2006年05月11日

宮崎哲弥評論家がネットを憎悪と敵視

92f07a97.jpg

 ネット右翼は単なる憎悪の表出?

 宮崎哲弥(みやざき・てつや)という評論家をテレビでよく見かける。レギュラー出演番組も多数あるようだ。爆笑問題が出ている番組では常連だ。この宮崎氏が10日の朝日新聞の文化紙面の中で書いていた。

進む保守思想の空疎化 

「新たな敵」を求めて錯乱  現実主義すら失調

「この十年は戦後保守の最盛期だった。保守的な言説が広範に浸透し、日本の政治基軸は確実に右にシフトした。だが皮相な盛況な影で、思想内容の空疎化が進んでいるのではないか。90年代末辺りから保守陣営内で囁かれはじめた危惧が、今現実の危機として露呈しつつある」

 この書き出しの文章を読んだだけで、今後の内容が容易に推察される。なぜなら「皮相な…影で…空疎化…危惧が…現実の危機と…露呈しつつ」と否定的な言葉が並びたてられているからだ。

 彼は「色褪せた『反共』の旗印」との中見出しのついた文章で次のように言っている。

「東西冷戦の終結…などの時代を経て、保守をめぐる環境は大きく様変わりを遂げた。左翼理念の失墜、革新勢力の退潮に従って『反共』という旗印が色褪せてしまい。『〜に対する保守』という大きな枠組みが揺動し始めた。…彼らは関係概念としての保守のあり方に不満を抱き、自生的、体系的な「主義」への再編を目指した。『〜に対する保守』から『〜に向かう保守』への脱皮を思考していたのである」

 それが「伝統」や「慣習」を反省的に捉え直し、再提示することに努力したが、その理解や支持は十分に拡がらなかったと結論付けている。

 私は「反共」という旗印が色褪せたとは全く思わない。いやむしろ、その輝きはこれからより増して行くことだろう。共産中国、北朝鮮という共産主義独裁国家、ノ・ムヒョン現韓国左派政権に対峙しなければならない我が日本にとって、「反共」というイデオロギーが色褪せることなどあり得ない。

 もし、これを色褪せたとして国民に過小評価を迫る評論こそ、そこに共産主義への支援を込めた意図的なまでの策略を感じない訳にはいかない。共産主義の現実的な脅威から目をはぐらかしているようにしか見えないのだ。

 反共=保守ではない。しかしながら共産主義が「伝統・文化」に挑戦するイデオロギーである以上、保守が「反共」の旗印を捨てるなど考えられない。保守と極右もまた多くの共通点を持ちながら、「反共」一つ取っても微妙に違う。 

 保守は日本という立場から「伝統・文化」を守るための「反共」でしかない。勿論そこは考えは同じだ。しかし、我々
《極右》は世界的視野に立った場合でも、守るだけでなく、攻め滅ぼす思想として共産主義を捉える。

 つまり、共産主義に蹂躙されている民衆の解放である。共産主義とは反対するだけでなく、永久にこの地上より抹殺しなくてはならない思想である。「反共」から「滅共」への転換こそ我々に課せられた神聖な義務と考える。

 さて、ここからがこの宮崎先生と朝日新聞の訴えたかった点だろう。

「インターネットという感情の増幅を特質とするメディアの普及とも相俟って『新しい敵=新しい規定』を求めて散乱して行った。中国や韓国、ジェンダーフリー教育、マイノリティ運動、女系天皇、媚中派など『敵』を見出しては、その都度、対象に逆指定されるような思想実践では、やがて細分化と惰性化とを避け得ないであろう」

 この分析は的を得ていない。このような考えは前からあったが、それを発信する術を我々の陣営と仲間が保持していなかっただけのことである。ネットの普及はそのような考えを社会に広めさせるきっかけを作り出したに過ぎない。

 「敵」は前から存在したが、我々はネットという武器を入手したことによって、それらの「敵」を撃つ範囲にまで追い詰めてきたというのが正確な分析である。

 そして彼は最後を次の言葉で締めくくる

自省の契機も、熟慮のよすがもなく、ただ断片的な反応―それもしばしば激越に走る―しか看取できないとすれば、それはもはや保守とも保守主義とも無縁の、単なる憎悪の表出に過ぎない」

 最後にようやく本音というか正体を現した。難しい漢字や難解な文章を重ねてはいるが、ようするにネット右翼は憎悪に駆られており、それは日本の保守派とは無縁な存在であると言いたいわけだ。

 彼はまだ若いので、これまでのような評論家とは違うのかも知れない。これまでの多くの評論家や学者・文化人の多くは若いときにマルクス主義を学び経験している。マルクス主義の根本には憎悪が潜んでいる。だから、マルクスを捨ててもその憎悪だけは消せない。

 国家を純粋に思い、将来を憂いる行為が、「単なる憎悪の表出」にしか目に映らない。私はそのような宮崎先生に哀れみの姿しか見出せないのである。

 保守主義と無縁であると決めつけられるなら、それも良かろう。ネット右翼は極右ナショナリズムの担い手として登場すれば良いだけのことである。その方が既成左翼に逃げ場はない。なぜなら極右は単なる反共勢力では終わらないからだ。

ブログ・ランキング  応援クリック宜しく!



