■関連SS

―765プロ事務所 屋上 

雪歩「…」 

P「…」ガチャ 

P「…ここにいたか」 

雪歩「あ、プロデューサー」 

雪歩「ふふ、主役が抜けてきていいんですか?」 

P「主役はおれじゃないさ」 

雪歩「…そうですね。プロデューサーはいつもそう言うんです」 

雪歩「『がんばったアイドルの力だ!』って…ふふ」 


2:2013/05/29(水) 04:27:17.09 :nO8YoHBp0

P「…」 

雪歩「改めて…IA大賞受賞、おめでとうございます」 

P「ああ…ありがとう」 

雪歩「…」 

雪歩「なんだか懐かしくなっちゃいました…」 

P「…」 

雪歩「…プロデューサー、覚えてますか?」 

P「…なにをだ?」 


3:2013/05/29(水) 04:27:56.27 :nO8YoHBp0

雪歩「私が…最後の日、プロデューサーに」 

雪歩「ここで歌を歌ったこと…」 

P「…忘れるわけないさ」 

雪歩「ふふ、嬉しいです」 

P「…」 

雪歩「ねえ、プロデューサー?」 

P「…」 

雪歩「私を…プロデュースしてくれませんか?」 


4:2013/05/29(水) 04:30:09.76 :nO8YoHBp0

―出会いの日 

P『初めまして、今日から君をプロデュースすることになった!』 

雪歩『…ええ!?』 

雪歩『ぷ、ぷろでゅーす…プロデューサー、さん?』 

P『ああ、今日から君のプロデューサーだ!』 

雪歩『…ええと、あの、その…!』 

P『?』 

雪歩『ふ!ふつつかものですが!がんばりますぅ!』 

雪歩『がんばりますので!』 

P『あ、ああ…がんばろうな』 


5:2013/05/29(水) 04:31:20.03 :nO8YoHBp0

―出会いから一日後 

雪歩『挨拶なんて無理ですよぅ…』 

P『ってもなぁ…やっぱり営業先に挨拶ぐらいはできるようにならないと』 

雪歩『うう…やっぱりこんな私じゃ…私なんか…』 

P『ちょ、ちょっと…萩原…さん』 

雪歩『穴!掘って!!』ジャキン! 

