モバマス古澤頼子SSです。 

P「おー周子来たか」 

周子「あ、Pさん。こんにちはー。こっち来るの修学旅行以来だよ」 

P「おー、そうか。お疲れさん。とりあえず、荷物持つよ」 

周子「あ、ごめんごめん。ありがと」 

P「って軽いな。これで全部か?」 

周子「まぁねー。てか、荷物なんて事務所置いてさ、遊びに行こうよ」 

P「え?お前家は…」 

周子「そんなんPさんの家でいいよ。それじゃ、事務所に行こっか」 

P「い、いや、俺がダメだろそれ…」


2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 00:30:08 :KnV0KOpE0

P「…とりあえず、たまたま空いてたから俺の隣の部屋を借りたよ。一応家賃は事務所で持つけど、稼ぐようになったら 
少しだけ天引きさせて貰うぞ」 

周子「わざわざありがとね。…正直ちょっと不安だったんだ。ほら一人暮らし初めてだしさ」アハハ 

P「周子…」 

周子「あ、そういえば、このフロアって誰か住んでる人いるの?」 

P「あぁ…確か一番端っこに誰か入ってた気がするなぁ…。いつインターホン押しても出ないけど。北海道から引っ越してきたとかなんとか」 

周子「なにそれ。あ、そうだ。Pさん八つ橋食べる?お土産なんだけど」モグモグ 

P「いただきま…ってなんで俺より先にお前が食べてるんだ周子」 

周子「別に今食べれば誰が食べても関係ないかなって…」 

P「ま。いいけどさ…。これ食べたら事務所行くぞ」 

周子「はーい」


3:モバP「和菓子とダーツ」の設定を引き継いでいます。:2013/03/11 00:32:42 :KnV0KOpE0

事務所 
P「こんにちはー」 

周子「こんにちは」 

ちひろ「あ、プロデューサーさん。どこに…ってあ、周子ちゃんのお迎えですか」 

周子「そうそう。これからよろしく。えーと…」 

ちひろ「ちひろです。千川ちひろですよ」 

周子「あ、ちひろさん。これからもよろしくお願いします」 

P「今は誰もいないんですか?」 

ちひろ「皆レッスンしてますねぇ。もう夕方なのに精が出ますね」 

P「そうですか。とりあえず、周子はもう疲れただろうからもう帰っていいぞ」 

周子「Pさんは?」 

P「俺はこれから仕事。悪いな遊んでやるのはまた今度だ」 

周子「ふーん。分かった。それじゃ。あ、迷ったら電話するからよろしく」バタンッ 

P「おう。分かった」


5:モバP「和菓子とダーツ」の設定を引き継いでいます。:2013/03/11 00:34:27 :KnV0KOpE0

ちひろ「なんか仲いいですねお二人」 

P「そんなことありませんよ。周子は浴衣で俺に寄りかかってきませんし」 

ちひろ「も、もう忘れて下さいよっ」カァァ 

P「はは。冗談ですよ。…正直もの凄くドキドキしましたけどね」 

ちひろ「お酒のせいですっ!」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 00:35:56 :KnV0KOpE0

