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【ミリマス】千早「メンドクサイフェアリー?」
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紬「……メンドクサイフェアリー、ですか?」
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志保「メンドクサイフェアリー、保育園の訪問企画?」【ミリマス】
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3 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:17:27.53 :Rusi/ZeT0

・メンドクサイフェアリーと焼き肉


千早「あ、やっぱりこのお店だったのね」

静香「あれ、千早さん、前にも来たことが?」

千早「ええ。うちに焼肉好きの子がいるじゃない? たまに誘ってくれるのだけれど、大体いつもこのお店なの」

桃子「ふぅん、そうなんだ。じゃあ期待して良さそうかな」

静香「焼肉好きで千早さんを誘える人……誰だろう?」

志保「……真さん?」

紬「四条さんでは?」

千早「ふふ。なるほど、まだみんな知らなかったのね。我が765プロの誇る焼肉奉行、それは――」


静香志保桃子紬「「「「それは?」」」」


4 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:19:04.63 :Rusi/ZeT0

千早「――ないしょ。くす。きっと、その内見る機会があるわ」


静香(千早さん、『ないしょ』って! 可愛い!!)

志保(誰だろう……気になるわね)

桃子(その機会を千早さんが用意してくれるってことかな? ……お節介なんだから)

紬(なるほど……内緒にしなければならない、何か事情があるのですね。深く詮索はしないでおきましょう)


5 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:20:41.60 :Rusi/ZeT0

  ・
  ・
  ・


静香「はい、千早さん、こちらどうぞ! あ、志保、それもう裏返した方がいいわよ! 桃子、ちゃんと食べてる? もうお肉無いじゃない次焼いてあげるから……って、紬さん! それはまだ少し早いです!」

千早「ありがとう。……美味しい」

志保「言われなくても分かってるわよ。静香、少し落ち着いたら?」

静香「? 私は十分落ち着いているわ。今もこうしてお肉の声を聴いて……」

志保(めんどくさ。放っとこ。……お肉美味し)

桃子「もう、静香さん! 桃子、子どもじゃないんだから自分で……」

紬「食材の声を聴いて……すごい……し、静香さん! 桃子さんのお肉とお野菜は私が焼いていきますので、指示をお願いします!」

桃子「って、紬さんまで!?」

千早(ふふ、賑やかで楽し、あ、このお肉美味しい!)


