1:2013/12/05(木) 21:28:46.20 :2AhJrAKn0

ちひろ「そうです、プロデューサーさんの、現在担当のアイドルの属性が偏っているんですよ」 

P「えっ……本当ですか? これでも今までCo、Cu、Pa……三属性ほぼ満遍なくスカウトしてきたつもりなんですけど」 

ちひろ「それじゃ、一人ずつ確認してみましょうか。最初にスカウトしたのは……」


2:2013/12/05(木) 21:47:08.13 :2AhJrAKn0

ちひろ「Co属性の奈緒ちゃんですね」 

P「そうでしたね。奈緒はプロデューサーになって初めてスカウトした子でした」 

~~~ 

奈緒『は、はァ!?な、なんであたしがアイドルなんて…っ! てゆーか無理に決まってんだろ! 
 べ、べつに可愛いカッコとか…興味ねぇ…し。きっ、興味ねぇからな!ホントだからなっ!!』 

P『……。』 

~~~ 

P「口ではああ言っておいてながら、内面かなり憧れてる、ってのが見え見えなのがグッと来ましてね」 

ちひろ「分かります。分かりやすい子ですが、それが良いですよね」 

P「ええ。『無理に決まってんだろ!』とか言いながら、収録中撮影中では結構ノリが良いんですよね」


3:2013/12/05(木) 21:54:22.38 :2AhJrAKn0

ちひろ「そんなプロデューサーさんが次にスカウトしてきたのは、向井拓海ちゃんです」 

P「そうそう、次はPa属性のアイドル育成も良いかなって……でも、この段階ではCo:Pa=1:1って割合ですね」 

ちひろ「あら、そうでしょうか? じゃあ、幾つか拓海ちゃんの動きに関して思い出してみましょうか」 

P「えーと、確か最初の頃は……」


4:2013/12/05(木) 22:04:30.80 :2AhJrAKn0

拓海『アイドルだァ?! アタシは天上天下、喧嘩上等、特攻隊長だぞ! んなくだらねえこと 
……って引っ張んじゃねーよ! 人の話聞け!! そんなチャラチャラしたのはやんねーぞ! やんねーからな!!』 

P『……。』 

~~~ 


P「――だったのが」 


~~~ 

拓海『アタシにこんなカッコさせてそれで満足なのかよ? …んだよ、そんな満足ならまぁいいけどよ… 
言っとくけど! 別にアタシはこんなカッコしてーわけじゃねーんだからな!? 覚えておけよ』 

P『……』 

拓海『これはPのためにやってるわけでもないし、アタシがやりたいわけでも…ブツブツ』 

~~~ 



P「……あー」 

ちひろ「お分かりいただけましたか? 次にプロデューサーさんがスカウトしたのは――」


7:2013/12/05(木) 22:35:21.02 :2AhJrAKn0

ちひろ「宮城から引っ張って来た美玲ちゃんですね」 

P「美玲はCu属性だけど……なるほど」 

~~~ 

美玲『なんだオマエ……怪しい奴だな……早く帰りたいからそこどいてよ! 
え、アイドルにならないか、だって? ――なんだか余計怪しいぞオマエ! 
それにウチがアイドルとかありえないだろ…何言ってんだ…なんでもいいからどけよ!』サッ 

P『……』サッ 

美玲『な、コイツ一瞬で回り込……!?』サッ 

P『……』サッサッシュッシュッ 

美玲『どけよ!! ウチに構うなよ! 別に…嬉しくなんかない!うるさいだけだっ!』サッサッ 

~~~ 

P「――という具合に捕まえるのに一苦労したわけですが」 

ちひろ「後半完全に変質者ですね」


8:2013/12/05(木) 22:52:54.28 :2AhJrAKn0

P「そんな美玲も最近では――」 

