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業界紙Cargoで、「混雑解消へ荷主に搬出促進を要請」という記事を読みました。これは、年末年始の長期休暇や東京五輪・パラリンピックに向けての東京港コンテナターミナルの混雑解対策でありまして、様々なテストが行われているという内容でした。そして、諸悪の根源はどうやら長期蔵置貨物らしいのです。コンテナターミナルを倉庫代わりに使っているのでしょう。これは、コンテナの功罪の「罪」のほうですね。

ちなみに、ベトナム戦争のときに大きく発達したコンテナ輸送ですが、戦地に到着したコンテナから荷物を取り出した後の空コンテナは、本来は戻さなければならないのですが、そこは何もないベトナムの戦地。倉庫として抜群の使い勝手だったのでしょうね。結局、コンテナを送り返さず、そのまま倉庫として使っている部隊がずいぶんあったようです。

そこで登場するのが、コンテナの父と呼ばれた男、マルコム・マクリーンです。彼はなんでもお金に置き換えるのが得意で、「倉庫代わりに使われている空のコンテナは我が社の所有物。どんどんお使いください。その代わりレンタル料金は頂戴いたします」とまあ、そんなことを米国政府に掛け合い、見事に新たなレンタル契約を締結。マルコムはすかさず現地に飛んで、倉庫として使用されているコンテナの数を勘定し、米軍に請求書に突きつけました。さあ、びっくりしたのは兵站司令部の将校。いくら軍隊とはいえ決められた予算があり、想定外の出費に青ざめたそうです。そしてマルコムは、熱帯雨林の気候で、もはや使い物にならなくなったコンテナから毎月一定額のレンタル料が振り込まれる仕組みまで作り上げてしまいました。

品川、青海、大井、3ヶ所のコンテナ埠頭は、東京港埠頭株式会社が管理・運営しており、この会社の筆頭株主は東京都。オリンピック・パラリンピックを誘致したのも東京都。

世紀のスポーツイベントを成功させ、港湾物流にマヒが生じさせない対策を講じ、首都圏の渋滞を少しでも緩和しなければならない東京都の重圧は想像を絶するものでしょう。それぞれをご担当されている皆さん、意地を張っている場合ではありません。是非、地方港湾と地方物流会社の底力を信じて、ご活用ください。DSC_0059

東京都に、マルコムのような職員がいないことを祈っております。いた方がいいのかな?