2006年09月10日

「統一教会」と「国際勝共連合」

「統一教会」と「国際勝共連合」

なぜ、かくも日本保守基盤に浸透したか?

>統一教会の文鮮明と安倍官房長官の間に、何らかの癒着や疑惑を
感じさせるものだが、どのサイトやブログを見ても統一教会系の大会
に祝電を送ったという以外の事実は何も書かれていない」

― と言っていますが、『きっこの日記』の9/2(土)を読んで下さい。詳しく書かれています。恐ろしいことに安倍の祖父の岸信介から統一教会と関係があるようです。統一教会の関連団体に「勝共連合」というものがあります。保守の人間ならば勝共という言葉に乗り、この団体と関係を持ってしまうのかもしれません。以前、中西輝政京大教授がこの団体主催の会で講演したこともありました。仮に統一教会と不適切な関係が無いと言っても、統一教会は世界を代表するカルトです。李下に冠を正さずだと思いますよ。

  昨日のコメント欄にあったので、この件について紹介を受けた『きっこの日記』を読みましたので、その感想も含めてお返事をエントリーとして立ち上げておきます。

 一国の総理になる人が「李下に冠を正さず」のことわざについては全く同感です。

 《スモモの木の下で冠をかぶりなおそうとして手を上げると、実を盗むのかと疑われるから、そこでは直すべきではないという意の、古楽府「君子行」から》人から疑いをかけられるような行いは避けるべきであるということのたとえ」

 確かに安倍官房長官が統一教会系の団体に祝電を送ったことは、問題であり軽率であったと感じます。特にそれを韓国の報道機関や赤旗や「反日マスコミ」が、鬼の首でも取ったかのように報道し始めた直後の対応のまずさは批判されるべきでしょう。

 しかし、だからと言って統一教会のようなカルト宗教と安倍氏が深い関係にあるというのはあまりにも誇張したものです。ましてや文鮮明と金日成と安倍氏の顔写真を一緒に掲載し、疑惑のトライアングルというバナー意見広告に至っては、これは意図的な捏造以外の何ものでもありません。

 私が申し上げたのは、安倍氏本人がそのような関係にはなく、一般の自民党の代議士と同等の普通のお付き合いしかないということです。だから、それ以上の深い関係があるとするなら、それを具体的に指摘すべきであると書きました。

 そうしたところ、『きっこの日記』に詳しく出ているというので読ませて頂きましたが、別段深い関係を示唆するようなものは全く書かれていませんでした。

 ただ、安倍氏の著書『美しい国へ』という本の中身が、国際勝共連合の故久保木修己会長の著書『美しい国 日本の使命』の丸写しであると書かれています。

 もし仮にそうならタイトルまで真似るのはいくら何でも考えられない。中身はどうあれ、ただタイトルが似ていたので、そのように邪推したのではないかと推測しました。

 なぜなら「あの本の丸写しなんだよね」とか「本のタイトルから内容までパクッちゃうほど」と書いているのに、どこが、どのようにそっくりなのかが全く指摘されていません。

 自分の思いや考えだけを書きとめている日記であれば、それも許せるのかも知れません。しかし、評論や批評といった観点から見た場合、『きっこの日記』は単なる思い込みでしかないようです。

 さて、次に『きっこの日記』にも触れられてあった、下の部分について補足説明をしておきましょう。この文章自体は広く知られたことです。

 …そんなワケで、安倍晋三が、本のタイトルから内容までを丸ごとパクッちゃうほど尊敬してる久保木修己が、どんな人なのかっていうと、昭和6年(1931年)に中国で生まれて、満州や北京で少年時代を過ごして、13才の時に、敗戦によってニポンに引き上げて来た。それから、慶応の中学、高校、大学とエスカレーター式に進み、大学在学中に、立正佼成会に入会して、青年部長や会長秘書をつとめた。そして、立正佼成会でカルト宗教の原理を身につけた久保木は、昭和37年には統一教会に入信して、たった2年で、会長の座へと上りつめた。

 そして、昭和43年には、笹川良一の富士五湖の別荘に、統一教会の創始者、文鮮明と、ニポンの統一教会の会長、久保木修己が集まって密談をして、文鮮明の思想に基づいた政治団体、「国際勝共(しょうきょう)連合」ってのを作った。で、久保木修己が会長、笹川良一が名誉会長になって、あちこちで街路演説などの政治活動を始め、その文鮮明の思想に賛同した岸信介元総理(安倍晋三の祖父)が、「国際勝共連合」の政治活動を高く評価して、以来、岸信介と統一教会とは深いつながりを持つようになった。だから、1987年に岸信介が亡くなり、1998年に久保木修己が亡くなった現在でも、安倍家と統一教会とは太いパイプでつながっていて、未だに、祝電だ何だって送り続けてるワケだ。