~~~ 

P『……』ジーッ 

美玲『こ、こんなカッコ……ッ』 

P『……』ジー…… 

美玲『た、ただカワイイって言えばウチが喜ぶと思ってるんだったらプロデューサーのくせに単純だなッ!!』 

P『……』グッ 

美玲『カワイイだけじゃ…カ、カワイイだけじゃ…あぅ!』 

~~~ 

ちひろ「チョロいですね」 

P「ええ……そういや確かに……」


13:2013/12/05(木) 23:55:16.25 :2AhJrAKn0

ちひろ「そう言えばこないだはオーディションでもガッツリ引っ張ってきましたね?」 

P「ええ。三属性それぞれ、ダイヤの原石の山って感じでしたよ? 
本来の採用枠を、社長に無理言って増やしてもらったのは正解でした。 
これでウチのアイドルも一気にバリエーション豊かになったなあと思うのですが――」 

ちひろ「……」 

P「えっ……まさか?!」 

ちひろ「そのまさかです。思い出してもらいましょうか?」


15:2013/12/06(金) 00:42:35.84 :A6yeGqXm0

乃々『あの…もっ…もりくぼですけど… 
プロデューサーさん、いきなりで申し訳ないのですけど、 
あたし、もうアイドル目指すのは辞めようかなって思って…あの、その…もう帰りたいんですけど』 

P『……』ガシッ 

乃々『ひゃっ?! プロデューサーさん、なんでいきなり抱きしめ…かか顔が近いんですけど……』 

P『……』ボソボソヒソヒソ 

乃々『あぅ……耳元で囁かないで……え? 
そもそもアイドルをやめるにはまずアイドルになってないといけないからまずはこのアイドル 
オーディションでアイドルにふさわしい立派な演技を見せてアイドルプロダクションに加入して、 
かといってそれだけではただのぽっと出のタレント止まりだから、そこからはアイドル活動を 
ある程度して、そしてアイドルとして認められた時にようやくアイドル引退をせんげn……』 

乃々『頭が痛くなってきたんですけど。もうこれ以上はむぅーりぃー、やります、 
アイドルやらせていただきますぅ……だから離してほしいんですけど』 

~~~ 

P「いやあ、森久保は採用して正解でしたね。毎回拒絶されますが、なんだかんだで話の分かる子ですし」 

ちひろ「(乃々ちゃん、ご愁傷様です……)」


16:2013/12/06(金) 00:58:44.96 :A6yeGqXm0

杏『印税生活って話に魅かれて来たわけだけどさ……なんか、話を聞いていると、やっぱりアイドル活動って面倒くさそうだねぇ』 

P『……』ガサゴソ 

杏『ん? なに鞄漁ってんの? まあいいや、プロデューサー、せっかく誘ってもらって悪いけどこのオーディションはここで辞t』 

P『……』ヒョイッ 

杏『チェルシー!!』パクッ 

P『……』ホイッ 

杏『ハイチュウ!!』 

P『……』ポ~ン! 

杏『ヴェルターズオリジナル!!』シュバッパクッ!! 

~~~ 

P「チョロかったなあ」 

ちひろ「チョロかったですね」


22:2013/12/06(金) 08:30:41.79 :tDX7PdqR0

的場梨沙『プロデューサー! この服ちょっとヤバくない? と、特にお腹まわりが丸見えで……っ!! 
ううう……ヘンタイも過ぎるとパパに言いつけてやるわよ?! それもいいの!?』 

P『……』ピポパ 

梨沙『ちょっと、アンタ誰と電話してるのよ……も、もしかして、ぱ、パパ?!』 

P『……』 

梨沙『……』ドキドキ 

P『……』 

梨沙『え? 「お父さんが言っていた、戦いはヘソでするものだ」ですって?! パパがそんなことを……』 

P『……』 

梨沙『――ふんっ、ぱ、パパが言っていたなら仕方ないわね!! いいわ、やってあげるわよ! 
その代わり、キモいオトナからはしっかりアタシの事、守ってもらうわよ、お願いだからね?!』 

