2006年01月06日
「生きる」
みなさん、こんにちは。
日本全国、寒いのですかね。
確かに今年はすごく寒いです。
でも、みなさんのブログを拝見していると
すこしづつあったまってきます。
ありがとうございます。
今日の寒さで思い出したので、今日は
黒澤監督の映画、「生きる」についてお話します。
この、「生きる」という映画は、黒澤映画ではおなじみの
「志村喬」さん主演の映画です。黒澤監督の白黒作品
では珍しく、三船敏郎先生主演ではありません。
末期ガンと診断された役所勤めの平凡な男が、
「息子に、自分がガンだ」」知らせようとするが、
「行き違い」で知らせることができず」
「死ぬまでになにをすれば良いか」を悩み、
「すごく前向きな女の子」に付きまといながら、
「公園造り」に全力を傾けることを決意し、
「死んでいく」
という話です。
なぜ、この寒さでこの映画を思い出したかといいますと、
この主人公は、雪の降る日の完成した公園でひとりブランコを
こぎながら死んでいくのです。
このシーンを思い出したのです。
ごらんになったことのない方は、寂しくて、寒そうなシーン
だとお思いですか?
いいえ、
私は、とても明るく、あったかいシーンだと思いました。
主人公の満足そうな顔、
はじめて、何かに本気になって、やり遂げた顔、
雪の降る夜の寒い公園に一人ブランコで、
「いーのちぃ みじぃかし、こいせよぉおーとめ」
と低い声でつぶやくように歌っているのに
なんか、
「うらやましい」
とまで思いました。
「死ぬ気になれば何でもできる」なんてよく言いますが、
もうすぐ死ぬとわかったとき、自分は
「死ぬ気になって本当にできるのかな?」
と思ってしまいました。
だから、死ぬ気になってやり遂げた主人公が
うらやましかったのです。
映画は所詮、現実ではありません
「うまくいきすぎだ」「実際にはありえない」「楽しんで終わり」
でも、まずは楽しめればいいです。
でも、「こいつ、いいこと言うな。まねしてみるかな。」
「いい話だな。すこしでもこんなふうにできないかな。」
なんて考えて、映画をちょっとでも現実にできたら単なる
映画じゃなくなりますよね。
現実の人を見習うのと同じことが映画でもできるのかな
と思いました。
この映画については、明日もお話します。
もっとお話したいことがあります。
ではまた。
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この記事へのコメント
自分のものにしてしまえば、
自分のものですね^^
サプライズ力の赤城です。
おかげ様で、「結婚生活カテゴリー」で、
1位を獲得することが出来ました。
コメントして頂き、ありがとうございます。
つよしさんもブログで紹介させてもらいました。
これからも幸せであふれた内容にしていきたいと思います。
ありがとう。
心から感謝を込めて♪
ひとつひとつ、いろいろなことから学んで、自分のものにしていくのがいいのですね。
そして、おめでとうございます。
今からそちらへおめでとうを言いに行きますよ。
私のページに、ご訪問&コメントしていただいて
ありがとうございます♪
死と向き合うって、難しい事ですよね^^
でも、そこには、学ぶ事も多く有りますから、
正対してみる時間も必要なのかもしれませんね♪
これからも、どうぞ、よろしくお願いします☆
優しく生きている人
可憐に生きている人
周りを見渡せばたくさんの素敵な人がいて、
作られた映画の中であっても
素敵な生き方の人に触れるのって
感銘しますよね。
ご訪問ありがとうございました。
幸せですか。何となく自分には縁の無い言葉です。
いや、求めてる幸せが違うだけで、きっと日常には幸せはあると思うんですが…
今年は幸せになりたいです。
死に向き合うことは、普段自分が死ぬことなんであまり意識しないので
難しいです。私の場合、まわりの人が立て続けに死んでいったので、その時期は
死と向き合えていたような気がします。
そうですね。現実も本も映画も関係なく
感銘して、自分のものにできれば、1日中ちょっとづつ良くなる環境に自分がいることになりますね。
「今年は幸せになりたいです。」
いい言葉です。今年1年、忘れないで下さい。
きっと、ウルフさんなりの幸せを感じられるようになりますよ。
訪問の足跡を残すため、失礼かと思いましたがこちらにて失礼します。
「生きる」は邦画の中でも生涯ベスト10に入るほど、そして黒澤映画の中でも「天国と地獄」に次いで好きな作品です。
かつて「伝説の教師」というドラマで、生徒役だった黒澤明の孫である黒澤優がブランコで同場面を再現していたのを見て涙した覚えがあります。
また明日の記事も楽しみにしております!
天国と地獄もすばらしいですね。
三船も男らしいし。
まつさん様に楽しみにされて、とてもうれしいですが、未熟なもので、恥ずかしいです。でも、自分なりに書いていきます。
見ました。
偶然ですね。
予想以上に面白かったです。
生きるということは
何かを作ること。
というところが
とても私の心に響きました。
私の場合は文章を書くことですが
これも作ることの一つかなと
思いました。
久々に心に残るいい映画でした。
>私は、とても明るく、あったかいシーンだと思いました。
安堵と達成感。
その裏面にある、もの静かな寂しさ。
それが自然に、そして優しく混在していて、
何とも雄弁なシーンでしたね。
私のレビュー、TBエコーさせてくらさい。