2006年02月20日

「堀江メール?」騒動について

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民主党よ、「刑事告発」こそ真相解明の道だ!

それをしなければ国民は信用しないぞ!

政治への不信感を募らすだけだ。

 昨日の報道番組や政治討論番組を見ていると、どの番組でも永田寿康(民主党)衆議院議員が国会で追及した「堀江メール?」の真偽についてやっていた。正直言って難問が内外ともに山積みの今日、このような政争に明け暮れている暇などないと思うのだが、そこはやはり我々一般人とは感覚がズレてしまっているようだ。

 そこで私も書きたいものは山ほどあるが脱線して、この「堀江メール?」についてというか、今回の「堀江メール」騒動について論じてみたい。今回の騒動で先ず真っ先に感じたのは、「何を言っても法律上は責任を追及されない」という議員先生の国会発言の特権である。

 私はこれまで単行本を7冊ほど発行したが、その内の3冊は内部告発書であった。また、政治経済誌に書いた企業暴露記事は数え切れないほど多い。いつも最大限、気を使うのが名誉毀損と営業妨害などの刑事告訴であり、民事上の損害賠償の告訴でもある。

 これまで名誉毀損事件では3回刑事告訴を受けたが、全て不起訴処分であった。名誉毀損で告訴した相手には誣告罪で反訴して争った。名誉毀損の場合は例え事実であっても、提起した事実が公益性がなければ敗訴となる。

 おかしな事だが政治家や芸能人の女性スキャンダルは書いても良いが、創価学会の名誉会長は私人とあって、例え事実であっても書けば名誉毀損となる。私のように経済・企業関連の「事件もの」を専門に追ってきたジャーナリストにとって、このことは避けて通ることの出来ない宿命でもある。

 さて、今回の永田議員の「堀江メール」についてだが、国会質問なら注目を浴びるが、これを一般の記者が記事にする場合は到底、怪文書とか怪文面としか紹介できない代物である。

 その理由を挙げるとすれば、余りにも塗りつぶした箇所が多過ぎるからだ。そこを塗りつぶさなければ資料提供者が分かってしまうとういのは一般的には通用しない(法律上の争いになった時)。

 先ず、書かれた文面の内容よりも、それがどれ程の信憑性があるのかが、この種の資料では最も大切なことであることは言うまでもない。最初から塗りつぶされていたというのは理由にはならないからだ。

 もし、これを元に雑誌に記事を書いて告訴されたら、先ず間違いなく敗訴することは言うまでもない。しかし、ここからが私の言いたいことだが、この質問自体を責めることは出来ない。

 永田議員は余りにも興奮して言葉を選び損なって質問しているが、「このようなものが出回っている」とだけ質問していれば、また展開は変わったはずだ。即ち「堀江メール」の真偽を問う方向にだけ行ってしまった。明らかな作戦ミスである。

 私は同じような疑惑追及の時は、キャンペーン方式を取った。第一弾、第二弾と攻めて行く手法である。相手を追い詰め、更なる内部告発提供者が出る事を待つものだ。

 全てが明らかでなくとも、少しづつ衝撃的記事で暴露的に問題を喚起することで得られる利益と、何もしないで傍観して失われてしまう不利益を考えた時、告発ジャーナリズムは前者を選択する。

 それは大マスコミの新聞記者には絶対出来ないことだが、フリーの記者には可能なのである。それは最終的に己が責任を取るという固い決意があるからだ。今回の問題をウヤムヤにだけはして欲しくない。

 検察庁がいち早く捜査状況を明かしたのは、この事件を経済事犯としてだけ立件しようとしているからだろう。もし、民主党が本気でこの政界ルートを暴きたいなら、国会の領域を出るべきである。

 自らが安全な場所を離れずに真相解明など出来るはずもないだろう。国政調査権などを持ち出すこと自体、私は幕引きを考えているとしか思えない。堂々と刑事事件として告発して、告訴されれば誣告罪で逆告訴して戦えば良いではないか。

 内部告発を取り扱う時の鉄則とは、仮に提供者の素性がバレても、協力してもらえるという確約である。告発者は正義感で立ち上がっており、その訴えに共に戦う姿勢を見せれば裏切られることはない。

 この問題がウヤムヤになれば、それは民主党にとっては致命傷になろう。しかし、これで政治休戦となって真相が闇の中で終れば、最大の被害者は知る権利があるのに、何も知らされずに終る国民の側であることをお忘れなきように。

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Posted by the_radical_right at 08:44│ mixiチェック 政局・動向 
この記事へのトラックバック
民主内にも「懐疑論」 振り込み指示メール  民主党が追及したライブドア側から武部勤自民党幹事長の二男への金銭振り込み疑惑で20日、ライブドア前社長の堀江貴文被告が出した??
過ちて改めない、これを過ちと言う【或る浪人の手記】at 2006年02月21日 04:25
この記事へのコメント
お邪魔します.
確かに”疑惑の流布”だけにしておくことが賢いやり方だったのかもしれませんね.どうせ,マスコミが後は勝手に広げてくれますから.
疑惑メールの検証ばかりの視点とは違った観点の論理に触れることが出来ました.
Posted by kousotsudr at 2006年02月20日 10:37
kousotsudrさんへ