プルルル 

P「はい。こちら、あっ、トレーナーさんですか。はい。えぇ。分かりました。そういうことですね。わざわざありがとうございます」ガチャ 

ちひろ「どうかしたんですか?」 

P「いえ、トレーナーさんから連絡がありまして、レッスンが終わって皆帰ったと」 

ちひろ「あーそうですか。皆も頑張りますねぇ」 

P「俺達も頑張らなきゃいけませんね」 

ちひろ「私、これ以上は流石に…」 

P「エナドリとスタドリ如何ですかー?」 

ちひろ「それ、私のセリフですって!」


8:モバP「和菓子とダーツ」の設定を引き継いでいます。:2013/03/11 00:37:27 :KnV0KOpE0

ガチャ 

P「ん?あ、どうした卯月。忘れものか?」 

卯月「あ、ぷ、プロデューサーさん、こんばんは来てたんですね。丁度良かったです。ちょっと」クイクイ 

P「ん?どうした」 

卯月「お話があってですね。ちひろさん。プロデューサーさん借りますねっ」 

ちひろ「どうぞ。まだ仕事残ってるから早く解放してあげてね」 

卯月「大丈夫ですっ」


9:モバP「和菓子とダーツ」の設定を引き継いでいます。:2013/03/11 00:39:32 :KnV0KOpE0

応接室 

P「それでどうした?」 

卯月「い、いや、実はですね。こ、これご存知ですか?」サッ 

P「ん?あぁ、今そこでやってる美術展か。それがどうした?」 

卯月「いやですね、私のお母さんが貰ってきたんですけど、行けそうになくて私に押し付けてきて…」 

P「なるほど。貰った手前使わないと悪いと」 

卯月「そ、そうなんですっ。それで、あの、一緒に行ってくれませんか?」 

P「えっ、俺こういうの全然分からないんだけどいいのか?」 

卯月「大丈夫ですっ。私も分かりませんっ!…じゃなくて、だって、プロデューサーさんどこか行こうって言う割に行ってくれないし…」ブツブツ 

P「あ、そうだな。ごめんごめん。でも、卯月も興味ないみたいだけどいいのか?」 

卯月「はい。あの、それで出来たらその後一緒にご――」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 00:41:14 :KnV0KOpE0

P「あ、ここって美味いレストランが近いんだよ。これ見た後に行くか?」 

卯月「え、あ、は、はいっ。こちらこそよろしくお願いします」 

P「何言ってるんだよ。分かった。えーと……明後日とかでいいか?」 

卯月「明後日…はい。分かりました。収録終わってからそのままって感じになりますね」 

P「お、そうだな。別に平気だろ?」 

卯月「はいっ、勿論。それじゃ、お先に失礼しますねっ!」 

卯月(やった、これってデートだよね♪)


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 00:44:18 :KnV0KOpE0

ちひろ「随分機嫌が良かったみたいですけど、何のお話だったんですか?」 

P「え?そうですねぇ…ちひろさんは美術品に興味ありますか?」 

ちひろ「え?そうですねぇ…お金になる骨董品とかになら少し」 

P「まぁ、そんなことだろうと思いました。それじゃ、秘密です」 

ちひろ「なんですか、もう…」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 00:46:03 :KnV0KOpE0

翌日 

卯月「ありがとうございましたー。…お待たせしましたプロデューサーさんっ!」 

P「お、お疲れ、それじゃ行こうか」 

卯月「はいっ。ちょっと私予習してきたんですよ」 

P「お、凄いな。それじゃ、解説頼むな」 

卯月「任せて下さい」 

美術館 

P「おー意外に人がいるな」 

卯月「そうですね。私、眼鏡とっちゃだめですか?」 

P「一応、変装ってことでやっといてくれ」 

卯月「はぁーい」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 00:47:57 :KnV0KOpE0

―― 
― 
卯月「えーっとですね、これはうーん…」 

P(必死に説明しようとしてくれる卯月が可愛い) 

卯月「って聞いてますか?」 

P「あ、あぁ、聞いてるよ」 

卯月「それは良かったです。あ、あれはですね。えーっと――」 

?「源氏物語第五帖、若紫の絵巻です。手に摘みていつしかも見む紫のねにかよひける野辺の若草と源氏が残したことで有名です」 

P「え?」 

?「あ、失礼しました。少しお困りのように見えたのでつい…それでは失礼しました」 

卯月「美術館の人ですかね?」 

P「いや、なにも付けてなかったから一般の人じゃないかな」 

卯月「詳しい方もいるんですね」 

P「そうだな。お、もう終わりみたいだ。それじゃ、行くか」 

卯月「はいっ」


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 00:50:40 :KnV0KOpE0

車内 
P「どうだった卯月は?」 

卯月「なんか凄いってことは分かったんですけどよく分からなくて…」アハハ 

P「ま。俺も似たようなもんだけど、昔のものがああやって残ってるって凄いと思うよな」 

卯月「言われてみれば…もう大分前のものですもんねー」 

P「そうそう。お、着いたぞ」 

卯月「あ、ありがとうございまーす」 

レストラン 

卯月「あの、プロデューサーさんここって高いんじゃ…?」ボソボソ 

P「大丈夫大丈夫。気にしなくていいから」 

P(楓さんとかと飲みに行くよりはお金かからないだろうし) 

