一人の、女の子 

桃色のワンピースを纏い、 

栗色のロングヘアをなびかせる 

胸元には大事そうに抱えたウサギのぬいぐるみ 

少しくたびれて、継ぎはぎが目立つ 

ボロボロという訳ではないが、大切にされていることがわかる 

歩き方一つにもにじみ出る気品は気高く 

何処かの国のお姫様、高貴な家柄のお嬢様 

そんな印象を周囲に与える


2:2015/01/05(月) 12:10:09.88 :jwK+wAjeo

↓過去作です 

【響×P】自分は今、プロデューサーに「恋」をしている 
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1389719970/ 
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3303355 

響「さみしいぞ、プロデューサー、」 
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1392/13920/1392048558.html 
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3784565 

雪歩「私、真ちゃんのことが好き」 
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401903660/ 
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4011483 

貴音「響は太陽の如く」 
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1414627504/ 
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4496465 


同じ世界観です 
過去作は見てなくても大丈夫です 
時間軸は異なります


3:2015/01/05(月) 12:10:46.61 :jwK+wAjeo

しかし、そんな印象を粉々に粉砕するのが 

  ちょっと!何時になったら着くのよ! 

隣を歩く男に対する、高飛車で高慢な暴言の数々だった 

  これ以上私を疲れさせないでよね! 


4:2015/01/05(月) 12:11:20.80 :jwK+wAjeo

彼女の名前は水瀬伊織 

765プロダクションに所属するアイドルの一人である 

隣を歩くのはそのプロデューサー 

今は765プロの身内で開いた、花見の会場へ向かっているところ 

仕事終わりなので、機嫌はかなり良い方と言える 


5:2015/01/05(月) 12:11:59.37 :jwK+wAjeo

  この伊織ちゃんを呼ぶ位なんだから、ちゃんとしたホテルのシェフを雇ってるんでしょうね 

改めて言うが、今向かっているのは花見の会場である 

そして彼女も、冗談で言っている訳ではない 

ただ、庶民の文化に疎いだけなのだ 

  ……着いたぞ、あそこだ 

プロデューサーは遠くに見える集団を指す 


6:2015/01/05(月) 12:13:08.28 :jwK+wAjeo

地面に敷かれたブルーシートと、お弁当に重箱 

豪華絢爛な立食パーティーを想像していた伊織は 

プロデューサーの足を、低めのヒールで思い切り踏みつけた 

―――――――――――――――


12:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:04:27.05 :jwK+wAjeo

――――――――――――――― 

青いシートの上にぺたりと座る 

頭上には満開の桜 

淡い桃の向こう側には、足元より更に澄んだ青 

斑模様の白い雲、穏やかに照る太陽 

吹き抜ける風はまだ少し寒さを運ぶ 

  おー伊織!たいみそーちー 


13:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:05:18.40 :jwK+wAjeo

  あら、響じゃない。早かったのね 

私に気が付いた響、くるんと体をこちらに向け、にかっと眩しく笑う 

太陽みたいだ、そう思った 

こちらの太陽は、真夏の様に燦々と照る 

耳元と指には貴金属が光るが、全く威圧感を感じさせない 

紙コップを片手におにぎりを口いっぱい頬張り、もごもごと話す 


14:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:07:04.36 :jwK+wAjeo

  それと、日本語で話してもらえる?何語か知らないけど 

  沖縄は外国じゃないぞ!「お疲れ様」って言ったんだ! 

  そうね、疲れたわ、じゃあオレンジジュースもらえるかしら 

納得のいかない顔でペットボトルに手を伸ばす響 

頬を膨らませているようにも見えるが、頬袋の中身はきっとおにぎりだろう 

  ありがとう、響、貴方ちょっと落ち着いて食べたら? 


15:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:07:57.31 :jwK+wAjeo

注いでもらったオレンジジュースで喉を潤し、一息つく 

プロデューサーはもう既に、小鳥とあずさに絡まれている 

呆れた、まだ夕方にもなっていないというのに 

  今日はこないだのオーディションの仕事? 

