/27(木) 22:01:45.28 :GTHBIGIM0

のあ「ここから彼がいなくなって、数週間が経ったわね」 

ちひろ「そうですね……」 

のあ「今では、何人もの子が彼なしでも頑張っているわ」 

ちひろ「ええ、私も助かります」 

のあ「時にちひろさん」 

ちひろ「はい?」 

のあ「……時々、アイドル達から【Pさん】やら【P喫茶店】やら聞こえてくるのだけど、それは気のせいかしら」 

ちひろ「……」 

のあ「ちひろさん?」 

ちひろ「えっと、その」 

のあ「ち・ひ・ろさん?」ズズイッ 

ちひろ「あの、その」


296:ミガサ:2013/06/27(木) 22:03:31.94 :GTHBIGIM0

―――P喫茶店――― 

カランカラーン 

P「はい、いらっしゃ」 

のあ「……」 

P「い……?」 

のあ「……」スタスタスタ 

P「の、のあさん?」 

のあ「ふっ」バチーン! 

P「へぶっ?!」


298:ミガサ:2013/06/27(木) 22:06:48.47 :GTHBIGIM0

P「えっ?えっ?」 

のあ「……」ベチン バチン 

P「痛いっ!?え、何?!なんなのこれ?!」 

のあ「思い知ったかしら」 

P「な、何を……?」 

のあ「一人置いていかれた、私の思いを」 

P「え?」 

のあ「……」ギュウ 

P「ちょ、えっ?!」 

のあ「……寂しかった、わ」 

P「のあ、さん……」


299:ミガサ:2013/06/27(木) 22:09:56.70 :GTHBIGIM0

のあ「……他の子達には、話していたそうね」 

P「いや、それは俺じゃなく……どちらかといえば、ちひろさんや他のアイドル達が……」 

のあ「言い訳はいらないわ。なんで私に教えてくれなかったのかしら」 

P「その、特別扱いはよくないかなーって」 

のあ「幸子には言ったそうね」 

のあ「その上、幸子と雪美をウェイトレスとして雇っているそうじゃない」 

P「いや、その、あの」 

のあ「……」ジトー 

P「……すみませんでした」 


300:ミガサ:2013/06/27(木) 22:14:10.38 :GTHBIGIM0

のあ「許して欲しいなら、条件があるわ」 

P「なんでしょう」 

のあ「私をウェイトレスとして雇いなさい」 

P「はい……はい?」 

のあ「私を、ウェイトレスとして雇いなさい」 

P「いや、あの、のあさん?」 

のあ「……」スッ 

P「ちょ、無言で手を振り上げるのはやめてください?!」 

のあ「……私も、寂しかったのよ」 

P「それはさっき文字通り痛いほどわかりました」 

のあ「だから、ここで働くことにするわ」 

P「なんでそうなるんでしょう」 

のあ「……それを言わせるの?」 

P「え?」


301:ミガサ:2013/06/27(木) 22:17:08.31 :GTHBIGIM0

のあ「……」 

P「……すみません、わかりません」 

のあ「……貴方と少しでも一緒にいたいから、よ」 

P「……ええええ!?」 

のあ「そんなに驚くことかしら」 

P「いや、のあさんってそういう事言う人だったかなと」 

のあ「今回のことで身にしみたのよ」 

のあ「別れは、必ずやってくるわ」 

のあ「だから、伝えたい時に、伝えたいことを、真っ直ぐ伝えたほうがいいって」 

P「……そう、ですか」


302:ミガサ:2013/06/27(木) 22:20:09.92 :GTHBIGIM0

のあ「それで、雇ってくれるのかしら?」 

P「……わかりましたよ。こちらもそう言われてはお手上げです」 

のあ「そう……ありがとう」 

P「いえ……元はといえば、俺のせいですし」 

のあ「そうだ。伝えたいことが、あと一つ」 

P「なんでしょうか」 


のあ「……私は、ずっと一緒にいたいと思うくらい……あなたが、好きよ」 

のあ「それだけは覚えておいて?……マイ、マスター」 


303:ミガサ:2013/06/27(木) 22:21:51.62 :GTHBIGIM0

では、明日の最初の子の安価を。 >>+5 


308:2013/06/27(木) 22:22:39.19 :pElBdrsjo
志保 前


318:ミガサ:2013/06/28(金) 20:45:21.66 :QH8h1M/20

―――P喫茶店――― 

P「新しいウェイトレスののあさんだ」 

のあ「よろしく……幸子、雪美」 

幸子「……」 

雪美「次は……Paが来るかなと思った……」 

P「そうしたかったらしいが、ウェイトレスが出来そうなPaが出てこないとの事でな」 

のあ「神の意思ね……」 

幸子「そ、それよりも!また増やすんですか?!」 

P「まぁ、人手は多い方がいいだろ?」


319:ミガサ:2013/06/28(金) 20:47:39.49 :QH8h1M/20

幸子「そうですけど……ちゃんと接客できるんですか?のあさんに」 

P「……そういやお前らの接客態度を見たことがなかったな。俺はいつも仕入れとかで忙しいし」 

幸子「ふふーん!可愛いボクには何をやらせても完璧なんですよ!」 

雪美「……楽勝……」 

のあ「問題ないわね」 

P「ふむ、この際だ。お前ら全員の接客を俺に見せてみてくれないか?」 

幸子「え?ま、まぁ、Pさんが望むならいいですけど……」 

雪美「……わかった……」 

のあ「了解したわ」


320:ミガサ:2013/06/28(金) 20:49:54.21 :QH8h1M/20

―――幸子編――― 

P「すみません」 

幸子「はいなんでしょうか」 

P「サンドイッチセットをお願いします(思ったより普通だな)」 

幸子「かしこまりました。少々お待ちください」スタスタ 

P「(この分なら幸子は問題なさそうだな)」 

幸子「こちら、サンドイッチセットになります」 

P「ありがとう」 

幸子「ごゆっくりどうぞ」 

P「ああ、そうさせてもら―――」 

幸子「まぁ、カワイイボクのウェイトレス姿が見れただけでも、この店に来た価値はあると思いますよ」ドヤァ 

P「」 


321:ミガサ:2013/06/28(金) 20:51:40.98 :QH8h1M/20

P「はい、アウトー」 

幸子「えっ、何がですか?」 

P「一言余計だよお前……」 

幸子「だってボクのウェイトレス姿ですよ?サンドイッチセットよりも、きっと価値が―――」 

P「わかった。わかったから、次は雪美の接客を見てみよう。きっと参考になるはずだ」 

幸子「……わかりました」 


323:ミガサ:2013/06/28(金) 20:53:35.07 :QH8h1M/20

―――雪美編――― 

雪美「いらっしゃい……ませ」 

P「おお、随分と可愛らしいウェイトレスさんだね。マスターの子供か何かかい?」 

