THE ANOTHER SIDE

bar

イギリス・ロンドン留学記

もしも英語が話せたら、一体何が変わるのか

No.79 高速の情景

May.09

ロンドンへ行くときは、
キャセイ航空の添乗員の英語ですらさっぱりで、
むこうも私の言っていることがさっぱりで、
飲み物を聞かれたようなので「コーヒー」と言ったら、
え?何それ?みたいな顔をされたので、
知らないのかな?いや、発音間違っているのかな、、?
やはり中国系キャセイ航空だから、
お茶を頼むべきだったのかな、、、と固まっていたら、
見かねた隣の中国人が「カフィーだよ。きっと。」
みたいなことを言ってくれたので、
ようやくコーヒーとカフィーの関連性に気付き、
その芳醇で味わい深い発音は、
中国イントネーションの英語と混ざって見事なブレンドで、
英国への香り豊かな期待と、先行きの黒い不安を
彷彿させたカフィーを、
帰りの日本行きの便でも懐かしく飲んでいるうちに、
アナウンスはまもなく成田と告げた。

窓から見える、芋虫に食われたような穴だらけの緑の大地。
ゴルフ場が多い成田は半年振り。

換金を済ますと、アイスランドを共に旅した、ロレ氏がお迎え。
そういえば、半年前のイギリスへのお見送りもロレだった。
奴はそんなにも、お見送り・お迎えマニアなのだろうか。
いや、違うか。
見送られる喜び、迎えられる安心を
旅多き彼は知っているからか。

ロレ氏の運転で東京を駆けてゆく。
東関東自動車道に流れを任せ、幕張の高層ビルの森を抜けた後、
湾岸線に突入するや否や、
お台場、羽田、つばさ橋、ベイブリッジと一気に畳み込む。
堰を切ったように首都高速・神奈川3号線は激しさを増し、
元町・中華街の上空を抜け、スタジアムの光を浴びて、
ランドマークタワーに突入し、みなとみらいを流しつつ、
JR根岸線沿いに滑り上がると、目じりで流れる物体は、
そごう、ルミネ、横浜駅、、、!
ああ、、、横浜駅、、、
見慣れた駅に、ふと感動してしまった。

、、、そうか。
今、帰ってきたんだね。