2006年03月21日

イラク戦争を支えるブロガーと米国の理念

d8536c83.jpg

イラク戦争3年目を迎えて

 昨日立てたスレッドの続きです。昨日多くの人が見てくれた割には、クリックしてくれた人は普段より少なかったようです。この米国のイラク戦争については、反論や異論があることは承知の上で書きました。

 確かにナショナリズムに直結するような話題よりは、この問題には日本人としては複雑な感情を抱く背景もあります。例えば、日本が米国を支持しイラクに自衛隊を派遣したのは積極的な対応ではなく、微妙な東アジア情勢を踏まえれば、仕方のない選択であったとの考えです。

 つまり、北朝鮮の核開発や膨張する共産中国に単独では対峙できない日本が、米国との同盟関係を重視する立場からは、米国を支持するしか選択の余地がなかったとの主張です。

 同じ同盟国の豪(オーストラリア)のこの問題に関する世論調査が新聞に出ていたので紹介しましょう。

シドニー・モーニング・ヘラルド紙(20日の世論調査)

即時撤退すべきだ(28%)

日本の自衛隊が撤退し警護の任務の必要がなくなるまで(37%)

どんなに時間がかかっても、イラクに平和と安定がくるまで(24%)

同盟国の米軍がとどまる限り残るべきである(8%)

 豪においては、米国・日本との戦略同盟が如何に大切に考えられているかが、この世論調査から判断できます。この点を日本も学ばなければいけないのではないか。

 日本は中東地域から90%以上の原油を輸入している。このように特定地域に高い依存度を持つ先進工業国家はない。中東に平和と安定が確立されなければ、どの国家よりも苦境に立たされるのは日本なのである。

 北朝鮮、イラン、イラクを「悪の枢軸」と呼ぶブッシュ共和党を支えているのは、米国の保守的な国民であり、その政策を積極的に支援してきたのは、保守系のブロガーと呼ばれる在野の人達である。

 最近の共和党の躍進を支えているのは、もう米国では認知されたブログで政治的発言を行うブロガー達である。米国のブロガーがブッシュ大統領のイラク政策を支援している事実を我々は軽視してはいけない。

 では米国の保守系ブロガーはどのように考えているのだろうか。それを検証してみよう。彼らは自らを西欧社会の最先端と考え、それを体現する自分達がまだ発展過程にあり、自分達の価値観から最も離れた存在として「悪の枢軸」を位置付けている。

 現在、共産中国に対しても、そのような考えが広がりつつある。容赦のない自由への束縛、彼らは自由の戦士としてそれが許せないのである。

 さて、イラク開戦のこの思想は、やがて北朝鮮や共産中国に向うと、我々は信じるが故に、我々はいくら不人気なことが分かっても、この問題を避けることは出来ない。

ブログ・ランキング 応援クリックお願いします!



Posted by the_radical_right at 09:47│ mixiチェック 日米関係 
この記事へのトラックバック
テクノバーンニュースを観ていたら、以下のようなニュースがあり...
塀の中のブロガー【もののふのこころ】at 2006年11月24日 17:56
この記事へのコメント
おはようございます。昨日のエントリーも拝見しておりましたが、二日にわたるとのことでありましたので、コメントは本日まで持ち越させていただきました。