P『!?』 

雪歩『埋まってますぅぅぅぅぅうううう!!』ザクザクザクザク… 


6:2013/05/29(水) 04:32:37.65 :nO8YoHBp0

・ 
・ 
雪歩『で、電話ならなんとかだいじょうぶでしたぁ!』 

P『うんうん!そうやって少しづつでいいから頑張ろうな』 

雪歩『はい』 

P『じゃ、戻ろうか萩原さん』 

雪歩『あの!…ゆ、雪歩…で』 

P『…え?』 

雪歩『雪歩って…名前で、いいですぅ…』 

P『…じゃ、戻るか雪歩』 

雪歩『…はい!』 


7:2013/05/29(水) 04:34:21.45 :nO8YoHBp0

―1ヶ月後 

雪歩『ぷぷぷぷぷ、ぷろっ…』 

P『お、落ち着け雪歩』 

雪歩『むむむ、無理ですぅ!』 

P『あちゃー…』 

P『…!』 

P『雪歩!』 

雪歩『ぅ…はい…』 

P『あのな…最初の一曲はおれのために歌ってくれないか?』 


8:2013/05/29(水) 04:36:03.89 :nO8YoHBp0

雪歩『…は…え?』 

P『MCもなにもいらん。取りあえずステージに出たらいきなり一曲歌ってくれ』 

P『おれが観客席にいる。おれの姿を探しておれを見ながら歌うんだ』 

雪歩『そ、それで…』 

P『それで大丈夫だ。歌ってるうちに落ち着く』 

雪歩『ほほ、ほんとですかぁ?』 

P『大丈夫。おれを見て、いつものように歌うんだ…できるな?』 

雪歩『は、はいぃ…』 

P『一曲終わる頃にはステージに慣れてるさ…よし!』 

P『いけ!雪歩!ステージデビューだ!』 

雪歩『は、はい!行ってきます!!』 


9:2013/05/29(水) 04:37:14.14 :nO8YoHBp0

・ 
・ 
P『やったな!雪歩!』 

雪歩『はい!やりました!私ちゃんとできました!私…あれ?』ペタン 

P『はは、今になって足の力が抜けたか?』 

雪歩『えへへ…私まだドキドキしてますぅ!』 

P『…そうか』 

雪歩『みんなが声援をくれて、私の声に応えてくれて…』 

雪歩『私、アイドルやってよかったですぅ!!』 

P『…そうか!』 

P『今日のライブは成功だ!大成功だよ!』 

雪歩『プロデューサー…はい!ありがとうございますぅ!』 


10:2013/05/29(水) 04:38:13.63 :nO8YoHBp0

―5ヶ月後 

P『雪歩!この前のシングル…』 

P『初動の売り上げが30万枚突破したんだ!』 

雪歩『えーと…』 

雪歩『それって…すごいんですか?』 


11:2013/05/29(水) 04:39:50.18 :nO8YoHBp0

―6ヶ月後 

P『すまん…』 

雪歩『もぉ~なんでプロデューサーが謝るんですかぁ』 

雪歩『まあぎりぎりトップ30に入れなかったのは残念ですけど…』 

雪歩『でも私、そんなに落ち込んでませんよ?』 

P『…』 

雪歩『…正直、プロデューサーに初めて会ったころは』 

雪歩『やっぱり私にはアイドルなんて無理なんだって思ってたんです』 

P『え…?』 


12:2013/05/29(水) 04:42:48.30 :nO8YoHBp0

雪歩『でもプロデューサーに会って、よし頑張ろうって…思ったら』 

雪歩『今度は社長に、一年間でIA大賞を取るべし!なんて言われて…』 

雪歩『そんなの絶対無理ですぅ!ってまた落ち込んじゃったんです』 

雪歩『でもそんな私をプロデューサーはいつも励ましてくれて…』 

雪歩『プロデューサーの言うとおりに頑張ってたらお仕事も増えてきて…』 

P『雪歩…』 

雪歩『プロデューサーのやっていることは間違ってません!わかってるから私は落ち込んでないんです!!』 

雪歩『だからプロデューサーも落ち込まないでください!』 

P『雪歩…ああ、わかったよ』 

P『…ありがとな』 


13:2013/05/29(水) 04:44:17.30 :nO8YoHBp0

―7ヶ月後 

高木『祝!萩原雪歩くんアイドルアカデミー大賞ノミネート!』 

『おめでとー!かんぱ~い!!』 

P『よし、これからが本番だな!』 