6 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:21:59.80 :Rusi/ZeT0

・メンドクサイフェアリーとカラオケ


静香「カラオケ!」

志保「……テンション高いわね」

静香「だって千早さんとカラオケだなんて! 私、楽しみで仕方なくて!」

志保「そ、そう」

紬「でも、少し分かる気がします。レッスン以外で、こうして自由にみなさんの歌を聴けるというのは……その、何と言うのでしょう、わくわくするというか……」

桃子「くす。分かってる? 紬さんも、私たちから、その『わくわく』される対象なんだよ?」

紬「ふぇ!? そんな! わ、私などが……」


7 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:22:40.52 :Rusi/ZeT0

千早「ふふ。それじゃあ、順番に……あ、先に飲み物を頼んでおいた方がいいかしら?」

静香「そうですね。私は、とりあえずウーロン茶かな」

志保「アイスミルクティーで」

桃子「桃子は……うーん、ココアでいいかな」

紬「……抹茶ラテ、というものが気になります」

千早「うん、みんな決まったみたいね。えーと、電話を……」

静香「あっ、わ、私がやります! 千早さんは座っててください!」

千早「え、そ、そう? それじゃあ、お願いしようかしら。あ、私はホットコーヒーと……最上さん、人数分のお冷もお願いしてくれる? 氷は無しで」

静香「え? あ、はい。分かりました!」

千早「ありがとう。よろしくね」


8 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:23:14.43 :Rusi/ZeT0

千早「……あのね、みんな。自分でも面倒くさいことを言う……とは思うのだけれど、カラオケの時にも必ず常温の水を飲むようにして欲しいの」

志保「ライブと同じように、ですか?」

桃子「ふーん、なるほどね」

千早「ウーロン茶は喉の油を流してしまうし、炭酸やカフェイン、糖分の多いものも喉に負担をかけてしまう、と言われるわ」

紬「……そうすると、こちらのメニューに載っている飲み物のほとんどが喉に良くない、ということでしょうか?」

千早「残念ながらね。でも、せっかくのこういう場所で、好きな物を注文しないというのも面白くない話だし、お店にも失礼だと思うから……」

静香「一緒に、常温の水も飲むようにする、ということなんですね!」

千早「ええ。……ごめんなさい、盛り下がるような話をしてしまって」

静香「そんなことないです! 流石千早さんです! プライベートでもプロとしての意識を忘れず……私たちのことまで気にかけてくれて!」

桃子「……ま、桃子も、千早さんのそういう所いいなって思うよ」

千早「ふふ。そう言ってもらえると嬉しい。ありがとう」


9 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:24:33.64 :Rusi/ZeT0

志保「……ちなみに、水以外だとどんな飲み物がいいんですか?」

千早「はちみつの入ったものや、甘過ぎないスポーツドリンク、かしら。でも、なかなかこういう所には置いていなくて」

紬「やはり、お水が一番、と」

千早「ええ。……あ、そういえば」

静香「? 何かあるんですか?」

千早「その……これは話半分に聞いて欲しいのだけれど……ラーメンが良い、というのを耳にしたことがあって」

静香「ラ、ラーメン!?」

志保「……カラオケに、ラーメン、ですか?」

桃子「なにそれ……」

紬「初耳です」


10 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:26:22.10 :Rusi/ZeT0

千早「ええと、一応、本人曰くちゃんと理由もあって……スープに含まれる適度な脂と温度が喉を保護してくれる、ということみたい」

静香「い、言われてみれば確かにそんな気もしなくはない……ですけど」

志保「というか……単に、貴音さんが食べたかっただけでは?」

千早「……あの、私、まだ四条さんとは言ってなかったわよね?」

桃子「流石に分かりやす過ぎるよ……」

紬(カラオケにラーメン……なるほど。その発想はありませんでした。試してみましょう)


11 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:27:14.04 :Rusi/ZeT0

  ・
  ・
  ・


紬『―― 咲き誇れますか ――』


千早静香志保桃子「「「「!?」」」」


千早(普段より更に音圧が強い!)

静香(まだ伸びるの!)

志保(これはまさか……)

桃子(本当に……)


千早静香志保桃子((((ラーメンの力!?))))


紬「……ふぅ。心地よく、歌うことができた気がします」

千早「紬さん、凄く良かったわ。本当に。……私も、頼んでみようかしら」

静香「千早さん……わ、私も!」

志保「……何事も、挑戦してみることは大事ですよね」

桃子「……も、桃子もみんなに付き合ってあげようかな?」

紬「?」


12 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:28:12.73 :Rusi/ZeT0

・お泊りの準備


千早「ごめんなさい、買い物に付き合ってもらって」

紬「いえ……千早さんの家でのお泊り会、その、私も楽しみにしていますので……」

千早「ふふ、ありがとう」

紬「……とはいえ、まさか本当にお布団を抱えて帰ることになるとは。宅配でも十分間に合ったのでは……?」

千早「う、だ、だって、みんなが来る前に、どんな感じになるか早く試してみたいし……」

紬「まぁ、気持ちは分からないではないですが……それにしても、千早さん」

千早「うん?」

紬「千早さんは……その、力持ちなのですね」

千早「? そうかしら?」←ダブルサイズの敷き布団と毛布を軽々と

紬「……やはり、日々の鍛錬が……うちも、もっとがんばらんと……」←シーツと枕をえんやこら

千早「?」


13 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:28:54.92 :Rusi/ZeT0

・メンドクサイフェアリーとお泊り会


静香「こ、ここが……千早さんのおうち……」ゴクリ

志保「……お願いだから変なことしないでよ」

静香「へ、変なことって何よ!?」

志保「……写真撮って回るとか、千早さんの私物を持って帰ろうとするとか?」

静香「そんなことしないわよ!!」

桃子「静香さん、しー。他の部屋の人の迷惑になるよ」

紬(桃子さんのしー、可愛い……)


14 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:29:36.95 :Rusi/ZeT0

静香「だ、だって志保が変なこと言うから……」

桃子「静香さん?」

静香「ご、ごめんなさい」

志保「……くす」

静香(……いらっ)

