THE ANOTHER SIDE

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イギリス・ロンドン留学記

もしも英語が話せたら、一体何が変わるのか

No.12 pre-matter

December.16

昼飯を食べていたら、我が校の4人組が
騒然とした表情で我々に近づいて来た。
どうやらNOVが友達らしく彼が訳を聞いてみると、、、

「ちょっと聞いてよ!今、外を歩いていたら黒人が突然、
 友達の顔に唾を吐きかけたの! 酷過ぎる!
 そもそも私はこの街が、、、!」
とジサンの親友、ユンジュンは
燃え滾る韓国の赤い炎を抑えられなそう。
で、当の日本人の女の子はもう大丈夫だよと笑っていたが、
青い顔が元に戻るまで時間が掛かりそうだった、、、

そういえば毒舌・ヤリも以前、唾を髪に掛けられたと言っていた。
私は奴のキレっぷりがちょっと恐く、よく覚えていないが、
確かそれも黒人だったと言っていた。

この街、ハーロウには非常に多くの黒人が住んでいて、
夜ともなると、すれ違うだけで結構恐いものだ。
NOVは何回か酷い喧嘩をこの街で見たことがあるらしい。
もちろん一部の人達だと思うが、私も気を付けなければ、、、

だが、この話はこれで終われなかった。
点在する闇のうねりに襲われるのは、
なにも他人だけでは無かったことを
数週間後に思い知らされる。