正直申しますと、私はイラク戦争には反対でした。湾岸戦争の時とは違い、イラクに中東を掌握する陰謀があったかどうかはわかりませんが、まだなんらかの行動をおこすという危険までは感じられませんでした。むしろアメリカの攻撃によって中東の軍事バランスが崩れ、火薬庫と化してしまう危険性がありますし、そうなりました。
それに、「日本をモデルにする」という楽観的なプランにも疑問がありました。
日本では先帝陛下の存在こそがテロリストの巣窟化を阻止したのであります。イラクには絶対的な権威は存在しません。独裁国家では独裁者こそが権威であり権力なのですから。
(続きます)
Posted by オオガラス at 2006年03月21日 10:51
 私はイラク戦争自体が誤りだったと思います。ブッシュの言う「勝利」とは、何をもって「勝利」と言えるのか、共産主義者が発する「勝利」と似た、失望的に終わりのない誇大表現のように聞こえます。
 欧米の最大のおごりは、民主原理主義だということです。民主主義とは、西ヨーロッパが2世紀もの時間をかけて醸成した概念で、これを社会概念の異なるアラブ諸国やミャンマーに力で押し付けても、人々が理解できていないわけです。いや、理解できたとしても、彼らの伝統や宗教には附合しないのは明らかでした。私は、バージョンを認めない民主主義や、達成過程にそれそれの国の方法を考慮せず安易に革命に走る民主主義を「民主原理主義」と定義します。日本にも「民主」とか「人権」とかいう言葉に無条件に順応する思考停止人種(特にサヨク)はこれにあたります。
Posted by 未定 at 2006年03月21日 10:51
(続きです)
しかし、戦争反対と唱えていてもアメリカが止まることはないでしょうし、独裁者を失脚させ、自由な政治をイラクにもたらすという理想は大いに評価できます。
ですから私は、戦争には反対でありましたが、復興支援には積極的に関わるべきであると考えます。一日でも早くイラクに安定をもたらすことが真の平和でありましょう。独裁者は消え、イラクが自由な国になる一歩手前まできているのに、ここで見放すとテロリストの勝利に終わってしまいます。

こういう問題の直面した時、陛下のような権威の存在がどんなにありがたいかを痛感します。
以上、拙論を長々と申し訳ありません。それでは失礼致します。
Posted by オオガラス at 2006年03月21日 10:51
(続き)・・・「民主」とは「民」に自由(決定権)があることですが、同時に「民」に責任もあります。フィリピンなんかはこの点を全く理解せず、いつも大統領だけを悪者にしてお祭り騒ぎです。東チモールやイラクなど言うに及ばずです(その点ミャンマーはたいしたものですが)。
 欧米、時に日本人に鬼畜と呼ばれてきた米英は、それぞれの国に合った民主化プロセスというものを認めて共に考える姿勢こそが、尊敬される姿勢ではないでしょうか(もちろん圧力も必要です)。
Posted by 未定 at 2006年03月21日 10:53
(続き)・・・ ただ、日本がイラクに関与した以上は、安易に自衛隊を撤退させるべきではないと思います。日本の大義名分は「支援」なので、欧米の駐留軍と連動して撤退することはその名分に反します。規模を縮小するなり、支援活動の内容をもっと生活に直結するものにシフトするなりして、欧米が撤退した後も日本は具体的援助を続けるべきだと強く思います。それが、ブッシュと共に当初の大義名分を失った小泉政権の最低限の責任ではないでしょうか
Posted by 未定 at 2006年03月21日 10:53
こんにちわ!!
イラク戦争については、僕はすべきではなかったと判断しています。国連の決定を無視しての開戦はさすがに許せません。また、日本の即アメリカ支持も疑問に思ってます。ただ、日本がイラク復興に力を注ぐのには賛成です。イラクは親日国家だという話も聞いたことがありますし。
まだまだ勉強不足で、浅はかな意見でありますが僕はこんな思いです。
Posted by ケロロ at 2006年03月21日 11:57
オオガラスさんへ
御存知のように第一次湾岸戦争と今回のイラク戦争においては、第二次湾岸戦争という名称こそ付けられましたが、全く質的には違ったものでした。皆さんは今回の戦争は失敗であったと思われていますが、もし、失敗というなら第一次湾岸戦争の時に、サダムフセインに引導を渡しておくべきでした。中途半端な形で終了したことが、今回の混乱に通じていると考えます。
サダムフセインは独裁者ではありますが、スンニ派を代表した独裁者であったことが、読み違いたのではないでしょうか。宗派対立がこれほど激しいとは正直思っていなかったでしょう。
Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年03月21日 12:09
未定さんへ
ブッシュ大統領は「勝利するもで撤退しない」と国民に昨日ラジオで演説しました。何を持って「勝利」とするかは、確かに難しいでしょう。日本の場合を想定しているようですが、それは無理でしょう。イラクに米国型の民主主義制度が定着するとは思えません。一番良いのはスンニ派、シーア派、クルド人居住区に分割統治体制が作れれば、治安は回復するでしょうが、それは難しいので、果たして「勝利」できるか、どうかは現時点では楽観視はできませんね。
しかし、だからと言って「負ける」こともありえないので、もう少し様子を見たいですね。
自衛隊に関しては全く同意見です。私も安易な撤退には賛成できません。
Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年03月21日 12:26
ケロロさんへ
私は実はあなたのご意見が現状では日本人には一番多かったのではと思います。
日米同盟関係で日本はやむなく米国に協力したという感じで見ているのではないでしょうか。しかし、日本はここは腹をくくって日米同盟関係を堅固にするために歯を食いしばるべきと思います。
ここまでくれば、復興支援に全力で傾倒すべきかと思います。
Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年03月21日 12:33
長いコメントにお答えありがとうございます。