雪歩『はい!あの…プロデューサー?』 

P『ん?』 

雪歩『あ、あのもし…もしですけど私たちがIA大賞を取ることができたら…』 

雪歩『取れたら…私のことを…その…ずっと…!』 

高木『…君ぃ、ちょっといいかね?』 

P『あ、はい!…雪歩すまん、あとでな』 

雪歩『は、はぃ…』 


14:2013/05/29(水) 04:45:22.85 :nO8YoHBp0

―8ヶ月後 

雪歩「す、すいませぇん…」 

P「いいって…次は気を付けような」 

雪歩「はい…やっぱりプロデューサーがいないとだめですね…えへへ…」 

P「…」 

P「雪歩、話がある……」 


15:2013/05/29(水) 04:46:14.21 :nO8YoHBp0

雪歩「……海外…けん、しゅう……?」 

P「…」 


16:2013/05/29(水) 04:47:19.95 :nO8YoHBp0

―9ヶ月後 

雪歩「すいません…」 

P「…この前も同じミスだったな?」 

雪歩「…そ、そうでしたか?」 

P「…雪歩」 

雪歩「…」 

雪歩「…私、やっぱりプロデューサーがいないと…じゃないと…」 

P「…」 


17:2013/05/29(水) 04:48:31.49 :nO8YoHBp0

―10ヶ月後 

雪歩「ダメ…!ダメです…やっぱりプロデューサーがいなくなるって考えると…うぅ…!」 

P「雪歩…」 

雪歩「だって…だって私、プロデューサーのことぉ…!」 

P「雪歩!」 

雪歩「…!!」 

P「それ以上は言っちゃいけない…雪歩はアイドルなんだ」 

雪歩「…そんなの!」 

P「そしておれは…プロデューサーだ」 

P「…プロデューサーなんだ」 

雪歩「うぅ…うぐ……私…わ………!」 


18:2013/05/29(水) 04:50:17.86 :nO8YoHBp0

―11ヶ月後 

P「トップアイドルにするっていう約束…守れなかったな」 

雪歩「…」 

P「…すまん」 

雪歩「…行ってしまうんですね」 

P「…すまん」 

雪歩「…私、待ってます」 

P「…」 

雪歩「待ってますから」 


19:2013/05/29(水) 04:51:49.44 :nO8YoHBp0

―1年1ヶ月後 

雪歩「あの、律子さん」 

律子「ん…なぁに?」 

雪歩「私に…アポの取り方とか、営業の仕方とか…」 

雪歩「プロデューサーがやっていた仕事のことを教えてくれませんか?」 

律子「…?」 


20:2013/05/29(水) 04:53:59.81 :nO8YoHBp0

―1年3ヶ月後 

春香「雪歩、すごいね…」 

雪歩「ん?なにが?」 

春香「自分で仕事取ってきたり、スケジュール調整したり…」 

雪歩「そうかな?」 

春香「うん…私たちは律子さんにお願いしてるのに」 

春香「でも、どうして急に?」 

雪歩「…えへへ…ちょっとね」 


21:2013/05/29(水) 04:55:16.85 :nO8YoHBp0

―2年後 

P「ただいま…かな」 

雪歩「はい!お帰りなさい、プロデューサー!」 

P「はは、変わらないな。なんだかホッとするよ」 

雪歩「ふふ…それはよかったですぅ」 

雪歩「あ、久々にお茶淹れてもいいですか?」 

P「ああ、頼もうかな」 


22:2013/05/29(水) 04:57:11.48 :nO8YoHBp0

―2年1ヶ月後 

P「雪歩、ちょっといいか?」 

雪歩「はい?」 

P「律子に聞いたんだが…」 

P「仕事を取ってきたり、打ち合わせとかひとりでやってるらしいな?」 

雪歩「はい」 

P「なんでだ…プロデューサーがついたほうが…」 

雪歩「ふふ…じゃあ、プロデューサーが私をプロデュースしてくれますか?」 

P「それは…」 

P「…」


23:2013/05/29(水) 04:58:31.44 :nO8YoHBp0

―2年7ヶ月後 

P「ドラマの方、無事クランクアップだな」 

雪歩「はい。ありがとうございますぅ」 

P「はは、『ありがとうございますぅ』か」 

雪歩「あ…!うぅ…気をつけてるんですけど…」 

