2014年 アメリカ映画
 
素晴らしき続編映画

 あらすじ……潜入捜査の甲斐あって高校に蔓延るドラッグを駆逐し売人と元締めの逮捕に成功したシュミットとジェンコの警官コンビは、普通の警官としての勤務に戻るが、麻薬取引の潜入捜査でヘマをやらかし、21ジャンプストリート署の向かいに出来た22ジャンプストリート署へと送られる。またも上司のディクソンから言い渡された任務は大学に潜入し麻薬の元締めを捕まえろという物だった!かくして2人のキャンパス潜入捜査ライフが始まったのだが……

 ジョニー・デップ主演のTVドラマシリーズのハチャメチャなリメイクの続編がついに満を持して登場!監督は前作と同じく「LEGOムービー」のフィル・ロードとクリス・ミラー、主演コンビはもちろんチャニング・テイタムとジョナ・ヒル、更にアイス・キューブを筆頭にその他脇役キャラも出演し、前作の登場人物たちがカメオ的に出演するというまさに続編映画の鏡のような前作からのキャストのブレなさが光っている。
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(画像上 例のコンビが帰って来た!!!) 
 大抵の続編映画と言うものはテンポが失速したり前よりも豪華なのを目指して失敗したりとネガティブなイメージに陥りやすい作品が多いだけに、まさに固唾を飲んで見守る事が多く不安要素を抱えがちになってしまうが、前作を超えようとせずあくまで続編である事をネタとして笑いを取る方向を取った今作は、それが逆に前作との落差を感じさせない結果となり面白い作品に仕上がっていて好感度大である。グレムリン2みたいなポジション狙いだ。
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(画像上 チャニング・テイタムの今後が(良い意味でも悪い意味でも)心配) 
 それでいて、前作からの変化もちゃんと盛り込むあたりが素晴らしい。「前と同じく学校に潜入捜査しにいけ!」とメタ的に言われつつも今度の舞台は大学。アメリカンなキャンパスライフに巻き込まれるバカ2人が新たな壁にぶつかり、それを乗り越えて行くという下りや前作よりも難易度の上がった捜査に直面し、果ては大学を飛び出してメキシコで大暴れするというクライマックスなど1あってこその2という面白さをちゃんと備えているのがいい。
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(画像上 アイス・キューブが本格参戦!やばいぞこの親父!)
 もちろんギャグが前作以上に冴えていて良い、前作どころかシリーズ自体をメタ的にネタにしたり、ヤった美人が上司の娘でアイス・キューブが限界突破のキレ芸を披露したり、ヤクをキメて潜入捜査をする下りや、ハイになりすぎて地獄と天国にいってしまう2人とか、潜入捜査そっちのけでキャンパスライフを満喫するバカ2人など腹を抱えてしまうネタが矢継ぎ早に、それも完璧なタイミングで繰り出されるのが素晴らしいし、エンディングでさらに続編ネタを弄りまくるのも素晴らしい。てかエンディングのネタはどれも正直見たいネタばっかりだぞオイ。
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(画像上 アクション面も結構強化、笑いながら手に汗握る展開も) 
 キャストの仕事も素晴らしく、相変わらず何かしてるだけで面白いジョナ・ヒルと、前作以上にアホで知能指数の低そうな演技に磨きがかかったチャニング・テイタムのコンビが震えるほど素晴らしいし、最近は悪役俳優としての出演が多いピーター・ストーメアも安心のゲス悪党ぶりを披露していた。さらに前作では顔見せ程度だったアイス・キューブが本格参戦し物語を刺激的に引っ掻き回していたし、ハンガー・ゲーム続編のオファーを蹴ってまで駆けつけたワイアット・ラッセル(カート・ラッセルの息子)や魅力的なチャンネー達などミスキャストと思える奴が殆どいないのが実に頼もしい。
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(画像上 エンディングの続編ネタであいつが登場!) 
 前作をネタにしつつも前作以上に面白い作品になろうとして見事成功した今作は間違いなくコメディ・アクションオススメの1本だろう。逆に前作を見てないとちょっと不親切な部分もあったりするが「続編作るならこうすべきだろう!!」というフィル・ロードとクリス・ミラーの素晴らしい仕事が栄える傑作だ。しかし何で劇場公開しないんだこのシリーズ。