1 :◆Dm8ArSIo3MOQ:2019/02/24(日)04:52:47 :6rk主

モバP(以降P表記。インパクト強っ!)「んごんご林檎娘に生配信マスクと続いてまたまた新人アイドルが入りました」

P「自らクソザコメンタルを名乗り他人におんぶに抱っこのスタイルで楽して売れたいと平然と言ってのける炎上芸!」

P「口を開けば溢れ出すガソリンの如き問題発言!その癖いざ攻撃されるとかすり傷で砕け散るガラスどころかプレパラートのような精神力!」

P「見た目はインパクトの塊!中身はスカスカ!その名は新人アイドル、夢見りあむ!」

芳乃「そなたーそなたー」ツンツン

P「うん?どうした芳乃。もうオチか?」

芳乃「いえいえー、後ろをご覧くださいましー」

P「後ろ?」クルッ

りあむ「ヒグッ……グスッ、えぅ……おうおう……」

P「新人さん大号泣しとる」

りあむ「グスッ…酷いよ、あんまりだよぉ…何ひとつ言い返せないから一方的に言葉のボディブローでボコボコにされるだけじゃんかぁ…」

P「スマン、今まで出会ってきた中でも群を抜いてのクズだったんでつい」

りあむ「うわあああああん!!正論で殴りつけてくるDVプロデューサーがいるよぉ~!!」

芳乃「ご近所から通報される勢いで泣かれておりますー」

りあむ「正論なんて誰も求めてないんだっ!ぼくが欲しいのはぼくに都合のいい言葉だけなんだよ!それも出来る限り優しく!ソフトに!」

P「ハハッ、本当にどうしようもねぇなこいつ」

芳乃「そなたーそなたー、新人さんなのですからもう少し優しくしてあげませんとー」

りあむ「グスッ…そうだそうだー、そこの幼女の言う通りだー」

芳乃「現世を少々甘く見誤り過ぎではないでしょうかー」ギロッ

りあむ「うわああああん!こっちの娘もめっちゃ怖いよぉ!!」

P「はいはい悪かった言い過ぎたよゴメンゴメン」

りあむ「ヒック、ひぐっ……目にハイライトないオジサン怖い…」

P「大きなお世話だコンニャロウ」


2:◆Dm8ArSIo3MOQ:2019/02/24(日)04:53:54 :6rk主

P「と言う訳で今日から君は我が346プロのアイドルという事なのだけども」

りあむ「華々しくデビュー!日本中のやみくんやみちゃんからチヤホヤ!それ以外からもチヤホヤ!」

P「華々しくデビューする前にやる事やって貰わんと」

りあむ「えっ………枕?」

P「やりたいなら別に止めやしないけど別の事務所行ってくれたまえ」

りあむ「ごめんなさい嘘です冗談ですそんな度胸無いです」

P「くれぐれも今みたいな事他の娘の前で言わんように。事務所に入った以上何か問題が生じても君1人の責任では済まない事になるからな」

りあむ「うぇぇ…プレッシャー感じる…やむ」

P「まぁ、今日は初日だしこの事務所にいたら個性のモンスター共に揉まれて嫌でも逞しくなれるさ。だからそう心配しなくても大丈夫だよ」

りあむ「えっ、今の言葉のどこに安心する要素が」

P「よし、なら今日は他の先輩アイドル達に話を聞いて回る事にするか。君の紹介も兼ねて」

りあむ「たった今個性のモンスターとか担当者の口から称された人たちの前にこのザコメンタルを放り投げるの!?」

P「ハッハッ、思い立ったが吉日。社会人は行動力が大事」

りあむ「いや、ぼくは社会貢献した事無いから、せいぜい餃子の売り上げに貢献…ちょ待って!心のっ!心の準備期間を!」ズリズリ

P「芳乃、足の方持ってくれ」

芳乃「あらほらさっさー」

りあむ「オッサンと幼女にドナドナされる!ぼくのアイドル生活初日から詰んでない!?ちょっ、せめてもうちょい高く持ち上げて!胸が床に!!」ズリズリズリ


あかり「賑やかで楽しそうな人んご~」

あきら「ニュージェネさん達から貰った新人歓迎会のお知らせ渡し損ねちゃいましたね」


3:◆Dm8ArSIo3MOQ:2019/02/24(日)04:54:55 :6rk主

P「と言う訳でまずは我が346プロ屈指の常識人アイドルから行ってみよう!」

杏「いや、いきなりやってきて何なのさ」

りあむ「ぼく知ってるよ!この人ステージ上でお布団敷いて寝転がってゲームしながら歌うアイドルの人だ!」

杏「…何これ」

P「紹介しよう。新しくウチにきた新人アイドルの夢見すぎりあむさんだ」

りあむ「夢見!やむよ!やむよ!?」

杏「うわぁ…またすっごい人拾ってきたねぇ。大丈夫?ちゃんと面倒見れる?」