桃子「志保さんも」

志保「……悪かったわ」

紬(流石桃子さん……すごいです……)


15 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:30:11.19 :Rusi/ZeT0

桃子「それで、紬さん、ここが千早さんの部屋で間違いないんだよね?」

紬「はい。何度かお邪魔しておりますので」

静香「うぅ……ずるい……」

紬「あう、も、申し訳ありません……」

桃子「もう。今から静香さんもお邪魔するんでしょ? はい、インターホン、静香さんが押していいから」

静香「わ、私が、千早さんの家のインターホンを……」ゴクリ

志保「……本当に大丈夫かしら、この子」


16 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:30:45.72 :Rusi/ZeT0

ピンポーン

千早「あ、みんな、いらっしゃい。今開けるわね」

トタトタトタ

静香「ち、千早さんの声が……」

志保「それはそうでしょうよ……」

ガチャ

千早「いらっしゃい。どうぞ、上がって上がって」

静香「お、お邪魔します……」

志保「失礼します」

桃子「お邪魔するね、千早さん」

紬「お世話になります」

千早「……ふふ、何だかこういうの、嬉しいわね」


17 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:31:34.62 :Rusi/ZeT0

千早「とりあえずお茶を淹れてくるから、みんな適当に座ってて」

静香「は、はい! ありがとうございます! ……こ、ここが、千早さんのおうち……」ゴクリ

桃子「それ、さっきも聞いたよ、静香さん」

静香「だ、だって、千早さんのおうちなのよ?」

志保「はいはい」

静香「むー。逆に、なんでみんなはそんなに冷静でいられるの? おかしくない?」

志保「……冷静じゃない子が隣にいるからよ」

紬(私も初めてお邪魔した時は、あのような感じだったのでしょうか……?)

千早「紬さーん」

紬「は、はい。なんでしょうか?」

千早「運ぶの手伝ってー」

紬「はい、今行きます」


18 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:32:41.59 :Rusi/ZeT0

静香「……やっぱり、あの二人仲いいわよね」ヒソ

桃子「だね。距離も近いみたい」ヒソ

志保「まぁ、年も近いし」ヒソ

桃子「……むぅ。桃子、どうせみんなより年下だもん」ヒソ

志保(あ、めんどくさいのが増えた)

静香「で、でもっ! 桃子だって千早さんに名前で呼ばれて……そうよ! 桃子と紬さんだけ名前で呼ばれててずるい!」ヒソ

桃子「も、桃子は、最初に会った時にそう呼んでって言ったから……」ヒソ

静香「私も! 千早さんに名前で呼んでもらいたい……うぅ……」ヒソ

志保「はぁ。めんどくさいわね。呼んでもらえばいいじゃない」ヒソ

静香「めんどくさくない!」ヒソ


19 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:33:32.71 :Rusi/ZeT0

千早「はい、みんなお待たせ。って、どうかしたの?」

静香「ち、ちは、ちちち」

紬(小鳥でしょうか……?)

