Dunkirk

 クリストファー・ノーラン監督作「ダンケルク」を見た。詳しい感想はまたの機会に書くとして、とにかく個人的に超好みであった戦争映画(と言うよりも史実題材のサバイバルスリラー)で、今作は「陸の1週間」「海の1日」「空の1時間」の3時間軸をすべてシャッフルした意欲的な構成で、特に見ていて楽しかった。
 とはいえ「時系列がややこしくてよく分からん」「あのシーンとこのシーンどこでどうつながってたっけ」という話も多いので、自分なりにこの映画の時間軸を整理して考えてみた。物語のネタバレ注意なので「実際の時系列ってどうなん?」という視聴済み方のみご覧ください。

太字の人物名は物語の主要登場人物。太字で記述されている場合は、時系列上の初登場時。
字が緑色の人物は時系列「陸 1週間」、青色は「海 1日」、赤色は「空 1時間」の主要人物。
時間経過があやふやだが、恐らくは最後の1日までの間に数日程度の時間があると思われる(編集では1日っぽく描かれる)。なので、トミーとギブソンとアレックスが最初に駆逐艦に乗るまでの間、または帰還してトロール船に乗るまでの間に2、3日の開きがある可能性も無くは無い。
また、[最終日]と記述されている日は物語の時系列「海 1日」と「空 1時間」がリンクする1日。
時系列がはっきりしないので、上下に2、3ほどズレてる可能性あり

[昼]
トミーの部隊がダンケルク市街地でドイツ軍と遭遇、トミーを残し全滅する【映画オープニング】
・ダンケルクの浜辺に到達したトミー、埋葬中のギブソンと出会い行動を開始する
・高地連隊の乗る船へ乗ろうと負傷兵と一緒に乗ろうとしたトミーとギブソン、船から降ろされる
・イギリス海軍のボルトン中佐、埠頭に到着。陸軍のウィナント大佐流する。
・高地連隊の船が空爆で沈没、トミーとギブソンは高地連隊の生き残り、アレックスを助ける
・機転を利かしてちゃっかり次の船に乗り込んだトミー・ギブソン・アレックスの3人は沖合いの駆逐艦に乗船する
[夜]
・3人の乗り込んだ駆逐艦が潜水艦の雷撃で沈没
・脱出したトミーとアレックス、謎の英国兵(階級の高い指揮官と思われる)の乗る救命ボートに助けを求めるが定員オーバーで救助は拒否、「海水温はまだ高い、また戻るまでここで待て」
・ちゃっかりボートに乗っていたギブソン、ロープを投げて2人を引っ張る
救命ボートは一旦ダンケルクの浜へ引き返す
[朝]
・朝になり3人がダンケルクの浜へ到着、疲労困憊で浜で横になる
・(謎の英国兵は恐らくダンケルクの浜へ帰還後、大型船に乗ってダンケルクを脱出、潜水艦の攻撃で沈められてしまい、ただ1人残骸に乗って生還したと思われる。本編内には描写無し)

[最終日]
・海軍の徴発命令を受けムーンストーン号がイギリス本土から出航
ミスター・ドーソンとその息子ピーター、息子の友人ジョージが乗船する
・座礁したトロール船へ向かう高地連隊へ3人が合流、潮が満ちるのを待つ
・工兵隊が車を利用して桟橋の建設を開始する
・ボルトン中佐が民間船がダンケルクへ向かっているとウィナント大佐に伝える。
・スピットファイア隊出撃、ファリアコリンズがダンケルク上空へ向かう
・途中、ムーンストーン号の上空を追加する
・スピットファイア隊、ドイツ軍機と交戦。隊長機が撃墜され2機に
・ムーンストーン号、謎の英国兵を拾う。
・謎の英国兵、ダンケルクに戻ると知り狂乱、巻き添えをくったジョージが頭部強打で重症に。
・スピットファイア隊、再度ドイツ軍機と交戦。コリンズが被弾し不時着。飛んでいるのはファリアだけになる
・不時着したコリンズ、ムーンストーン号に救出される
・トロール船に隠れていた3人がドイツ軍から攻撃を受ける
・すったもんだの末にギブソンがフランス兵だった事が判明
銃撃で浸水が激しくなるも、潮が満ちたためトロール船は沖に流される
・イギリス本土から小型船が大挙して到着。「祖国だ……!」
・ファリア、掃海艇を攻撃するドイツ軍機を攻撃
3人の乗ったトロール船が沈没しかけたため、脱出するもギブソンは間に合わず溺死
トミーとアレックスは近場の掃海艇へと泳いで向かうが、撃沈され重油まみれに
そこへムーンストーン号が到着、トミーとアレックスを救助、ファリアがドイツ軍機を撃墜
重症のジョージ、船内で息を引き取る
・救助を完了したムーンストーン号、イギリスへ針路へ変えて帰還
途中でドイツ軍機に襲撃されるもこれを回避する。「息子が空軍にいる、英空軍は優秀だ」
・ファリア、ダンケルク上空に到達。ドイツ軍機を撃墜し、埠頭の将兵たちを救う
・燃料切れになったファリア、ダンケルクに着陸。スピットファイアを放棄し、ドイツ軍の捕虜になる
・ムーンストーン号がイギリスへ帰還
トミーとアレックスとコリンズと謎の英国兵、無事に祖国へ戻る
・列車に乗ったトミーとアレックス、そのまま内地へ向かう

[最終日翌日]
・撤退を寝過ごした二等兵、ボルトン中佐の計らいで将校用の最後の船に乗り込む
・ウィナント大佐とボルトン中佐の別れ、互いに海軍・陸軍敬礼を交わす
・朝を迎え、トミーとアレックスは駅で兵士たちの帰還を祝うイギリス国民たちに迎え入れられる【映画のラストシーン】

[時系列最後(日時不明)]
・ピーター、新聞社に友人ジョージの写真を渡す
・新聞にダンケルクで亡くなったジョージを英雄と称える記事が載る

 以上が時系列の正しい順序(一部間違いがあるかもしれないが)である。こうして見ると本当によく混ぜたなあ……