P「ハッハッ、初日だけどもう放り捨てたい」

りあむ「Pサマ!?」

P「ほら夢見、挨拶くらいしなさいな」

りあむ「えーっと…は、はじめまして!双葉さんみたいなゴロゴロダラダラしているだけでチヤホヤしてもらえるようなアイドルになりたい夢見りあむです!」

杏「はじめまして双葉杏です。こんな格好でごめんなさい」グデーン

りあむ「PサマPサマ!ぼくこの人みたいになりたい!」

P「杏はやる気の無さに反比例してアイドルとしてチートじみたスペックの持ち主なんだ。単に杏の真似したところで刹那で干されるぞ」

りあむ「干されるのは嫌だよぅ…炎上してもいいから目立ちたいよぅ」

杏「杏がこんな事言うのもアレだけどさ……大丈夫?この人」

P「これから大丈夫になるように何とか調整していくつもりだよ」

杏「あー…只でさえ芸能界なんて怖いところなのに一番ヤバい事務所に来ちゃったんだ」

りあむ「先輩!何卒ぼくに出来るだけ楽に何もしないでチヤホヤされる人気アイドルになる秘訣をご教授してください!」

杏「うぇ~?そんな事言われても本当に杏は何もしてないんだけどなぁ」

りあむ「何もしないで売れる方法を何卒!なにとぞ!」

杏「なんか難しい日本語だね」


4:◆Dm8ArSIo3MOQ:2019/02/24(日)04:55:53 :6rk主

P「まぁまぁ、さっきも言ったけど杏は杏だから許されるのであって杏以外が杏と同じ事をしたところで杏と同じ事にはならんよ」

杏「そうそう、この業界良くも悪くも先にやったもん勝ちだしねぇ」

P「それに杏は自分で言うほど何もしないでダラダラしてる訳でも無いしな」

杏「そうそう、自分で言うほどただダラダラしてる訳じゃ……って、え?」

P「何やかんや文句たれてもレッスンはちゃんと受けるし歌詞や台本もきっちり覚えてくるし収録でもNGはほとんど出さないし」

りあむ「え、真面目じゃん」

杏「いやいや。それは単にサボるときらりとかトレーナーさんに怒られるからだし。仕事だって下手にミス出すと無駄に長引いちゃうからってだけだし」

P「もう十分働かずに食っていける程度には貯蓄してる癖に辞める気なんてさらさら無いし年少組の面倒見も良いし」

りあむ「真面目じゃん!」

杏「いやいやいや、まだまだ欲しいゲームはいっぱいあるし今のうちに稼げるだけ稼いでおこうってだけだし!面倒見るのもそういう名目で遊んでるだけだし!」

P「仁奈の遊び相手してくれたり薫の宿題を見てあげたりこずえにオヤツを作ってあげたり楓さん寝かせつけてくれたり」

りあむ「何だよ真面目かよ!ファッショングータラかよ!ぼくのリスペクトを返せー!」

杏「とんだ風評被害だよ!」

P「年少組にホットケーキを焼いてあげてたけど今度俺にも作ってくれよ」

杏「自分で焼きなよ!」

りあむ「今の話ツイートしたら秒で炎上したんだけど!?」

杏「自分のアカウントは焼くなよ!」

P「とまぁ、こんな感じの娘なんだけど。どう思う?」

杏「今のところ不安要素以外のものが何一つ無いよ!」

P「ハハッ、まぁこれからきっと成長するさ」

りあむ「ええいっ!匿名という安全圏からしか石を投げられない隠れオタどもめ!すこれ!黙ってぼくをすこれ!」ポチポチポチポチ

杏「…ほんとに大丈夫?」

P「ハハッ一回シバいておくか」


5:◆Dm8ArSIo3MOQ:2019/02/24(日)04:56:51 :6rk主

P「…と言う訳であれが我が事務所が誇るグータラコロポックル双葉杏だ。少しは参考になったか?」

りあむ「あの人は元々特別なオンリーワン過ぎて参考にしようがないよ」

P「だろうな」

りあむ「だろうなって言ったよ!?言っちゃったよ!?」

P「さてさてそれじゃあ次行ってみようか。あ、何かここまでで質問はあるか?」

りあむ「さっきまでいたあの和服幼女はどうしたの?」

芳乃「わたくしは16ですー幼女ではー、幼女ではー!」プンスコ

りあむ「うひゃあああ!!」

P「芳乃ステイ。お前さんはこれからレッスンだろ」

芳乃「むーっ」シュポンッ

P「ん?どうした夢見。鳩がルパンコレクション取られたような顔して」

りあむ「オッサンのスーツの内ポケットから幼女が飛び出てくる恐怖っ!!」

P「さーて次は誰に話を聞こうか……お、丁度あそこに」

りあむ「正直双葉センパイより今の娘の方が遥かにミステリーだよ!座敷童?え、Pサマの座敷童?」



