1:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:11:37.41 :1eHX/z47o

アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。 

当SSはアイドル名「ことわざ」でタイトルをつけているシリーズです。 

以前のお話に戻る場合はSS wikiを通ってください。 

前回 


2:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:12:39.37 :1eHX/z47o

─ ○○プロ・事務室 ─ 

モバP(以下、P)「よし、ここ2か月ののスケジュールは組めたかな」 

千川ちひろ「おや、ちょっと遅かったですね」 

P「本来なら一ヶ月前には出来てて欲しかったですがね。去年と人数が違うのもあったり、ユニットの推し具合も変わったりして四苦八苦です」 

ちひろ「辛いですか?」 

P「え、辛い?」 

ちひろ「辛いですか!?」 

P「(妙に押してくるな・・・)ま、まぁ辛いです。彼女たちのためn」 

ちひろ「そこでこちらっ!!」 

【肩の荷を少しだけ和らげる元気ドリンク】 


4:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:13:46.00 :1eHX/z47o

P「なんですか、この胡散臭いドリンクは」 

ちひろ「まぁ、年がら年中正念場ですけど、特に年末年始が正念場なのがこの芸能系ですからね。やはりプロデューサーさんが頑張らないと」 

P「ははは、ありがとうございます。頂きますね」 

ちひろ「はい、どうぞ」 


ちひろ(ふふふふっ、さてさてどうなるかしら) 


5:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:14:42.80 :1eHX/z47o

─ 前日 ─ 

ちひろ『はー、なんで今日に限って私の分の仕事が1時間も早く終わっちゃうのかなー』 

ちひろ『誰か帰ってこないかなー』 

シーン・・・。 

ちひろ『うぅ、こうなったらネットショッピングして冬の寂しい独身女を堪能してやるぅ!』 


ちひろ『Amajon起動!』 

ちひろ『あ、蟹買えるんだ・・・』 

ちひろ『えっ、エアガンってこんなに高いの!?亜季ちゃんよく買えますね・・・』 

ちひろ『私の見たかったDVD半額じゃない!かっちゃおー♪』 

ちひろ『あれ、なにこれ』 


【別人格に乗り移られるドリンク】 


6:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:15:51.71 :1eHX/z47o

ちひろ『別人格って・・・すごく危険な飲み物じゃない?成分は・・・』 

【素直になれないアナタのために!物凄く強いアルコールと我慢できるレベルの睡眠薬、そして触覚を一時的に麻痺させる成分を合成しています!】 

ちひろ『じ、自白剤じゃないのコレ?どう考えても危険物質・・・』 

【効力は最長で1日!】 

ちひろ『1日・・・意外と長い・・・?』 

【レヴュー:毎日飲んでカワイイボクがさらにカワイくなりました!!】 

ちひろ『それは・・・まぁ、大胆な女の子ってのも男性に好かれますからね』 

【レヴュー:即日効果!気になるあの人に飲ませて、私の事を聞いてみました!そうしたら両想いでした!やったね!】 

ちひろ『・・・・・・』 

【レヴュー:ずっと告白できなかったのをこれ一本で解決できました!今では双子の彼女がいます!!】 

ちひろ『・・・・・・』 




ちひろ『ポチっとな』 


7:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:16:51.32 :1eHX/z47o

・ ・ ・ ・ ・ ・ 。 



ちひろ(わざわざ夜更かししてフォトショップ開いてラベル自作したんですから!これでプロデューサーさんが誰かとくっついてくれれば良いのですが・・・) 

P「ゴクッ・・・うぉっ、にがっ!」 

ちひろ(効力が効きはじめるのは人によってまちまち。即効な人もいれば12時間後に効く人もいる) 

P「良薬は口に苦しって言葉がありますし、きっと効いてくれる・・・↓」 

ちひろ「なんで語尾が下がってるんですか!」 

ちひろ(まぁ、ただの元気ドリンクだったとしてもプロデューサーさんのサポートになれば) 

P「・・・・・・」 

ちひろ「どうしました?」 

P「・・・ッ」クラッ 


8:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:18:06.24 :1eHX/z47o

ちひろ「プロデューサーさん!?」 

P「い、いや・・・俺もこういうのに頼る歳になっちゃったんだなぁ・・・って、早く結婚しないと・・・」 

ちひろ(っ!?もう効き始めてる?) 

P「ちひろさん、近くに良い人いません?」 

ちひろ「え、えーっと、やっぱ芽衣子ちゃんとか・・・」 

P「同じ職場じゃ問題になるのは目に見えてるでしょ。ちひろさん、俺いつも言ってますよね?」 

ちひろ「あ、はい・・・」 

ちひろ(あ、あれ?ちょっと言葉に棘があるような) 

P「もしかして、ちひろさんは俺に仕事辞めて欲しいんですか?目の前にいるんだから直接言ってくださいよ」 

ちひろ(あ、これめんどくさいヤツだ) 

P「まったく・・・。今日はレッスン場での視察の後、巴と海のテレビ収録の確認した後、2人とイヴの送り迎えです。事務所には“戻りません”」 

ちひろ「は、はい・・・」 

ちひろ(戻りません って言葉が物凄く敵意があった・・・まずいですよぉ、こんなPさんをアイドルたちに見せたら幻滅したり、由愛ちゃんは泣き出してしまうかもしれません・・・) 

ちひろ(よ、余計なことはするもんじゃないですね・・・!素直が一番!事前に皆さんに連絡しておきましょう・・・) 


9:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:18:56.38 :1eHX/z47o

─ レッスン場 ─ 

西川保奈美「ハァ・・・ハァ・・・」 

大和亜季「保奈美殿!何をするにも体力があってのこそです!コツコツと頑張りましょう!」 

保奈美「は、はいっ・・・!」 

若林智香「保奈美ちゃん頑張ってますね!はい、これアタシ特製のドリンクです!」 

保奈美「ありがとう、智香さん・・・助かるわ」 

智香「でも大丈夫ですか?亜季さんは同じ新人だけど体力あったからついていけてるけど・・・」 

亜季「日ごろ走ったりしてましたからね!」 

智香「雨垂れ石を穿つって事です、日ごろ体力付けてたからアイドルという門を簡単に潜れたけど、同じペースを他の人にやらせる訳には・・・」 

保奈美「大丈夫、アイドルをやり続けることで先がつかめるなら、何度だって・・・!」 



トレーナー「自分のペースでやらなきゃ体に毒です!」 


10:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:19:36.78 :1eHX/z47o

智香「トレーナーさん、保奈美ちゃんは・・・」 

トレーナー「プロデューサーさんの話や今の会話を聞いてた限り、西川さんは結構ストイックですね」 

保奈美「それは・・・はい、そうです」 

トレーナー「ストイックなら、それこそ自分のリズムを作れてナンボです。まずは基礎体力。自分がどこまで出来るかを知るのはその次です」 

保奈美「・・・はい」 

トレーナー「ふふっ、熱意があるならすぐに周りの皆に追いつけますよ」 

保奈美「はいっ!」 


11:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:20:06.41 :1eHX/z47o

相原雪乃「おはようございます」 

智香「雪乃さん、おはようございますっ!」 

雪乃「おはよう、智香ちゃん。・・・って、あら?保奈美ちゃん、どうしたのですか?」 

保奈美「・・・ちょっと・・・ハイペースでやってしまいまして・・・」 

智香「いきなりアタシたちと同じレッスン内容は厳しかったみたいです」 

雪乃「あらあら・・・」 

保奈美「大丈夫です・・・ハァハァ・・・」 



Pipipi... 

保奈美「?ちひろさんからメールですね」 

智香「アタシにもです」 


12:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:27:48.29 :1eHX/z47o




ちひろ『プロデューサーさんに余計なことやってしまいました。性格が変わってしまったので注意!嫌わないであげてね!!』 



13:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:28:34.19 :1eHX/z47o

一同(どういうこと・・・?) 

亜季「確か、この後すぐにP殿はここに来られる予定であります」 

雪乃「性格が変わるって・・・そんなにすぐに変わるものなのでしょうか?」 

亜季「・・・P殿に怪しい薬を飲ませてしまったとか・・・」 

保奈美「それって・・・つまりちひろさんが危ない薬に手を出したってこと・・・?」 

智香「ちひろさんって結構謎なところありますし、もしかしたらどっかの国の人と繋がってるのかもっ」 

雪乃「常日頃から休み欲しい、温泉行きたい、彼氏欲しいってどこにでもいるようなOLなちひろさんがそんな・・・」 


14:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:29:04.83 :1eHX/z47o

一同「・・・・・・」 


パンパンッ! 

トレーナー「ほらっ、雑談はそこまでです!すぐにレッスン始めますよ!」 

一同「はいっ!!」 


それから数十分後・・・。 


15:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:30:10.33 :1eHX/z47o

─ レッスン場前 ─ 

P「あー、クッソ・・・すごく目が回る」 

P「なんか・・・視界の端がぼやけた感じ」 

P「足がふわふわしてるし・・・」 




P「っていうか、なんで俺ここにいるんだ?」 





P(もしかして・・・夢・・・?) 


P(頬でも抓ってみよう・・・) 


グリッ 


P(痛くない!夢だ、これ!!) 


16:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:30:48.71 :1eHX/z47o

P「夢の中でも働いてるとか、まじ笑える。ワーカーホリックだわ俺」 

P(同時にあの子達のことが好きってことでもあるけどさ、仕事仲間的な意味だけど) 



P(よし、レッスン場についた・・・) 


P「クヒヒ・・・」 


ガチャ! 


P(どーせ夢だし、ラフに行ってみよう) 