お茶を飲みほした響が聞く 

ええ、そうよ、そう言って返す 


16:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:08:48.33 :jwK+wAjeo

  あの時の伊織には、驚いたぞ 

オーディションでのことを言っているのだろう 

  竜宮での伊織もすごかったけど、ソロだとあんなに変わるんだなー 

  それにあの曲、伊織にぴったりだったぞ 

ふふん、鼻を鳴らす 

  当たり前じゃない 


17:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:09:31.22 :jwK+wAjeo

  だって私は、宝石なんだから 


にひひっ 

響の頭の上には、疑問符が浮かんでいた 

― ― ― ― ― ― ― ―


18:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:10:10.05 :jwK+wAjeo

― ― ― ― ― ― ― ― 

  それなら、伊織ちゃんは宝石だよ 

やよいは言った 

事務所に居るのは美希とやよい、そして、私 

給湯室で三人、おしゃべりタイム 

もっとも、美希は既に熟睡しているが 


19:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:11:05.90 :jwK+wAjeo

美希が始めたのは例え話 

  美希さんが星 

  雪歩さんが雪 

  春香さんが花 

  それなら伊織ちゃんは宝石かなーって 

それぞれのイメージ 
アイドルとしての、女の子としてのイメージ 
もちろん全ては美希の、勝手な


20:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:11:43.93 :jwK+wAjeo

やよいは理由を話す 

  私、前に伊織ちゃんのステージ、目の前で見たんだ 

めずらしい、真面目な口調のやよい 

横に座るやよいに目をやる 


ぞくりとした 


21:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:12:47.18 :jwK+wAjeo

やよいは真っ直ぐな目で 

見たことないくらい真剣な目で、自分の両手を見つめていた 


22:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:13:56.04 :jwK+wAjeo

その両手を、蛍光灯にかざして言う 

  すごかった… 

  キラキラーってキレイに輝いて 

  みんなをとりこにするんです 

  私も、そんな風になりたいなーって 

  そう思ったんだ 

最後に照れ臭そうに、笑った 


23:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:15:06.05 :jwK+wAjeo

  そうね、ありがとやよい 

そうだ、彼女もアイドル 

紛れも無く野心を持った、アイドルなのだ 

  私が…宝石ねぇ… 

その言葉には少し、聞き覚えがあった 


24:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:16:38.38 :jwK+wAjeo

でも内容は、意味することは少し、違っていた 

さらに言えばあの時は、身も心も荒んでいる時 

空は灰色、空気は重く、排気ガスの匂いが肺一杯に広がっていた 

―――――――――――――――


25:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:19:35.17 :jwK+wAjeo

――――――――――――――― 

  伊織は宝石よ 

ワイパーの音だけが空しく響く車の中 

律子が言った 

後ろに座った私たちのことは見ない 

ただ真っ直ぐと前を見据える 


26:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:20:16.87 :jwK+wAjeo

  だから…大丈夫 

何が大丈夫なのか 

フェスでたった一人に大敗して 

竜宮小町のIA大賞も、夢と消えたのに 


27:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:20:44.34 :jwK+wAjeo

  どういう、事よ 

だめだ、しゃべると 

声が震える 

悔しさと、悲しみと、自分への苛立ち 

負けた、あんなに自信があったのに 

その自信ごと、押さえつけられた 

  あんなに…こてんぱん、に…やられて 

  大丈夫な訳…ないじゃない! 

あずさも亜美も、何も言わない 

ただ黙って、俯く


28:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:22:51.23 :jwK+wAjeo

ぽろりと堪え切れなくなった涙が落ちた 

続けざまに、嗚咽が重なる 

  そうね、今回は負けだったわ 

  でも、だからこそ学べるものがあると私は思ってる 

  特に伊織、あなたはね 

私…? 


29:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:23:57.06 :jwK+wAjeo

どういうことよ 

そう言いたいが、嗚咽を抑えるので精一杯だった 

律子は続ける 


  伊織、あなたの武器は何? 


30:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:24:58.86 :jwK+wAjeo

  容姿、歌唱力、ダンス 

  私から見ても、あなたのそれは全て、十分武器として成り立つ 

  でもあなたの一番の武器は、それじゃない 

  あなたの一番の強みは 


  プライドよ 


31:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:25:35.23 :jwK+wAjeo

プライドなんて持っていたところで 

  駄目だったじゃない… 

  そのプライドごと、へし折られて、負けたんじゃない! 

感情が抑えられず、怒声になる 

律子に焦りの色は見えない 

その様子にも苛立つ 

  ええ、そうね 

  今回はね 

今回…? 


32:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:26:09.49 :jwK+wAjeo

  伊織、あなた今までに何回オーディションに落ちてる? 