P「と言う訳で次は我が346プロ屈指のファッション薄幸美少女アイドルにお話を伺おう!」

ほたる「えっ?あの、えっ?と言うか何ですかファッション薄幸って……えっ?」

りあむ「ぼく知ってるよ!この子潰した事務所の数ギネス記録認定とかネットで騒がれてたアイドルの子だ!」

ほたる「ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」

P「こら夢見。千川の悪口は何を言っても許すが俺の大事なアイドルへの悪口は許さんぞ」

りあむ「ひぃぃっ!ぼくも大事なアイドルじゃないの!?」

ほたる「お、俺のアイドルって……えへへ」

りあむ「うわ、一瞬で雌の顔になった」


6:◆Dm8ArSIo3MOQ:2019/02/24(日)04:57:57 :6rk主

ほたる「あの、プロデューサーさん、一体…?」

P「紹介しよう。新しくウチにきた新人アイドルの夢見てんじゃねぇりあむさんだ」

りあむ「夢見!アイドルって夢を見て見せての商売だよね!?」

ほたる「あ、この方が例の…初日で炎上起こして常務さんに呼び出されたっていう」

りあむ「4時間の正座はキツかったよ!それに炎上ならこの子だって何度も起こしてるよね!?」

P「自業自得で炎上させるのと第3者の無責任な放火による炎上は意味が全然違うわい」

りあむ「うぐぐ…Pサマは新人に優しくない…やむよ?ぼくはすぐにやむ事に関しては定評があるよ?」

P「優しくなかったらとっくに放り投げてるっての」

ほたる「えっと、あの…もしかしてこれも私の不幸のせいなんでしょうか」

P「何を馬鹿な事を。ほたるは不幸なんかじゃないと何度頭ワシャワシャしてやれば理解するんだ」ワシャシャシャ

ほたる「わっ、わわっ……もうしばらく理解出来ないかもです…」

りあむ「贔屓だ!ぼくもチヤホヤ!チヤホヤ!!」

P「夢見は今一つ可愛げが無いんだよなぁ…」

りあむ「言葉を選ぼう!?ぼくみたいなガラスハートには慎重に言葉を選ぼう!?」

ほたる「け、ケンカしないでください…ケンカは、駄目です」

P「てな感じで承認欲求ばっかり先走って中身も将来設計もカラッポな新人なんだけどほたる的にどう思う?」

ほたる「えぇ~…………………………えっと…、個性的な人だなぁ~、って」

P「どうだ夢見。これが13歳が必死に絞り出してくれた精一杯のお前さんへの評価だ」

りあむ「本気でやむよ!?ぼくはすぐやむ事に関しては誰にも負けない自信があるんだよ!?」

ほたる「だ、大丈夫です!一生懸命頑張ればきっと夢見さんもすぐに人気アイドルになります!」

りあむ「一生懸命、頑張る……?手っ取り早く目立てない?炎上してもいいからさ」

ほたる「……は?」

P「よーし次行こう次。ありがとなほたる。ほら行くぞ夢見」


7:◆Dm8ArSIo3MOQ:2019/02/24(日)04:58:57 :6rk主

P「…と言う訳であれが我が事務所が誇るイマジンブレイカー白菊ほたるだ。少しは参考になったか?」

りあむ「…最後あの子めっちゃおっかない顔してた……やむ…13歳にガチギレされた、やむ…」グスッ

P「あのな、ほたるは大人しい風に見えるけど散々色んな中傷を受けてもアイドルになる事を絶対に諦めなかった娘なんだぞ?」

P「どれだけ辛くても努力を続けて来たからこそ今のほたるがあるんだ。そんなハングリーオブハングリーアイドルに向かってあんな事言ったら砂丘に埋められるぞ」

りあむ「グスッ…ごめ゛ん゛な゛ざい゛…」

P「それは今度本人に言いなさい。そして案の定参考にならなかったな」

りあむ「案の定って言った、案の定って言ったよこの人…」グスグス

P「次は誰のところに行ってみるかな…時子や佐藤に合わせたら下手すりゃ血を見そうだし、みくや幸子は…駄目だ、あいつらプロ意識高いからフルボッコにされるだけだ」

りあむ「ヒック、グス……P゛ザマ゛、見捨てないで……」

P「はいはい見捨てない見捨てない。夢見はちゃんと反省出来る良い子だよ」ポムポム

りあむ「…ほんと?」

P「ほんとほんと。嘘は1つしかつかない県民性だから安心しなさい」

りあむ「…………うん」

P「ただ言葉には本当に気を付けたほうがいいぞ?特にお前の芸風は嫌われる相手にはとことん嫌われるタイプだろうし」

りあむ「嫌われるのはやぁだぁー!!すこれー!すこれよぉー!」ウエーン!