雪美「違い……ます」 

P「そうなのか。じゃあ、もしかして孫とか―――」 

雪美「私は……ここのマスターの……愛人、です」 

P「」


326:ミガサ:2013/06/28(金) 20:55:03.43 :QH8h1M/20

P「雪美」 

雪美「何……?」 

P「お前はどこでそういう言葉を覚えてくるんだ?」 

雪美「昼ドラ……」 

P「そうか……今後、見ないようにしようか」 

雪美「面白い……のに」 

P「のあさーん!のあさんだけが頼りですよー!!」


328:ミガサ:2013/06/28(金) 21:00:16.10 :QH8h1M/20

―――のあ編――― 

P「すみませーん」 

のあ「いらっしゃいませ♪のあにゃんだにゃん☆(真顔)」 

―――終了――― 

P「全滅じゃねぇか!!」 

幸子「何がですか。この僕の完璧な接客のどこがダメなんですか!」 

雪美「結婚相手……のが……よかった?」 

のあ「……(本当は普通にできるけど)」 

P「こうなったら助っ人を呼ぶしかないか……」


330:ミガサ:2013/06/28(金) 21:03:54.19 :QH8h1M/20

―――数分後――― 

志保「こんにちはー!お久しぶりです、Pさん♪」 

P「おう、元気にしてたか志保」 

志保「はい!あ、でも食べてくれる人がいなくなったので、ちょっと料理の腕は落ちちゃいましたけど……」 

P「そっか……まぁ、よかったら今度、お菓子作ってきてくれよ」 

志保「はい♪えっと、それで今日は……」 

P「このダメウェイトレス三人娘を教育して欲しい」 

幸子「酷くないですか?!」 

雪美「……よろしくお願いします」ペコリ 

のあ「……(やっぱりボケた方がいいのかしら)」 

志保「わっかりました!私にお任せ下さい!」


331:ミガサ:2013/06/28(金) 21:06:32.22 :QH8h1M/20

―――少女修行中――― 

志保「幸子ちゃん!ウェイトレスたるもの、謙虚であれ!例え外見を褒められても、調子に乗らない!」 

幸子「は、はいっ」 

志保「雪美ちゃん!ウェイトレスたるもの、自分の情報を無闇に晒さない!いつ、どこで、誰が、何を狙っているかはわからないんだから!」 

雪美「いえっさー……」 

志保「のあさん!……は、ええと……真面目にやってください」 

のあ「わかったわ」 


332:ミガサ:2013/06/28(金) 21:11:33.73 :QH8h1M/20

P「それにしても志保。流石、元ウェイトレスだな」 

志保「そうですか?ありがとうございます♪」 

P「正直助かるよ。客足、あまり上がらなくてさ」 

志保「Pさんみたいな素敵なマスターがいるんなら、この喫茶店なんてあっという間に繁盛しますよ♪」 

P「そ、そうか。ありがとう」 

志保「あ、でも来たお客さんをアイドルに勧誘とかしてませんよね?」ジトーッ 

P「いや、それはしてないぞ」 

志保「……どーだか」 

P「そんなに信用ないか俺」 

志保「ウェイトレスとして働いてた私をスカウトしたくらいですからね」 

P「……まぁ、ティン!と来たんだよ」


333:ミガサ:2013/06/28(金) 21:13:39.87 :QH8h1M/20

志保「出ました、お得意のティン!発言」 

P「しょうがないだろ。言い表せない感覚なんだから」 

志保「まぁ、そのおかげで今の私がいるんですけど……」 

P「そうだ。この前イベントやったんだって?」 

志保「あ、知ってるんですか?!バリ島に行ってきたんですよ~♪」 

P「ついにそこまで行ったか……そうそう、衣装、よく似合ってた」 

志保「ありがとうございます♪」 


334:ミガサ:2013/06/28(金) 21:17:39.28 :QH8h1M/20

志保「ね、Pさん」 

P「なんだ?」 

志保「私を雇ってみる気は、ないですか?」 

P「ないな」 

志保「どうしてですか?」 

P「ウェイトレスとしてじゃなく、今、アイドルとしての志保が一番輝いてるから」 

志保「……全くもう、調子いいんですから」 

幸子「すみませーん!志保さーん!」 

志保「はいはい今行きます……でもですね。Pさん」 

P「ん?」 


志保「Pさん専用のウェイトレスのお誘いなら、私はいつでもウェルカムですよ♪」 

志保「その時は人生のパートナーとしても、精一杯ご奉仕させていただきますからね、Pさん♪」 


次に訪れるアイドル >>+5


339:2013/06/28(金) 21:23:27.67 :mShttHfEo
由愛 前


343:ミガサ:2013/06/28(金) 21:30:16.81 :QH8h1M/20

―――事務所――― 

由愛「……」カキカキ 

ちひろ「ん?」 

由愛「……」カキカキ 

ちひろ「(由愛ちゃんが絵を描いてるの久しぶりに見たわね……何を描いてるのかしら)」 

ちひろ「……」ソッ 

由愛「……」カキカキ 

ちひろ「ひっ?!」 

由愛「……」カキカキ 

ちひろ「(ま、真っ黒な紙を更に黒で塗りつぶしてる……!)」


344:ミガサ:2013/06/28(金) 21:32:29.73 :QH8h1M/20

由愛「……」ピタッ 

ちひろ「(と、止まった……)」 

由愛「……」クシャクシャ ポイッ 

ちひろ「(丸めて投げ捨てた……?)」 

由愛「……」カキカキ 

ちひろ「(また新しいページを黒く……って、あの真っ黒な紙は元々真っ白だったの!?)」 

由愛「……」カキカキ 

ちひろ「(ど、どうしよう、由愛ちゃんが……)」


346:ミガサ:2013/06/28(金) 21:36:11.15 :QH8h1M/20

きらり「おっはようだにぃ☆」ガチャッ 

ちひろ「お、おはようきらりちゃん」 

きらり「おっすおっす!」 

ちひろ「その……由愛ちゃんは絵を描いてるみたいなの。そっとしておいてね?」 

きらり「そうなの?どんな絵を書いてるのか、きらり気になゆー!」バッ 

ちひろ「あ!」 

由愛「あっ……」 

きらり「……真っ黒だにぃ」 

由愛「……」 

きらり「由愛ちゃん……」 


347:ミガサ:2013/06/28(金) 21:40:55.47 :QH8h1M/20

きらり「……由愛ちゃん!外でお絵かきしよう?」ガシッ 

由愛「えっ、あっ」 

きらり「ちひろさん、由愛ちゃん借りてくにぃ☆」 

ちひろ「あ、う、うん」 

きらり「うきゃー!お絵かきなんて久しぶり☆うまく描けるかなー?」 

由愛「あ、あの、きらりさん?」 

きらり「出発だにぃ☆」ドドドドドド 

由愛「っ、きゃ、きゃあああああ?!」


348:ミガサ:2013/06/28(金) 21:43:53.46 :QH8h1M/20

―――P喫茶店――― 

ガランガラーン! 