P「まぁおれはその方が親しみがあっていいんだがな」 

雪歩「えへへ…ねぇプロデューサー?」 

雪歩「私をプロデュースしてくれませんか?」 

P「…」 

雪歩「…ふふ、いいんです」 

雪歩「じゃあ私、もう少し挨拶してきますね」 

P「ああ…」 


24:2013/05/29(水) 05:00:10.75 :nO8YoHBp0

―2年10ヶ月後 

P「雪歩もハタチか…なんかあっという間だな」 

雪歩「そうですねぇ…じゃあ20歳の記念に、私をプロデュースしてくれません?」 

P「それハタチ関係あるか…?」 

雪歩「ふふ…じゃあ今度お酒飲みに連れてってください」 

P「…ああ」 

雪歩「やったぁ!えへへ…楽しみだけど、なんだか変な感じがしますね、ふふ」 

P「…そうだな」 


25:2013/05/29(水) 05:00:57.32 :nO8YoHBp0

―3年8ヶ月後 

雪歩「そうですか…あずささんが」 

P「ああ…」 

雪歩「なんだか…やっぱり変わっていっちゃうなぁって…思います」 

P「そうだな…」 

雪歩「プロデューサー、私をプロデュースしてくれませんか?」 

P「…」 

雪歩「…そうですね。わかりました、えへへ…」 


26:2013/05/29(水) 05:01:55.19 :nO8YoHBp0

―3年11ヶ月後 

雪歩「綺麗でしたね、千早ちゃん」 

P「そうだな」 

雪歩「来年度のプロデュース、私なんてどうですか?」 

P「…それは」 

雪歩「…そうですか」 

雪歩「じゃあ、また今度言ってみたいと思います。気にしないでくださいね…えへへ」 

P「…」 


27:2013/05/29(水) 05:03:40.18 :nO8YoHBp0

―4年3ヶ月後 

美希「雪歩、さん?まだハ…プロデューサーに頼んでるの?」 

雪歩「ん?うん」 

美希「…正直、重いなって思うの」 

雪歩「…あは、そうかもね。よく言われる」 

美希「…」 

雪歩「…でも、変わってくれないんだぁ」 

雪歩「変わらないんだ、私の………困ったね、えへへ…」 

美希「…かなわないの」 

雪歩「え?」 

美希「ううん、なんでもない」 

美希「…」 

美希「…かなわないなぁ」 


28:2013/05/29(水) 05:07:11.29 :nO8YoHBp0

―4年9ヶ月後 

雪歩「今年もIA大賞ノミネートなんてすごいですねぇ」 

P「はは、俺の力じゃないがな」 

P「…美希は今度のIA大賞授賞式が終わったら、アイドル活動を控えていくってさ」 

P「モデルの専門になるそうだ」 

雪歩「…!知らなかった…です」 


29:2013/05/29(水) 05:08:25.31 :nO8YoHBp0

P「そう…するそうだ…」 

雪歩「…プロデューサー、来年度の予定は決まってるんですか?」 

P「いや…」 

雪歩「それなら…」 

雪歩「…」 

P「…」 

雪歩「…やっぱりなんでもないです…えへへ、気にしないでください」 

P「雪歩」 

雪歩「…はい?」 

P「…もう少しだけ、時間をくれ」 


30:2013/05/29(水) 05:09:01.87 :nO8YoHBp0

―4年11ヶ月後 

雪歩「…」 

P「…」ガチャ 

P「…ここにいたか」 

雪歩「あ、プロデューサー」 

雪歩「ふふ、主役が抜けてきていいんですかぁ?」 

P「主役はおれじゃないさ」 

雪歩「そうですね。プロデューサーはそう言うんです」 

雪歩「『がんばったアイドルの力だ!』って…ふふ」 


31:2013/05/29(水) 05:09:45.23 :nO8YoHBp0

P「…」 

雪歩「改めて…IA大賞受賞、おめでとうございます」 

P「ああ…」 

雪歩「なんだか懐かしくなっちゃいました…」 

P「…」 

雪歩「…プロデューサー、覚えてますか?」 

P「…なにをだ?」 

雪歩「私がいなくなってしまうプロデューサーに、」 

雪歩「ここで歌を歌ったこと…」 

P「…忘れるわけないさ」 


32:2013/05/29(水) 05:10:29.44 :nO8YoHBp0