~~~ 

ちひろ「梨沙ちゃんはぶれませんね……」 

P「全くです」 

ちひろ「ちなみにお父様のその言葉って」 

P「チョロいと言えばそうですが、かと言って騙すつもりはありませんから。電話越しには一応、本当にそう言ってましたよ」 

P「でも、あまりにそういう事が多かったもんですから、最近だとケータイを取り出す動作だけで仕事モードに入るようになりましたけどね」 

ちひろ「(懐いているわけでもないのに、確実に訓練? いや調教されてますねぇ……)」 


28:2013/12/06(金) 18:02:25.98 :gVYlCd1V0

ちひろ「これで分かっていただけましたか? 
最初のツンデレ3人衆を筆頭に、見事にチョロい系アイドルのチョイスなんですよ。 

仕事上でのキャラはそれぞれタイプ別に売り込んでるので、実際の偏りはありませんが、 
普段のやりとりを見ているこちらとしては食傷気味で……」 

P「ええ、おっしゃる通りです……なんで気づかなかったんだろ」 

ちひろ「裏を返せばアイドルのモチベーションを引き出す力がある、って事なんでしょうけどね…… 
この際今の属性から、チョロい系プロデューサーに転向します?」 

P「いや、それまるで自分がチョロいみたいな呼ばれ様じゃないですかッ!?」 

ちひろ「まあまあ、チョロデューサー。スタドリ飲んで落ち着いてください」スッ 

P「略さないでくださいッ、もう全く……」ゴクゴク


32:2013/12/06(金) 20:31:16.30 :gVYlCd1V0

P「――ふう。まあ一息ついたことですし、営業行ってきますね」 

ちひろ「あら、次のライブの準備はひと段落しましたし、今日ってそんなに早くから外回りの必要ありましたっけ?」 

P「そうですけど、こんな話聞いちゃったら居ても立っても居られなくなって。 
今後の事務所の事も考えて、時間のあるうちに、これまでと違うキャラのアイドルも見つけてこないといけないな、と」 

ちひろ「ああ、それじゃまたスカウトですか。新しい子を連れてくるのは良いですけど、躍起になりすぎて警察のお世話になるのは御免ですからね?」 

P「分かってますよ、もうっ……それじゃ、行ってきます」


33:2013/12/07(土) 10:17:12.40 :jd6kk6XQ0

奈緒「おはようございます」 

ちひろ「あ、奈緒ちゃん、おはようございます。今日はいつもより早いわね」 

奈緒「うん……あれ、Pさんは……」 

拓海「はよーっす」 

美玲「…おはようございますっ」 

奈緒「!!」 

ちひろ「拓海ちゃんに美玲ちゃんまで……3人揃いましたね」 

拓海「ん? どういうことだよ」 

ちひろ「もしかして3人とも早かったのって……Pさん目当てで?」 

「「「!!!」」」


34:2013/12/07(土) 10:34:24.32 :jd6kk6XQ0

ちひろ「でも残念でしたね、Pさんならついさっき仕事に出かけましたよ?」 

奈緒「今日って営業は午後からだったんじゃ」 

拓海「奈緒、お前よくそんな事知ってんなぁ、ベッタベタにあいつホレてんじゃねぇのか?」 

奈緒「ちっ、違いますよ!!! プロデューサーのスケジュールくらい、アイドルは知っていて当たり前でしょ!」 

拓海「へへへ、顔真っ赤にして言う言葉かよぉ。分かりやすいヤツだなぁ」 

美玲「そういう向井先輩も、後ろにお弁当箱2つ隠しているように見えるんですけど?」ジト… 

拓海「うおああああっ?! 違う、美玲っ!! これは断じて違うぞ!!! 
今日のレッスンはハードだから自分用に2つ作って来たわけであって、決してアイツの為に作って来たわけじゃ」 