きらり「とうちゃーく☆」 

由愛「あうあう……」 

P「おいきらり、もう少し静かに……ゆ、由愛、大丈夫か?!」 

由愛「うーん、うーん……」 

P「きらり、これは」 

きらり「……由愛ちゃんの、傍にいてあげてください」ニコッ 

P「お前……」 

きらり「それじゃあ、きらりは帰るにぃ☆Pちゃん、バイバーイ!」ドドドド 


349:ミガサ:2013/06/28(金) 21:47:46.48 :QH8h1M/20

由愛「……はっ」 

P「起きたか由愛」 

由愛「P、さん」 

P「ほら、ホットミルクだ。飲むと落ち着くぞ」 

由愛「ありがとう、ございます……」 

由愛「……あったかい……」 

由愛「あった……かいです……」ポロポロ 

P「由愛……」


350:ミガサ:2013/06/28(金) 21:52:59.95 :QH8h1M/20

由愛「Pさんがいなくなって……私……頭の中、真っ黒で」 

由愛「何を書いても、真っ黒になって」 

由愛「……怖かった……怖かった、です、P、さん」 

P「そっか……怖かったのか、由愛」ギュゥ 

由愛「ふぁ……」 

P「大丈夫だ。俺はここにいるから……傍に、いるから……」 

由愛「はい……はい……っ」


351:ミガサ:2013/06/28(金) 21:55:57.50 :QH8h1M/20

由愛「……P、さん」 

P「なんだ?」 

由愛「えへへ……呼んでみただけです」 

P「そっか……由愛」 

由愛「なんですか?」 

P「呼んでみただけ」 

由愛「えへへ……」 

P「はははっ」


352:ミガサ:2013/06/28(金) 21:59:05.88 :QH8h1M/20

由愛「Pさんの絵……描いても、いいですか?」 

P「ん?おう、いいぞ」 

由愛「じゃあ……いつも通りに……仕事してください」 

P「動いてていいのか?」 

由愛「はい……そのままのPさんが、描きたいです」 

P「わかった。じゃあ軽めの食べ物見繕ってくるからな」 

由愛「ありがとうございます……」


353:ミガサ:2013/06/28(金) 22:06:09.88 :QH8h1M/20

―――数十分後――― 

由愛「できました……どうぞ」 

P「もらっていいのか?」 

由愛「Pさんのために……書きましたから」 

P「そうか。じゃあありがたく……ん?」 

由愛「どうか……しました?」 

P「いや、ここにいるの、由愛か?……一緒に働いてるように見えるんだが」 

由愛「えっと……それは……」 


由愛「私の今の……一生懸命の……気持ち、です」 

由愛「Pさんとずっとずっと一緒にいたいって……そんな、気持ちを……込めました」 

由愛「だから……これからも……一緒です……♪」 


次に喫茶店を訪れるアイドル >>+2


355:2013/06/28(金) 22:06:34.02 :C06H+PjAO
かな子 前


357:ミガサ:2013/06/28(金) 22:18:43.19 :QH8h1M/20

―――事務所――― 

かな子「おはよう……ございます」 

ちひろ「おはようかな子ちゃ……また痩せた?」 

かな子「えへへ、最近食欲でなくて」 

ちひろ「そう……ちゃんと食べないとダメよ?」 

かな子「はい……あ、昨日は2kgも痩せたんですよ!」 

ちひろ「そ、そうなの……」 


360:ミガサ:2013/06/28(金) 22:21:14.39 :QH8h1M/20

かな子「あ、えっと……今日のお弁当なんですけど」 

ちひろ「どうしたの?」 

かな子「その……食べなくても、いいですか?」 

ちひろ「えっ……」 

かな子「あ、えと、ウィ○ーインゼリーをコンビニで買ってきたので……」 

ちひろ「わかったわ。じゃあみくちゃんに渡しておく」 

かな子「ありがとうございます……」


361:ミガサ:2013/06/28(金) 22:25:50.47 :QH8h1M/20

かな子「……」チューチュー 

ちひろ「……」 

かな子「ぷはっ、どうしました?」 

ちひろ「あ、いえ、なんでも……」 

あずき「こんにっちはー!」 

ちひろ「あ、あずきちゃんいらっしゃい」 

あずき「かな子さんもおっはよー!」 

かな子「おはよう、あずきさん……」 

あずき「……むむっ?」


362:ミガサ:2013/06/28(金) 22:33:20.65 :QH8h1M/20

あずき「かな子さん、痩せました?」 

かな子「あ、わかる……?」 

あずき「いや、まぁ……それだけ痩せれば」 

かな子「あはは、そっか。そんなに痩せちゃったんだ……私」 

あずき「……ちひろさんちひろさん」 

ちひろ「何かしら?」 

あずき「これは、かなーり……やばいんじゃないですかね?」 

ちひろ「そうね……」 

あずき「……はっ!閃いた!」 

ちひろ「えっ?」 


あずき「今回のプロジェクト名は―――ズバリ!ハッピー・バイキング!さ、準備を始めるよー!」


363:ミガサ:2013/06/28(金) 22:36:18.74 :QH8h1M/20

―――女子寮 かな子の部屋――― 

かな子「……あれ、手紙?」 

