●タイという国。

壊れる その1

Chair


(2005年6月のお話です)

 がたんといすが壊れた。
 普段使っているいす。
 パイプに布をつけただけの簡単なものなのだが。
 リラックスして座るには、とてもよくて気に入っていたのに。
 まだ一年くらいしか使っていないのに。
 
 タイに来て、感じたこと。
 物が壊れる。
 今住んでいる家、おそらく1/3の電球は切れたまま。
 最初はこまめに交換していたのだが、あまりに切れるのでそのままにして
 いる。
 交換しようと、電球に手をかけると、点いたりして。
 接触が悪いものもあるんだよね。
 差込口の方はぐらぐらしているし。
 
 エアコン。
 冷えない。
 設定温度を20℃位にしているのに、全然涼しくならない。
 販売店の人を呼んで、修理しても、すぐだめになる。
 あるときなんて、
 「部屋が広いからこんなものです。」
 なんて言われる。
 そんなに私の家は広くない。
 
 リモコンもダメ。
 寝室で使っているエアコン、リモコンを本体のかなり近くまで持っていか
 ないと、作動しない。
 リビングのエアコンは、ONにすると、ブレーカーが落ちる。
 漏電でもしているのだろうか。
 
 とにかく電気製品は弱い。
 CDラジカセ。バッタもんではなく、天下のSONY製。
 CDのオートチェンジゃーが壊れたので、SONYのサービスセンターに持って
 行き、修理をする。
 修理にも保障がついているのだが、その保障期間中にまた壊れる。
 また修理に持っていく。
 今度は保障期間が過ぎてから壊れた。
 もう、そのままにしている。
 
 電気製品だけの問題ではなく、電圧の変化、その他の影響もあるのかもし
 れないが。
 
 読者の方が、もしタイにおられるのならば、電気製品を売っている店で、
 延長コードを見てみて欲しい。
 延長コードの先に、いくつかの差込コンセントがついている物。
 プラグの入る溝を覗き込むと、その中にある端子、金属製の端子が、いろ
 いろな方向を向いている。
 本来は、端子というのはスプリング効果があって、きちんと接触するもの
 であるが、タイで売っているもの、スプリング効果がないものがある。
 タダの金属。
 プラグを差し込んでも、ぐらぐらしている。
 
 タイで初めて、アイロンを買ったときのこと。
 「どれがいいですか。」
 どれがいいですかって言われても、同じアイロンが並んでいるだけ。
 まあ、どれでもいいので、適当に、
 「これ。」
 と指差せば、店員が、そのアイロンを持って、コンセントの近くに行く。
 そして、私を手招きするので、行ってみると、アイロンを触れという。
 触ってみる。
 熱くなっている。
 「熱くなっているでしょう。」
 確認をしていたのか。
 それだけ、初期不良が多いということなのか。
 
 パソコン用のプリンターを買ったときも。
 倉庫からプリンターを出してきて、箱を開けて、インクを入れて、テスト
 プリントを必ずする。
 
 電気製品以外でも。
 窓がきちんと閉まらない。
 窓を閉めたら、上下にロックが掛かるようになっているのだが、位置があ
 っていないので片側しかロックできない。
 
 もう、慣れたけどね。
 
 壊れたいす、気に入っていたので同じものを買ってきた。
 580バーツ。
 1500円
 この値段なら、一年持てばいいか。




2016年6月に思う。

物がすぐに壊れるというのは、全然改善されていませんねぇ。

日本で家庭用のエアコンが冷えなくなったとか、水が漏れたとか、聞いたことないですよね。

タイでは普通です。

タイの人たちは、物というものは壊れるものだと達観しているのかもしれません。

だから、改善されないのかも。


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このブログエントリーは、その昔「タイという国」というメールマガジンとして発行していた内容を再掲したものです。