P「ちーっす♪」 


智香「」 
保奈美「」 
亜季「」 
雪乃「」 
トレーナー「」 


17:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:31:36.43 :1eHX/z47o

雪乃「・・・!し、集合!」 

P「・・・?どうしたんだ?」 

雪乃「緊急女子会です!Pさんはちょっとお待ちになってください!」 

P「お、おう」 




雪乃「Pさんの顔、若干赤くなってませんか?」 

智香「あれってアレだよね、酔っ払いっ!そうじゃなきゃあんなチャラくありませんよっ!」 

亜季「P殿が朝から酒を飲むとは思えません。きっと、何か毒のような感じで盛られたのかと」 

トレーナー「あの生真面目なプロデューサーさんに毒を盛れる人というと・・・」 


ちひろ『プロデューサーさんに余計なことやってしまいました。性格が変わってしまったので注意!嫌わないであげてね!!』 


保奈美「このメールの持ち主ですね」 


18:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:32:14.10 :1eHX/z47o

トレーナー「でも、ちひろさんが何も考えずにお酒飲ませるような人でしょうか。軽く利益にはうるさいイメージはありますが」 

亜季「例えば、お土産のお酒入りチョコレートを食べさせたりしたのでは?」 

智香「うちのメンバーで最近海外に行ったメンバーはいませんし、ちひろさんは交友関係広いですし、もしかしたらありえるかも・・・」 

雪乃「だからと言って、日本酒一気飲みでまだ意識があったPさんがこうも簡単に酔って自分を見失うことがあるでしょうか?」 

保奈美「朝、って理由があると思うわ」 

智香「寝起きの一発!・・・でお酒はキツそう」 

雪乃「とりあえず、酔っ払ってるPさんをあまり刺激しないようにしましょう。もしかしたら普段の鬱憤を晴らしてしまう可能性もあります」 

保奈美「それって悪いことなのかしら」 

雪乃「日ごろ、Pさんは女性関係で悩むことがありますわ。もしかしたら今までの我慢が解かれる可能性も・・・」 


P「まだー?」 


智香「今はいつも通りが良いと思いますっ」 

保奈美「そうね」 

トレーナー「はいっ、ではレッスン始めます!」 


19:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:33:50.65 :1eHX/z47o

トレーナー「ワン!ツー!スリー!フォー!」 

保奈美「・・・ッ!・・・ッ!」 

P「保奈美ちゃん!もっと背筋伸ばせー!呼吸を口でやるなー!」 

保奈美「はいっ!」 

トレーナー「ワン!ツー!スリー!フォー!」 

亜季「ッ!ッ!」 

P「亜季ちゃん!下見すぎだ!もっと前見ろ!レッスン場の鏡をもっとよく使え!」 

亜季「イエッサー!!」 

トレーナー(プロデューサーさんがものすごくコーチ出来てる・・・) 



P(やっべぇ、いつもはトレーナーさんに任せっきりなのに、くっきり見える・・・夢ってすげぇ・・・) 



そうして、時間が過ぎていった・・・。 


20:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:34:21.64 :1eHX/z47o

保奈美「ぜぇ・・・はぁ・・・」 

智香「すっごい動いた気がします・・・!」 

P「みんなド疲れー、スポドリ持ってきたよー」 

亜季「(い、いつの間に)頂きます・・・ぜぇぜぇ・・・」 

P「みーんな、頑張ったねぇ。今日来て良かったよー」 

トレーナー「プロデューサーさんが注意深く見てましたから、皆さん熱が入ってしまったのでしょう」 

P「みんなのためになったなら良かったです。俺もそれに応えないと」 

トレーナー「ふふっ、あっ、もうそろそろお時間では?」 

P「すぐにジャンプできますから大丈夫ですよ」 

トレーナー「じゃんぷ・・・?」 

Pipipipi... 

トレーナー「すみません、姉からの電話です。席を外しますね」 


21:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:35:49.68 :1eHX/z47o

亜季「P殿、ポーズの練習に付き合ってくれませんか?」 

P「いいよ、今日のレッスンにあったやつかい?」 

亜季「その通りです。どうしてもしっくり来ないであります」 

P「んー、じゃあとりあえずそこに立ってみて」 

亜季「イエッサー!」 

P「ポーズ取ってみて」 

亜季「こうでありますか!?」 

P(亜季ちゃんはヨガの立ち木のポーズっぽいのを行なっている) 

P「んー、どうだろうなぁ・・・」 

亜季「どうでありますか?」 

P「ちょっと顎引いて?」 

亜季「んっ・・・」 

P「背中反らして」 

亜季「んぐぐ・・・」 

P「ダメダメ。もっと胸張って」 

モニュン 

保奈美「ぶふっ!?」←スポドリを噴いた 
雪乃「ほごっ!?・・・ごほっごほっ!!」←スポドリが気管に入った 
智香「う、うわぁ・・・」←飲んでなくて良かったと思ってる 

亜季「ひ、ひぃぃいいいいい!?////」 


22:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:37:14.46 :1eHX/z47o

P「ん?どした?」 

亜季「P、P殿!!!!!!!む、むね、むねぇ!?////」 

P「胸がどうした?」モニュモニュ 

雪乃(Pさんが亜季ちゃんの胸を揉みしだいてます・・・普段ならあんな事しないのに) 

亜季「やめっ!P殿、これ以上は!!」 

P「んー?練習に付き合ってって言ったのは亜季ちゃんの方なのに」ムニムニ 

亜季「ひぃん!?」 

P「人の好意を無碍にする兵士にはオシオキが必要かなー?」 

亜季「お、オシオキ!?P殿が私にオシオキ・・・これ以上の・・・、これ以上のっ!?////」 

バタッ 

P「あっ、倒れちゃった。疲れてたのかな?」 


23:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:38:52.79 :1eHX/z47o

雪乃「Pさん、流石に皆の前で豪快にセ○ハラするのは・・・」 

P「セ○ハラ?俺が?何やってた?」 

雪乃「えっ!?えっと、亜季ちゃんのお胸を・・・」 

P「そんな馬鹿な。亜季ちゃんの大きいお山に俺が気付かないとは思えないな」 

雪乃(嘘言ってるようには・・・聞こえないですね。触った感覚がないのでしょうか?) 

智香「ねぇ、雪乃さん。Pさんやっぱり酔っ払ってますって」 

雪乃「そうですね。亜季ちゃんにあんなセ○ハラしたのに自分で気付いてないなんて・・・Pさんとは思えませんね」 


トレーナー「戻りました。あと休憩は・・・20分くらいですね」 

P「あ、トレーナーさん。亜季ちゃん疲れて寝ちゃったので、このまま寝かしておいてください」 

トレーナー「!?」 

トレーナー(亜季ちゃんは体力物凄くある人なのに・・・新人の保奈美ちゃんより先に倒れるなんて・・・) 

トレーナー「わ、分かりました」 

P「トレーナーさんも戻ってきたし、俺はそろそろ海たちの方に行くかな」 

トレーナー「あ、はい」 

P「いってきまーす」 

一同「いってらっしゃーい」 

ガチャ 

・ ・ ・ 。 


24:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:39:55.08 :1eHX/z47o

雪乃「・・・行ったようですね」 

トレーナー「一体何があったんですか?亜季ちゃんが倒れるなんて」 

保奈美「それがPさん、亜季ちゃんの・・・カクカクシカジカ」 

トレーナー「あららら・・・お酒入ってるとは言え、これは訴えられてもおかしくないですね」 

雪乃「亜季ちゃんが傷ついてなければいいのですが・・・」 



ガチャ 

P「すいません、忘れ物です」 


一同「!?」 

智香「も、戻ってきちゃいましたよ!?」 

P「ごめーん、トモカー、ちょっとおいでー」 

智香「アタシですかっ!?」タッタッタッ 

P「そそ、忘れ物・・・」 

智香「忘れ物?」 

P(夢だし反撃してもいいよね) 



P「はむっ」 



智香「んんんんんっ!!!?」 


25:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:40:43.21 :1eHX/z47o

智香(き、キスゥ!?キスされてます!?) 

