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メールにて、2015年7月6日〜9日


Q: "Genius"はとても美しくて、人気のある曲ですね。あなたはFreddie Mercuryについて唄いました。あなたはQUEENファンだと自認していますが、今、特別に彼について曲を書こうと思ったのはなぜですか?

H: 僕はこのちょっとしたリフみたいなのを作っていて(アルバムではAntonが弾いているアコースティックな部分だ)、それが曲のバックボーンみたいなものなんだけど、それをどうすればいいかわからなかったんだ。ともかく、ちょうどFreddie Mercuryの伝記を読んだところで、彼の生涯に夢中になり、”Genius”になる歌詞を書くことになったんだ。ピッタリな悲しいトーンを見つけようとするのはとても大事だったよ。Freddieは本によれば、その悲劇的な死の時までずっと、とてもシャイで落ち着きが無くて、自己評価が低かったからね。曲を書き始めた時、コーラスまでの曲と歌詞、マイナーからメジャーに変わる最後のセクションを思いつくのに長くはかからなかったよ。


Q:「HFMC」と離れてしまいますが、以前から気になっていたことを聞きます。あなたは過去に、ステータスに振り回されて、全然幸せそうに見えない人々についての曲を書いています。SOLID BLUE「Vol. III」の"Luxury"や、「Powerplay」の"The Chosen Ones"はそうですよね。ある意味"Genius"もそうかもしれません。あなたはどんなところに幸せを見いだしますか?

H: ううーん、僕はなんて退屈な年寄りなんだ! まず、健康で世界でも平和な場所に、最愛の家族と住んでいることだね。子供達は今は(独立して)家をでてしまっているけどさ。自分を表現する方法である音楽を無視できないとしても、僕には本当にそれで十分っていう事さ。それから、もちろん僕らにはテーブルの上の食べ物とか友達とか、当たり前なものが全部あるし…。

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Q: 私が一番興味を引かれた曲は"Someone Else's Fault"です。極端に違うカラーのパートを一つの曲にまとめるのは、HFMCの特徴の一つだと思います。曲を作っている時は、特に違和感みたいなものはないのでしょうか?

H: あの曲には様々な意見があるようだよ。あるイギリスの雑誌は、あの曲は今日の、中年の人々へのアンセムで、レヴューワーはアルバムのハイライトの一つだと考えていた。他に、(曲の)結びになった、最終的にすべてをうまくまとめる終わりのセクション(それはもちろん、イントロと”Seconds”でも使っているテーマと、”Can’t Stop the Clock”の最後でも使っているんだけど)になるまで、ピンとこなかったというような意見も読んだ。そういう意味で、AのパートがBのパートと一緒にならないというのは当たっているけど、僕にとってはなぜかうまくいくんだ。YESとStevie WonderとAC/DCとKANSASを同時に聴いているようなもので、僕には何の問題も無いんだけど、それを消化するのが難しい人もいるよね?


Q: あなたはかつて、THE FLOWER KINGSの「Paradox Hotel」に収録されている"Life Will Kill You"で、"It's nobody's fault but mine."と唄いました。9年の間にどうして正反対の歌詞を書くようになったのでしょうか?

H: 今や誰も何にも責任を取りたくないからだよ。少なくとも西側諸国では、政治家同様一般の人々にも言える。例えばもし政治家が間違いを犯しても、彼はそれを決して認めないだろう。そして彼の政敵の間違いや、行なわなかったことなどを君に直接訴える。僕らは今、社会においてこんなことを沢山見かけるし、『普通の人々』の間でもそうだ。その多くはストレスや、生活のテンポのせいだと思う。実際、”Someone Else's Fault”の歌詞は、それをうまくまとめていると思うよ。

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Q: この曲のコーラス"Some say everybody can fly..."はとても印象的です。"Can't Stop"から始まり、あなたは自分に起きた出来事を振り返る旅を経て、最後のこの曲で、あなたが何かから解放されたように聞こえるのです。(勿論これは私の意見ですが。)アルバムの曲順を考えるとき、歌詞の内容は考慮しましたか?それとも音楽の流れを優先しましたか?