かな子「……バイキング・パーティーのお知らせ……?」 

かな子「場所は……P、喫茶店?」 

かな子「……ち、違う、よね……名前が一緒なだけ、で……」 

かな子「……」 

かな子「……行ってみよう……かな」


365:ミガサ:2013/06/28(金) 22:41:40.96 :QH8h1M/20

―――P喫茶店――― 

カランカラーン 

かな子「こ、ここ……だよね?」 

パァンパァン! 

かな子「!?」 

あずき「ようこそ、ハッピー・バイキングへ!」 

幸子「い、いらっしゃいませかな子さん」 

雪美「……いらっしゃいませ」 

のあ「ようこそ、こちらへどうぞ」 

かな子「え?え?あう?」ストンッ 


366:ミガサ:2013/06/28(金) 22:45:57.77 :QH8h1M/20

P「いらっしゃい、かな子」 

かな子「Pさん!?」 

あずき「今回のハッピー・バイキングには、普通のバイキングとは違う点がございます!」 

かな子「えっ、あっ、うっ?」 

あずき「なんと……出てきた料理を全て!Pさんにあーんで食べさせてもらえます!」 

かな子「……へ?えええええええ?!」 

幸子「……ずるい」 

雪美「羨ましい……」 

のあ「……(無言で料理作り中)」トントントン 

P「……そうやったほうが、かな子も食べるからって」 

かな子「そ、そう……なん、ですか?」 

P「いやなんで疑問形なんだよ」


368:ミガサ:2013/06/28(金) 22:49:17.68 :QH8h1M/20

のあ「……」ドンッ! 

P「うおっ……す、凄い量だな」 

かな子「こ、こんなに食べられま」グゥ~ 

かな子「……」 

P「……」 

P「とりあえず……食うか?」 

かな子「はい……」 

P「ほら、あーん」 

かな子「うぇっ!?い、いいですよぉ!」 

P「いや、こうしないとダメってあずきが……」 

あずき「にやにや」 


369:ミガサ:2013/06/28(金) 22:53:00.30 :QH8h1M/20

かな子「あう……えっと……あーん///」 

かな子「……美味しい、です……///」 

P「ほら、次は何が食べたい?」 

かな子「じゃ、じゃあこの……ハンバーグを……」 

P「ほら、あーん」 

かな子「あーん……///」 

あずき「えへへ……これで、みんな幸せだねっ♪」 


のあ「……(まな板に包丁を叩きつける)」ドンドンドンドンドン! 

幸子「ひっ、の、のあさん。食材、食材乗ってません!」 

雪美「……」ドンドンドンドン! 

幸子「こっちも!?」 


370:ミガサ:2013/06/28(金) 22:55:56.31 :QH8h1M/20

かな子「その……Pさんも、食べたいものないですか?」 

P「えっ、俺は……じゃあ、これとか」 

かな子「あ、あーん」 

P「えっ」 

かな子「あーん、です!口を開けてください///」 

P「あ、あーん」 

かな子「ど、どうぞ」 

P「……うん、美味しい」 

かな子「えへへ……よかったです///」 


のあ「……」 

雪美「……」 

幸子「む、無言でオーブンを見つめるのやめてください……」


372:ミガサ:2013/06/28(金) 23:00:07.68 :QH8h1M/20

かな子「P、さん」 

P「なんだ?」 

かな子「私……これなら……いくらでも、食べられると思います」 

P「そっか。よかった」 

かな子「Pさん、私」 


かな子「これからも、貴方の隣で甘い夢を見ても、いいですか?」 

かな子「その代わり……私からも、たっくさん、Pさんに甘い夢を見せてあげますから!」 


次の日、かな子の体重が元の体重+【ピー】キロ増えたのは言うまでもない


373:ミガサ:2013/06/28(金) 23:01:22.33 :QH8h1M/20

明日、最初に喫茶店を訪れるアイドル >>+6


379:2013/06/28(金) 23:03:52.89 :UYZ4fSA2o
小春ちゃん 前


388:ミガサ:2013/06/29(土) 16:57:37.38 :AG2hbkHf0

―――夜 女子寮 小春の部屋――― 

小春「ヒョウ君」 

ヒョウ「?」 

小春「小春、もうお姫様には慣れないみたいなんです」 

ヒョウ「……」 

小春「王子様がいなくなったら、お姫様はお姫様でいられなくなっちゃうんです」 

ヒョウ「」ブンブン 

小春「ふふっ、ヒョウ君は優しいですね……でも、小春はもう……ダメみたいなんです」 

ヒョウ「……」 

小春「……ヒョウ君、小春は……」zzz 

ヒョウ「……」


389:ミガサ:2013/06/29(土) 17:00:20.28 :AG2hbkHf0

―――事務所――― 

ヒョウ「……」キョロキョロ 

ちひろ「あらヒョウ君。小春ちゃんは?」 

ヒョウ「……」プイッ 

ちひろ「扉の方……ああ、レッスンですか」 

ヒョウ「……」コクッ 

ちひろ「おれで、ヒョウ君はここでお留守番ですか」 

ヒョウ「……」ブンブンッ 

ちひろ「え?違う?」 

ヒョウ「……」ピョイーン! 