P「だから気を付ければいいだけだっての!あっコラ上着で顔拭くな!」

りあむ「すんすん……狭山茶臭い」

P「にゃろう」



P「と言う訳で臭いで思い出したから次はこのケミカルマッドサイエンス構ってちゃんにお話を伺おう」

りあむ「ぼく知ってるよ!時々学会に激震を起こしてる通称トラブル製造機とか言われてるアイドルの子だ!」

志希「え、なんぞ?」


8:◆Dm8ArSIo3MOQ:2019/02/24(日)05:00:41 :6rk主

志希「あれ、構いに来てくれた訳じゃないの?残念~。んでんで、そっちの娘は?被験体?」

P「紹介しよう。新しくウチにきた新人アイドルの夢見るなら寝てる間に見ろりあむさんだ」

りあむ「夢見っ!段々長くなってきてる!嫌なキャッチフレーズみたいになってる!」

志希「あ、新人さんなんだ。アハハ個性強っ♪」

P「お前が言うのか」

りあむ「はいセンパイ!」

志希「何かなコーハイ君」

りあむ「今すぐにでもめっちゃ売れるアイドルになれるクスリを作ってください!出来ればタダで!」

志希「にゃははー♪ねぇねぇプロデューサー。この娘やっばーい♪」

P「うん、実際やっばーい奴なんよ」

りあむ「クスリの力でもいい!怪しい機械の力でも!それでもぼくは売れたい!目立ちたい!もてはやされたい!」

志希「ここまで突き抜けると清々しいねぇ」

P「混沌も突き詰めれば透明度を帯びてくるもんだな」

りあむ「では先輩!ぼくにクスリを」

志希「そんなの無いってば。ファンタジーやメルヘンじゃあるまいし、そんな都合のいいモノがある訳無いっしょ」

りあむ「えぇ~…何だよ何がギフテットだよぅ…その才能は一体何のためにあるんだよぅ…」

志希「少なくともキミの為にある訳じゃないのは確かだねぇ」

P「珍しい。志希が若干イラついてる」

志希「うん、こんなにムカッときたの久しぶり~」

P「よしよし、志希の発明は知的好奇心と寂しさを満たす為のコミュニケーションツールだもんな」ナデナデ

志希「んっふっふ~♪流石プロデューサー。わかってくれてるね~」スリスリ

りあむ「あぁーズルいよ!ぼくも!Pサマぼくも甘やかして!無条件にダダ甘やかして!」

志希「これ志希ちゃんのっ!」バリッ

りあむ「ギャアァ!引っ掛かれたぁ!」


9:◆Dm8ArSIo3MOQ:2019/02/24(日)05:01:42 :6rk主

P「で、ハスハスや。コイツどう?売れると思う?」

志希「うーん…スタイルとルックスは悪くないんだし問題なのは中身なんだから洗脳とか調教とかロボトミーとかでイケるんじゃない?」

りあむ「ヒィィッ!芸能事務所というよりショッカーの発想!!」

P「流石にそんな非人道的な真似は極力したくないなぁ」

りあむ「極力!絶対じゃなくて極力!怖っ!」

志希「丁度今ここに「最初に見た人に絶対服従して自由意思を完全放棄するくらい従順になるクスリ」があるけど、使う?」

りあむ「都合のいいモノあるじゃないか!」

P「それも十分非人道的だから破棄しなさい」

志希「はーい、んじゃいざって時の為にしまっておく~」

りあむ「いざって何!?」

P「夢見のツッコミはいまいちクドいなぁ。もうちょい切れ味よくいけないか?」

りあむ「ぼくだって好きで突っ込んでる訳じゃないよ!突っ込まざる状況が多すぎるんだよこの事務所!やむよ!心の前に喉と血管がやむ!」

志希「にゃはっはー♪確かにクドいね~」

りあむ「ァッ!!」



P「…と言う訳であれが我が事務所が抱える寂しんぼギフテット一ノ瀬志希だ。少しは参考になったか?」