H: 音楽のダイナミクスがアルバムの曲順を決めたんだ。僕にとっては、いつもそうだよ。今、君は”Someone Else’s Fault”はその歌詞のせいで、最後の曲になる運命だったようなことを言っているけど、僕はラッキーだったとしか言えないし、君がそれを気に入っているからハッピーだ。


Q: ビデオについて伺います。今回"Can't Stop the Clock"のビデオを制作して、なかなか好評だったと思います。シナリオやロケーションはあなたが決めたのですか?

H: そうだよ。Olaに助けてもらったんだけど、Satuna Herrgardと呼ばれる古いHerrgard [訳注:邸宅というような意味]を見つけるまで、5カ所行ってみたよ。(Satuna Herrgardは)実はOlaの家から1キロぐらいのところにあるんだ。僕はビデオを『いつものロックンロールのステージ』では撮りたくなかったんだよね。そういうのは何度も行なわれているし、特別な曲だから、当然スペシャルなセッティングが必要だと考えていたんだ。シーンのいくつかはUppsalaの街中でも撮って、時がどんどん速くなるフィーリングを出す為に、半分のスピードで歌ったよ。こういうことは初めてやったんだけど、クルーのThomasとKickiは良い仕事をしてくれたと思う。


Q: ビデオの中で、Kjell Haraldssonはメロトロンを弾いていますが、あの曲ではメロトロンを使っていませんよね?あれは誰のアイデアですか?

H: モダンなシンセサイザーほど醜いものがあるかい? このビデオでKjellにNordのシンセサイザーを使わせるのは拒否して、Roineに彼のメロトロンを使わせてくれるか頼んだんだ。メロトロンじゃなかったらFenderのRhodesだったけど、Roineはいいよと言ってくれて(Roine、ありがとう!)、あとは知っての通りだ。おまけにHerrgardの大きな部屋にはグランドピアノまであって、それを使うことができたんだ。Kjellが、彼がメロトロンを弾いている時は、ホットドッグを売っているように見えると思っているのを知っていたけど、「素晴らしい芸術には、常に犠牲がつきものだ」って言っておいたよ。ハハハ。


Q: Uppsala中央駅の周辺や、Uppsalaの街中(とSatuna Herrgard)で撮影は行われました。周りの通行人はどんな感じでした?撮影中、何か面白いエピソードはありましたか?

H: そんなことはなかったよ。夕方の5時から7時の間で、人々は仕事から帰るところだった。道の真ん中で大声で歌っているロングヘアーのシンガーには、何の関心も示さなかったと思うよ。

★Can't Stop the Clockのプロモーション・ビデオ


Q: 今後、別の曲のビデオを作る予定はありますか?

H: 今言えることは何も無いけど、先のことはわからないね。


Q:「HFMC」の曲で、一番演奏が楽しい曲/難しい曲は何ですか?

H: 新譜からの曲でライヴでの演奏が一番難しい2曲は”Everything Can Change”と”Can’t Stop the Clock”だね。他の曲は、良いライヴ・バージョンにするのが思ったより簡単だったよ!

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Q: 今後の予定は?

H: 10月にアメリカのバンドのENCHANTとヨーロッパに行くんだ。それからもちろん、8月29日のヨーテボリでのSlottskogen Goes Progressiveという野外フェスティバルにも出る。ツアーに出るのが待ち遠しいよ!


Q: 最後に。今のあなたにとって「Worth Dying For」はなんですか?

H: 僕が土曜日にやっているプロジェクトがうまくいくことだね。
これで終わりだね。インタビューしてくれてありがとう!
(編集註:ハッセによると、今はまだ話せることはないけど、8月末に何か発表するようです。)

Q:ありがとうございました。

Interview & Translation: The Flower Kings Fanclub Japan
Photos: Momo
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