智香「んんんーんんふふー!!(みんなー助けてー!)」 

一同「(絶句)」 

P「ぷはっ・・・」 

智香「はぁ・・・はぁ・・・何してるんですか!?」 

P「何っていつもしてくれてるじゃないか」 

雪乃(いつも・・・?) 

智香「そ、そりゃあ、そうですけど・・・でも、それはおまじないですよっ!」 

P「んじゃ今日は俺からおまじないかけてあげるなー」 

智香「むぐっ!!?」 

P「ん~ぷはっ、ごちそうさま♪んじゃ、行ってくるねー」 

智香「・・・・・・」 

雪乃「智香ちゃんッ!?」 

智香「はいィ!?!?!?」 

雪乃「いつもってどういう事ですか!しばらく付き合ってもらいますわ!!!」 


26:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:41:39.29 :1eHX/z47o





P「はっ!!?俺は一体何を!!?」 




27:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:43:26.40 :1eHX/z47o

村上巴「どうしたPよ。さっきから上の空じゃったぞ」 

P「と、巴?あれ、おかしいな、さっきまでレッスン場に・・・いやレッスン場だったかな?」 

P「なんか、すっごく不思議な感覚がしてたんだが・・・」 

巴「毎日頑張りすぎじゃけぇ、幻覚じゃろうに。そろそろ正月分の休みを取れ」 

─ テレビ局・楽屋 ─ 

P(いきなりテレビ局にいて、巴と喋っている・・・こんなワープなんて・・・間違いない、夢の中なんだ!) 

P「巴、ちょっと頬を叩いてくれないか?」 

巴「眠気覚ましか、ちぃーと歯ぁ食いしばれ」 


28:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:44:58.17 :1eHX/z47o

バチン! 

P「痛ぁっ!?」 

巴「目ぇ覚めたか?」 

P(痛い!感触薄かったけど、手のひら感じられた!これは現実だ!) 

巴「・・・?」 

P「いや、巴は気にしなくて大丈夫だよ」 

巴「?」 

P「俺としたことが、どうやらワープを覚えてしまったようだ」キリッ 

巴「Pよ、ついに頭がいかれたか・・・?」 

P「なんてね。記憶がまったくないんだよなぁ・・・。まだまだ疲れとは無縁であって欲しかったよ」 

巴(ちひろよ、このメールはどういうことなんじゃ?若干寝ぼけてるがいつものPじゃ) 


ちひろ『プロデューサーさんに余計なことやってしまいました。性格が変わってしまったので注意!嫌わないであげてね!!』 


29:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:46:30.87 :1eHX/z47o

P「さぁ、仕事に戻ろう」 

巴「もう終わったぞ?」 

P「なにィ!?本当だ!午後6時・・・」 

巴「海が別スタジオのイヴを拾いに行っちょる。気分が優れないなら、それまで休んでいるといい」 

P「・・・いや、車持ってくるよ」 

巴「Pよ、今日のお前さんは徒歩で来たぞ」 

P「そうだった・・・のかな?」 

巴「だけど、たまには皆で歩いて帰るのも悪くない、Pもよいな?」 

P「お、おう」 

P(寝ぼけて徒歩で来たのかな・・・俺) 


30:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:48:09.09 :1eHX/z47o

・ ・ ・ ・ ・ ・ 。 


巴「のぅ、Pよ。ウチは仕事出来てるか?」 

P「どうした急に」 

巴「いかんせん、ウチはPにワガママばかり言ってる気がしてる」 

P「気にしないの。悩むのは俺の専売特許」 

巴「ウチのワガママでアイドルグループと演歌歌手の両方をやらせてもらってる」 

巴「ホントなら、お正月も朋姐さんと智香姐さんと一緒に歌った方が良かったかもしれけん」 

P「・・・さぁ?」 

巴「んなっ!?」 

P「俺は巴がやりたいことがあるなら全部叶えるスタンスでやってる。もちろん、巴だけじゃなくて事務所のアイドル全員の願いも叶えていくつもりだよ?」 


31:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:48:37.81 :1eHX/z47o

P「それに事務所のみんなもお前が演歌を歌うことが好きなのを分かってる」 

巴「・・・・・・」 

P「俺も朋も智香も、巴のことが“好きだから”巴がやりたい事をやらせてあげたい。だから演歌が映える年末年始は「ともキュービック」はお休みなんだよ」 

巴「・・・・・・」 

P「心置きなく歌ってくれ、それが一番安心するから」 

巴「そうか・・・そうする」 

P「ん。ずっとそのこと悩んでたんだな?」 

巴「(首を縦に振る)」 

P「それで、仕事できてるかー?ってねぇ・・・ふふふっ」 

巴「・・・なんか文句あるか////」 

P「巴はかわいいなぁ・・・親父さんの気持ちよくわかるわ」 

巴「かわいいゆうな!!////」 


32:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:49:06.66 :1eHX/z47o

ガチャ 

杉坂海「あっ、Pさん起きた?」 

イヴ・サンタクロース「おはようございま~すっ☆」 

P「おはよう、2人とも」 

海「ほぼ寝ながらテレビ局来てたのは笑っちゃったよ。どうしてあんなんなっちゃったんだい?」 

P「さぁ?覚えがないんだよ」 

海「スタッフの皆が年末年始で忙しいから寝てないんだよって、楽屋で寝かしてあげることになったんだ。今度、スタッフの皆さんにお礼言っておくといいんじゃないかな?」 

P「そうだな、お前たちにも迷惑かけちゃったね。ごめん」 

イヴ「気にしませんよ~、今日は皆で帰れますぅ」 

P「どこかで肉まんでも買って、のんびり帰るとしよう」 

海「賛成。小腹空いちゃった」 


33:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:50:29.13 :1eHX/z47o

─ △△号線 ─ 

イヴ「美味しいですぅ、はふはふですぅ♪」 

海「イヴさん、肉まん何個買ったの・・・?」 

イヴ「10個ですぅ、明日と明後日とその次の分ですっ!」 

巴「・・・ハムハム」 

P(・・・味はするんだけど、唇に感触がない・・・寒さで麻痺しちゃったかな) 