雪歩「ふふ、嬉しいです」 

P「…」 

雪歩「ねえ、プロデューサー?」 

P「…」 

雪歩「私を…プロデュースしてくれませんか?」 

P「…」 

雪歩「ふふ、いいんですよ」 

雪歩「私はいつまでも…」 


33:2013/05/29(水) 05:10:57.33 :nO8YoHBp0

P「雪歩」 

雪歩「はい…?」 

P「…」 

P「…いろんなことがあったな」 

雪歩「…そうですねぇ」 

P「思えば1年目のおれはほんとに何もわからなかった」 

雪歩「そうですか?私にとってはすごく頼もしかったですけど」 

P「…わかってなかったよ」 

P「まぁ今だから言えるのかもな」 

雪歩「…」 


34:2013/05/29(水) 05:12:20.14 :nO8YoHBp0

P「…なぁ、なんで…自分で仕事を管理してるんだ?」 

雪歩「わかってて聞いてませんか?」 

雪歩「私のプロデューサーは…プロデューサー一人だからです」 

P「…」 

雪歩「美希ちゃんにも言われましたよ」 

雪歩「『雪歩さんは重い』って」 

雪歩「…やっぱり世間一般的に、私って『重い』んですかね?ふふふ」 

P「…そうかもな」 

雪歩「えへへ…実は自分でもそう思います」 


35:2013/05/29(水) 05:15:00.22 :nO8YoHBp0

雪歩「でも、変わってくれないんですよ」 

雪歩「この気持ちは…変わってくれないんです」 

雪歩「距離が離れても…何年経っても…」 

P「…」 

雪歩「だから、私だけは否定しないであげようって…そう思ってるんです」 

雪歩「みんなに何か言われても…思いが届かなくても…私だけは」 

雪歩「…あなたと過ごした…17歳の私の思いを」 

P「…雪歩」 

雪歩「あ、でもプロデューサーが『もう言わないでくれ』って思うなら今言っちゃってください」 

雪歩「…思っているだけしますから」 


36:2013/05/29(水) 05:15:39.51 :nO8YoHBp0

P「…」 

雪歩「…」 

P「…ははは」 

雪歩「む?笑うなんてひどくないですか?」 

P「いや…」 

P「雪歩は変わらないな」 


37:2013/05/29(水) 05:16:21.51 :nO8YoHBp0

雪歩「…そうですか?」 

P「最初から何か…意志の強さみたいなのを感じたんだ。出会った時から」 

P「…もうどのくらいになる?」 

雪歩「…次に春が来たら、5年です」 

P「5年…か」 

雪歩「5年ですね」 

雪歩「ふふ、すごく短かったです」 

P「そう、感じるか?」 

雪歩「はい。すごく幸せでしたから」 


38:2013/05/29(水) 05:16:58.93 :nO8YoHBp0

P「…」 

雪歩「幸せでしたよ…私は」 

雪歩「だからこれからも…」 

雪歩「答えてくれなくてもいいんです。それでも…」 

P「雪歩」 

雪歩「…?」 

P「待たせた…」 

P「本当に待たせたな」 


39:2013/05/29(水) 05:18:05.38 :nO8YoHBp0

雪歩「ふふ、だからいいんですよ。例え応えてくれなくても、思っているだけで私は…」 

P「雪歩を…」 

P「…」 

P「プロデュースさせてくれないか?」 

雪歩「…」 

雪歩「…え?」 

P「すまない…」 

P「おれは…17歳の時の雪歩よりも、子供だったみたいだ」 

雪歩「…」 


40:2013/05/29(水) 05:19:15.56 :nO8YoHBp0

P「初めて会った時から…17歳の時から」 

P「雪歩は大事なものが何か…きっとわかってたんだな」 

雪歩「…」 

雪歩「出会えてよかった…あなたで…」 

P「雪歩…」 


41:2013/05/29(水) 05:19:42.63 :nO8YoHBp0

『出会えてよかった… あなたでよかった…』 

雪歩(覚えてますか…あなたは初めて会った時から) 


『「傍にいる」 それだけでただ嬉しくて… 笑ったときは 笑ってくれた…』 

雪歩(私のことを気遣ってくれました) 