そんなの… 

  数えてないわよね?それほど沢山、落ちてる 

  でもその度にあなたは言っていたわ 

  「あの審査員は見る目がない」って 


33:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:26:45.13 :jwK+wAjeo

  あなたの武器はそれよ、自分への圧倒的な自信 

  失敗を苦にしない、何回でも挑戦できる 

  自信があるから演技も、歌もダンスも堂々とできる 

  アイドルにとって最強の武器 


  でもね、それだけじゃ駄目なの 


34:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:27:38.53 :jwK+wAjeo

  どういう…事よ 

最強の武器なら、それでいいじゃないか   



  成長、出来ないのよ


35:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:28:57.48 :jwK+wAjeo

  あなたは失敗を忘れるという訳ではないんでしょうけど 

  多くの人はね、失敗の記憶をずっと引きずるの 

  それで、成長する 

  こうすればよかった、これはしなければよかった 

  そうやって人は、強くなっていくの 


36:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:29:48.48 :jwK+wAjeo

  確かに、失敗を恐れないことも 

  失敗を忘れていくことも重要 

  でもそれだけじゃいつか、行き詰まる 

  失敗してきた人に、理由もわからぬまま追い越される 

  だから、駄目だったのよ、自信だけでは 


37:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:30:39.66 :jwK+wAjeo

気が付くと、皆の顔が律子に向かっていた 

  私も思ってたのよ、一度どこかで、伊織のプライドをへし折ってやらないと…って 

  骨折と同じ 

  一度折れたプライドは、叩き直せばより強くなる 

  …こんな大きな舞台でへし折られるのは、計算外だったけど 

律子の声のトーンが、優しさを含んだものに変わる 


38:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:31:18.39 :jwK+wAjeo

  大丈夫よ、伊織 

  あなたは宝石、煌びやかで、綺麗な 

  私たちにとって、大事な大事な、宝石 

  心の内には絶対に折れない硬い意志を持ってる 

  表面をいくら削られようが、汚されようが 

  それを折ることなんか、誰にもできない 

  正に、石のような意志をね 


39:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:31:54.33 :jwK+wAjeo

くくっ 

隣で亜美が震える 

  りっちゃん…それは流石に寒いっしょー… 

その言葉に律子が勢いよく振り返る 

顔が真っ赤だ 

  あ…あなたたちがそうやって暗いままだったからでしょ! 

見る見るうちに目に涙が溜まり、こぼれる 

  わたしだってねぇ!すっごい…すっごい、悔しいんだからね! 

ぼろんぼろんと転がる大粒の涙 

隣のあずさがハンカチを渡す 


40:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:33:18.97 :jwK+wAjeo

そっか 

皆同じ気持ちだったんだ 

泣いたことでストレスが発散出来たのか、穏やかな気持ち 

後続車のクラクション 

涙を拭いた律子がギアを入れた 

  いい?帰ってすぐに今日の反省会するわよ! 

返事をする三人の声は明るい 

前方には晴れ間が見えていた 

―――――――――――――――


41:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:37:58.64 :jwK+wAjeo

――――――――――――――― 

  でこちゃんはやっぱり宝石なの 

目を覚ました美希と二人 

給湯室で座って話す 

やよいは仕事に出かけた 

熱いカップを両手に包み、美希は言う 


42:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 22:38:38.88 :jwK+wAjeo

  あんたも、律子と同じ? 

首を横に振る 

  確かに固くて壊れそうにないの 

  でこちゃんの外見も、中身も 

  でもね、本当は違う 


43:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 23:45:22.92 :jwK+wAjeo

美希は続ける 

  大きな力を掛けると、ね 

  最初はずーっと耐えてるの 

  なんでもないような顔して、全然平気な振りして 


44:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 23:46:47.88 :jwK+wAjeo

  でも、だんだんボロが出てくる 

  ひびが入って、欠けて、軋んで 

  最後は、ばーん 

手の平を広げて見せる 

  ばらばらに、砕けちゃう 



  堅そうに見えて、実は脆い 

  そんな宝石なの 


45:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 23:47:18.92 :jwK+wAjeo

なるほどね 

紅茶を啜る 

  だから私は宝石、ね 

美希は頷き、カップを含んだ 

長い睫毛に白い湯気 


  でも 


46:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 23:47:45.53 :jwK+wAjeo

一つだけ、聞きたい 

  あんたは言わないのね 

  「綺麗な」宝石、って 

あは、軽く馬鹿にしたように、美希は笑う 

  そんなの当たり前なの 

立ち上がり、ポーズを決めて、言う 

  キラキラーってするのは、ミキの役目だもん 

この言葉には私も 

苦笑するしかなかった 


47:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 23:48:14.99 :jwK+wAjeo

どやどやとみんなの帰ってくる音 

もうそんな時間か 

そんな事を思いながら、近づく騒々しさに耳を傾ける 

うるさい、でも嬉しい 

騒がしい、でも優しい 


48:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 23:48:56.67 :jwK+wAjeo

  みんな、おかえり 

柄にもない言葉に、思わず顔が顔が熱くなった 

皆も少し、驚いた顔 

でもすぐに、戻る 

  ただいま、伊織! 