卯月「な、ならいいんですけど」 

P「そうそう。そんなこと気にしなくていいさ。あ、すみませーん」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 00:53:43 :KnV0KOpE0

――― 
―― 
P「どうだった卯月?」 

卯月「はいっ!大満足です。本当にありがとうございました」 

P「それはよかった。これからも頑張ってくれよ」 

卯月「勿論です。今日は楽しかったです」 

P「それじゃ、家まで送るよ」 

卯月「はい、ありがとうございます」 

P「それじゃ、親御さんにもよろしく言っといてくれな」 

卯月「はい。分かってますって。それじゃあプロデューサーさんお疲れ様でした」 

P「はーい。…それじゃ、俺は事務所に戻るとするか」 

P(しかし、あの娘詳しかったなぁ。あ、若紫って俺が幸子に教えた奴か) 

P「あ、そうだ。事務所行く前に古本屋にでも行ってみるか」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 00:57:28 :KnV0KOpE0

―― 
― 
店主「ほい。これお釣り。今時、源氏物語に興味があるなんて珍しいね」 

P「いえ、ちょっと今、絵巻を見てきたんで少し興味が湧いたんですよ」 

店主「なるほどねぇ。あ、また来てな」 

P「はーい。それじゃ失礼しました」 

P(個人経営の古本屋に行ってまで、源氏物語の絵巻を買う俺は乗せられやすいんだな…)ハハ 

P「でも、本当に綺麗だなぁ」 

ヴーヴー 

P「はい。あ、ちひろさん。はい。もう帰りますよ。ははは」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:01:32 :KnV0KOpE0

事務所 

P「すみません。遅くなりました」 

ちひろ「気にしなくていいですよ。まだお仕事ありますから」 

楓「この仕事はわーくわくしない…」 

P「あれ?楓さんはなんでいるんですか?」 

楓「また、三人で飲もうと思いまして…」 

P「ちひろさんがいいって言えば」 

ちひろ「勿論いいですよっ。終わればですけどね…」 

P「そうですね」 

P(とりあえず、まず俺は周子の売り込みと、菜々さんの営業の計画を…)カリカリ


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:03:33 :KnV0KOpE0

―― 
― 
P「終わりました…。けど、流石に無理ですねこの時間じゃ」 

ちひろ「そうですね…」 

楓「」スー 

P「あ、二人とも送りますよ。もう電車ないでしょうし」 

楓「あ、そうですか。ありがとうございます」 

ちひろ「すみません…」 

P「いえいえ。こういう時位しか俺は役に立ちませんから」ハハ


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:05:05 :KnV0KOpE0

―― 
― 
P「それじゃ、おやすみなさい」 

楓「はい。おやすみなさい」 

P(よし、とりあえず楓さんもちひろさんも帰したし俺も帰るか…) 

P「ただいまー。そして、おやすみ」 

―― 
― 
P「ん…。今何時だ…?七時…」 

P「さて、今日も頑張るか!」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:08:14 :KnV0KOpE0

P「ん…?あの子は」 

P(昨日の美術館にいた子だ…。古本屋で何か探してる?) 

?「……」キョロキョロ 

P「あの…何を探してるの?」 

?「ひっ!あ、あなたは昨日の…」 

P「昨日はありがとう助かったよ。何か探してるの?」 

?「え、あの…、昨日買おうと思った本が…なくて」 

店主「あ、あぁ、昨日来てたお嬢ちゃんじゃないか。多分昨日見てた本はその兄ちゃんが買ってったよ」 

P「え?探してる本ってあの源氏物語絵巻の本?」 

?「あ、それです…。そっか…なくなっちゃったんですか」シュン


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:12:42 :KnV0KOpE0

P「あ、あの良かったら貸してあげようか?俺、仕事忙しくてじっくり見てられないし」 

?「ホントですか…?でも…」 

店主「この兄ちゃんはそこの事務所で働いてる奴だから危ない奴じゃないよ。なんなら付いていこうか?」 

P「あ、それがいいですね。ちょっと車置いてくるんで待ってて下さい」 

?(事務所ってなんのだろう…?)