Posted by the_radical_right at 09:47│ mixiチェック ネット・ブログ 
この記事へのコメント
宮崎氏に限定しませんが、概してマスコミ御用達の学者様の賞味期限は短い。何故ならば、本来の学者としての研鑽のための時間をマスコミに切り売りしていくことで成長が止まるからである。そのため、いつの間にやら時代遅れの知識・見解でしかモノを見ることが出来なくなり、学者としても本来の価値はどんどん陳腐化していき、あとは賞味期限の切れた陳腐な論説を一所懸命に装飾してプライドを保とうする醜態を晒し続けるだけ・・・。

Posted by なっぱ at 2006年05月11日 10:25
↑削除してもまた続けてコメントするのは、やはりマナーに欠けてはいませんか?アダルトの宣伝が目的なのでしょうが。止めて頂けないでしょうか。
Posted by 極右評論管理人 at 2006年05月11日 10:36
ドイツのルター派神学者マルチン・ニーメラーの言葉
「ナチスが行った数々の弾圧を傍観し、自分たち神学者にその手が伸びるまで行動を起こさなかった事を悔やみ、下記の有名な言葉を残している。
 はじめにやつらは共産主義者に襲いかかったが、私は共産主義者ではなかったから声をあげなかった。
 つぎにやつらは社会主義者と労働組合員に襲いかかったが、私はそのどちらでもなかったから声をあげなかった。
 つぎにやつらはユダヤ人に襲いかかったが、私はユダヤ人ではなかったから声をあげなかった。
 そして、やつらが私に襲いかかったとき、私のために声をあげてくれる人はもう誰もいなかった。」

このように、「『敵』を見出しては、その都度」戦っていなければ、いざというとき既に手遅れとなるでしょう。
宮崎氏は、そのことには気付かれていないようです。
これも一種の平和ボケでしょうか。
Posted by 釣りキチおやじ at 2006年05月11日 10:55
ネット右翼?歴史認識派と呼んで欲しいものですね、まあマスコミがネット上の正論に恐怖を感じるから、「空疎化」」など意味の無い単語で誹謗を始めている、中国や韓国と比べてみりゃ日本の中道化など理知的で啓蒙的で静かなものでしょう。
Posted by 大和 at 2006年05月11日 11:11
敵が共産主義、左翼マルクス主義の思想で武装して、その独裁権力よって支配されている国家という概念がすっぽり抜け落ちている。世界広しといえど、国家に軍隊がなく、共産党の軍隊(人民解放軍など)が実権を握る国家は中国と北朝鮮。その恐ろしさが、このお頭の良い人達には判らない。
Posted by としあき at 2006年05月11日 11:17
続き
確かにネット右翼という呼び方はしてない。しかし、それを指すのは文章から明らか。どうなのかな?このネット右翼という名称、これだけ普及してしまうと、仕方ないのでしょうか?
ネオナチというの蔑称語ではなかったでしょうか。ドイツではそれを嫌い「歴史修正主義」が生まれたとか。わが国は」歴史認識派」ですか。
Posted by としあき at 2006年05月11日 11:23
瀬戸さん、お弟子さんこんにちは。
宮崎哲弥氏は一応は保守派の論客です。テレビなどで彼が熱弁を振るっておるのを耳にし、感心させられることも多い。しかしながら、その時々形勢を読んで立場を変える節操のない人物でもあります。漫画家の小林よしのり氏を批判したはいいが、逆に氏の漫画の中で手酷くコキ下ろされると、掌を返して小林氏を持ち上げ始める。小生などは相手の歓心を買って巧く立ち回ることの出来ぬ性分ゆえ、羨ましくもあり、また苦々しくもあります。その宮崎氏、此度は朝日から依頼を受け、本領を発揮して左巻きの意に沿った寄稿をしたと云うことなのでしょう。
宮崎氏は国民の特亜擁護・伝統破壊の言説に対する怒りが昂じて、冷静さを失った右傾化の潮流に警鐘を鳴らしますが、単にこれまでの歪みが甚だしかっただけのこと。ネット右翼、大いに結構ではありませぬか。やがて、そのネット右翼により日本は正道に立ち戻るでありましょう。
Posted by 怒る小市民 at 2006年05月11日 14:36
>共産主義とは反対するだけでなく、
 永久にこの地上より抹殺しなくてはならない思想である。

全くその通りです。
保守評論家やメディアはこのくらいのことを
はっきり明言してもらいたいと思っています。

人命を家畜や虫けら以下と捉え、
処刑で世界大戦以上の犠牲者を生み出す。
このような教えは2度と地上へ出てきてはならないと思います。

宮崎氏は比較的まともだと思っていましたが、
こんなことを言うようではただのバカですね。

共産主義や自分たちの祖先を侮辱するものに怒りを
感じるのは義憤ではないでしょうか?

