2006/04

2006/04/28

立喰師列伝3

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ジャパニメーション界の巨匠・押井守監督が放つ、新たな表現手法による最新作。
(写真とアニメを組み合わせたような”スーパーライヴメーション”というらしい)

戦後の混乱期からバブル初期、激動の時代に暗躍した立喰師たちの列伝。

立喰師とは、無銭飲食という極めて矮小にして卑劣な行為を、その独自性によって芸術にまで昇華させたツワモノたちの呼称である。

まことしやかに滂沱として垂れ流されるナレーションは、すべてフィクションである。
難解な語彙と難解な理論を織り交ぜた薀蓄は、実は何の価値も無い言葉の羅列である。
ただし、あくまで語られる日本語の音感は美しい・・・

矢継早やにたれ流され続ける文語調の言葉の奔流に、まどろみを抑えることはもはや不可能。
そこで俺は気がついた。
そうか、こいつは日本語の音を楽しむ作品なんだな。
そう気づかされた直後に、作中の”音”と”映像”のコラボレーションが面白くなってきた。

かつて作家ジョン・アーヴィングは、”書くという行為はすべて自己耽溺に他ならない”という名言を、自身の著書の中で登場人物に語らせた。
本作の脚本も担当した押井守は、さぞや心地よい自己耽溺に浸れただろう。

無意味に語られるウソ戦後史も面白かったし、日本語の音も堪能できたけど、コイツァ商売にはならねぇな。


オススメ度


主観評価
★★★☆



thanks_dude at 22:38|Permalink 映画 | その他

2006/04/27

dorlis「太陽スキャット」5

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4月19日にdorlisの3rdマキシシングル「太陽のスキャット」が発売された。

1.太陽のスキャット
2.幸せのおすそわけ〜信じることは素敵なことよ〜
3.ほどけた魔力

M1とM3は、dorlisらしいスウィンギンポップ。
ホーンとストリングスがdorlisの歌声やアコギと溶け合って、最高の音を演出している。

M2は、アルトリコーダーの音色が印象的なミドルチューン。
”本人いわく『アメリカンドラマの勘違い女の子』いわゆる「ダメ男好き」で、毎回「今回は今までとは違うの!」と友達に目を輝かせて語る女の子がモチーフ。”(プロデューサーノートより)
お洒落なメロディと、ちょっとおバカな歌詞が素敵なナンバー。
午後の紅茶の時間にでも聴くと、ボッサ感が心地よさそうだ。


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今週の「weeklyぴあ」のぴあ満足度ランキングでは、4/13〜4/19発売のシングルCD全33タイトル中、堂々の第1位だった。
AIや柴田淳やバブル青田なんかを押さえての1位!!

なんかすごい嬉しい。
我が事のように嬉しい。
やっぱりdorlisのサウンドは素晴らしいんだよな。
なんだか幸せな気分になれた。
dorlis cafe プレミアムライブのチケットは、うっかりミスで取りそこなったけど、俺は幸せだよ。



thanks_dude at 22:34|Permalink 音楽 | dorlis

2006/04/23

dorlisライブ_川崎ラチッタデッラ@PIAZZA5

9c2c7960.JPG今日は、dorlisの川崎ラチッタでのライブである。
野外ステージのため雨天中止である。

昨日の天気予報は、悲観的な観測だった。
俺は、雨に祟られてライブが中止になる事も覚悟した。

朝、目覚めて見上げた空は、曇り空。
雨はまだ降りそうにない。

洗濯を済ませて、いざ川崎へ。
川崎までの電車の中で劇団ひとりの処女小説「陰日向に咲く」を読む。

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そして、降り立った川崎の空は暗い。
天候は余談を許さない。
微かに雨粒が頬を濡らす。
だが、まだ大丈夫。
まだ小雨だ。


12:40ラチッタに到着。
dorlisと同じ事務所のJOE+9がリハをしている。
程なくしてdorlisもリハを開始。
dorlisはリハの合間に咳をしている。心なしか鼻声だ。
どうやらお風邪を召されているらしい。
少し心配だが、ステージに影響は無さそうだ。