いつもの765プロの、優しい笑顔に 


49:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 23:50:12.09 :jwK+wAjeo

  あ、あとミキミキも 

  むー!おまけみたいに言わないでほしいの! 

うん、いつもと同じ 

私はきっとこの空間が 



好きだ 


― ― ― ― ― ― ― ―


50:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 23:50:38.65 :jwK+wAjeo

― ― ― ― ― ― ― ― 

ああーっ!! 

誰かの叫び声 

亜美か真美だろうか 

声のする方を見る 

  ん?…あー!ジュピターの! 

そこではあまとう…もとい天ヶ瀬冬馬が、双海姉妹に絡まれていた


51:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 23:56:10.34 :jwK+wAjeo

冬馬と目が合う 

  何でここにいるんだ?…ってこっちに来たぞ! 

ずかずかと歩き、私の前に仁王立つ 

邪魔ね、景色が見えないじゃない 

  何?今日の演技の嫌味でも言いに来たの? 


52:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 23:56:57.59 :jwK+wAjeo

今日の撮影現場には、こいつもいた 

とは言っても私は主役、彼は数分しか出ない役だけど 

  今日のあんたの演技、見たぜ 

  あら、そう 

  すげえな、素直にそう思った 

  へぇ、そう……え?は? 


53:◆b2/ys3/tgw:2015/01/05(月) 23:59:35.28 :jwK+wAjeo

  だ、だからぁ!お前の演技がすごかったって言ってんだよ! 

  そ、そう…へ、へぇ… 

  お前…水瀬伊織って言ったな、 

  …ええ 

  …少し、見直した…名前くらい覚えといてやる 


54:◆b2/ys3/tgw:2015/01/06(火) 00:00:07.49 :0cckhXgCo

  何で上からなのよ 

  う、うるせぇ!いいか?今度会ったときは覚えてろよ! 

またずかずかと歩いていく冬馬 

その先では残りの二人が手を振っている 

彼も変わった、という事だろうか 


そう、彼も、私も 


55:◆b2/ys3/tgw:2015/01/06(火) 00:01:00.39 :0cckhXgCo

私も変わった 

自分の強さを疑わないだけじゃない 

自分の弱さも認め、それすらも力に変える 

成長し続ける 



今日も磨こう、自分自身を 

今日も信じよう 

自分の輝きを 


56:◆b2/ys3/tgw:2015/01/06(火) 00:02:18.77 :0cckhXgCo

――――――――――――――― 
―――――――――――――――


57:◆b2/ys3/tgw:2015/01/06(火) 00:03:00.83 :0cckhXgCo

――――――――――――――― 
――――――――――――――― 


私は宝石 

綺麗で、固くて、高い 

強い力を受けたら砕ける 

だけど、私はただ砕けるだけの石じゃない 

砕ける瞬間、自信を持って最高に綺麗に弾けてやる 

砕けた後も、欠片になっても輝いてやる 

相手の体に、心に自らを突き刺してやる 

忘れられないよう、いつかまた会ったとき 


覚悟してなさいってね 


――――――――――――――― 
――――――――――――――― 


58:◆b2/ys3/tgw:2015/01/06(火) 00:03:33.35 :0cckhXgCo

伊織「私は宝石」 

おわり 


59:◆b2/ys3/tgw:2015/01/06(火) 00:04:28.30 :0cckhXgCo

見てくれた人、ありがとうございました


60:◆b2/ys3/tgw:2015/01/06(火) 00:08:49.43 :0cckhXgCo

今回の話の時間軸的にはこんな感じ 
律子→やよい→美希→→→響、あまとう 
分かり辛いかな…? 


61:◆b2/ys3/tgw:2015/01/06(火) 00:12:06.06 :0cckhXgCo

他のもよろしければ 
番号は時間軸です 




 



響話以外の短編 


62:◆b2/ys3/tgw:2015/01/06(火) 00:40:39.48 :0cckhXgCo

pixivにまとめたのでよろしければ 
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4755877


元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420427059