ちひろ「きゃっ!?わ、私の机何かに飛び乗ってどうしたんですか?!」


390:ミガサ:2013/06/29(土) 17:05:37.60 :AG2hbkHf0

ヒョウ「……」キョロキョロ 

ちひろ「ヒョウ君?」 

ヒョウ「……!」バッ 

ちひろ「ちょ、あ、あああ!書類が!」 

ヒョウ「……」ガサガサ ガサガサ 

ちひろ「だ、ダメですよヒョウ君!書類が」 

ヒョウ「……」ピタッ 

ちひろ「止まった……?」 

ヒョウ「……」モグモグ 

ちひろ「?!な、何を食べたんですかヒョウ君?!」 

ヒョウ「……」ピョイーン スススススッ 

ちひろ「ちょ、ヒョウ君ー?!」


391:ミガサ:2013/06/29(土) 17:08:16.72 :AG2hbkHf0

―――レッスン場――― 

ヒョウ「……」 

小春「あ、ヒョウ君……どうしたんですか?」 

ヒョウ「……」ウェッ 

小春「ひょ、ヒョウ君?!紙なんて吐き出してどうし……」 

ヒョウ「……」チョイチョイ 

小春「え?この紙を見ろ……?」 

ヒョウ「……」コクッ 

小春「……ちょっと読みづらいですけど……地図?」 

ヒョウ「……」チョイチョイ 

小春「ここに……行ってみるの?」 

ヒョウ「……」コクッ


392:ミガサ:2013/06/29(土) 17:11:11.78 :AG2hbkHf0

―――P喫茶店――― 

カランカラーン 

P「いらっしゃ―――」 

ヒョウ「……」ピョーン ガジガジ 

P「ぎゃああああああ!!!」 

小春「ひょ、ヒョウ君?!だ、ダメです!!」 

ヒョウ「……」ガジガジガジガジ 

P「いててててて!ちょ、お、俺、なにか悪いことしたか?!」 

ヒョウ「……」パッ コクッ 

P「……え?」 

小春「あ……P、さん……」 

P「小春……」


393:ミガサ:2013/06/29(土) 17:14:40.39 :AG2hbkHf0

小春「ヒョウ君……もしかして……教えて、くれたの?」 

ヒョウ「……」コクッ 

P「……そっか……俺、小春を……」 

ヒョウ「……」プイッ 

小春「反省したか?ですって……」 

P「……ああ、ごめんな小春……あと、ありがとう、ヒョウ君」 

ヒョウ「……」フンス 

小春「……ふふっ」 

P「……はははっ」 

ヒョウ「……」ニコッ 


396:ミガサ:2013/06/29(土) 17:17:44.02 :AG2hbkHf0

P「そっか……小春に負担かけちゃってたか」 

小春「いえいえ……でもこうやって、ヒョウ君がまた会わせてくれましたから~」 

ヒョウ「……」zzz 

P「改めてありがとな、ヒョウ君」ナデナデ 

ヒョウ「……」ニコッ 

P「あと……ごめんな、小春」 

小春「私はもういいんです~……その……王子様と……」 

P「ん?」 

小春「ななな、なんでもないです~」


401:ミガサ:2013/06/29(土) 17:20:56.46 :AG2hbkHf0

P「そっか……じゃあ俺は紅茶持ってくるから」スタスタ 

小春「……ヒョウ君は王子様とお姫様を繋いでくれる……運命の糸だったんですね~」 

P「小春ー。ミルクティー飲めるか?」 

小春「はいー!」 

小春「あ……Pさん!」 


小春「私、もう一度、お姫様めざして歩いていけそうです~」 

小春「それで……もしも、本当のお姫様になれた時は……王子様として、私をもらってくれますか~?」 

ヒョウ「……(俺も一緒にな!)」ニコッ 


次に喫茶店を訪れるアイドル >>+4


405:2013/06/29(土) 17:24:24.32 :aSv7lbTJo
奈緒 前


410:ミガサ:2013/06/29(土) 17:38:28.03 :AG2hbkHf0

―――レッスン場――― 

トレーナー「はいっ!ワン、ツー!」 

凛「はっ、はっ」 

加蓮「はっ、ふっ」 

奈緒「……っ」 

トレーナー「じゃあ今日はここまで!明日は休みだし、しっかり休むこと!」 

凛「ふぅ……やっと終わった」 

加蓮「お疲れ様、二人共」 

奈緒「おう……お疲れさん」


412:ミガサ:2013/06/29(土) 17:40:25.20 :AG2hbkHf0

加蓮「明日はみんなオフだっけ?みんなで出かけない?」 

凛「うん、いいよ」 

奈緒「あっ……ごめん、あたしは……」 

加蓮「そっか……じゃあお出かけやめよっか」 

凛「そうだね」 

奈緒「悪い……」 

加蓮「いいよいいよ」 

奈緒「それじゃ、あたし帰るから……」 

凛「うん、じゃあね、奈緒」 

加蓮「ばいばい、奈緒」 

奈緒「おう」 


413:ミガサ:2013/06/29(土) 17:42:03.76 :AG2hbkHf0

凛「……ね、加蓮」 

加蓮「うん、私達だけ……ずるいよね」 

凛「明日はなんとしてでも、奈緒を連れ出さないとね」 

加蓮「そうだね……っていうか、アレを本当にやるの?」 

凛「うん」 

加蓮「本当に……?」 

凛「うん」 

加蓮「……うう、わかったわよ……」 

凛「それじゃ、明日の予定なんだけど―――」


414:ミガサ:2013/06/29(土) 17:44:31.20 :AG2hbkHf0

―――女子寮 奈緒の部屋――― 

奈緒「……Pさん……」 

奈緒「あたしをトップアイドルにしてくれるって……言ったのに……」 

奈緒「……嘘つき」グスッ 

奈緒「……大、嫌い」ポロポロ 

キャアアアアア! 

