THE ANOTHER SIDE

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イギリス・ロンドン留学記

もしも英語が話せたら、一体何が変わるのか

No.76 send off

May.07.pm

放課後のロビーでミニバザーを開いた。
バザーと言っても、全部タダだし、
開いたと言っても、日本から持ってきたカップラーメンやお菓子、
イギリスで買ったCDプレイヤーや携帯やらが詰まった袋を
友人達に回しただけだ。
もう自分が持っているより、それを必要とする人が
持ってくれたほうが、物的にも嬉しいだろう。
だが、単にあげる訳ではなく、ある種の念を込めつつ渡す。
たまには思い出してくれよと。

そして最後のPUB。
最後ばかりは心を奮い起こし、
積極的にみんなを誘ってみたら、結構な人数になった。
そんなに難しい事でもなかったんだね。

だが、楽しいはずのPUBも
今日は心の奥底で別れが漂い、なんだか笑顔が作り辛い。
ただ国へ帰るだけなのに、何でこんなにも寂しいのだろうか。
日本人の友人はともかく、
外人の友人は恐らく2度と会えないことを、
お互い頭のどこかで知っているからだろうか。
ジサンやメキシカン、アッシュリーはそれぞれ全く違う国に住み、
僕達はどうしようもなく、ただメールを送ることしかできないだろう。
再び皆で集まり、表情を交わす会話が出来る可能性は、
僕達がここで出会えた確率くらい低い。

陽は傾き最後の晩餐は終わり、いよいよ別れの時が来たようだ。

気の強いアッシュリーも今日は翳りの表情だ。
いつもの決まり文句、STUPIDも弱々しい。
なぜか、懐をモゾモゾさせていたが、
その時の私は、察する余裕はまるでなく、
何か冗談でも言ってやれば良かったと、
その後のメールで悔いた。

一人、また一人とハーロウの雑踏へ消え行く友人達。

ジサンも何度も振り返って、手を振ってくれる。
でもユンジュン母さんは歩くのが速いので、
追いついては振り返るという、微笑ましい帰途。

夕日に向かう背中達に、今までの思い出を重ねつつ、
忘れないように、真剣に見送る。
もっと人が少なければ長く遠くまで見送れるのに、、、
ロンドンは人が多すぎだ。