>スンニ派を代表した独裁者

なるほど、うまいことを言いますね。とどのつまりは、アメリカはイスラム研究が全く抜け落ちているということでしょう。これはアメリカに限らず、多くのキリスト教国に言えることですが。日本も義務教育の中で宗教学を導入すべきですね。こう言うと、軍国主義復活だの宗教の自由を奪うだの、サヨクが騒ぎそうですね。
Posted by 未定 at 2006年03月21日 13:57
イラク派兵をしたからには、最後まで面倒を見るべきだと思っています。
最近、保守が親米・反米で割れているのが心配になってきました。
親中・反米勢力の声もあり、反米の声は大きくなりがちです。
親中勢力を抑えるためにも、米国を警戒しつつも反米の声は抑えていただきたいところです。
Posted by P at 2006年03月21日 14:37
 心理学者の岸田秀という人の説ですが、日本人は根源的にアメリカを憎んでいる。それは明治の開国にさかのぼると言うものがありました。アメリカによって無理矢理開国させられた心理は、女性がレイプされ結婚することになったのに近い。相手に対し肯定的なものの見方を表面ではしつつも、心の奥底では憎んでいると言うのです。それが当たっているかどうかはわかりませんが、間違いなく日本人の心の奥底にはアメリカ人に対する憎しみがあると私は感じます。
 続きます
Posted by ゲッピー at 2006年03月21日 16:05
 今回のイラクへの出兵も、管理人さんの仰るとおり、日本の周りの環境を考えればアメリカに協調せざるを得ないと思います。しかしそれと同時に心のどこかでアメリカに対しての憎しみが働いているのではないでしょうか。それがイラクは兵反対に影響しているのではないかと思うのです。
 ちなみに岸田秀氏のこの論理は、日本という社会全体を人間と仮定して心理分析という手法で分析したと言うもので、全ての人間に当てはまると言っているのではないことをお断りしておきます。
Posted by ゲッピー at 2006年03月21日 16:05
Pさんへ
反日勢力と共産中国は日米離反を図るために、日本の自尊心をくすぐる作戦に出ていますね。それが米国追従論やポチ保守論です。このような動向には真っ向から論戦を挑むつもりです。ある程度の批判は覚悟しています。事大主義との批判も昨日は見られました。そのような人達に言いたいことは、では共産中国や北朝鮮に対峙する戦略をまず提示して頂きたいという事です。
ゲッピーさんへ
日本は米国に敗れました。有史以来初めて異国の占領を受け入れざる得ませんでした。それが一つのトラウマとなって、深層心理の中に残っているのでしょう。
しかし、それを早く克服しなければ、強固な同盟関係の構築は難しいでしょう。
Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年03月21日 18:45
悩ましい問題なので、コメントが遅れました。
私は、イラクへの自衛隊派遣を支持しています。
危険な地域ですので、「自衛隊が行く所は非戦闘地域」などの冗談のような話を止めて、文民統制と言うなら、武器携帯の制限解除や同盟軍が攻撃されている時への対処が出来るようにするべきと思います。
ただし、米国の振る舞いを全て正しいとは思っていません。
パウエル国務長官の安保理でのいい加減な話や、アルカイダとイラクが関係を持っている話は、疑っています。
勿論、イラク側にも、攻撃したい米国に攻撃をされるような大量破壊兵器の保持を匂わす態度に問題があります。
しかし、金融・軍事・政治で超大国であり、日本の同盟国である米国を見捨てることは出来ません。
たとえ、正義が揺らいでも、日本の安全と繁栄を確保するためなら、イギリスのように、時として悪い事もしなくてはなりません。
Posted by とおる at 2006年03月21日 19:11
国連で話合うことは必要ですが、安保理決議は戦争開始するために、絶対に必要な条件とも、「錦の御旗」とは思っていません。
また、先制攻撃も悪い事とは思っていません。(だからと言って、むやみに武力で威嚇し、攻撃するのは反対です。)
Posted by とおる at 2006年03月21日 19:22
> 心理学者の岸田秀という人の説ですが、日本人は根源的にアメリカを憎んでいる。