千早「? 最上さん?」

桃子「ほら、静香さん落ち着いて。千早さんに言いたいことがあるんでしょう?」

静香「え、ええ。そ、その、ち、千早さん!」

千早「? 何かしら?」

静香「わ、私のこともっ! 紬さんや桃子みたいに名前で呼んでもらえませんかっ!?」

千早「名前で?」

静香「はいっ。是非! お願いします!」


20 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:34:09.77 :Rusi/ZeT0

千早「え、と……その……静香?」

静香「はい! 静香です!」

千早「……くす。じゃあ、これからはそう呼ばせてもらうわ。よろしくね、静香」

静香「はい! こちらこそよろしくお願いします! やった!」ワー

桃子「良かったね、静香さん」

静香「ありがとう、桃子」

紬「その……よく分かりませんが、おめでとうございます、でいいのでしょうか?」

静香「はい。ありがとうございます!」

志保「はぁ……これでようやく落ち着いて……」


21 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:35:02.93 :Rusi/ZeT0

静香「じゃあ、次はあなたの番ね、志保」

志保「? 何の?」

静香「何のって、次はあなたが千早さんに名前で呼んでもらう番でしょ」

志保「いや、別に私は……」

静香「あなた一人だけ名字呼びなんて、それこそ変じゃない」

志保「……そうかしら?」

静香「そうなの!」

志保「え、と……でも……」

千早「あ、あの、北沢さん? 嫌だったらそう言ってくれれば……」


22 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:36:08.22 :Rusi/ZeT0

志保「…………ぃですか」

千早「北沢さん?」

志保「……嫌なわけ、ないじゃないですか」

桃子「もう、志保さん? そういう言い方しないの」

静香「ほら、志保、素直になるの」

志保「う……」

紬「そ、その、私は……志保さんに、名前で呼ぶように言って頂けて嬉しかったです。ですから、きっと、千早さんも……」

志保「……紬さん……」

千早(この子たち可愛い)


23 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:36:36.77 :Rusi/ZeT0

志保「……その、千早さん」

千早「ええ」

志保「私のことも、志保、と呼んでもらえますか?」

千早「喜んで。……志保?」

志保「……はい、千早さん」

千早「ふふ……なんだかくすぐったいわね」

志保「……でも、悪くはない、かもです」

千早「そうね、ふふ」


24 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:37:30.15 :Rusi/ZeT0

静香「ねぇねぇ、何だか私の時と雰囲気が違う」ヒソ

桃子「静香さん、うるさかったから」

静香「うるさ……うぅ、否定できないのが……」

紬「で、ですが、静香さんのお陰で、志保さんも名前で呼んでもらえるようになったことですし……」

静香「紬さん……優しい……」

紬「ふぇっ!? そ、そんなこと……う、うちは、ただ、思ったことを口にしただけで……」

桃子「でも、それって、紬さんが本当に優しい人だってことだよね?」

紬「うー。も、もう! 二人してなんなん……からかわんといて……」

静香(かわいい)

桃子(かわいい)


26 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:38:21.90 :Rusi/ZeT0

  ・
  ・
  ・


静香「ミートソース! 千早さんの作ったミートソース! すごい! 美味しいです!」

千早「ありがとう。でも、べ、別にそんなに難しいものじゃ……」

桃子「そうなの? 桃子もすごく美味しいって思うけど」

千早「ふふ、ありがとう。炒める時煮込む時に、焦がさないよう注意はしないといけないけれど、特に複雑な工程は無いのよ?(それにこの日のために何度も作ったし)」

志保「でも、しっかり煮込んで、しかも慣らしてありますよね、この味」

紬「はい。深い味わいを感じます」

千早「……そういうのって、やっぱり分かるのね」

志保「まぁ、一応、料理はする方なので」

紬「実家で一通り教わりましたので」


27 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:39:19.47 :Rusi/ZeT0

静香「わ、私もっ! 生地からうどんを作ることができます!」

千早「……へ、へぇ。流石は静香ね」

桃子「も、桃子も、多分やればできるよ……多分」

千早「ふふ。じゃあ、今度一緒に何か作ってみましょうか?」

桃子「え!? ま、まぁ桃子にかかれば? 楽勝だし?」

紬「そ、その時は是非私もご相伴にあずかりたく!」

桃子「ふぇ? い、いや、で、でも……」

紬「僭越ながら、私が桃子さんをサポートさせて頂きます!」

桃子「あ、そっち……ま、まぁ桃子、別にサポートとかいらないけど。紬さんが、どうしても桃子の手伝いをしたいっていうなら……特別に一緒にやってあげてもいいかな?」

紬「はい! 是非とも!」


28 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:40:33.15 :Rusi/ZeT0

静香「……紬さん、嬉しそうね」ヒソ

志保「……桃子の役に立てるのが嬉しいんでしょうね」ヒソ

千早「……ね、ねぇ、これ、私忘れられてない? 大丈夫?」ヒソ

静香志保「……」

千早「……なんとか言って欲しかった……」ヒソ


29 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:41:52.04 :Rusi/ZeT0

紬「はっ、そういえば、千早さん」

千早「は、はい! なになに、なにかしら?」

静香(ち、千早さん……!)