海「Pさん、何しかめっ面してるんだい」 

P「いや、唇に感触がなくてな」 

海「唇に感・・・触・・・っっ!!?」 

P「どうした?」 

海「いいや!なんでもない!!」 

海(何でこんな時にPさんとキスした事思い出しちまうんだ!顔が見れないじゃないか!////) 

P「・・・風邪でもひいたか?」 

イヴ「風邪ですか~?もっと暖かくしないとダメですよ?」 

海「だ、大丈夫だって!心配しなくていいよ!」 

巴「・・・」 

海「巴?」 

巴「いや、なんでもない」 

巴(一瞬、海の顔が真っ赤になったが、気のせいじゃったか) 


34:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:51:58.56 :1eHX/z47o

─ □□公園前 ─ 

イヴ「公園だぁ!遊んでいきません?」 

海「だーめっ。イヴさんの今日の当番覚えてる?」 

イヴ「そうでしたぁ!夕食作らないとっ!ブリッツェンが待ってます!」 

海「そういうこと。ウチも手伝うからすぐに帰ろう、伊吹や美玲が怒るからね」 

イヴ「レッツゴーです!」 




「・・・・・・」 




P(公園を覗くとパーカーを着た女の子が1人、ベンチに座っていた。辺りが暗くなってきたのと被っているフードで表情見えないけど、確かに女の子だった) 


35:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:53:25.70 :1eHX/z47o

巴「どうした、Pよ」 

P「ん、何でもないよ。ちょっと考え事してただけだから」 

P(気になる・・・) 

巴「あの女が気になるか?」 

P「なぬ!?巴も見えたのか」 

巴「今、じーっと見てたんじゃろ」 

P「うぐっ」 

巴「・・・海さんたちにゃぁ言ぅとくから、はよぉ行っといで」 

P「ありがとう、先に行ってて」 






P(理由なんて不明だけど、1人寂しく女の子がいたら気になる・・・話だけ聞いてみよう) 


36:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:53:58.78 :1eHX/z47o

P「隣失礼するよ」 

?「・・・」 

P(無言か、勝手に座っちゃおう。嫌ならアクション起こすはず) 

P「よいしょっと、こんな所でなにやってるの?」 

?「・・・」 

P「・・・もう午後7時。もう空は真っ黒だぞ、家には帰らないのか?」 

?「・・・・・・帰らない」 

P「どうした?家出か?」 

?「(首を縦に振る)」 

P「はははっ、キミくらいの年になると親とか喧嘩して、家出したくなるもんだよ」 


37:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:56:03.92 :1eHX/z47o

?「・・・・・・」 

P「俺が一緒に行ってあげるから、もう家に帰りなさい」 

?「嫌」 

P「どうして?」 

?「アタシの家・・・じゃないもん」 

P「お母さんに「そんなことする子はウチの子じゃありません!」とでも言われたのか?」 

?「(首を横に振る)」 

P「それじゃあ・・・」 

P(ん?待てよ・・・この子、さっきから反応薄いぞ?暗くて分からなかったけど、唇が青い・・・) 

P「キミ、いつからここにいる?」 

?「・・・昨日の昼から」 

P「!?」 

P(今の季節は冬。夜中の気温は2~3℃になるぞ!?そんな中ずっといたのか!?) 

P「・・・・・・」 

P「決めた、ウチにおいで。っていうか強引でも連れてく」 

?「・・・ヘンタイ」 

P「知ってる。キミ、ご飯食べてないよね?」 

?「(首を縦に振る)」 

P「OK、ちょっと待ってね」 


38:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:56:55.48 :1eHX/z47o

Pipipipi.... 


