2:2013/06/08(土) 20:24:54.54 :maG39Gk30

貴音「……」ズルズル 

亜美「お姫ちん、さっきから食べてばっかだね」 

真美「まだお昼にもなってないのにね」 

伊織「空のカップが三十個以上山積みって……」 

響「自分の家族みんな合わせても貴音の食欲に勝てそうにないぞ」 

真「食費だけで破産しそうだけど、大丈夫なの?」 

貴音「問題ありません。お仕事が増えましたので」ズルズル 

あずさ「確かに、一年前に比べたら本当に変わったわね~」 

亜美「チョー忙しくなったねー」 

美希「全くなの。おちおちお昼寝もできなくなったの……あふぅ」 

真美「その割にはみんなでまったり過ごしてるけどね」


3:2013/06/08(土) 20:27:11.94 :maG39Gk30

やよい「でも、おかげですっごく助かってますー」 

千早「こう言っては何だけど、高槻さんはあまり変わったようには見えないのだけど」 

伊織「そうね。やよい、無理してない?」 

やよい「そんな事ないですよ。今はかすみたちのために貯金してるんです」 

やよい「みんなの将来とか考えないといけませんから」 

千早「高槻さん……っ」ダキッ 

伊織「やよいっ!」ダキッ 

真美「……やよいっちも大変だなー」 

亜美「そういえば、はるるんたちは?」 


4:2013/06/08(土) 20:30:09.28 :maG39Gk30

律子「ふぅ……プロデューサー殿がいないと、静かに作業できますね」カタカタ 

小鳥「向こうは賑やかですけどね」カタカタ 

雪歩「律子さん、お茶のお代わりはいかがですかぁ」 

律子「ありがと。頂くわ」カタカタ 

小鳥「雪歩ちゃん、私にも貰える?」カタカタ 

雪歩「あ、はい。分かりましたぁ」 

春香「律子さんも小鳥さんも、クッキー焼いてきたんでお茶請k」ドンガラガッシャーン 

雪歩「ひゃぁっ!?」 

春香「」 

雪歩「」


5:2013/06/08(土) 20:32:05.01 :maG39Gk30

律子「ちょっと春香、雪歩、大丈夫!?」 

亜美「うわぁ、はるるんまたハデにやったねー」 

真美「ゆきぴょんまで巻き込んじゃってるよ」 

春香「いたた……雪歩、ごめんね。大丈夫?」 

雪歩「あ、はい。大丈夫ですぅ」 

あずさ「良かったわ~。ケガはなさそうね~」 

千早「……プロデューサーの机がメチャメチャだわ」 

春香「うわっ、どどどどうしよっ!?」 

貴音「見たところ、書類が散乱しただけのようです」ズルズル 

響「歩きながら食べちゃメッなんだぞ……春香、自分も手伝うから片付けよう」 

真「皆でやればあっという間だよ」 

春香「うん、ありがとみんなぁ」


6:2013/06/08(土) 20:34:08.17 :maG39Gk30

律子「でも春香、後でちゃんとプロデューサー殿に謝っておくのよ」 

春香「はい」シュン 

亜美「…………」 

真美「…………」 

やよい「? 二人ともどうかしたの?」 

伊織「何か気になるものでもあった?」 

律子「……この辺はお茶で濡れちゃってるわね」 

亜美「そのお茶の海の真ん中辺りにさ」 

真美「浮かんでる紙ってもしかして……」 

律子「紙?」 

春香「これ、給与明細!? ……それにプロデューサーの名前」


7:2013/06/08(土) 20:35:29.46 :maG39Gk30

小鳥「ピヨッ!?」 

律子「何ですって!? それは流石にダメよ! 見ちゃダメ!」 

亜美「でも見てくれと言わんばかりに開いちゃってるYO」 

真美「バッチリ目に焼き付いちゃったYO」 

真「え……これちょっと」 

雪歩「真ちゃん?」 

春香「差引支給額……十万円……?」 

律子「えっ」 

小鳥「えっ」


11:2013/06/08(土) 20:38:12.96 :maG39Gk30

…………………… 

千早「プロデューサーの机は片付いたけど……」 

響「これ、どうするんだ?」 

雪歩「ビチョビチョに濡れちゃってますけど、間違いなくプロデューサーの給与明細ですぅ」 

伊織「結局みんなに知れ渡っちゃったわね」 

律子「本来なら、何も見なかった事にするべきなんだけど」 

あずさ「金額が金額だけに」 

小鳥「無視できないですね」 

あずさ「手取り十万……」 


13:2013/06/08(土) 20:39:32.97 :maG39Gk30

亜美「あのさ、りっちゃん」 

律子「なに?」 

真美「真美たちお小遣い制だからあんま詳しくないんだけどさ」 

亜美「にーちゃんのお給料の十万円って」 

真美「凄く少ないんだよね?」 

律子「……そうね」 

