「せりがやパークサイドハウス」のプロデューサー 岡本美都夫(C and STYLE)が
設計を担当した大川三枝子(オオカワ建築設計室)さんに
設計に込めた思いや住宅に対するこだわりなどについてお話をうかがいました。
大川さんのお話を、3回に分けてご紹介して行きます。


岡本: 大川さんが手掛けられてきた設計の内、住宅の割合はどのくらいですか?


大川: 8割くらいが住宅です。でも、今までは注文住宅のお仕事ばかりだったので、実は建売りの設計
    は今回が初めてなんです。


岡本: 初めての建売りの設計は、注文住宅と比べていかがですか?


大川: 建売りの設計もいつかやってみたいな…と思っていました。ただし一般的な建売りの枠にはまら
    ない住宅をつくらなければ私の設計する意味が無いとも思っていましたので、基本的にいつもと
    変わらないスタンスで設計しました。


岡本: 数多くの注文住宅の設計を手掛けられて、色々な要望、感性、価値観に触れながらそれらを形に
    して来たと思いますが、そういった経験を住む人が決まっていない建売り住宅の設計でどのよう
    に生かせるでしょうか?


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大川: 建築家に住まいの設計を頼む人って変わっている人が多いと思われがちかもしれませんが、そん
    なことはなくて、私が設計をさせていただいた皆さんも「普通に心地よく暮らしたい」という方
    ばかりでした。
    ただ個々の暮らし方は、皆さんが思っている以上に違いますし、子育ての仕方も休日の過ごし方
    も料理のつくり方も違うので、それらを具現化して来たのですが、今まで私がお客様にお勧めし
    て多くの方に受け入れられたポイントを、今回の設計には集約できたと思います。


岡本: なるほど。ところで「町田」という街はご存知でしたか?


大川: 実は偶然なんですが、私は小学校時代から町田に住んでいまして、今でも実家は町田にあります
    ので、町田はいわゆる“地元”なんです。


岡本: 大川さんから見て、町田はどんな街ですか?


大川: 駅前には百貨店や商業施設が沢山あって、車で少し移動すれば大型のスーパーもあって、新宿や
    横浜にも行きやすいですし、とても便利な街です。それと物価が安いという声もよく聞きます。
    小さなお子さんがいる若いご家族にとっても、私の両親のような年配の方にとっても住みやすい
    街ですね。


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岡本: 都心部からは離れていますが街の規模は大きいですし、何でも揃っている街という印象ですね。
    私も町田にお住まいの方達と何度かお話をさせていただいたことがあるのですが、皆さんご自身
    がお住まいの町田に対してとても自信を持たれていて、良い場所だ、住みやすい街だとおっしゃ
    られるんですね。
住んでいる人が認める街ということが、何よりも確かな評価だと思います。


大川: そうですね。 

岡本: 次は計画地に対する印象を聞かせて下さい。


大川: 私の実家もそうなんですが、町田は特に戸建の場合、駅からバスで何10分も走った場所に住んで
    いる人が多いのですが、計画地は駅からとても近いですし、その上芹ヶ谷公園の豊かな緑を望む
    ことができて、この立地は奇跡といってもいいんじゃないでしょうか。


岡本: 町田という街はとても個性的なんですが、計画地も例えば、駅に近い、線路に面している、公園
    に近くて豊かな緑が望める、奥まっていて隠れ家的など形容詞がたくさん付けられるんですね。
    そんな場所だから、プランを考えるときも発想を膨らませやすかったんじゃないですか?

大川: そうですね。

(続く)

第1回は、主に町田という街と計画地についてお話をうかがいました。
次回は「土間の家」「吹抜けの家」2棟のプランについてのお話です。