それとも、宮崎氏は自分の祖先の墓に尿を引っ掛け侮辱するような連中や、
人の命をなんとも思わない、自分の文句を言っただけですぐ殺す殺人鬼と
現実生活で友好的に接することができると思っているのでしょうか?
Posted by X at 2006年05月11日 15:09
↑悪質ワンクリサイトのspamだから、きよつけて・・・・。
間違えてても、押さない様に。
Posted by h at 2006年05月11日 17:11
h さんへ
ありがとう御座います。今度から削除することにしたいと思います。
Posted by 極右管理人 at 2006年05月11日 18:07
『ゴーマニズム宣言』に、宮崎哲弥氏は神戸の児童殺傷事件が起きた時、「原因は町並み」と発言したと書かれていたように記憶します。この発想は唯物論ですね。人間のやることなす事全ては、物理・化学反応か社会関係の反映に過ぎないと言う奴です。この唯物論的発想で、歴史をいじくり回して嬉しがっているのが、ポスト・モダンとか言われる人達の、下らないお喋りだと思いますが、宮崎氏はこういう小理屈に大変通暁しているので、俺は右も左も良いように擽ってやれる、という自信がおありなんでしょう。それが、彼の内股膏薬的な処世術になるんじゃないかと、私は思っています。
ネット右翼をただの憎悪と言うなら、彼の場合はただの「姑息」ですな。
Posted by 猫缶 at 2006年05月11日 18:37
宮崎哲弥氏は、毎週日曜日にたかじんの番組で出ています。関東圏だけ放送していないみたいです。その番組では、常連として前参議院議員の田嶋陽子、三宅先生とかと一緒に出ています。比較的まともな意見を言っているが、理屈が長い。
Posted by Sadao at 2006年05月11日 20:15
ネット右翼ねえ..自分達は平気で、しかも御旗の保護のもとに人を、時に無力であるはずの言葉で傷つけまくるくせによくもまあおっしゃることで。あっこれは○日さんに。ネット左翼なんかもっと最悪なんだけどなあ。○日なんかネットどころか、どうどう第4の権力(笑)左翼だからさらにさらに劣悪なんですけど。

宮崎さん、時々何言ってるかわからんのですよね。私のような愚民には言葉が伝わりません。
Posted by ファイブ at 2006年05月11日 21:21
たかじんのそこまで言って委員会でしたっけ?
そこでは嫌韓流の宣伝してみたり、なかなかやるな〜と思ってたんですけどね。朝日新聞っていう所がたまらなく怪しい・・・・
Posted by はなび at 2006年05月11日 21:47
主婦がネットで株取引をやり小中学生がブログをする時代に、一般社会常識から大きく乖離した人気ブログというのが果たして存在可能でしょうか?
それにしてもよく分からないのがこのくだり

左翼理念の失墜、革新勢力の退潮に従って『反共』という旗印が色褪せてしまい。『〜に対する保守』という大きな枠組みが揺動し始めた。…彼らは関係概念としての保守のあり方に不満を抱き