42:2013/05/29(水) 05:20:23.72 :nO8YoHBp0

『「一緒だね」 でも泣いた時は 抱いててくれた…』 

雪歩(覚えていますか…あなたは初めて会った時からずっと) 


『暖かなぬくもり 包まれてくやさしさ 私に喜びを 教えてくれた人』 

雪歩(私を励まし続けてくれました) 


43:2013/05/29(水) 05:21:03.65 :nO8YoHBp0

『「あなたがすき」 いつからだろう ずっと傍にいたくて…』 

雪歩(今の私がいるのは、全部あなたのおかげ…) 



『甘えじゃなく 弱さじゃなく ねぇ…初めての恋でした』 

雪歩(届かなくても、伝わらなくても、傍に居てくれるだけで―) 


44:2013/05/29(水) 05:21:31.77 :nO8YoHBp0

『「あなたがすき」 「あなたがすき」 ずっと言いたかったのに―』 

雪歩(それだけでよかった…はずなのに) 




『いつも言えなかった―』 

雪歩(でも…それでもあなたには言葉にして言いたい。何度でも、何度でも―) 


45:2013/05/29(水) 05:22:22.78 :nO8YoHBp0

雪歩「「あなたがすき」 「あなたがすき」 ずっとずっとすきだから―」 

P「…」 

雪歩「今は泣いていいよね―」 

雪歩「…」 

雪歩「…う…………ひぐ…すいませ、っ……」 

雪歩「なか…!……ながな、いっって………きめ…てた…ひっ…」 

雪歩「…きめ…てたの、に……!」 

雪歩「うぅぅ…」 


46:2013/05/29(水) 05:23:00.87 :nO8YoHBp0

P「…待たせた」 

P「…本当に、長い間待たせてしまった」ギュ 

雪歩「あ…」 

P「すまん…あと、ありがとう」 

雪歩「…ぅ…ひっぐ…ぁぁぁぁぁぁぁああ…」ギュウ 


47:2013/05/29(水) 05:31:40.38 :nO8YoHBp0

・ 
・ 
雪歩「…」 

P「…」 

雪歩「…プロデューサー」 

P「…うん?」 

雪歩「どうして…私をプロデュース…してくれる気になったんですか?」 

P「…」 

P「そうだな…いろいろ理由はある」 


48:2013/05/29(水) 05:33:39.44 :nO8YoHBp0

P「…前から雪歩の気持ちはなんとなくわかってたんだが」 

P「雪歩はこれからどんどん伸びる子だと思っていたし、プロデュースしてた時はまだ17歳だったからな」 

P「この先もおれ以上に素敵な人は現れる、それに」 

P「…正直、おれに対する好意は憧れみたいなものだと思ってたんだ」 

雪歩「…」 

P「あとはまだまだプロデュースしなければならないアイドルもたくさんいたし」 

P「…それも今年で終わりだ」 

P「みんなもう仕事を取るんじゃなく、仕事が来るようにはできた」 

雪歩「そうですね…だいぶみんな有名になりましたから」 


49:2013/05/29(水) 05:34:57.79 :nO8YoHBp0

P「とか…まぁ言葉にするといろいろあるんだが」 

P「…単純にもう」 

P「雪歩のことを、好きになってしまった…ってところかな」 

雪歩「え…?」 

P「はは…ハズい」 

雪歩「…もう」 

P「でも、きっと1年間活動した時からもう惹かれてたんだと思う」 

P「でもプロデューサーとアイドルだからとか、他にも仕事が…とか」 

P「雪歩の気持ちはきっと憧れみたいなものだとか」 

P「…自分に言い訳をしてただけだったと思う」 

雪歩「…」 


52:2013/05/29(水) 05:37:27.71 :nO8YoHBp0

P「でも…雪歩は変わらなかった」 

P「何年経っても、距離が離れても、な…」 

P「…さっきも言ったが、雪歩はわかってたんだろうな」 

P「本当に、大切にするべきものを」 

雪歩「…」 

雪歩「…そうなんですかね」 

P「ああ…多分な」 