P「もしもし海?Pだ」 

海『Pさん?どうしたの、急にいなくなって』 

P「ちょっとな、夕食2食分追加してもらえるか?出来ればスープを多めに作ってくれ」 

海『え?なに?Pさん、女子寮で夕食食べてくの?』 

P「そんなところ、あと可能だったらすぐに作ってくれ」 

海『なにがなんだか分からないけど、りょーかい』 


39:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:57:45.33 :1eHX/z47o

P「んと、名前教えてくれる?」 

?「・・・柚」 

P「柚ね、りょーかい。俺はP、Pさんとでも呼んでくれ」 

柚「・・・・・・」 

P「歩けるか?」 

柚「・・・うん」 


柚「この後・・・アタシはPサンに食べられちゃうのカナ?」 

P「そんなわけあるか」 

柚「だって・・・ウチって事はPサンの家に行くんでしょ」 

P「ちょっと違うんだなぁ・・・」 


40:◆LhnLdWWANE:2014/01/19(日) 23:59:04.60 :1eHX/z47o

─ 女子寮 ─ 

巴「来たか」 

P「・・・ただいま」 

柚「・・・・・・!?」 

P「村上巴、ホンモノだよ」 

柚「・・・ってことは、Pサンは・・・」 

P「○○プロダクションのプロデューサー。ささ、入って」 

小松伊吹「ん?P、誰その子」 

P「ちょっとワケありそうで拾ってきた。のたれじんだなんてのは見たくないからね」 

伊吹「物騒だねぇ」 

柚「ホントに○○プロのアイドルがいる・・・」 


41:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:01:06.72 :MIikxAnMo

─ 女子寮・食堂 ─ 

海「あ、Pさん。巴から話はちょこっと聞いたよ」 

P「ああ。スープ出来てる?」 

海「もちろん、簡単なミネストローネだけど」 

イヴ「私からも肉まん一つ二つわけてあげますぅ!」 

P「ありがとう。さぁ、柚、席に座って」 

柚「う、うん・・・」 

海「遠慮せずにいただいちゃっていいからね」 




柚「・・・・・・」ズズッ 

柚「あつっ・・・」 

海「ごめん!温めすぎたかな?」 

柚「ううん、美味しいよ」 



柚「・・・おいしい・・・うぅ・・・」 


42:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:01:48.85 :MIikxAnMo

海「な、泣かないで!嫌いなものだったら無理しなくても・・・」 

柚「違うんだよ・・・久しぶりに、誰かと一緒に食べた・・・」 

P「・・・・・・理由、言えるか?」 

柚「うん・・・」 




柚はスープを一気飲みし、涙を拭いた後、ゆっくりと話始めた。 

内容は15歳の女の子1人で受け止めるには相当辛いものだった。 


柚「2ヶ月前に、お父さんとお母さんが交通事故で大怪我しちゃったんだ」 

柚「・・・今も病院で治療中。2人とも呼吸も出来るし脳も動いてるけど、意識が戻らない、そんな状態」 

P「ふむ、高校生で両親がいないのは辛いな・・・柚は親戚に預けられたのかな?」 

柚「うん、最低のね」 

P「・・・・・・」 

柚「・・・これを聞けば分かるよ」 

柚が取り出したのはボイスレコーダー。 


43:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:02:20.50 :MIikxAnMo

スイッチを入れた後に流れたのは自分の歯が軋む音が聞こえてきそうな嫌味な内容だった。 

『あの子、売り払ってしまいましょう♪ねえさんに似て美人だもの、高い金で売れるわ』 

『ねえさんもとっととしねばよかったのに!今更生き返ってきても、愛しの柚ちゃんはこの世にはいませんよーっと♪』 

『あははははははははっ!!』 



・ ・ ・ ・ ・ 。 


44:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:03:11.58 :MIikxAnMo

柚「・・・こんなところ。こいつら、お母さんの妹夫婦なんだけど・・・」 

P「・・・・・・」 

柚「他にも食事は出さない、家事は全部やらせる、何もなしに暴力振るわれる・・・」 

柚「“いそうろー”だから家のお手伝いをやるのは分かってる。でもあの公園でずっといたのも分かるでしょ?家に帰ったら殺される」 

海「むっかつく・・・!」 

巴「Pよ、ウチは我慢ならんぞ!親と子の絆は何よりも掛け替えのないモノじゃ!それを切ろうだとウチが許さん!」 

P「・・・・・・」 

柚「難しいよね、所詮他人だし・・・」 

P「・・・・・・」 

伊吹「P、なんか言ってよ!アタシもこれはどうにかしなきゃいけない気がするよ!」 

イヴ「Pさんっ、助けてあげましょ!」 

P「・・・・・・」 


45:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:04:02.23 :MIikxAnMo

P「なぁ・・・柚はどうしたい?」 

柚「アタシ・・・?」 

P「何も考えずにクソな保護者の家を出たんだろ?何かしたいことはないのか?」 

柚「・・・何も。あの叔母たちから逃げられるなら何でもやるつもりだった。何でも・・・」 

P「んー、それじゃ・・・体売ってもらおうか」 

海「Pさんっ!?」 

巴「P、見損なったぞ!!」 

P「体売るって言っても方向性が違う。ここで働いてもらう」 

Pはテーブルを突く。 

巴「ここって・・・まさか、アイドルやらせるのか!?」 

P「ああ。柚、アイドル・・・やってみないか?」 

柚「アイドル・・・?アタシが・・・?」 

P「アイドルにしたくてキミをここに連れてきたわけではない。それに勘がキミをアイドルにしろって言ったわけでもない」 


46:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:04:42.46 :MIikxAnMo

P「でも、失うモノが何もない人間はとんでもない爆発力を発揮できる。火事場のなんとやら」 

柚「・・・・・・」 

P「・・・断ってもいいぞ。巴や海はキミの味方する気マンマンだからな、隠れ家ぐらいならすぐ見つけられるだろう」 


柚「・・・・・・」 


柚「・・・やるよ」 


柚「アイドルやるよっ!」 


P「ははっ、そうこないと」 

巴「じゃ、じゃが、Pよ」 

P「ん?」 

巴「考えてもみよ、この柚がアイドルになったらなったらでその叔母共がしゃしゃり出て来るぞ?」 

伊吹「そうだよ!絶対、『ウチの柚ちゃんがアイドルになってうれしいわー♪給料は全部ここね!』っとかきそうだよ!」 

P「なら、今すぐ手を打とう」 


47:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:05:36.46 :MIikxAnMo

Pipipi... 