かもしれませんが、何故、日本人は根源的に中国を憎んでいないのか?
(朝鮮は、根源的に憎むほどの相手ではありませんが。)
中国共産党の行動・発言には、いいかげん飽き飽きしています。
知れば知るほど、中国が嫌になります。
Posted by とおる at 2006年03月21日 19:29
とおるさんへ
他のブログが余り取り上げないのは、この問題の難しさにあります。皆さんが良く考えられてコメントを下さっていることが、非常に意味のあることと感じています。情報を一方的に流す、主張を繰り返すのではなく、このように皆さんとの会話を重ねながら、日本の将来に向って意思を確認していく。テレビや新聞には絶対に出来ない、その双方向性は必ずや我々を一つの方向へと導くと思います。
今回は本当に皆さんに悩ましい問題を提起しましたが、これは避けて通れない問題ですから、今後も続けて行きたいと思います。
Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年03月21日 19:50
瀬戸弘幸 様
テレビのツマラナイ番組だけでは、脳が老化してしまいますので、今後とも、悩ましい問題をお願いします。
でも、悩ましい問題ばかりだと、疲れますので、気楽な話もお願いします。
Posted by とおる at 2006年03月21日 20:19
 >とおるさん

 なぜ根源的に中国を憎んでいないのか。それは一言で言えばいまだかつて日本が中国に負けたことがないと言うことだと思います。むろん脅威が無いとは言ってませんよ、念のため。ただ歴史上日本は幸か不幸か他国に蹂躙された経験が殆ど無いのです。そのために他国に対してほとんど無警戒なのではないかと思います。その中でアメリカにやられたと言う経験が大きなものになっていると思うのです。
Posted by ゲッピー at 2006年03月21日 21:29
良かったら日常やなつかしいのミュージックを載せてるので
見に来てやってください!
異端倶楽部
http://black.ap.teacup.com/yuuwakai0815/
ウルフの深夜レコード
http://pink.ap.teacup.com/wolf0815/
Posted by wolf at 2006年03月21日 21:40
毎回、非常に勉強になる記事有難う御座います。
蒙が啓かれる思いです。
オーストラリアの世論を実際に見て、改めて日本のテレビ報道酷さにあきれてしまいます。
Posted by 正成 at 2006年03月21日 22:46
結論を出すのはとても難しいですね、何度も意見を交換する必要があるのでしょう。
ところで安保理の常任理事国拒否権への制限が話題になっているそうですが、日本にどのような影響が考えられるのでしょうか?お教え願えたら幸いです。
Posted by MulutiSync at 2006年03月22日 00:26