なんでこれ程はっきりした不戦勝をあげたのに不満を抱かなければならんのだ??
理想や目的を失った左翼の枠組みが揺動し始め、左翼のあり方に不満を抱くのなら分るんだけど。殆ど屁理屈ですよねぇ。
Posted by 柴犬ぷう at 2006年05月11日 21:53
4
拝啓、宮崎哲弥は 割とまともな論客だと思いました。 しかし、今回の件にて失望致しました。 ガッカリですわ。 拙文にて。 草々
Posted by (^-^)風顛老人爺 at 2006年05月12日 00:14
各位
いつもありがとう御座います。
宮崎哲弥氏については、あの童顔をテレビで見ている限りは、それ程の怒りも感じなかったが、今回活字になったものを改めて読んで見ると、この人物もやはり左巻きな人なのかと怒りが込み上げて来てしまった。
言葉はその聞いた時はむかつくが、それは一瞬で忘れてしまうことが多い。
しかし、活字になって、それを何回も読み返すと、段々怒りが込み上げてくるから、やはり活字というものの怖さもそこにあるようだ。
なっぱさんへ
>賞味期限の切れた陳腐な論説を一所懸命に装飾してプライドを保とうする醜態を晒し続けるだけ・・・。
本人は果して気がついているのでしょうか?
Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年05月12日 18:53
釣りキチおやじさんへ
>これも一種の平和ボケでしょうか。
このような人が非常時になったら何を言うのか、楽しみですね。
としあきさんへ
「ネット右翼」は蔑称語という、その決め付けはどうかなと思います。今後私はこの言葉を多用したいと思います。その意味は私自身はそのようには考えていないからです。
怒る小市民さんへ
ネット右翼、おおいに結構、ネット右翼が日本を建て直します。良いですね、一緒にやりましょう。
Xさんへ
共産主義は人類の敵である。その位の覚悟で「反共」を唱えなければ、逆にこちらがやられてしまいますね。
Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年05月12日 19:00
猫缶さんへ
>ネット右翼をただの憎悪と言うなら、彼の場合はただの「姑息」ですな。
↑この文章最高です。座布団5枚ですね。
Sadao さんへ
比較的まともな意見をいう人が、なぜこの朝日新聞の中では、こんな軽率な意見を披瀝したのか?本人もこのブログを見ていれば反省しているかもしれませんね。
ファイブさんへ
幾ら頭が良くて難解な文章を書いても、相手に伝わらなきゃしかたないでしょうにね。
はなびさんへ
その場所場所によって、思想信念を変えることが出来る人なのでしょうか?
Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年05月12日 19:06
柴犬ぷうさんへ
左翼が勝手に自滅したとすれば、それは右翼の不戦勝とも言えますが、私は右翼もそれなりに頑張ってきたと自負しています。勿論世間的にはこれは認められないことかも知れませんが、私はそれでも自分は共産主義と戦ってきた半生を誇りにしています。
何か、不満のはけ口を求めてやりだしたような考えには同意できないですね。
これからが正念場です。彼らは力を盛り返してくるでしょう。共に頑張りましょう。
(^-^)風顛老人爺 さんへ
そうですね。私も同じ気持ちです。憂国の心情を高く評価する評論家の出現が望まれます。
Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年05月12日 19:12
説明不測でしたので補足させて頂きます。
私が不戦勝と言ったのは、ソ連崩壊、東西ドイツ統合、共産中国の自由市場化、北朝鮮の極貧飢餓報道、等の共産制度の崩壊です。

日本国内に於ける一見共産化とは関係無さそうな左翼の変な頑張りに対する保守論陣の頑張りは理解しています。
なにより自分自身が目を開かされましたから。
例えば「従軍慰安婦」とか「靖国参拝」とか「教科書問題の中韓へのチクリ」など、あれが正しい事と思われていた80〜90年代を知る者としては現在の世論の趨勢が保守化に向かっている事に隔せの感を感じます。
まだマスコミの上層にいる(共産化を諦めた)左翼達との戦いは未だ継続中ですね。しかし社民党の議席数を見るまでもなく勝負の趨勢は見えてきた感じはします。
Posted by 柴犬ぷう at 2006年05月12日 20:15
柴犬ぷう さんへ
失礼しました、私の方こそ早とちりしてしまったようです。
確かに国政選挙において社民党の議席は僅かです。しかし、地方議会においてはまだまだ議席をかなり有しております。また、労組の中にも彼らは根強い勢力を温存しています。それにマスメディアは左翼一色です。引き続き監視が必要でしょう。共に頑張りましょう。
Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年05月12日 20:45
宮崎さん個人的には好きな評論家なんですけどね
たかじん委員会をみてるとやや保守かなーと思ってたけど
朝生や他の雑誌を読むとそうでもないみたいですし
みなさん言うとおり周りに合わせるのが上手いのかも・・・
(この世界で生き残るコツかもしれませんが)
Posted by とりかい at 2006年05月13日 12:39
宮崎哲弥あっかいな、こんなの、散文や雑学的によく本を読んでいるが、
本格的な物はない。市井の一般人と余り変わらん。話しの内容は、インターネットのネタが多い。大したことない。政府諮問会議は誰の推薦かな。


でる番組や趣旨によりよく読んで心得ている。使い勝手がいいのだ。
本人が実力を一番分かっているだろう。
Posted by ヘンコのおっさん at 2006年05月18日 18:50
皆さん、頭固すぎと、いうか、この一連の流れがもはや憎悪の表出だと客観的に気づかないのか?

「こいつは敵か味方か」という判断がまずあって、敵だと認識するやタタきまくるという態度はおかしくないか?

もっと謙虚に読まれたほうがいいと思いますが・・
Posted by いやはや at 2006年05月30日 21:42