P「社長、夜分近くにすみません。お話があります」 

社長『プロデューサー君か、こんな時間にどうした?(千川君が性格変えてしまったと聞いたから心配なんだが)』 

P「いきなりですが、弁護士雇えますか?」 

社長『は?・・・被害や案件によるが可能だ』 

P「それでは今すぐ雇っておいてください。アイドルの卵捕まえたんですが、保護者にぎゃくたい等ありまして」 

社長『ふむ』 

P「可能なら絶縁させてあげたいんです。相手側の言質もありますが、詳しくは後日、直接本人に言わせます」 

社長『なるほどな。なら弁護士1人とは言わず、何人か連絡しておくとしよう。』 

P「ありがとうございます」 

社長『なに、キミがプロダクションランクを上げるために奔走しているのは俺も知っている。キミやアイドルのために金に糸目はつけないつもりだよ』 

P「あと、ついでにお願いしたいんですが」 

社長『どうした?』 

P「それが・・・」 


48:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:06:16.82 :MIikxAnMo

P「社長も話分かる人で良かった」 

巴「Pよ、今なにを・・・」 

P「なに、って・・・俺を柚の保護者にできないかって打診してもらうんだよ」 

巴「保護者ぁ!?」 

P「あんな家庭環境に置いておけないからね」 

巴「だからと言って、親戚に勝てるかと言うたら・・・」 

P「少なくともぎゃくたいに近い証拠は得てるんだ。勝てるさ」 

巴「法律が認めるかどうか」 

P「少なくとも柚の叔母らからは引き剥がす。可能ならば俺が保護者になって、今すぐにでも正式に女子寮に住んでもらったほうがいい」 

P「柚もそれでいいよね?」 

柚「・・・・・・」 

P「まぁ、会って何時間も経ってない相手からいきなり家族になれ、なんて言われても困るだけだな」 


49:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:07:12.34 :MIikxAnMo

柚「・・・よ」 

P「ん?」 

柚「いいよ。・・・Pさんなら家族でも」 

P「直感かな?」 

柚「うん。悪い事はされない、と思ってる」 

P「OK。しばらく俺がお兄ちゃんだな」 

柚「お兄ちゃんって・・・」 

P「あぁ、もちろん柚のお母さん達が目覚めるまでだけどね」 

イヴ「じゃあ私がお姉ちゃんですぅ~☆」ムギュー 

柚「わ、わわわっ!!」 

巴「ウチの姉か?」 

伊吹「アタシの妹でもあるね」 

海「また年下の家族が増えるのかー」 


50:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:07:44.93 :MIikxAnMo

─ 女子寮・廊下 ─ 

P「はははっ、俺やうちのアイドルは皆困ってるやつがいると放っておけないからな」 

柚「うん・・・助かったヨ」 

P「これから皆にはどんどんお世話になるさ、俺も柚を頼るからな?」 

柚「うん!」 

P(この子は本当は物凄く明るい子なんだろうな、早く取り戻してあげないと) 


51:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:09:14.37 :MIikxAnMo

柚「・・・拾ってくれてありがとうね、Pサン」 

P「お礼を言うのはまだ早いさ。まだ何も決まりきってないんだ」 

柚「それでも、ね。誰も助けてくれなかったアタシに声をかけてくれたのはPサンだけだし」 

P「学校でも言えなかったのか?」 

柚「友達に迷惑かけられない、ってずっと思ってたから」 

P「ふむ」 

柚「・・・なんだっけ、こういうの。渡る世間は鬼ばかりだっけ?」 

P「それはドラマだな。渡る世間に鬼はなし、だ」 

柚「そうそう、渡る世間に鬼はなし。・・・へへっ」 

P「おっ、やっと笑ったね」 

柚「なんだか笑うのは久しぶり、お母さんとお父さんが倒れる前はくだらない事で笑ってたのに・・・」 

P「・・・早くお母さんたち目覚めるといいな」 

柚「うん。立派な姿見せてあげたい」 

P「そうとなったら、さっそく柚の分のスケジュールを考えないと」 





終わり 







P「・・・その前にシャワー浴びてくる」 

柚「行ってらっしゃい。アタシは食堂に戻ってるヨ」 


52:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:09:42.66 :MIikxAnMo

─ 女子寮・浴室 ─ 

シャァァァァァァ・・・ 

P「ふぅ、外は寒いからお湯が染み渡る~・・・」 



P「多少強引だったけど、こんなスカウトもあっていいよね」 

P「柚は・・・見た感じなら素朴で人懐こそうな雰囲気持ってる。喋った感じもややマイペースってところか」 

P「お年寄りや子供に受けそうな感じがするしね」 



・ ・ ・ ・ ・ ・ 。 


53:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:10:55.19 :MIikxAnMo

P(たぶん、まだ無理して笑ったり喋ったりしている。親を失いかけ、信頼できるはずの叔母からは殺されかねない立場にあった) 

P(本来の性格を完全に取り戻すには、ちょっと時間がかかるかもしれない。ちょっとしたきっかけでも戻るかもしれない) 

P(俺やトレーナーさんがしっかりと見てあげないと。アイドルとして採用を図ったが、見方によっては保護しているだけにすぎない) 

P(そうだな、カウンセラーも予約しておこう。学校にもすぐ戻れるように手配しないと・・・) 

P(彼女が今の傷を癒し、立派なアイドルとして羽ばたけるようにするのが、俺の手腕ひとつに掛かっている) 

P(重大な任務だぞ、P) 

P(・・・しかし、柚はなんというか・・・ウィンク似合いそうだな。この生活に慣れたぐらいのタイミングでいろいろとお願いしてみよう) 

P(相性がいいメンバーは誰だろうか。年はまだ聞いてなかったな、憶測だけど、美玲や響子と同い年ぐらいかな) 

P(巴が物凄く心配していた。何か引っ掛かる事があるのだろう、しばらくは巴と一緒にいさせるのが吉か?) 

