1 :◆YdMIEIadZU :2015/04/06(月) 22:49:03.87 :c4kyvbEo0

お花見フェス、会場にて 

飛鳥「………」 

P「お、いたいた。何やってるんだ、こんなところで」 

飛鳥「音楽を聴いていた」 

P「これまた旧時代のカセットプレイヤーだな。うちの実家に残ってるやつだ」 

飛鳥「古い曲は古い機械で聴きたいんだ。その方が、当時の情趣や空気を感じられるような気がするから」 

P「一理あるな……それはそれとして、折角のお花見なんだから外に出ないか? ほら、あそこで巴達も歌ってるし」 

飛鳥「もう少ししたら、ね。今はここで、のんびりと高いところから桜を眺めていたいんだ」 

P「ほう」 

飛鳥「なんだい、その意外そうな顔は」 


2 :◆YdMIEIadZU :2015/04/06(月) 22:51:48.31 :c4kyvbEo0

P「いや、飛鳥のことだから『桜の儚さを感じるには、独りでいるのがちょうどいいのさ』とかなんとか言ってずっとここから動かないつもりかと」 

飛鳥「……そういうことを考えないわけじゃないけどね。そんなセリフがさらっと出てくるあたり、キミの仮面もだいぶ剥がれてきたようだ」 

P「ちょっと待て。それはまさか、俺も君と同じで本質は痛いヤツだということか」 

飛鳥「前にも言ったじゃないか。もしかしてキミも痛いヤツだったりしないかい? と」 

P「違うと思うんだけどなあ……さっきのセリフだって、飛鳥に合わせただけだし」 

飛鳥「それができる時点でね。まあいいさ、今のまま議論しても平行線だ」 

P「そうだな……口喧嘩に発展するくらいなら、静かに花を眺めていた方がよっぽど有意義か」 

飛鳥「いつか答えを出すべき問いなのは確かだけどね。今はまだ、蓋をしておこう」 


4 :◆YdMIEIadZU :2015/04/06(月) 22:58:05.78 :c4kyvbEo0

しばし二人で桜を眺めた後 


P「きれいだな。ちょっと離れた場所から見るのもいいもんだ」 

飛鳥「……そういえば、ボクを探しにここまで来たんだったね。手間をかけさせてしまってすまない」 

P「大したことじゃないよ。飛鳥なら大概高いところにいるだろうと見当つけて探したらすぐに見つかったし。相変わらず好きなんだな」 

飛鳥「なんだか小馬鹿にされているような気がするけど」 

P「別に馬鹿になんてしていない。煙のようにつかみどころのない子だとは少し思っている」 

飛鳥「……ちょっとうまい切り返しだね、それ」 

P「それはどうも……っと、あった」ゴソゴソ 

飛鳥「?」 


5 :◆YdMIEIadZU :2015/04/06(月) 23:00:03.72 :c4kyvbEo0

P「飴食べるか? 杏用に持ってきたのが少し余ってるんだ」 

飛鳥「あぁ、もらおうかな」 

P「いちごみるく味と辛めのミント味があるから……」 

飛鳥「じゃあいち」 

P「このミント味をやろう。クールアイドルだしな」 

飛鳥「………」ジトー 

P「――なんて、冗談だ。ほら、ちゃんと甘いのあげるから」ポイ 

飛鳥「………」ムスー 

P「悪かったよ。ちょっと意地悪したくなっただけだ」 

飛鳥「キミ、ボクのことを子供扱いしてないかい」 

P「え?」 

飛鳥「確かにボクは14歳で、事実大人ではないけど……」 

P「だからって、あんまり子供扱いされるのも嫌だと?」 

飛鳥「そうなるね」 


6 :◆YdMIEIadZU :2015/04/06(月) 23:03:47.06 :c4kyvbEo0

P「……うん。飛鳥の気持ちはよくわかる。だが心配する必要はない、俺は君のことを子供扱いなんてしていない」 

飛鳥「じゃあ、キミはボクをどう思っている?」 


P「友達」 

飛鳥「……えっ」ポカーン 

P「少々どころじゃないレベルで変だけど、一緒にいて楽しい友達だ。友達同士なら、多少の意地悪もあって当然だろう?」 

飛鳥「……友達」 

P「ひょっとして、迷惑だったか?」 

飛鳥「正直驚いている……が、うれしいよ。Pがボクのことをそんな風に思っていてくれたとはね。それとも、担当アイドルはみんな友達のつもりだったりするのかな」 

P「いや、今のところは飛鳥だけだな。よくわからないけど話しやすいし、気が合う」 

飛鳥「波長が合うのはボクも感じていたことだよ。やっぱりキミの本質は……おっと、この話はもういいか」 


7 :◆YdMIEIadZU :2015/04/06(月) 23:06:41.49 :c4kyvbEo0

飛鳥「そろそろ行こうか。キミの言う通り、桜の木の下で風を感じるのも魅力的だ」 

P「もういいのか? 俺がいたせいで静かに見られなかったんじゃないか」 

飛鳥「かまわないさ。この場所に来た目的は十分すぎるほど果たせたからね」 

P「目的?」 

飛鳥「ひとつは、高いところからの景色を愛でること」 


飛鳥「そしてもうひとつ。あわよくば、キミがボクを探しに来てくれることを期待していたんだ」 

P「どうしてだ?」 

飛鳥「答えは単純明快さ」ニヤリ 


8 :◆YdMIEIadZU :2015/04/06(月) 23:07:32.17 :c4kyvbEo0

飛鳥「いつも可愛いアイドル達に囲まれているプロデューサーを、たまには独り占めしたいと思ったからだよ」 


9 :◆YdMIEIadZU :2015/04/06(月) 23:10:39.07 :c4kyvbEo0

短いけど終わりです 
とりあえず飛鳥くんがクール14位に入っていたことに安堵しております 

一応過去作貼っておきます(つながりはありません。あとトリップ付け忘れてる) 
飛鳥「虹を見たかい」 

お付き合いいただきありがとうございました


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