奈緒「っ?!ひ、悲鳴?!」 

奈緒「そ、外から……なんだ……?」バッ


415:ミガサ:2013/06/29(土) 17:46:58.68 :AG2hbkHf0

―――女子寮前――― 

愛海「ふはははははは!!」ウィーンウィーン 

菜々「きゃー!きゃー!」 

奈緒「……何してんの」 

愛海「この晶葉さんに作ってもらったパワードスーツOPの前に、胸のガード等無意味なりぃぃぃぃ!!」 

菜々「誰か助けてくださーい!」 

奈緒「いや、だから……」 

???「そこまでよ!!」 

奈緒「!?」


417:ミガサ:2013/06/29(土) 17:54:14.64 :AG2hbkHf0

加蓮「や、闇を切り裂く正義の光!」 

凛「弱気を助け、悪を挫く!」 

加蓮「ま、魔法少女☆メイデン!」 

凛「同じく魔法少女☆ヴァルキリー!」 

加蓮&凛『乙女の助け聞きて、ただいま推参!』 

奈緒「」アゼン 

加蓮「ほ、星に代わって」 

凛「殲滅よ♪」 

奈緒「……いやいやいやいや!!何してんの二人共?!」


420:ミガサ:2013/06/29(土) 17:56:25.68 :AG2hbkHf0

加蓮「な……そ、そこの少女!今すぐ逃げなさい!」 

奈緒「いやいや!あれ愛海だから!あと何その衣装の懲りよう!!」 

凛「奈緒、さっさと逃げて」 

奈緒「正体隠す気ないよね?!今あたしの事名前で呼んだよね?!」 

愛海「ふふふふふ、空から二つのOPが……」 

奈緒「愛海!目がマジだから!!」 

菜々「あ、お疲れ様でしたー」 

奈緒「帰っちゃうの?!いいの?!ねぇ!!」


422:ミガサ:2013/06/29(土) 17:59:41.54 :AG2hbkHf0

加蓮「く、くらえ!スター・シャワー!」キラキラキラ 

愛海「あ^~心が浄化される^~」 

奈緒「なんか加蓮の後ろにクラリスさんが見えるんだけど?!」 

凛「……ダークネス・デスサイズ(物理)」 

愛海「え、ちょ、いったああああああ!?」 

奈緒「本気で痛がってんじゃん!!しかも正義の味方の技じゃないよねそれ?!」 

愛海「くそぅ……こうなったら……」ウィーン 

奈緒「へ?」 

愛海「こいつのOPがどうなってもいいのかー!!」ウィンウィンウィン 

奈緒「きゃあああああ?!」


424:ミガサ:2013/06/29(土) 18:03:06.66 :AG2hbkHf0

凛「くっ、卑怯な」 

加蓮「……凛、あのさ」 

凛「何も言わないで。何か言ったら恥ずかしさで死ぬ」 

加蓮「……卑怯者め!堂々と戦え!!」 

愛海「ふふふふふ、さーて、もみもみしましょうねー?」グニャングニャン 

奈緒「手の動きが卑猥?!ちょ、マジでやる気か?!え、う、うわああああああ?!」 

???「イーナーズーマー」 

愛海「えっ?」 

P「キィィィィィィク!!!」ドゴシャァ 

愛海「えっ!?そ、そんな演出聞いてnぶべらああああああ!!」ズザアアアアア 

奈緒「……へっ?」 

P「……お怪我はありませんか、お嬢様?」 

奈緒「……P、さん……?」


425:ミガサ:2013/06/29(土) 18:04:44.15 :AG2hbkHf0

奈緒「本当に、Pさんなのか……?」 

P「貴方のP、お迎えにあがりました」 

奈緒「……」 

P「……(あれっ、これは)」 

奈緒「……」ギュゥゥ 

P「えっ!?」 


愛海「」 

菜々「うわー。これ結構本気でやりましたねー……」


427:ミガサ:2013/06/29(土) 18:07:50.04 :AG2hbkHf0

奈緒「……馬鹿」 

P「お、おう」 

奈緒「……心配、したんだからな」 

P「……おう」 

奈緒「……もう……どっかに……行かないで?」ウルウル 

P「」 

奈緒「……えへへっ、P、さん♪」 

P「」 


凛「ね、加蓮。あのPさん殴っていいかな」 

加蓮「落ち着いて。そのダークネス・デスサイズ(物理)をしまって」


428:ミガサ:2013/06/29(土) 18:10:33.26 :AG2hbkHf0

―――数分後 P喫茶店――― 

奈緒「うあああああああ!!!あたし、何やってんだああああああああ!!!」 

P「にやにや」 

凛「にやにや」 

加蓮「にやにや」 

奈緒「馬鹿!Pさんの馬鹿!凛と加蓮の馬鹿!!」ナミダメ 

P「素直な奈緒、凄い可愛かったぞ」 

奈緒「~っ!もうPさんなんて知らない!!」 

凛「とか言っておいて」 

加蓮「数日後にはまたここに来る奈緒でした」 

奈緒「もー!!!」 


429:ミガサ:2013/06/29(土) 18:14:46.23 :AG2hbkHf0

奈緒「……来てやるけどよ」ボソッ 

P「本当か?」 

奈緒「ああ……って!!Pさんはそこで寝てろっ!!」ゴスッ 

P「ごぶっ」 

奈緒「ああ、もう……い、一度しか言わねぇからな」 


奈緒「た、助けてくれてありがとう……え、えっと」 

奈緒「だいす……だいす……っ……大嫌いだっ、馬鹿っ!」 




尚、台本担当:神崎蘭子 

次に喫茶店を訪れるアイドル >>+5


434:2013/06/29(土) 18:21:12.78 :UcMbyIaYo
珠ちゃん 前 

蘭子ちゃん・・・ww


439:ミガサ:2013/06/29(土) 18:30:45.67 :AG2hbkHf0