P(それとも・・・) 


フラッ・・・ 


P「うがっ・・・な、なんだ!?頭がクラクラして・・・っ!!」 


バタッ 


54:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:12:26.82 :MIikxAnMo

30分後・・・。 



─ 女子寮・食堂 ─ 



伊吹「ねー、柚。Pさんどこいったの?」 

柚「シャワー浴びてくるって言ってたよ」 

伊吹「それにしては遅くない?30分も経ってるよ」 

柚「・・・そうなの?」 

海「んー?言われてみれば確かに。普段は一応女子寮だからシャワーだけパパッと浴びるだけにしてたはず」 

伊吹「えっ、女子寮住まいじゃない海が見たことあるの?」 

海「ばっ、バカ言わないでおくれよ!Pさんが言ってたんだ!////」 


55:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:13:12.59 :MIikxAnMo

伊吹「ホントかなー?一緒にお風呂入ったんじゃない?」 

海「そんなわけ・・・」 

イヴ「海さん、Pさんと一緒にお風呂入ったんですかぁ?いいな~」 

海「い、イヴさん!?」 

伊吹「いい加減認めちゃえよ~」 

海「絶対入ってないからね!?ウチがPさんとやったのはキスまで・・・」 

海「って、ああああぁぁぁぁぁぁっ!!?」 

伊吹「ほ~?キス?これは聞き捨てならないね」 

イヴ「ず~る~い~で~すぅ~!!」 

巴(顔を真っ赤にした理由はコレか) 

海「忘れて!お願いだから!!」 

伊吹「絶対忘れないから♪雪乃さんにいっちゃおー」 

海「止めて!止めて!雪乃さんの説教だけはゴメンだよ!!」 




雪乃「私が・・・なんでしょうか・・・?」ニッコリ 

海「あっ、終わった」 


56:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:13:41.06 :MIikxAnMo

イヴ「私、Pさん見てきま~すぅ」 

伊吹「アタシもー」 

海「おおいっ!?見捨てないでおくれよ!!」 

雪乃「海ちゃん、いろいろ聞きたいことがあるのですが」 

海「ううぅ、はい・・・」 


57:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:15:09.27 :MIikxAnMo

イヴ「Pさん、どうしちゃったんでしょうか?」 

伊吹「ガスが壊れて熱湯が出なくなって修理してるとか・・・そんな感じじゃない?」 

イヴ「えっ、それじゃあお風呂入れないですぅ!!」 

伊吹「まぁ、Pが何やってるか次第で♪」 

伊吹(Pがエ□本みたいなことやってなきゃいいけど) 


58:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:15:44.50 :MIikxAnMo

─ 女子寮・浴室前 ─ 

コンコン! 

イヴ「Pさーん、いますかー?」 

・ ・ ・ ・ ・ 。 

イヴ「あれ?」 

伊吹「電気ついてるし、中にいると思うんだけど」 

イヴ「しつれいしまーす!」 

伊吹「ちょっ、いきなり開けるのは!」 

イヴ「・・・ってあれ?」 

伊吹「ちょっ、って、あ、きゃああああああああああああああ!!!」 


P「ぐー・・・ずぴー・・・zzzZZZ」 


伊吹(な、なんでPが何も隠さずに大の字で寝てるの!?) 


59:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:16:28.14 :MIikxAnMo

イヴ「・・・どうしましょう?」 

伊吹「わ、わ、わわ分からないよ!!なんで隠す場所も隠さずに寝てるんだよ!!////」 


P「ぐー・・・」 


イヴ「Pさーん♪起きてますかー?風邪引いちゃいますよー?」 

伊吹「ちょちょちょちょ!!////」 

イヴ「どうしたのですか?Pさん風邪引いちゃいますよ」 

伊吹「でででもさ!!そのPが、Pの、えっとPの[自主規制]がぁ////」 

イヴ「だいじょうぶですよっ!寝てますし!」 

伊吹「そういう問題じゃない!!!・・・たぶん」 


60:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:18:13.41 :MIikxAnMo

亜季「何を騒いでるのでありますか?」 

梅木音葉「・・・床を越える響く凄い声でした」 

並木芽衣子「なになにー♪どうしたの?」 

巴「なぁに、ぞろぞろ集まってるんじゃ」 

早坂美玲「さすがに4階にまで聞こえる声で叫ぶなよ」 


ゾロゾロゾロワイワイガヤガヤ・・・ 


伊吹「み、皆さんお揃いで・・・」 

巴「何がどうしたんじゃ」 

伊吹「アレ(指をさす)」 


61:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:19:51.06 :MIikxAnMo

P「う、う~ん・・・あれ、俺なんでこんな所で寝て・・・」 

伊吹「お、おはよう、P」 

P「おはよう、伊吹。ってか皆いるんだ」 

伊吹「あのさ、すっごく言いづらいんだけどさ」 

P「ん?」 



女子寮一同「じーっ・・・」 


P「どうしたんだ?みんな揃って一か所を・・・見て・・・・・・」 




P「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああん!!!!?」バタッ 



一同「「「P(さん)っ!!!」」」 




Pは女子寮メンバーにアレを見られた恥で気絶してしまい、アイドルたちはどうしようか悩んだ。 

結果、Pさんを早く助けよう勢とPさんに人工呼吸したい勢と今のうちにPさんとまぐわい勢に分かれて、決着がつかなかったとか。 

なお、Pは風邪を引いた模様。 




今度こそ終わり 


64:◆LhnLdWWANE:2014/01/20(月) 00:36:09.38 :MIikxAnMo

以上です。読んでくれた方はありがとうございます。 

「渡る世間に鬼はなし」とは世の中には無情無慈悲な人ばかりではなく、すごく親切な人もいるという意味です。 

他の方が書かれたSSで柚ちゃん=家出っ子というのが多かった覚えがあるので、私なりの属性付けしてみました。 
内心、余計なことしちゃったんじゃないかなーと思います、はい。 

後、書き終えた後に気付いたのですが、亜季ちゃんと智香ちゃんへのフォローがないですね、次回行います(汗) 
さて、次回は 

・大原みちる「牛を馬に乗り換える」 

です。その次の回に 

・藤原肇「井の中の蛙大海を知らず」 
・西島櫂「恋は思案の外」 
・村上巴「隣の花は赤い」 

のどれかを予定しています。 


ではまた。


元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390140697