THE ANOTHER SIDE

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イギリス・ロンドン留学記

もしも英語が話せたら、一体何が変わるのか

No.02 refusal

November.23.pm

クリスティーナ14歳。
ロイデン13歳。
我がホストファミリーの子供らは、
なんて難しいお年頃なんだろうか。
自分がこの年代だったら訳の分からんアジア人なんて、
まず相手にしないよね。

ファミリーの家に着くなり、
この家のしきたりを叩き込まれている最中、
カールがかった髪、ブロンドの瞳、
少しアジア系の顔を持ったクリスティーナが現れたが、
「ハーイ。バーイ。」
と風のように去っていた。
ビジーガール。

説明が終わった後、部屋に戻る途中、
栗毛のパーマ、白い顔に赤い頬、
少し太り気味のロイデンに遭遇した。
挨拶をして握手をしようとしたら、
「あ、今トイレ行ったので手が汚れているよ」
かくして英国的かつ紳士的な拒絶から我々の関係は始まった。