りあむ「あー、あー…ちょっと待って喉の調子が、うん……うん、もう平気」

P「夢見は幸子やみく側…と」

りあむ「ぼくが浴びたいのは脚光!お茶の間の笑い声じゃない!」

P「さぁて、次は誰に話を聞こうか」

りあむ「Pサマ!?お願い届いてぼくの叫び!」

P「森久保ーいるかー?」ゴソゴソ

乃々「い、いませんいません…今日はもりくぼ閉店中です…」

P「いるやんけ」スポンッ

りあむ「机の下の狭い空間から幼女が釣れた!?」


10:◆Dm8ArSIo3MOQ:2019/02/24(日)05:03:00 :6rk主

P「と言う訳で今度はこの机の下に生息するシマリス娘の有り難いアイドル論をご拝聴しよう」

乃々「あ、あの…何がどういう訳なのか、もりくぼにはさっぱりなんですけど…」

りあむ「ぼく知ってるよ!この子絶対にファンと視線が合わない事がもはや都市伝説レベルになってる小動物メンタルな子だ!」

乃々「ひぃぃっ!ど、どちら様ですか何方様ですかもりくぼの事はどうかそっとしておいてほしいんですけど…!」ビクッ

P「紹介しよう。ザコだ」

りあむ「夢見!りあむ!ジオンの量産型MSみたいな呼ばれ方はやむよ!?」

乃々「あぁ…また担当アイドル増やしたんですか……正気ですか?」

P「品性と常識と気品には定評があるぞ?」

乃々「そんな事あるかなんですけど」

りあむ「はい先輩!どうしたら先輩みたいに無理無理言いながら人気アイドルになれるんでしょうか!?」

乃々「も、もりくぼに人気なんてありませんけど…」

P「コラ、全国7兆4千億人の森久保ファンに謝れ」

乃々「地球上の総人口軽く超えてるんですけど!?」

りあむ「森久保ちゃんみたいにレッスンからは逃げ仕事からは逃げファンサからは逃げ、それでも人気を取れる!そんなアイドルにぼくもなりたい!」

乃々「…あの、もりくぼが口を挟むのもおこがましいと思うんですが……この人大丈夫なんですか?」

P「ハッハッ、大丈夫になってもらうしかない」

乃々「むぅーりぃー…」

りあむ「意外と辛辣!?」

乃々「あぁ、ごめんなさいごめんなさい…もりくぼが余計な事を言いました…大人しく机の下で余生を過ごします」モソモソ

P「俺の足元で年端もいかない少女が生涯を過ごすとか勘弁してくれませんかね」ムンズッ

乃々「あぅぅ…なんですか、もりくぼなんて簡単に引っ張り出せる矮小な存在と言いたいんですか」

P「とか言いながら全然抵抗しないのな」

りあむ「そんなにここ居心地いいんだ?どれどれ、じゃあぼくも…」

乃々「そこはもりくぼの巣ですけどォ!?」ガオーッ

りあむ「ヒィィッ!」


11:◆Dm8ArSIo3MOQ:2019/02/24(日)05:03:49 :6rk主

りあむ「Pサマこの子怖い!って言うかこの事務所の子みんな色んな意味で怖い!」

P「俺はお前の言動がいちいち怖いわい」

乃々「あの、いつまでもりくぼは首根っこを掴まれて…あ、いいです。やぶさかではありません…」プラーン

P「それにだな夢見よ。お前はこの森久保乃々というアイドルを誤解しているぞ」

りあむ「え?」

乃々「え?」

P「確かに森久保は事あるごとに弱音は吐く。すぐに隠れる。二言目には無理無理無理無駄無駄無理無理だ」

乃々「なんでちょっとDIO入ってるんですか」

P「けど森久保の「無理」はあくまで自信の無さを嘆いているだけに過ぎない。そもそも本当に森久保には無理な事だったら最初から振らないしな」

P「弱音は吐くが決して逃げない。視線は外すがアイドルとしての責任からは足を外さない。確かにちょっぴり臆病かもしれないけど森久保は立派なアイドルなんだぞ!俺の自慢のアイドルなんだぞ!」