53:2013/05/29(水) 05:38:14.43 :nO8YoHBp0

雪歩「ふふ…じゃあプロデューサーの目は正しかったんですね」 

P「え?」 

雪歩「『出会った時から、意志の強さを感じた』ってさっき言ってくれたじゃないですか」 

P「…そうだな」 

雪歩「…」 

雪歩「…私、最初は弱い自分が嫌いでした」 

雪歩「何にでも怯えちゃうし、言いたいことも言えないし…」 

雪歩「…でもプロデューサーが私を変えてくれました」 

P「そうか…?」 

雪歩「はい…もちろんプロデュースしてもらって教えていただいたことも大きいですけど」 

雪歩「なんていうか、プロデューサーといるだけで私は強くなれたんです」 

雪歩「…えへへ、なんだかうまく言えないです」 


54:2013/05/29(水) 05:39:19.88 :nO8YoHBp0

P「…そうだな、難しい。思っていることを伝えるのは」 

雪歩「でもこれだけははっきりしてます」 

P「?」 

雪歩「私は、プロデューサーが好きです」 

雪歩「そしてプロデューサーのことが好きな自分のことも好き」 

雪歩「そんな2人が大好きなんです」 

P「そうか…ありがとう」 

雪歩「はい…」 

P「…」 


55:2013/05/29(水) 05:45:39.28 :nO8YoHBp0

P「しかし…」 

雪歩「?」 

P「雪歩、歌がまた上手くなったんじゃないか?」 

雪歩「そうですか?ふふ、ありがとうございますぅ」 

P「はは…『ございますぅ』な…」 

雪歩「あ…!もう…!」 

P「はは…この歌は…」 

P「『LOST』…か」 

雪歩「…プロデューサーが行ってしまうときに歌ったのも、この歌でしたよね…」 


56:2013/05/29(水) 05:46:37.13 :nO8YoHBp0

P「そうだな…」 

雪歩「ねぇプロデューサー…『LOST』って…失恋の歌…ですかね?」 

P「ん…雪歩はどう思うんだ?」 

雪歩「…そう思ってました…けど」 

P「けど?」 

雪歩「プロデューサーの言葉を聞いて、願いが…夢のように思っていたことが、叶って」 

雪歩「そうしたら…自然に歌いたくなったんです」 

P「…」 


57:2013/05/29(水) 05:49:20.08 :nO8YoHBp0

雪歩「泣いてもいいよね…うれしい時も…うれしくてどうしようもない時も」 

雪歩「…涙って出ちゃうんですね、えへへ」 

P「…そうだな」 

雪歩「…あは、なんだか話がまとまってなくてすいません」 

雪歩「だから、えーと…悲しい歌じゃなくって、その…歌っている人の気持ち次第というか、聞く人の…」 

P「雪歩」 

雪歩「はい?」 

P「…来年から一緒に活動しような」 

雪歩「…はい」 


58:2013/05/29(水) 05:50:05.30 :nO8YoHBp0

P「まだまだ成長した雪歩の歌が聞きたいな、『ALRIGHT』とか…あれ好きなんだよ」 

雪歩「えへ、そうなんですか。いつでも歌いますよ!」 

P「営業にもいかないとな。またプロデュースすることになりました!ってな、はは」 

雪歩「そうですね」 

P「地方に行くのもありだな。各地方を回って、部門賞を取って…」 

雪歩「はい…」 

P「…IA大賞を完全制覇とかな」 

雪歩「ふふ…プロデューサーとならできる気がしてくるから不思議です」 


59:2013/05/29(水) 05:50:40.49 :nO8YoHBp0

P「それで…」 

P「…」 

P「いつまでも…一緒にいような」 

雪歩「…はい!」 





おわり


60:2013/05/29(水) 05:51:43.49 :nO8YoHBp0

以上です。読んでいただいた方お疲れ様でした&ありがとうございました


元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369769060