 まず、生い立ちやその後の略歴、立正佼成会への入信、統一教会へ移った経緯は間違いはありません。ただ、なぜ立正佼成会から統一教会に移ってたった2年で会長の座へと上りつめたのか―そのことには触れていません。

 これは統一教会ウォッチャーの間でもあまり知られてはいませんが、故久保木氏は一人で統一教会に入信したわけではありません。かなりの人数(三桁以上)を引き連れて移籍しています。

 現在の日本の統一教会の幹部は、この時の人達によって占められています。韓国の教組の下に入ってまで、彼らがやろうとしたことは一つしか考えられません。

 それが『国際勝共連合』の結成へと結びつくのです。彼らが当初から考えていたのは、宗教の衣をまとった政治活動でした。当時、創価学会、生長の家などの新興宗教は政治活動に力を入れ始めていた。

 立正佼成会はその頃はあまり政治には熱心な方ではなかった。だからこそ、青年部長を務めたほどの彼(久保木)は、出遅れたことを焦り、新天地を求めたのである。

 彼が始めた国際勝共連合は事実上、彼の死去によって幕を閉じた。私はあの統一教会というカルト宗教が日本社会に与えた深刻なまでの害毒と、国際勝共連合の日本の政治に与えた影響力を分けて考えています。

 確かにそれは同一の母体ではあったが、詐欺事件まがいの商法や集団結婚式などという反社会性の裏側に、日本の赤色革命に抗した運動があったことも事実でした。

 その考えはとても日本の民族思想とはかけ離れたもので、受け入れ難いものだった。しかし、彼らの擬似愛国心を見抜けなかった日本の保守勢力の多くが、彼らに取り込まれたことは事実でした。

 久保木の早過ぎる死がなかったら、彼らはまた統一教会から離れ、独自の道を進んだかも知れない。なぜならば、国際勝共連合の理念は文鮮明の北朝鮮訪問によって終焉したからです。

 笹川良一氏が彼らを応援したのも分からなくもない。彼は児玉誉士夫と並んで右翼のフィクサーだった。児玉が任侠系団体を右翼に引き込み組織化する中で、笹川はそのような動きには批判的だった。

 笹川は国際勝共連合に集う若者の純真さに心を動かされた一人だった。その純真さは洗脳によって作られたものだったが、笹川もまたそれを見抜けなかったのである。

 国際勝共連合の成功とは、表向きには真面目な青年が私利私欲を捨て、共産主義の魔の手から日本を救おうと立ち上がっているように見えたことでした。

 現在その精神は唯一『世界日報』に引き継がれているようにも見える。しかし、彼らが文鮮明と明確に袂を断たない限り、誰も信用しないでしょう。

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Posted by the_radical_right at 08:05│ mixiチェック 公明党 カルト宗教 
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統一教会は世界を代表するカルト/擬似愛国心を見抜けなかった日本の保守勢力の多くが、彼らに取り込まれた/「国際勝共連合」の成功とは、表向きには真面目な青年が私利私欲を捨て、共産主義の魔の手から日本を救おうと立ち上がっているように見えた  以下はhttp://blog.l...
統一教会は世界を代表するカルト/擬似愛国心を見抜けなかった日本の保守勢力の多くが、彼らに取り込まれた【マスコミ情報操作撃退作戦 メディアリテラシー研究会】at 2006年09月10日 19:34
この記事へのコメント
この「きっこ」が紀子様のご出産について
書いた日記のスクリーンショットです。
一度ご覧になってみてください。(該当日記はすでに削除されています)
ttp://ranobe.com/up/src/up136193.jpg
ttp://ranobe.com/up/src/up136195.jpg
ttp://ranobe.com/up/src/up136196.jpg
Posted by 通りすがり at 2006年09月10日 08:44
 私は常々統一教会系の「世界日報」が、なぜ保守系の記事を書くのか疑問にお思っていました。
 これを読んで少しだけ解ってきたのですが、一言で言うと「反共産主義による共闘」をしてしまったのでしょうか。
 宗教と政治が結びつくと、複雑で難しいです。
Posted by 百式 at 2006年09月10日 11:04
いつもありがとうございます。

