2002年に発売されたTHE FLOWER KINGSのアルバム「Unfold the Future」のリイシュー盤が、3LP+2CDバージョンで発売中です。大曲"The Truth Set You Free", "Devil's Playground", "Black & White"がリミックス&リマスターされ、オリジナルよりも更に素晴らしく生まれ変わっていると話題になっています。

このリイシュー盤は、12月に発売予定のBOX SET「A Kingdom of Colours」(1995-2002)にも収められています。

●左はBOX SETのカバー・デザイン
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●こちらはディスクユニオンの通販サイト。LP盤は黒とブルーの2種類あります。
http://diskunion.net/jp/ct/search?m=11&q=flower%20kings&g=0&f=0&r=20&a=23886

●LP盤限定のレッドは海外通販でしか入手できないようです。
https://www.insideoutshop.de/Item/The_Flower_Kings_-_Unfold_The_Future_-Re-issue_2017-_-Gatefold_transp-_red_3LP-2CD-/16380


さて、今回はかなり思い切ったリミックスが施されたようですが、当時は、InsideOutの締め切りのほかに、THE FLOWER KINGSやTRANSATLANTICのツアーなどもあり、大変なスケジュールの中でミックス&マスタリングの作業が行われたようです。2002年のファンジンに、その時のロイネ・ストルトのインタビューが掲載されておりましたので、こちらに一部抜粋してご紹介いたします。

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インタビュアー(以下Q): では、ニュー・アルバムは完成したのですね。仕上がりには満足していますか?

Roine(以下R):音楽的な面で言えば、非常に満足しているよ。作曲という点では何曲かは非常に素晴らしいものだよ。個人的な意見を言わせてもらえば、今回のアルバムは僕たちが今まで作った中でベストだよ。
「Flower Power」に入っている"Garden of Dreams"よりも、"Stardust We Are"よりもね。ミックスやマスタリングに関しては、今は満足しているよ。

Q:今ってどういう事ですか?

R:うん、2週間ほど前に最初のミックスとマスタリングを終えたんだ。InsideOutが決めたデッドラインがあったからね。でも残念な事にその段階ではやりたいことがきちんと全部出来なかったんだ。だから、とても満足出来なくてね。このアルバムではみんな違うファイルを使っていて、まずそれを一つにまとめて一曲一曲作り上げなくてはいけなかった。そうやっている内に自分が求めていたものとかがわからなくなってしまってね。最後の曲、"Devils's Playground"のミックスを終えた後、15分以内にマスタリングを施さなくてはいけなかったんだ。いいかい?少しでも音楽業界に関わった事がある人なら判ると思うけど、これは決して良い流れではないんだ。普通ならミックスを終えた後、数日間のオフを取ってその後にミックスされたものを聴き返して他のメンバーと話し合って彼等の意見を取り入れる。その時にリミックスをするかどうか、マスタリングに進むかを決めるんだ。本当に時間が差し迫っていたし、すごく疲れてはいたけど、デッドラインがあったから、どうしてもInsideOutに渡さないといけなかったしね。

Q:それで、どうしたんですか?

R:全部リミックスとリマスターをやりなおしたよ。

Q:えっ!

R:うん。朝の9時に始めて翌朝の3時か4時まで作業をするという日々が2週間ほど続いたよ。凄い経験だったね。

Q:どれくらいオリジナルと違うんですか?


R:最初のミックスでは曲に足りない物があると感じていたし、ローエンドが足りないとも思っていた。オリジナルCDの40分近くはリミックスしたと思うよ。曲は同じだけどね、サウンドは全く違うよ。

Q:オーバーダブはしたのですか?

R:勿論。Tomasが来て2日かけてオルガンやメロトロンを足したし、ベースシンセも足した。僕はギター、アコースティック・ギターやパーカッションを足したよ。

Q:それらが全部オリジナルミックスに付け加えられた?

R:そう。だから、これらはポストプロダクションみたいなものだね(笑)。いや、つまり今までにここまで変えるような作業はした事がなかったからね。普通ならこの段階で変える事っていったら、本当に小さな事だけなんだ。今回のCDでは40ヶ所か50ヶ所は変えてあるからね。

Q:凄い多いですね。

R:ああ。

Q:結果としてどのようなサウンド、フィーリングになりました?

R:更に温かみが出て、ビッグなサウンドになったし、更に充実したよ。マスタリングの時に音をあまり圧縮せずにレベルを上げる為にトリックを幾つか使ったね。だからオリジナル(註:ミックス)より音が良くなってるよ。ミックスにあまりベースの音を入れ過ぎないように気を付けた。そうするとちょっと泥濘にはまったような感じになってしまうんだ。今回のミックスでは、音をちょっと平面にするように、ミッドレンジに集めて、ローエンドを足してマスタリングした。そうする事によって更に正確な音が出来上がるんだ。勘違いして欲しくないんだけど、これは1、2デシベル程度の段階の話なんだよ。ファンはここまでは聴こえないだろうね。でも、最終的には違いに気が付くと思うんだ。更に温かみがあって、充実したサウンドになっているからね。

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The Flower Kings Fanclub JapanのファンジンIssue2より抜粋。
※元記事は、海外ファンジンのWorld of Adventures Vol.13に掲載された、John Silverwood氏のインタビューによる。