―――女子寮前 早朝――― 

珠美「49……50っ!」ブンッ 

珠美「ふっ、ふっ……」 

珠美「……この後は……うん、瞑想の時間」 

珠美「……瞑想は、やめておこう……邪念を持ってたら、意味ないから……」 

珠美「……P殿」ポロッ 

珠美「っ、つ、強い女剣士は……泣かないのです……!」ゴシゴシ 

珠美「か、顔を洗ってこなくては!」タッタッタ


440:ミガサ:2013/06/29(土) 18:38:52.33 :AG2hbkHf0

―――レッスン場――― 

珠美「……よ、よろしくお願いします」 

のあ「こちらこそ、今日はよろしくお願いするわ」 

珠美「(うう、なんかのあさんって怖いんですよね……)」 

のあ「(今日はイヌミミかしら……)」 

マストレ「今日は合同レッスンだ、気合入れていけよ」 

珠美「お、押忍!」 

のあ「了承したわ」


441:ミガサ:2013/06/29(土) 18:42:09.12 :AG2hbkHf0

―――数時間後――― 

珠美「はっ、はっ」 

のあ「……お疲れ様」スッ 

珠美「あ、ありがとうございます……」 

のあ「……珠美」 

珠美「は、はい?」ゴクゴク 

のあ「貴方の中の、強さとは何?」 

珠美「えっ……」 

のあ「私が思う強さは……決して、泣かない事ではないと思うわ」 

珠美「……もしかして、朝の、見てたんですか?」 

のあ「……ええ」


442:ミガサ:2013/06/29(土) 18:45:01.80 :AG2hbkHf0

珠美「情けない、ですよね……私……」 

のあ「……いいえ。情けなくないわ」 

のあ「私が思う、強さは」 

のあ「泣きたい時には、好きなだけ泣いて」 

のあ「笑いたい時には、思いっきり笑える」 

のあ「そんな当たり前の事を、受け入れることができる……そんな事だと思うわ」 

珠美「のあ殿……」 

のあ「だから……」スッ 

珠美「こ、これは?」 

のあ「……このレッスンが終わったら、来て」スタスタ 

珠美「の、のあ殿?!」


443:ミガサ:2013/06/29(土) 18:49:06.85 :AG2hbkHf0

―――P喫茶店――― 

珠美「結局……のあ殿はあの後何も言ってくださらなかった……」 

珠美「ここ、ですよね」 

カランカラーン 

珠美「す、すみませーん」 

P「いらっしゃい」 

珠美「……は?」 

P「今日は珠美か。相変わらずちっちゃいな」ワシワシ 

珠美「……へ?へ?」 

P「おい、どうしたんだよ」 

珠美「P殿が、なぜここに?」


444:ミガサ:2013/06/29(土) 18:51:29.06 :AG2hbkHf0

P「そりゃ、俺の店だからな」 

珠美「……み、店?」 

P「おう、俺の店」 

珠美「……え、えええええ?!」 

P「なんだ知らなかったのか」 

珠美「し、知りませんよそんな事!ど、どうして」 

珠美「どうして……珠美に、教えてくれなかったのですか……?」ポロポロ 

P「珠美、お前」 

珠美「はっ!」ゴシゴシ 

珠美「泣いて、ません、珠美は、泣いてなど」 

P「……いいんだ、珠美」ギュッ 

珠美「P、殿?」


445:ミガサ:2013/06/29(土) 18:55:50.24 :AG2hbkHf0

P「泣いてもいいんだ」 

珠美「しかし、珠美はっ!強く、凛々しい、女、戦士に」 

P「そんな女戦士だって、必ず泣いた事はある。一度も泣かなかった奴なんていないさ」 

P「泣いて、泣いて、泣き崩れて……そこから、また、強くなっていくんだよ」 

P「だから……今は、泣いていいんだ。珠美」 

珠美「P、殿」 

珠美「うぐ、ぐす、うわああああああん!!P殿、P殿おおおお!!」 

P「よしよし……」ナデナデ


446:ミガサ:2013/06/29(土) 18:58:12.08 :AG2hbkHf0

珠美「元はと言えば、P殿が悪いんですからね」 

P「はいはい」 

珠美「珠美は心配で心配で」 

P「……なぁ、あのさ」 

珠美「なんですか」 

P「いつまで俺の膝に座ってるの?」 

珠美「きょ、今日くらいは……いいでしょう……別に」プイッ 

P「……ま、そうだな」ナデナデ 

珠美「にゃっ、きゅ、急に撫でるのはやめてください……」 


447:ミガサ:2013/06/29(土) 19:01:17.83 :AG2hbkHf0

珠美「P殿」 

P「なんだ?」 

珠美「珠美は、強くなれるでしょうか」 

P「……ああ、きっとな」 

珠美「もしも、もしもまた、こうやって珠美が何かに負けそうになった時は……」 


珠美「今日のように、隣にいて、珠美を励ましてくれますか……?」 

珠美「P殿が隣にいてくれれば……珠美は、どこまでも、強くなれますから!」 


次に喫茶店を訪れるアイドル >>+4 

このスレ最後の安価


451:2013/06/29(土) 19:02:21.26 :uLq/KGRko
珠ちゃんかわいいな 

早苗さん 前


452:ミガサ:2013/06/29(土) 19:10:36.24 :AG2hbkHf0

―――女子寮 早苗の部屋――― 

早苗「何よぉ、P君の馬鹿……」ゴクッゴクッ 

早苗「勝手にスカウトしてきて、勝手にいなくなって」ゴキュッ 