紬「? ええと、その、話の途中だったのですが……ミートソースの件で」

千早「うんうん!」

志保(千早さんがちょっと面白いわね)

紬「? 千早さん、どうかなさいましたか?」

千早「いえ、全然普段通りよ?」

桃子(そうは見えない……)


30 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:42:52.08 :Rusi/ZeT0

紬「で、でしたら良いのですが……その、今後の参考に、この深い味わいの秘訣をお聞きかせ頂ければ、と……」

千早「……特別なことは何もしていないけれど……レシピを確認しながら昨日普通に作って、冷蔵庫に入れておいて、今日また火を入れて……」


静香志保桃子紬「「「「それです(だよ)!!」」」」


千早「へ?」

静香「千早さん、昨日の内から準備してたんですか!?」

千早「え、ええ」

志保「一晩寝かせて落ち着いたからこの味なんですね」

千早「そ、そうなのかしら……?」

桃子「そうなのかしらって、そのために昨日作ったんじゃないの?」

千早「それは……ええと……」

紬「?」


31 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:43:52.35 :Rusi/ZeT0

千早「……は、春香がね……ええと、ミートソースも一晩寝かせた方が美味しくなるから、って。だから、どういう風に変わるのかまでは、その……」


静香志保桃子紬「「「「あー」」」」


千早「……その『あー』は何なのかしら……」

静香「千早さん、春香さんのこと大好きですもんね」

千早「だっ!? ……いや、まぁ、その、否定は、しないけれど……」

志保「千早さんなら、普通は寝かせる理由まで聞きそうな気がしますけど、まぁ、春香さんだったら……」

千早「……だったら?」

桃子「『春香の言うことだから』って、無条件に信用しちゃいそうだよね」

紬(今の桃子さんの物真似かわいいです)

千早「う……で、でも、それを言うならみんなにだって――」


32 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:45:15.28 :Rusi/ZeT0

・その頃の保護者プリンセス


春香「千早ちゃん、ミートソース上手くできたかなぁ……きっと大丈夫だよね……うぅ、でもちょっとだけ心配……」

未来「静香ちゃんは……そうだ。千早さんのおうちだっけ? いいなぁ、楽しんでるかなぁ……」

可奈「志保ちゃん~、今日は一日ちょっとにこにこ~♪ 今頃、どんな顔してるんだろうなぁ……」

育「桃子ちゃん、お泊り今日だったよね……大丈夫かなぁ……千早さんたちに迷惑かけてたりしないよね……」

エミリー「紬さん、本日は千早さんたちとお泊り会でしたね。仲間と共に深める友情……これこそが大和撫子……」


春香「千早ちゃん」
未来「静香ちゃん」
可奈「志保ちゃん」
育「桃子ちゃん」
エミリー「紬さん」

「「「「「……どうしてるんだろうなぁ……」」」」」


33 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:46:25.04 :Rusi/ZeT0

・メンドクサイフェアリーと千早の――


静香「私たち、大分仲良くなったわよね」

志保「そうかしら? 別に静香と仲良しになったつもりは無いけれど」

静香「(いらっ)……そうじゃなくて! ユニットの話よ! ユニットの!」

志保「……まぁ、不仲ではないと思うわ」

静香「お仕事もそれなりに順調。プライベートでも、焼き肉に行って、カラオケにも行って。ちょっと前にはお泊り会もしたわよね」

志保「ええ」

静香「年末年始のお仕事も一段落ついて。そして二月には何があると思う?」

志保「……バレンタイン?」

静香「くす。志保の口からそんな単語が出るなんてね」

志保「(いらっ)……じゃあ他に何があるのよ」

静香「それはもちろん、千早さんの誕生日! 二月二十五日。千早さんの誕生日!」

志保「……はぁ。分かった分かった。つまり――」


志保「千早さんの誕生日を祝いたい?」静香「ええ」
(過去作となります)

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1519485680/


34 :◆0NR3cF8wDM :2019/02/25(月) 00:47:11.09 :Rusi/ZeT0

以上です。
お付き合いいただきありがとうございました。
楽しんで頂けたのなら幸いです。

誕生日おめでとう、千早。
この先も、ずっと。


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【SS速報VIP】【ミリマス】千早「メンドクサイフェアリーと過ごす日々」
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