コンテナを積載したトレーラーは、みなさんもご存じのことでしょう。そのコンテナに関する四方山話です。
コンテナは国際標準化機構(International Standardization Organization)-I.S.O.により寸法、強度、外形などが規格化されており、地球上どこの国に行っても日本国内で見かけるコンテナと同じサイズ、同じ構造をもったコンテナが活躍しています。
現在は、積荷の性質や大きさに応じて数種類のコンテナが製造されていますが、最も普及しているのは、一般貨物輸送に使用される箱型のドライ・コンテナ(スティール製)と呼ばれているものです。このコンテナは、長さ20フィート、40フィート、背高40フィートの3種類のサイズがあります(海外では45フィート・コンテナも普通にあるようです)。ただし、背高コンテナについては、日本国内では走行できるルートが制限されており、数はそれほど多くありません。また、日本では、JRコンテナのように独自の規格のコンテナもあり、それらと区別するため国際基準に基づいたコンテナを「海上コンテナ」と呼んでいます。そして、コンテナは、TEU(英語: Twenty-foot Equivalent Unit、20フィートコンテナ換算)という単位で数量を表示します。
現在、コンテナは90%以上が中国で製造されています。世界最大のコンテナ・メーカーは、深圳市に本社がある中國國際海運集裝箱股份有限公司(China International Marine Containers)、略して中集集団(CIMC)という会社。
http://www.cimc.com/en/
第2位は、勝獅貨櫃有限公司(Singamas Container Holdings
Limited)。こちらは香港に本社があります。
やはり、中国パワーはすごいですね!
さて、中国では日々コンテナが製造されているわけですが、昨年の4月に環境への影響に配慮して、使用する塗料を油性から水性に変更することが義務付けられ、2017年4~6月の3ヶ月間、両社は製造ラインを更新するため生産停止したようです。それでも業績は絶好調。やはり、地球規模で物流が拡大しているのですね。
世の中には、そういった調査をしている会社があるから驚きです。ロンドンに本社を構え、ワールドワイドで海事調査やコンサルティング・サービスを提供しているDrewryという会社。そして、そこのデータを読み込んでブログに投稿する日本人もいらっしゃいます。
ブログのタイトルは「元航海士が語る港湾物流の話」※おもしろいですよ!
でぇ、そのブログによりますと地球上のコンテナは、2016年末の段階で36,453千TEUあるそうです。TEUという単位については先にご説明した通り、長さは約6m。そのすべてのコンテナをタテ1列に並べると全長約21.9万km。ちなみに地球の直径は、赤道で約4万kmですから、約5周半することになります。
いやはや!
20世紀最大の発明、コンテナ恐るべし!
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