りあむ「…っ!!Pサマ、ぼく誤解していたんだね!」

乃々「あ、あの、あの……これなんて公開処刑ですか…?」

P「訂正いろ夢見!そして復唱しろ!森久保は立派なアイドルだ!」

りあむ「森久保ちゃんは立派なアイドルだ!」

乃々「ちょ、本当にやめ……」オロオロ

P「森久保は最高最善のアイドルだ!」

りあむ「森久保様!大天使モリクボエル様!」

乃々「こっ恥ずかしすぎるからやめてほしいんですけど!?」

りあむ「はいPサマ!ぼくもそんなアイドルになれるでしょうか!?ならせて!なるはやで!」

P「森久保、こういう新人なんだけどお前から見てどう思う?」

乃々「………むぅーーーーりぃーーー…」

りあむ「何で今に限ってしっかりと目と目を合わせて!?」


12:◆Dm8ArSIo3MOQ:2019/02/24(日)05:09:39 :6rk主

P「…と言う訳であれが我が事務所が誇る隠密小動物森久保乃々だ。少しは参考になったか?」

りあむ「なる訳ないよ!どれもこれもオンリーワンのユニークスキルすぎて参考にしようが無い!」

P「ツッコミスキルは随分上がったみたいだけどな」

りあむ「喉がやむ!」

P「要するにだ。既に誰かが築き上げた道をなぞるんじゃなくて自分の道は自分で作れって事だ」

りあむ「Pサマの作ってくれた綺麗に舗装されたエスカレーターに乗ってアイドルになりたい…」

P「そんな奴をすこるファンにチヤホヤされるのがお前の理想なのかよ」

りあむ「うわああああん!正論の暴力はやめてよぉ!」

P「はいはい正論って分かってるならまずは最低限やる事やって来い。そろそろレッスンの時間だろ?」

りあむ「……む、むぅーりぃー…?」

P「アァン?」ギロッ

りあむ「ひぃぃっ!い、行ってきます!行ってきますから見捨てないでぇ!」


芳乃「お疲れ様ですー」ヒョコッ

P「いやー、引き受けておいて何だけど凄いなあいつ。いや、悪い意味でだけど」

芳乃「そなたーそなたー」

P「うん?」

芳乃「では何故りあむ殿を受け入れたのでー?」

P「…あいつな、スカウトする時言ったんだよ。「アイドルは尊くないと」って」

P「あいつの言う尊いアイドルっていうのがどういうアイドルなのかちょっと興味が沸いてさ。まぁそれだけの話だよ」

芳乃「そなたは本当におかしな方ばかり拾ってきますねー」

P「自分もその中に含まれてるって気付いてる?」



アッキー「終わりだ」

りあむ「うわぁぁぁあ!犬が喋ってるぅ!?」

優「え、今更?」


15:◆Dm8ArSIo3MOQ:2019/02/24(日)05:14:51 :6rk主

まだまだ冷え込む夜は続きます、風邪などにはくれぐれも注意してお過ごしください、紳士です。
と言う訳で新キャラ夢見りあむSSでした。いやぁ…また凄ぇキャラが出てきましたねコレ。Pや同期新人のあかり、あきらはともかくキャラ的に既存アイドル達との相性が実に心配です。
公式さんが今後この娘をどういう方向性に持っていくのかが楽しみなような怖いような気が…モバマスの闇は深い
次回はニュージェネ主催ののんびりまったり食事会になるかと思います。ハイ、イツモノデス。県民性デス。

オツカーレ


おーぷん2chに投稿されたスレッドの紹介です
【おーぷん2ch】モバP「夢見りあむという玩…新人アイドル」
https://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1550951567/