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13:35 1stステージ開始。
いつもの「ボンジョ〜〜ルノ!dorlisで〜す!!」という挨拶からステージは、幕を開けた。
編成は、dorlis+ギター+ドラム+ウッドベース+バイオリン+サックス+トランペット+トロンボーン。

01.太陽のスキャット
02.肌のすきま
03.ハンドルでキスした日
04.マリポーサ
05.磁石の肌
06.24時間世界一周

やはり、dorlisのライブは素晴らしい。
dorlisだけじゃなく、サポートメンバーが一体となって野外円形ステージであるラチッタデッラに、dorlisワールドを展開している。
聴衆は、彼女の作り出した世界にのみ込まれ、スウィングは加速していく。

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JOE+9のライブを挟んで、2ndステージへ。

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15:39 2ndステージを前に雨足は俄かに強くなる。
自称”晴れ女”のdorlisの神通力もここまでか・・・
しかし、雨に濡れようとも、雷に打たれようとも(雷は鳴ってません)、dorlisの音を聴く事が出来れば本望だ。(途中で傘をさしましたが・・・)
2ndステージは何故かサポメンのGtの後藤さんが登場しなかった。何があったんだろう?

01.太陽のスキャット
02.肌のすきま
03.靴擦れ
04.マリポーサ
05.磁石の肌
06.24時間世界一周

2ndステージは、dorlis自身2年ぶりにライブで演奏するという「靴擦れ」をやってくれた。
このナンバーは、飲み会の帰りに聴くと、とっても素敵なまったり感が味わえる珠玉の名曲だ。
この曲を生で聴けるのは、これ以上無いくらいの喜びだ。
嬉しくて少しだけ泣きそうになった。

たまにインディーズ時代の曲を演奏してくれるのは、嬉しい演出だね。

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雨には降られたけど、最後までライブが決行されたことに感謝したい。
dorlisは、「ずっと晴れ女って公言してたけど、今日は雨が降ってしまってゴメンね」とか「みんな風邪ひかないでね」とか気遣いの言葉をくれたけど、風邪気味なのに薄手のステージ衣装でライブを敢行したdorlis自身の方が、ちょっとだけ心配だ。

俺は、今日も素晴らしいステージパフォーマンスを魅せてくれたdorlisとサポメンに感謝して、川崎ラチッタを後にした。

※会場で購入したニューシングル「太陽のスキャット」には、まえだゆかさんのイラストが入った紙袋を特典としてもらいました・・・
でも、微妙・・・
俺的にはいつものように、サイン入りポスターをもらえると思っていたのだが・・・
これなら発売日に購入しておけばよかったかも。

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ライブ終了後はチネチッタで「立喰師列伝」を観ようかと思ったが、上映は3時間後。
仕方ないので渋谷で鑑賞した。

帰りの電車で「陰日向に咲く」を読了した。

そんな素敵な一日でした。

thanks_dude at 23:17|Permalink 音楽 | dorlis

2006/04/22

ラストデイズ3

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映画「ラストデイズ」を鑑賞。
「グッド・ウィル・ハンティング」や「エレファント」のガス・ヴァン・サントが、伝説のロックバンド”ニルヴァーナ”のボーカル、カート・コバーンの最後の2日間に着想を得て、映像化した作品。

終始淡々とした演出でメリもハリもなく、眠たくなった。
一応アルバム「NEVERMIND」だけは持っているが、ニルヴァーナにそれほど思い入れもない俺にとっては退屈だった。

「立喰師列伝」を観に行った方がよかったかな・・・

オススメ度
★★

主観
★★☆



thanks_dude at 23:45|Permalink 映画 | ドラマ

mihimaruGTフリーライブ@渋谷109前特設ステージ5

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ダリヤコーポレーションのヘヤカラーPaltiのCMが現在オンエア中のmihimaruGTが渋谷109前の特設ステージでフリーライブを行った。

小田急線沿線の郊外に住む俺は、汚れた街、渋谷を目指して旅立った。

「ぶらり途中下車の旅」よろしく、町田と下北沢を徘徊。
あらあら、○○さん、そんなところで寄り道ですかぁ〜、てなもんだ。

そして、俺は渋谷に降り立った。
いつものようにこの街は人で溢れかえっている。
街角では国籍不明の怪しげな男が、年若い女に謎の小袋を手渡している。
あの小袋は一体・・・