私は笹川良一氏について、最近まで一方的な悪いイメージを植えつけられていました。
それが少し前に笹川良一氏の終戦後のエピソード等を知り、それ以来、いろいろ関係文献を調べてみましたら、かなりの人物のように思えるのですが、一方で、普段殆ど名前を聞くことがありません。
それまでに刷り込まれてきたイメージとのギャップに釈然としないものを感じます。
もし、様々な逸話が本当であれば、氏は昭和の英雄と称されてもおかしくないと思うのですが、何故なんでしょうか?
Posted by マック at 2006年09月10日 13:29
瀬戸様
この記事へのコメントでは無いのですが、日本の新聞が
どうして支那のチベットへの軍事介入による強奪・虐殺事件を
報道しないのでしょうか?

新聞社への政治的圧力が有るとしか思えません。
近い将来教えて下さい。
Posted by Hatumagodekita at 2006年09月10日 13:41
統一協会は、胡散臭すぎますね。政治家は、特に、早く手を切ってほしいです。
カルト被害を考える会
http://www.asahi-net.or.jp/~am6k-kzhr/
統一協会情報
http://homepage1.nifty.com/kito/uc.jouhou.htm
Posted by なっとく at 2006年09月10日 13:45
国際勝共連合の活動は、当時の共産主義運動の凄まじさを理解しないと
意味がわからない。
「原理研」といって各種大学にサークルがあった。
革命マル派などがかなりはびこっていた。
共産党は真剣に暴力革命を志向していた。
自民党が国際勝共連合を支援したことは確かだろう。
当然、後ろにCIAも存在している。

共産主義の衰退に伴い、統一教会というキリスト教もどきのカルトが
表に出てきた。これが徹底して反日なのはご存知の通り。

Posted by 素朴人 at 2006年09月10日 14:28
続き。その2

次に。戦後賠償関係の利権
インドネシア利権、台湾利権、韓国利権等様々な様相があった。
インドネシア利権の流れの中に、スカルノ大統領に嫁いだデヴィ夫人いたことは
有名である。
我が国の、自民党の各派閥は、これらの利権と密接に繋がっていた。
例を上げると、韓国利権が福田派であった。
岸派は当時、確か台湾利権をもっていたはずだ。

派閥の変遷に従い利権の内容も変わっていった。
どうであれ、政治というのは、利権がつきまとう。
利権政治家でなければ、何も出来ないのと同じであろう。
(最近は社民党でさえ、在日利権とつるんでいる)

Posted by 素朴人 at 2006年09月10日 14:29
続き。その3

これらの国家利権に関与出来なかった田中角栄が、自前の利権を作るために
支那との関係を深めたのはご存知の通り。(アメリカを怒らせた)
これが、支那利権として、田中派に受け継がれていた。
結果的に我が国の首を絞めることになった。
小泉総理がこの部分に手を入れたのは正解だった。

利権の基本構造は、ODAなどの名目での各種援助に関し、企業、商社が関与し、
その中の何%かを自民党の派閥に政治献金としてキックバックすることである。
自民党の本流はその意味で危ない橋を渡る必要はなかったわけだ。

Posted by 素朴人 at 2006年09月10日 14:29
続き。その4

安部氏の背景にはこのような流れがあることは周知のことと思われる。
政治家には胡散臭い部分と理想に燃える部分などが混在している。

子供じみた正義感や理想論(左翼と同じ)は百害あって一利なしである。
大人は現実から学び、手探りしながら進んで行くものである。
安部氏のどれだけ、現実を知っている大人のブレーンがつくか。
学者、金融経済人だけでは心もとない。

ーーーー
長文、失礼しました。
Posted by 素朴人 at 2006年09月10日 14:30
きっこは初登場時から一桁台のランクに位置する驚異的日記です。
20位、30位〜100位以下という番台であったことすらありません。
あの日記新聞や党として真偽リスクの点から書けないような自身に有利な情報を広く広報するための宣伝媒体です。
永田メールや選挙関連のエントリーを見てみれば傾向は判断がつくと思います。
思わせぶりなことを書き思考誘導を行うのが宣伝戦の基本ですから。
>>「あの本の丸写しなんだよね。」等
Posted by an at 2006年09月10日 14:34
初めてその、勝共連合を知りました。
岸氏との関係があるようですが、総理大臣が新宗教と関わりを持つのはどうかと思います。創価学会を例に見るとカルト集団的行動ばかりです。
それが、公明党と手を組んでいますが、例え公明党の人が総理にならなくても、国民にとってかなりの脅威をもたらします
Posted by 司令長官 at 2006年09月10日 16:01
きっこ氏が「美しい国」批判でネタ元にしているのは「反戦な家づくり」というブログだと思います。
読んでみるとガッカリするくらい程度が低いので、あまりお勧めはできませんけどね。