響「ストライキ起こしてもおかしくないレベルだと思うぞ」 

千早「まさか私の半分にも届かないなんて、あまりにも酷過ぎます」 

伊織「いざとなったら私が養って……ううん、そういう問題じゃないわね」


14:2013/06/08(土) 20:40:57.09 :maG39Gk30

真「プロデューサーのお陰でボクたちの仕事も増えてきたのに」 

美希「ハニーの評価が低すぎなの。許せないの」 

やよい「うー。あんなに頑張ってるのに、かわいそうです」 

小鳥「やよいちゃんに同情されるレベル……あれ、みんなひょっとして凄くお給料貰ってる?」 

春香「プロデューサー、先月お休みありましたっけ」 

貴音「私の記憶では、事務所で顔を合わせなかった日はありませんね」 

あずさ「確か今日もお昼から出勤だったわよね~」 

雪歩「はい、私と真ちゃんのお仕事があるので」 

一同「…………」 

小鳥「そういえば昨日の飲み会……」


16:2013/06/08(土) 20:42:23.11 :maG39Gk30

春香「え!? こんな状況でお酒飲んだんですか!?」 

真「春香、小鳥さんも知らなかったんだから」 

あずさ「そういえば昨日はいつもより飲んでたような……」 

伊織「そんなに羽目を外してたわけ?」 

小鳥「……おもに私が」 

やよい「無駄遣いはいけませんよー」 

響「いつもより多めって、どのくらいなんだ?」 

小鳥「確か割り勘で一人一万円とちょっと」ピヨ


18:2013/06/08(土) 20:43:56.20 :maG39Gk30

亜美「うわぁ」 

真美「ピヨちゃん……」 

伊織「最低ね」 

美希「小鳥は庭でミミズでも食べてればいいって思うな」 

小鳥「美希ちゃんが辛辣ピヨ」シクシク 

貴音「……そういえば私も」モグモグ 

千早「四条さんも何か?」 

亜美「っていうかお姫ちんまだ食べてるんだ」 

真美「さっすがお姫ちん、ブレないね」 

春香「あ、私の持ってきたクッキーだよ。みんなも食べてね」


20:2013/06/08(土) 20:45:58.37 :maG39Gk30

あずさ「それじゃ頂くわね……それで、貴音ちゃんのお話って?」 

貴音「先日、響たちと地方へお仕事に行きましたよね」モグ 

真「ボクや春香も一緒だった時だね」 

春香「楽しかったよね!」 

貴音「……あの時、昼食をどうしたか覚えていますか?」 

響「貴音の提案でラーメン屋に行ったな」 

真「そういえばあの時、プロデューサーが」 

春香「普通に奢ってくれたね……」 

貴音「そう……なのです」ポロ 

貴音「あの時、私が……私だけが三杯もお代わりを……っ!」ポロポロ


22:2013/06/08(土) 20:47:33.73 :maG39Gk30

律子「ちょ、貴音!?」 

貴音「ぷろでゅうさぁの事など考えもせず……私は……私は……なんと愚かなっ」ポロポロ 

亜美「うあうあ~! お姫ちんが泣いちったよー!」 

真美「お、落ち着きなよ。ラーメンでしょ? ピヨちゃんより全然マシだって!」 

小鳥「」チーン 

雪歩「はぅっ!? 小鳥さんが……」 

美希「そのまま小鳥の屍をダシにスープ作ったらいいと思うの」 

伊織「いいダシが出るとは思えないわね」 

やよい「そんな事ないですよ! きっとおいしくなります!」 

千早「話が明後日の方向に……あら、春香どうしたの?」


26:2013/06/08(土) 20:49:37.32 :maG39Gk30

春香「……あのね、その奢ってもらったラーメン屋さんなんだけど」 

真「結構高級志向だったんだよね」 

律子「高級って、具体的には?」 

響「……一杯2000円だったぞ」 

あずさ「あ、あらあら~」 

亜美「……やっぱ当分はピヨちゃんスープのラーメンで」 

真美「お姫ちんは我慢した方が良さそうだね」 

貴音「はい……麺は私が用意いたします。どうかよろしく」 

小鳥「」 

亜美「返事がない」 

真美「ただの屍のようだ」


29:2013/06/08(土) 20:51:18.28 :maG39Gk30

伊織「ともかく、これで先月分の約二割が使われた事になるわね」 

千早「……そもそも」 

雪歩「?」 

千早「私たち、ずっとプロデューサーに助けられてるのよね」 

春香「そうだね。お金が絡む事だけじゃなくて、色んな事で」 

真「何気ない差し入れとかも結構多いよね」 

美希「ミキもよくおにぎりもらうの」 

伊織「あのバカ、毎月私たちにどんだけ使ってるのかしら」 

響「一体、どうやって生活してるんだ?」 

雪歩「すっごく大変なはずですぅ」 

春香「……やっぱり納得できないよ!」バン!