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:14:26 :KnV0KOpE0

P「ちょっと走るのは辛いですね…」ゼエゼエ 

店主「可愛い嬢ちゃんの為だ。頑張れ兄ちゃん」 

?「わ、私なんかの為に…ごめんなさい」ペコリ 

P「気にしないで…えーと…」 

頼子「あ、私は古澤頼子って言います。それとお爺さん。私一人で平気です」 

店主「そうかい」 

P「古澤さんですか。それじゃ行きましょうか」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:16:32 :KnV0KOpE0

事務所 

P「それじゃ、ここで待っててくれる?」 

頼子「は、はい」コクッ 

頼子(一体なんの事務所なんだろう…)キョロキョロ 

P「あ、はいこれ。ん?なにかあった?」 

頼子「い、いえ、なんの…事務所かなって」 

P「えーと一応アイドルの事務所だよ。アイドルに興味あるのかい?」 

頼子「い、いえ…柄じゃないんで」 

P「そう?ならいいんだけど…。あ、あの、よければ連絡先を教えて貰えるかな?あ、これだと怪しい人だな…。それじゃ、返したくなったらこの名刺の番号に連絡してくれる?」 

頼子「あ、はい。ありがとう…ございます」 

P「うん。それじゃ」 

頼子「はい。それでは…」


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:18:04 :KnV0KOpE0

ちひろ「誰かいたんですか?」 

P「えぇ、少し知り合いが本を貸して欲しいとのことだったんですけど、昨日ここに本を忘れてしまいましてね…」 

美嘉「プロデューサー、友達いたんだね」 

P「失礼な。流石に友達はいるぞ。皆忙しくて会えないけど」 

美嘉「代わりにアタシが遊んであげよっか」 

P「そうだな、また今度時間があったらな」 

美嘉「え?あ、ホント?約束ね」 

P「分かった分かった。とりあえず仕事に行くか」 

美嘉「うん。今日も頑張ろうねPクン!」 

P「莉嘉の真似か。よし、頑張ろう」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:21:39 :KnV0KOpE0

――― 
―― 
美嘉「じゃあね。プロデューサー」 

P「おう。じゃあな。また今度」 

P(今日は、楓さんがいたらお酒に行ってもいいかな…) 

事務所 

P「お疲れ様でーす」 

ちひろ「あ、お疲れ様です」 

周子「あ、お疲れさまー」 

P「ちひろさんお疲れ様です。周子はレッスン終わりか?」 

周子「そそ。意外にレッスンって大変だね。体力に自信あったけど疲れちゃった」 

P「お疲れ様。待っててくれるなら送ってくぞ?」 

周子「ホント?ありがとね。それじゃ、待ってるよ」 

ちひろ「今日はあんまりお仕事がなさそうですよプロデューサーさん」 

P「お、楓さんがいればお酒が飲めましたね」 

ちひろ「そうですねー。いないのが残念です。それじゃ、頑張りましょうか」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:24:29 :KnV0KOpE0

―― 
― 
P「今日はこんなもんか…周子帰るぞ」 

周子「うん。それじゃ、戸締りでも見てくる」 

P「ちひろさん、体大丈夫ですか?」 

ちひろ「私は外を回ってないんで平気ですよ。それじゃ帰りましょうか」 

車内 

P「どうだ一人暮らし」 

周子「まぁ、気楽だよね。ただ家事が面倒かな。料理は出来るけど」 

P「慣れるまでは面倒だよなー。料理は出来るのか」 

周子「ま。家が家だから料理は子供の時からやってたしね。そういえばPさん何食べてるの?」 

P「最近はコンビニ弁当か、ファストフードかな」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:26:53 :KnV0KOpE0