反戦な家づくり)
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-170.html
Posted by 真心 at 2006年09月10日 17:09
笹川良一と宗教の関わりは大きい。彼は統一、創価(両者とも暴走する前)だけでなく卍教などにも支援したりある地位に名をつらねたりしている。
すべて彼の『宗教は防赤最後の砦』という信念に基づいている。
それはそうと、彼の手紙の記録『巣鴨日記』の冒頭には政治結社のボスとして活躍した若い時ね写真がある。機会があれば一度目見てみてください。

Posted by 神戸っ子 at 2006年09月11日 00:35
>神戸っ子様
ありがとうございます。
「天皇と東条英機の苦悩―A級戦犯の遺書と終戦秘録」
「笹川良一研究―異次元からの使者」
この2冊で、彼に対するイメージが180度変わりましたが、この中には、恐らく対象にしている時期の違いもあるのでしょうか、彼の宗教との関わりに関する記述は無かったと思います。(正確なところは忘れましたが印象にありません)
「巣鴨日記」も早速読んでみます。
Posted by マック at 2006年09月11日 02:08
興味深く読ませていただきました。

「きっこの日記」は耐震偽装問題のときにスクープを出して有名になりました。しかし、その後は電波ブログになっていると思います。ただ、今まで戦後民主主義の中で利益を受けてきた人や、その価値観に共感していた人は、今の日本の保守化が許せないのだと思います。そして、そういう人達が「きっこの日記」が電波ブログである事を分かった上で、その発言を利用しているのだと思います。また、きっこ自身も、戦後民主主義の価値観に共感していた人だと思います。

日本もしばらくはしんどい時代が続きそうですが、良い方向に向かうといいですね。
Posted by Cosin at 2006年09月11日 03:15
通りすがりさんへ
「きっこに日記」が一端はアップしたものを、その後取り下げたのだから、質問には応じないし、批判も受け入れないというのは、いかにも傲慢な対応で間違っていると思います。
百弐さんへ
60年代、70年代、勝共連合と日本の反共組織は提携関係にありました。それほど密接な関係はなかったものの、少なくとも敵対的な関係ではなかったことは事実でした。
マックさんへ
笹川良一氏を語る場合、様々なエピソードはあるでしょう。しかし、注目すべきは彼はヤクザ社会とは一線を画して来た事でしょう。戦後右翼は余りにも任侠系団体に寄りかかってきました。それをしなかった事が評価されるでしょう。
Posted by 瀬戸弘幸 at 2006年09月11日 13:32
>笹川良一氏を語る場合、様々なエピソードはあるでしょう。
>しかし、注目すべきは彼はヤクザ社会とは一線を画して来た事でしょう。

さらに!
戦後、笹川氏は競艇を牛耳ったことで巨万の富を手にし、自らもニューヨークタイムズに「世界で最も金を持ったファシストである」と豪語した。その是非はともかく、有り余る財源を福祉事業に注いだことが特筆されます。右翼と称される陣営において、福祉及び青少年の健全育成に力(財とエネルギー)を注いだ者は彼を措いて他にいない。これもまた紛れもない事実でしょう。
Posted by 極右評論管理者 at 2006年09月11日 22:41
きっこは社民党支持者ですから、宗教嫌いなんでしょう?
彼女にとってはキリストもイスラムもユダヤも靖国も統一
教会も皆同じ、否定すべきものなのでしょうね。
Posted by moon at 2006年09月20日 01:18
日本の極右=やくざもブログを使って、大衆扇動に一生懸命なんだね。安倍チャン、がんばってスイスにある祖父の口座残高増やしてね。
Posted by 鞍馬天狗 at 2006年10月18日 22:28
日本の極右=やくざもブログ>>>

創価学会=カルトもプロを使って、妨害工作に一生懸命なんだね。
池田チャン、がんばってバハマにある愛人の口座残高減らして、プロ書込
沢山雇ってね。
Posted by カルト連合調査隊 at 2006年11月08日 17:01