美玲・ちひろ「(分ッかりやすい……)」 

ちひろ「(まあ実は美玲ちゃんも、この中では最近毎朝、事務所一番乗りなんですけどね……)」


37:2013/12/07(土) 17:22:47.59 :swW96FZk0

梨沙「おっはよー♪」 

奈緒「あ、梨沙」 

美玲「おはよう」 

拓海「そういや、今日ってお前オフなんじゃなかったか?」 

梨沙「ええ、そうなんだけどプロシューサーがちょっと付き合えってね……」 

奈・拓・美・ち「はァ!?」 

梨沙「ば、馬鹿じゃないのアンタたち、勘違いしないで、そんな意味じゃないわよ! 
Pが誕生日プレゼント買うのに付き合ってやるだけよ!!」 

ちひろ「でも、あなた先月誕生日じゃ……」 

梨沙「アタシのじゃないわよ、アタシのパパの誕生日よ! 
パパの好みを知っているのは、ママ以外じゃアタシだけでしょ、ね?」 

奈・拓・美「な、なぁんだっ、びっくりしたァ」ホッ 

ちひろ「……」


40:2013/12/07(土) 20:22:07.50 :swW96FZk0

ちひろ「――というわけで、プロデューサーはスカウトも兼ねて早めに営業に出かけちゃったんですよ。 
ごめんなさいね、私が変な事言っちゃったものだから……」 

梨沙「はあ?! 自分から誘っといて忘れるだなんて、最低!」 


奈緒「……っていうか、そのチョロキャラってあたし達のこと?!」 

拓海「おいおいやめてくれよ、こいつらと一緒にされちゃたまんねえよ!」 

美玲「そうだぞちひろッ、ウチは別にあいつに弄ばれているわけじゃないぞッ」 

梨沙「で~も、アンタたちも物好きねぇ? あんなパパの半分もイケてない男のどこがいいんだk――」 


拓海「おっと新入りぃ、お前口の聞き方に気をつけろや?」ギロリ 

梨沙「ひっ!」 

奈緒「確かにそれはあたしも聞き捨てならないな……梨沙はPさんの事を何も分かっちゃあいない!」 

美玲「ふんっ、ウチは……別にアイツがどう言われたって…言われたって…… 
――でも、あうぅ……何かやっぱり……何かイラっとするッ!! ちひろ、コイツ引っ掻いて良いかな?!」グルル 

梨沙「ちょっ、ちひろぉ……こいつら何なの?! 揃いも揃って急に目の色変えて……助けなさいよ!!」


41:2013/12/07(土) 20:58:49.14 :swW96FZk0

ちひろ「まあまあ、三人ともそのへんにして……」 

P「ただいま戻りましたー! あれ皆、来てたんだな?」ガチャッ 

ちひろ「プロデューサーさん、戻ってくるの早かったですね……」 

奈緒「――って事は」 

拓海「もしかして、また新入り連れて来たのか………アタシじゃ不満なのかよ」ボソ 

美玲「ふんっ――命拾いしたな梨沙」 

梨沙「ほっ……それよりプロデューサー、アタシとの約束すっぽかしてスカウトだなんて良い度胸ねっ」 

P「ゲッすっかり忘れていた。ごめんな梨沙、パパには内緒にしといてくれよな?」 

梨沙「まあいいわ……この埋め合わせは後できっちりしてもらうから。 
それで、今回はどんな子連れて来たの? アタシと同い年だったら…ちょっと嬉しいかも」 

P「お、察しが良いな。いやあ、まさか街に出ていきなりティンと来る子に出会えるなんて! 

 しかもアイドルとして活動している光景まで、はっきりとイメージできちゃってさぁ!! 
勢いで誘って今、衣装に着替えてもらってるとこなんだよ。ついでにだが梨沙、お前と同い年だぞ!」 

梨沙「やったっ♪ P、褒めてあげるわ!」


42:2013/12/07(土) 23:06:24.94 :swW96FZk0

P「よし、入っていいぞ」ガチャ 

結城晴「おいP! この服はないだろこの服は。こんなヒラヒラ……足も何か…すーすーするしっ」 

P「大丈夫大丈夫慣れるって。それと、お前のお父さんの許可はばっちり取ってあるしな」 

晴「げっマジかよ。自分の娘に何てことさせるんだあのバカ親父っ」 

P「良いじゃないか似合ってるんだからさ」 

晴「薄々感じていたが……あんた□リコンなんじゃねえのか」 

P「ええっそんな!? ……あ、でも」 

晴「?」 

P「――まあ、今の晴を見たら、□リコンでも良いかもしれないなあって、思ってしまったかも……なんて」 

晴「~~ッッッ?!!! 
ばばばbvバーカ! こんな変態と一緒にいられるか…オレ、帰るっ!! じゃあまたな!!」バタン 

P「あ、お~い待ってくれよ晴~!!」ガタ 

ち・奈・拓・美・梨「……」


45:2013/12/08(日) 00:22:07.31 :OVWwHAYi0

奈緒「なあ……あの子」 

拓海「いや、言わなくてもいい」 

美玲「うん……ウチも分かったわ」 

梨沙「?」 

ちひろ「(またですかいな)」 


 その後、Co,Cu,Paだったアイドルの属性に"Ch"が新たに追加されたり、 
アイドルのツンからデレに転移する際に発生するエネルギーに目を付けた千川が新産業を勃興したり、 
梨沙の結婚式に向かう途中、Pが街のチンピラに刺されたりするのだが、それはまた別のお話…… 


お し ま い


46:2013/12/08(日) 00:25:36.10 :OVWwHAYi0

短い割に長々続けましたが、読んでいただき有難うございました。 

乃々村と杏の扱いはちょっと苦しかったかもしれません。 


html化も依頼しました。


元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386246525