早苗「馬鹿馬鹿馬鹿……」 

楓「……あの」 

早苗「ごめん!もーちょいだけ、もーちょいだけ愚痴聞いて!」 

楓「はい……」 

早苗「あー。お酒、勝手に飲んでいいから」 

楓「ありがとうございます……」


453:ミガサ:2013/06/29(土) 19:13:29.12 :AG2hbkHf0

早苗「そう、それでP君は―――」 

楓「はい」 

早苗「それでもうさ―――」 

楓「はい」 

早苗「P君の、馬鹿、馬鹿、馬鹿ぁ!こんないい女、もう出会えないわよぉ!!」 

楓「そうですね……」 

早苗「聞いてるー?」 

楓「聞いてますよ(明日の夕飯……)」 

早苗「それでそれで―――」 

楓「……」


454:ミガサ:2013/06/29(土) 19:16:44.04 :AG2hbkHf0

早苗「うー、なんだか眠くなってきた……」 

楓「寝てもいいですよ」 

早苗「でも、まだ昼間だし……」 

楓「大丈夫です。少し経ったら起こしますから」 

早苗「そう……?じゃあお願い」 

楓「はい」 


早苗「……」zzz 

楓「……ふふっ、いい事思いついちゃいました」 

楓「もしもし……Pさんですか?」


455:ミガサ:2013/06/29(土) 19:19:30.39 :AG2hbkHf0

―――P喫茶店――― 

早苗「……んん……」 

P「おはようございます、早苗さん」 

早苗「うん、P君、おはよー」 

P「これ味噌汁です」 

早苗「ありがとー……」ズズズッ 

早苗「……」 

早苗「P君?!」 

P「え?はい」 


456:ミガサ:2013/06/29(土) 19:22:40.68 :AG2hbkHf0

早苗「えっ、これ、夢?夢なの?」 

P「夢じゃないですよ」 

早苗「だ、だって、P君が、そこにいて、そこにいるのが、P君で」 

P「はい」 

早苗「P、君が……えぐっ」 

P「えっ」 

早苗「Pくうううううん!!」ギュムッ 

P「うわぁ?!早苗さんそれやばいです!いろんな意味で!!」 

早苗「夢でもいいや、もう……」ギュゥゥゥゥ 

P「さ、早苗、さん」


457:ミガサ:2013/06/29(土) 19:25:06.44 :AG2hbkHf0

早苗「……P君」 

P「な、なんですか?」 

早苗「私、P君の事、大好きだったのよ」 

P「……はい?」 

早苗「P君がいなくなって、すぐわかった」 

早苗「私、P君が好きだからこの事務所にいたんだって」 

P「早苗、さん」 

早苗「……今、二人きりじゃない?」 

P「そう、ですんむっ?!」 

早苗「んっ……」 


459:ミガサ:2013/06/29(土) 19:27:38.79 :AG2hbkHf0

P「早苗、さ」 

早苗「いいから、ほら」ドサッ 

P「ちょ?!な、何を」 

早苗「……いいから、私に任せて」 

P「いや、あの」 

早苗「覚悟決めたから……私の初めて……あげるよ」 

P「」 

『ダメええええええええええ!!!!』 

早苗「?!」


460:ミガサ:2013/06/29(土) 19:30:20.73 :AG2hbkHf0

幸子「な、なななななな!何してるんですか早苗さん!!」 

雪美「抜けがけ……許さない」 

のあ「……(真顔でスタンガン準備)」 

P「お、お前らいたのか」 

楓「私もいますよ♪」 

P「楓さん!?帰ったんじゃ」 

早苗「……むぅ、もう少しだったのになぁ」 

幸子「も、ももも、もう少しって何がですか!!」 

早苗「そりゃあ……ねぇ?」 

雪美「……」 

のあ「雪美、違うわ。ここを押すの」バチバチ 


462:ミガサ:2013/06/29(土) 19:34:43.64 :AG2hbkHf0

楓「早苗さん、ずるいですよ」 

早苗「じゃあ楓さんも交じる?」 

楓「あ、それなら♪」 

P「それなら♪じゃないですよ!楓さんも悪ノリしない!」 

楓「悪ノリじゃないですよ?」 

P「えっ」 

幸子「……強力なライバルが、更に二人も」 

雪美「……」バチバチ 

のあ「そうよ」バチバチ


464:ミガサ:2013/06/29(土) 19:37:30.80 :AG2hbkHf0

早苗「あははっ、ね、P君」 

P「な、なんですか」 

早苗「あたし、本気だから」 

P「えっ」 


早苗「私の心を逮捕した罰、ね?大切なものを盗んで行きました、なんていいセリフ残してくれたわよね」 

早苗「私の大切な物はP君に盗まれちゃったみたいだから……だからもう、私の大切な物全部、P君にあげる!」 

早苗「覚悟しててね……P君♪」 


おわり


465:ミガサ:2013/06/29(土) 19:39:44.31 :AG2hbkHf0

くぅ~疲(ry 

正直、後半ネタギレ感が凄かったけど、ここまで書ききれてよかったと思います。 
ここまで来れたのも、皆さんのおかげです。本当にありがとうございます! 

また少し時間が開くかもしれませんが、part4も書くつもりです。 
その時は、またよろしくお願いします。 

それではここまで読んでくださった皆様に最大限の感謝を! 
ありがとうございました! 


……次、何書こうかな。


元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371975907/