やはり国会議員は経験不足というか、功を焦ったのでしょう。じっくり構えれば面白くなった筈です。「堀江メール」の真偽だけではいまいち迫力不足ですね。しかし、武部幹事長の次男とは何かあると私は思います。と言ってもただ長年の勘でそう思うだけですけど。

以前にも書きましたが、ある方から堀江社長を紹介しますといわれ、会う事になっていました。彼の選挙での天皇陛下や国家観が余りにも酷すぎて会うのを止めました。その時の方から連絡があって、紹介して会わなくて良かった。すみませんでしたと連絡がありました。別にその人の責任ではないが、恐縮している人間はたくさんいるのでしょうね。
Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年02月20日 11:19
気になる情報お伝えします。堀江容疑者は取調べで証拠のメールを見せられても、平然とした顔で「そんなもの偽造でしょう、誰にでも簡単に作れますよ。」と語っているそうな。それを聞いたライブの堀江信者がいくつもの偽造メールを作って、あちこちに配布したとか。もしかして、・・・・・・・
Posted by 情報省 at 2006年02月20日 11:41
瀬戸さん、お弟子さんこんにちは。
堀江は30代前半にして巨万の富を築き、数々の言動から社会現象まで起こしたまさに時代の寵児。ですが今回の所謂ライブドアショックにより囹圄(れいご)に囚われの身。本人の口からは未だ具体的な供述はなされぬものの、捜査によって全容が明らかになるにつれ、ダーティな側面も暴かれつつあります。武部幹事長の子息に便宜供与を依頼したとて驚くには当たらぬこと。しかしながら、貴重な証拠を入手したにも拘わらず、永田議員が拙劣な追求をしたため、逆に民主党側が証拠の信憑性を問われ苦境に立たされております。瀬戸さんがおしゃるように、他に攻めようもあったのにと甚だ残念です。
この先の展開がどう推移するやは予想だに出来ませんが、仮令、政府要人や閣僚であろうと天網恢恢疎にして漏らさずの喩えどうり、司直の厳正なる処断を希望いたします。
Posted by 怒る小市民 at 2006年02月20日 16:45
今回のホリエモン送金指示メールは怪しい。メールを民主党の永田議員に提供した人物は一体誰なのか?その人物はこれだけの騒ぎになっている以上、正体を現して記者会見でもやる以外に、騒動は収まらないのではないのかな。生命の危険があると言っているそうだが、表に出てきた方が逆に危険でなくなる場合もあると思うぞ。これがガセネタなら、誰が何の目的で作った偽りのメールなのか?その辺りもしっかりと調査しなきゃ、民主党は消えてしまうぞ。
Posted by 風雲斎 at 2006年02月20日 20:31
この視点には感服させられました。
最後の一行はなかなかいえるものではないと思います。
Posted by 春秋子 at 2006年02月20日 22:53
情報省さんへ
もしかして・・・・がどうも当りのようですね。ガセネタ。

怒る市民さんへ
今回の追及はいかに民主党の若手が経験不足かを露呈してしまいました。確かに猛反省は必要ですが、政治責任を取って党首がやめる必要はないと思います。部下がやったことの責任はありますが、程度の問題と思います。前原党首がやめて、トンデモない人が出てこられても困りますから。(笑い

風雲斉さまへ
お久しぶりです。たまには投稿お願いします。寂しいですぞ。(笑い
>これがガセネタなら、誰が何の目的で作った偽りのメールなのか?その辺りもしっかりと調査しなきゃ、民主党は消えてしまうぞ。
これって、意外と大切でしょう。入手経緯は知らせるべきです。
Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年02月21日 11:19
春秋子 さんへ
>この視点には感服させられました。
最後の一行はなかなかいえるものではないと思います。

風雲斉さまの下の投稿なので、どちらを指すのかと思いましたが、本文に対してであれば礼をいいます。ありがとうございます。
あなたさまの書評はたまに読ませて頂いております。とても難しくさすが書評家だなと関心しています。
思想的には反対かも知れませんが、わが陣営では読書家としては鈴木邦夫さんが有名です。鈴木さんは私よりは先輩ですが、大好きな人です。私も最近は本を余り読まなくなりました。どうしても50歳を過ぎると目が悪くなって、昔からメガネはかけたことがなかったので、長くかけていることが辛くて大変です。また寄って下さい。
Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年02月21日 11:29
いつも小生ごときの駄文にご返事戴きありがとうございます。
>政府要人や閣僚であろうと 〜 司直の厳正なる処断を希望します。
という部分は民主党のことを指したのではなく、もしライブドアの事件に特定の政治家やその縁者が絡んでいようと、との意図で述べたものです。
少々言葉足らずで誤解を与えてしまったことを、お詫びいたします。
Posted by 怒る小市民 at 2006年02月21日 17:52