oct_23_06_Nepal_Sambat_11272_mdscn1290黒い帽子(バドガウンレトピ)          ダカ帽子(ダカトピ)


無題
ネパールの模様がある帽子はダカトピといいます。ダカは織物の名前です。バングラデシュの首都とは違います。
着物の帯の織り方のルーツはダカ織りにあるという論文もあるそうです。南西ネパールのパルパという地方ではダカ織りが有名です。そのため帽子のことをダカトピといいます。(帽子はネパール語でトピと言います)
かぶるときは真ん中を少しおってかぶります。ヒマラヤのようなイメージがある帽子ですが、真ん中を低くして、謙遜の意味を表しています。

ダカトピはチェットリやブラマン族の中ではだいだい家族がかぶるスタイル、色などがあります。それは布を買って寸法を測って仕立て屋さんに頼んでいたからですが、最近では町で買うので

さて、ここ数回かぶっている帽子はそれぞれ特徴があります。基本的には黒と赤どちらも正装になります。91年の民主化以降は黒を国会で統一して代議士は黒と決まった時期もあったが、2006年の王政廃止以来帽子は王室の色が濃いので、かぶらないという人もいるそうです。

さて、ここ最近の4回の帽子についてご紹介します。実はいずれも番組にかぶってテレビ出演頑張ってほしいということでいただいたプレゼントです。

7月12日 あずき色帽子    兄貴
7月22日 赤だいだい帽子   ネパール大使
7月26日 漆黒色帽子     ネパールの後輩
 8月2日 真紅帽子       都内に住むネパールのビジネスマン

ここ4回の帽子はそれぞれ特徴があります。兄にもらったあずき色はチェトリ族の若者が比較的多くしようするとされています。年齢が高いとピンクに近い色の帽子に変化していきます。日本ではピンクは落ち着く色とはいえないが、ところ変われば品変わるというように、ネパールの正装の帽子はピンク色だったりします。

要人来日時にも帽子かぶったまま会議をやるので、日本のカウンターパートには事前に文化の説明をすることもあります。

22日にかぶった大使閣下にいただいた帽子は日常というよりもパーティーなど明るい場面で使用することが多いものです。職業柄ネパールからたくさん取り寄せられているそうで、番組出演にかぶりなさいといただいた貴重な帽子です。

26日にはネパールフェスティバルの告知もあって、ネパールの公務員の征服にもなったカロトピ(バクタプール郡の旧名バドガウンなので、ここに由来するこの帽子のことをバドガウンレトピー)ともいわれています。

8月2日の帽子は真紅色です。これもダカトピの一種です。伝統的な帽子というより、今風にアレンジされた色合いと言えますが、そのことで伝統文化を次世代に残せるのであれば、それは良い取り組みかもしれない。

以上帽子の話でした。
向こう10回はそれぞれまた異なる帽子をかぶって出演する予定です。お楽しみに・・・・。