THE ANOTHER SIDE

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イギリス・ロンドン留学記

もしも英語が話せたら、一体何が変わるのか

No.71 remember us?

April.30

メキシカンと私とNOVは、最初の頃からの古い付き合い。
かつては皆、同じ初級部屋だったので、
その頃の友人達をイエッツ・PUBで、
ゆっくりと思い出していた。

それにしても色々な人が入っては帰って行った。
特に2、3月は春休みのためか人に溢れ、
4月初旬には、波が引くようにサヨナラが多かった。
福山君や教祖さま、サンティ・ヤゴにお嬢様中国人も
みんなその時期だ。

でも短い付き合いだっただけに、この先
彼らを、そして僕らを思い出すことなんてあるのだろうか。
折角出会えたのに、全く忘れてしまうなんて悲しい。
では、長い付き合いの僕らは?

メキシカンに問いた。
「1年後に僕達のことを思い出す事があると思う?」
彼は勿論だと、忘れるはずがないと、何度も頷きこう語った。
「NOVは俺に素晴らしいCDを教えてくれた。
 そのCDを聞くたびにお前のことを思い出すだろう。」
「TOMは俺にいつもお腹が空いたと言っていた。
 だから腹が減るたびにお前のことを思い出すだろう。」

私の思い出し方が若干、気になったが、
メキシカンは本気で涙ぐみ、静かにそう語ってくれた。
なんて良い奴なのだろう、、、
その涙だけでもイギリスに来て良かったと、思った、、、