周子「…あたしが作ってあげよっか?」 

P「お、ホントか?」 

周子「ま。家まで探してもらったしね。このくらいしないと罰当たるって」 

P「そうかありがとなー」 

周子「とりあえず、昨日の残り物でよければあるけど食べる?」 

P「お、ありがとな。それじゃいただこうかな」 

周子「うん。それじゃ、部屋に行くね」 

P「わざわざ悪いな」 

周子「いいって。そこまで感謝されるとハードルあがって辛いよ」 

P「そうか悪い」 

周子「謝ることじゃないけどさ」


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:30:30 :KnV0KOpE0

P宅 
周子「ま。大したもんじゃないけど」 

P「いやいや、美味しいって…そういや家具とかどうするんだ?」 

周子「ま。実家から送ってもらうから明後日くらいには揃うと思うよ」 

P「ならいいんだけど」 

周子「ま。ヤバかったらPさんと買いに行くからいいよ」 

P「なんで俺と?」 

周子「あたしこっちに男の知り合いいなくてさ、やっぱり重い物は男の人の方が持てるじゃん」 

P「ま、そうだな…。この肉じゃが美味いな」 

周子「ありがと。こっちきてから調理器具だけ揃えた甲斐があるよ」 

P「周子を嫁に貰う人は幸せだな」 

周子「…そーですね」プイッ


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:32:39 :KnV0KOpE0

P「どうかしたか?」 

周子「別に。とりあえずあたしはもう戻るから洗っといて明日返して」 

P「お、ごめんな。わざわざ」 

周子「いいって。それじゃおやすみ」バタンッ 

P「おやすみ」 

P(しかし、美味いな。味の塩梅が丁度いい) 

ヴーヴー 

P「メールか。ん?知らないアドレスから、誰だろう…」 

頼子『今日、本を貸していただいた古澤頼子です。連絡はこのアドレスでよろしいのでしょうか?』 

P「礼儀正しい子だなー。『合ってますよ。わざわざありがとうございます』と」ポチポチ 

P「さて、これを洗って風呂入って俺も寝るかな」


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:37:06 :KnV0KOpE0

数日後 
P「お、古澤さんからメールだ」 

頼子『ご無沙汰しています。本を返したいので、お暇なお時間を教えて下さると幸いです』 

P「んー、俺はずっと事務所だからなぁ…『事務所にずっといるのでいつでもどうぞ』っと」ポチポチ 

ヴーヴー 
頼子『分かりました。それならば、二時間後位にお邪魔します』 

P「お、今日来るのか。早いな…」 

ちひろ「あ、この間の知り合いの方ですか?」 

P「そうですそうです。意外に早く本を返してくれるみたいです」 

ちひろ「丁寧な方ですね」 

P「そうですよね」


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:40:50 :KnV0KOpE0

コンコン 
P「あ、来たみたいなんでちょっと失礼しますね」 

ちひろ「はーい」 

頼子「あの…本。ありがとう…ございました」 

P「いえいえ。面白かった?」 

頼子「はい。中々深いものでした」 

P「そう言えば、今時間ある?」 

頼子「え。はい。平気ですけど…」 

P「ここに来てすぐに帰るのもなんだし、レッスンとか見ていかない?」 

頼子「え、そうですね…はい。見れるなら」 

P「分かった。それじゃ行こう」


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:44:27 :KnV0KOpE0

レッスン場 
頼子「皆さん凄いですね…」 

P「俺も思うよ。凄いよな皆」 

頼子「はい。とても輝いています…。このアイドルは全員あなたが?」 

P「一応俺がプロデュースしてるよ」 

頼子「あなたは聖徳太子か何かですか」 

P「流石にそこまでは無理だよ」ハハ 

頼子「そうですかね…」ジー 

P「アイドルに憧れたりする…?」 

頼子「い、いや、私は柄じゃないし、そんなこと…」 

P「柄とかじゃなくて憧れるか憧れないかって聞いてるんだ」 

頼子「す、少しは興味あります。いえ…この感情は憧れに近い…かもしれません」 

P「そっか。それを聞けて嬉しいよ。ま、もし、その憧れの場所に足を一歩でも踏み入れたくなったら事務所にきて欲しい」 

頼子「でも、世の中がそんなに甘くないことだって分かってます。…場違いも良い所ですよ」


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:49:51 :KnV0KOpE0

P「ははは。あそこにいる小さい人見える?」 

頼子「はい。見えます」 

P「安部菜々さんって言うんだけどさ、あの人はずっとアイドルになりたくて頑張ってたんだ。 

P「でも、どこのオーディションにも引っ掛からなかった。きっと、古澤さんの言葉を借りるのであれば、菜々さんは場違いかもしれない。けど、今は少しずつだけど売れ始めてる。必要なのはあと一歩踏み出す勇気だと思うんだ。それと諦めない気持ちかな。 
古澤さんも場違いだなんて諦めないで一歩踏み出してみれば世界は変わるかもしれないよ?」 