30:2013/06/08(土) 20:52:49.07 :maG39Gk30

美希「春香の言うとおりなの! みんなで社長に抗議しよ!」 

真「うん! これは許せないよね!」 

律子「ちょ、ちょっと皆落ち着きなさい!」 

響「律子はプロデューサーが可哀想じゃないのか!?」 

雪歩「そうですぅ! いざとなったら私が社長を穴n」 

真「雪歩、それ以上は言っちゃダメだよ。でも、気持ちはボクも一緒だ」 

やよい「うっうー! プロデューサーのために頑張ります!」


31:2013/06/08(土) 20:54:24.34 :maG39Gk30

亜美「おおっと、やよいっちたちだけにいいカッコはさせないぜー」 

真美「真美たちだってにーちゃんの味方だもんね!」 

律子「ストップ!!」 

律子以外「っ!?」 

律子「私だって皆と同じ気持ちよ」 

美希「律子……さん」 

律子「けど、冷静になって。もしかしたら何かの間違いかもしれないでしょ」 

律子「ここは一度プロデューサーに確認を……」 

P「ん、俺に用か?」


32:2013/06/08(土) 20:55:58.56 :maG39Gk30

春香「わっほい!? びびびびっくりするじゃないですか! プロデューサーさん!」 

P「おう、春香、みんなもおはよう。集まって何してるんだ?」 

美希「ハニー! 聞きたい事があるの!」 

春香「実はですね、私が転んで、プロデューサーの机の書類がメチャクチャになっちゃって」 

P「なんだ、そんな事くらい別に気にしないぞ」 

千早「いえ、それが本題ではないんです」 

真「プロデューサー、ボクたち見ちゃったんです」 

P「見た? 何を?」


34:2013/06/08(土) 20:58:08.75 :maG39Gk30

雪歩「あの、これですぅ」 

P「給与明細……俺のだな」 

律子「すみません。言い訳でしかありませんが、わざとではなかったんです」 

響「それよりもプロデューサー!」 

亜美「にーちゃん、生活苦しくない?」 

P「?? 何の事だ?」 

真美「だってこれ、にーちゃんのお給料十万円って……」 

P「は? 十万?」


35:2013/06/08(土) 21:00:10.86 :maG39Gk30

貴音「貴方様、これをよくご覧下さいませ」 

P「……確かに十万だな」 

伊織「そんなのん気な……あんた、それで平気なの!?」 

春香「幾らなんでも少なすぎるんじゃないですか!?」 

P「…………」 

P「ああ、なるほど」 

やよい「う?」 

P「お前ら、これ俺の先月の給料って思ってるんだな」


39:2013/06/08(土) 21:03:49.16 :maG39Gk30

小鳥「え、違うんですか?」 

響「あ、ぴよ子が復活したぞ」 

雪歩「でも日付は確かに先月の……」 

P「これ、一年前のだよ。年の部分が滲んでて読めないけど」 

P「俺がここに来て最初に貰った明細だ」 

伊織「へ?」 

P「気合を込める意味で事務所に置いといたんだ」 

P「あの時は試用期間みたいなものだったし、正直仕事も少なかったし、こんなもんだろ」 

P以外「えええぇぇぇぇぇ!?」


42:2013/06/08(土) 21:05:31.02 :maG39Gk30

P「ははは、皆して勘違いか? せっかちだなぁ」 

春香「……良かったぁ」 

美希「よく考えたらとーぜんなの。ハニーの価値がこれっぽっちなんてありえないの」 

響「美希はぴよ子に謝っといた方がいいと思うぞ」 

小鳥「ほんっとーに良かったですよぉぉぉ」ポロポロ 

貴音「小鳥嬢、私も同じ気持ちです」ガシッ 

律子「まったく、人騒がせな」 

真「いいじゃないですか。何事もなかったんですから」 

雪歩「そうですよぉ」


43:2013/06/08(土) 21:07:02.82 :maG39Gk30

亜美「ピヨちゃんスープ計画が無くなったのは残念だったね」 

真美「別になくてもいいっしょ→」 

伊織「はぁ、心配させないでよね……私は別にしてなかったけど」 

あずさ「でも、プロデューサーさん? お財布が厳しかったらちゃんと言ってくださいね」 

千早「そうです。皆心配しますから」 

P「ありがとな。でも大丈夫だよ」 

P「ちゃんと今は、それの二割増も貰ってるから」 

P以外「…………え?」 


終わり。


50:2013/06/08(土) 21:11:44.12 :maG39Gk30

支援&乙ありがとうございます! 
やっぱりコメディの方が書きやすいね!


元スレ
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