また別の場所では、派手な格好をした明らかにティーンの小娘を、アングロサクソン系の外国人がナンパしている。

この街は、煌(きら)びやかさと引き換えに、危険も渦巻いている。
そして、この喧騒は絶えることがないという・・・

俺は、109前を素通りして、映画「ラストデイズ」のチケット押さえるためにシネマライズへ直行した。
素通りした時の感じでは、それほどオーディエンスの数は集まっていないようだ。
チケットを押さえて109前に到着。
さっきよりちょっとだけ人が増えている。

15:00、ライブ開始。

01.帰ろう歌
02.ユルメのレイデ
03.気分上々↑↑

20分強の短いライブだったけど、MCのボケとツッコミ、アゲアゲなサウンドに満足した。

明日も15:00からライブを行うという。
俺は川崎にてdorlisライブのため行けそうもないが、明日も楽しそうだね。



thanks_dude at 23:09|Permalink 音楽 | mihimaruGT

2006/04/21

TOKYO FM LIVE DEPOT公開生放送 ゲストmihimaruGT5

TOKYO FMの「LIVE DEPOT」という公開生放送の観覧をしてきた。

ゲストはmihimarGT。
HIP POPに揺れたメロディと、ボーカルhirokoの唄声が心地よいユニットだ。

ココで(→http://www.iiv.ne.jp/tfm/senri/)番組の模様がオンデマンド配信されています。(無料で見れます)


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セットリスト&レポ

掴みのトークでmihimaruGTの名前の由来を説明していた。
mihimaru歴半年くらいの俺にとって初耳だった。

M 1: ユルメのレイデ
ノリのよい楽曲で会場はオールスタンディング&ノリノリ状態、沸かすぜ場内、ファンキー、グルービー絶え間ないってなもんだ。

M 2: さよならのうた
しっとりめの2/15にリリースされたばかりの新曲。

M 3: 部屋とYシャツと私
(セッション:hiroko&大江千里)
平松愛理の名曲をhirokoが歌い上げる。
やっぱ、うめぇ・・・
平松よりうめぇ・・・
ちゃんとボイトレしてる人は声量や発声からして違うな・・・

M 4: 気分上々↑↑
5/3にリリースされる新曲。
コレ用の振り付けがあるのだが、生放送ゆえにみんなに説明してる時間なし。演奏前、振りを説明するとかしないとかで、グダグダ感全開だったのが、ユルメで素敵。
これでかなり時間押したね(笑)

会場ですでに振り付けを知ってる人以外は適当にノリで合わせてたっぽい。

M 5: 恋する気持ち
ドラマ「恋の時間」タイアップ曲。メロウで美しいメロディラインが出色の名曲。

M 6: The 7 Wonders
インディーズ時代から歌っているナンバーらしいが、初めて聴いた。ちょっと徳した気分だ。

M 7: 帰ろう歌
超有名なラヴェルの「ボレロ」をサンプリングした名曲。
「学校へ行こう」というTV番組でよく流れてたらしいが、俺はこのTV番組を見たことがない・・・

M 8: みひ丸東の海へ(Piano By Senri Oe)
大江千里のピアノ独奏。

アンコール

M 9: Love is...
結構行進曲をサンプリングしたナンバー。
これもメロウで美しい名曲。

今日も俺のハートをワシ掴みにしてくれたmihimaruGTに感謝!

帰りに地元の居酒屋で一杯ひっかけて帰った。
やっぱりライブ後の一杯は最高!!

※HEY!HEY!HEY!の出演も決まったらしい。
現時点において、イマイチ知名度は高くないが、今年はブレイクするか?

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おまけ
LIVE DEPOTのオンデマンド配信で先週のゲスト植村花菜のライブの模様を見てみた。
植村花菜は、名前はよく耳にしていたのだが、音を聴くのはじめてだ。
つうか、植村花菜いいわ。
「キセキ」って曲が俺の魂に語りかけてきたね。
今度生で聴いてみたいね。

thanks_dude at 01:59|Permalink 音楽 | mihimaruGT
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