頼子「…それでは、安部さんはどうやってここに?」 

P「ん?俺がスカウトして」 

頼子「なるほど…分かりました。あなたは聖徳太子なんかじゃないですね」 

P「だろう?そんな――」 

頼子「あなたはさながら光源氏です」


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:51:38 :KnV0KOpE0

頼子(言葉じゃ説明しづらいけど。惹きつけるなにかがあります) 

P「え?俺はあんなに、モテないぞ」 

頼子「ふふ…分かりました。前向きに考えてみようと思います。それでは」 

P「本当か?分かった。それじゃあまた今度」


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:54:58 :KnV0KOpE0

――― 
―― 
頼子(光源氏か…) 

頼子「そんなPさんに魅せられ始めた私は、さながら六条御息所…」 

頼子(こんな気持ちは初めて…) 

頼子「一歩踏み出す勇気ですか…」


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 01:59:20 :KnV0KOpE0

ヴーヴー 
P「はい。Pですが」 

頼子『あの…古澤です。こんばんは。今…お時間平気ですか?』 

P「はい。平気ですよ」 

頼子『アイドルになる件で今からお伺いしたいのですが…平気ですか?』 

P「え?まぁ、まだ平気ですけど」 

頼子『私、人見知りなので、Pさんがお一人の時に伺いたいのですが』 

P「そうですねぇ。今は俺以外誰もいませんよ」 

頼子『…分かりました』ガチャ 

P「え?」 

頼子「伺わせて…貰いました。改めまして…古澤頼子と申します」 

P「あ、う、うん。とりあえず、座って」


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 02:03:11 :KnV0KOpE0

P(外から電話掛けてたのか…びっくりした)ドキドキ 

頼子「はい。それで、私はPさんに言われた通り、一歩…踏み出すことにしました」 

P「うん」 

頼子「華やかな場所に憧れていた…私の心は見抜かれていたんですね…」 

P「ま。職業柄ね」 

頼子「私…アイドルは皆の心を奪う職業だと思います」 

P「うん?」 

頼子「皆を虜にするって言う…意味で」 

P「あ、そうだな。言われてみればそんな気もする」 

頼子「アイドルになるなら私は皆の心を…奪います。そして、それはあなたも例外じゃありません。…どうしたらあなたの心を奪えますか?」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 02:06:27 :KnV0KOpE0

P「ふ、古澤さん?」 

頼子「誰かに奪われる前に、あなたの心を奪いたいんです。それさえあれば私は…」 

P「とりあえず、落ち着こうか」 

頼子「私は落ち着いています」 

P「そっか。それならいいけど。そうだね…俺の心を奪うのは難しいんじゃないかな?」 

頼子「…なぜですか?」 

P「だって、まだ古澤さんは誰の心も奪ってない。アイドルでさえないんだから。でも、もし古澤さんが皆の心を 
奪ってしまう位のアイドルになったら俺の心も自然と奪えているかもしれない」 

頼子「そうですね。その…すみませんでした」 

P「うん。これからもよろしくな」


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 02:07:18 :KnV0KOpE0

頼子「はい。それと…えーっと別件なんですけど…」ゴニョゴニョ 

P「ん?」 

頼子「こ、今度、美術館にでも行きませんか?わ、私が解説とか…するんで」カァァ 

P「お、時間空けとくよ、喜んで」 

頼子「あ、ありがとうございます。それでは、失礼します」ペコッ 

頼子「あ、私の目標を聞いて貰ってもいいですか?」 

P「どうぞ」 

頼子「…私、トップアイドルになって…あなたの心を奪います」ニコッ


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/11 02:09:34 :KnV0KOpE0

終わりです。見てくれた方、画像貼ってくれた方ありがとうございます。


元スレ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1362929361