遊戯王オンラインへの未練を断ち切れず、Twitterでも製造を予告した架空デュエル作品。
オリキャラも版権キャラもいますが、基本的にサモンナイトシリーズのキャラクター達をメインに物語が展開します。

今回はリシェル戦、ギムレ戦と違いデュエルが長いです。


デュエルはツィアの先行で始まった。
ツィアはまず、ゴブリン突撃部隊を攻撃表示で召喚した上でカードを2枚セットし、ターンを終了した。
ツィアの手札は残り2枚となった。

そして、フィズの番になった時に…フィズはギムレとリシェルに向き直る。
「今からのデュエル、覚えておいてくださいね…」
「は?」「え?」

フィズは、まず手札断殺を発動し、E・HEROフェザーマンとバーストレディを墓地に送った。
対してツィアは神獣王バルバロスと不屈闘士レイレイを墓地に捨てた。
フィズは交換した5枚の手札を見つめ…
(新たに手札に加わったのは、E・HEROクレイマンさんと砂塵の大竜巻、元々手札にあったこの3枚となら…)フィズはクレイマンをセットし、砂塵の大竜巻を含めた3枚のカードをセットしターンエンドした。

ツィアの番となり、伏せていたスキルドレインと最終突撃命令を発動するが…
「罠カードオープン、砂塵の大竜巻でスキルドレインを破壊します!!」
ツィアの残りライフは3000となった。
(危なかったですね…まさか【スキルドレイン】とは…E・HEROは効果こそ強力でも、ステータスでは見劣りしますから…ですが…これで楽勝とはいきませんね…。)
キーカードを破られたツィアはジャイアントオークを召喚。
「セットモンスターをゴブリン突撃部隊で攻撃!!最終突撃命令の効果で、セットモンスターは攻撃表示でバトルする!!」
クレイマンは破壊され、フィズのライフは2500まで減る…だが…。
「罠カードオープン!!ヒーローシグナルで、私のデッキからE・HEROエアーマンさんを特殊召喚です!!」
E・HEROスパークマンをフィズの手札に呼び込んだエアーマンもジャイアントオークに倒されて、フィズのライフは2100にまで減る。
しかし…そんなフィズは…
「なあ、リシェル?ライフで差を付けられたのに…何でフィズは…」
笑っていた。

そして、フィズが次のターンドローしたカードは…沼地の魔神王。フィズは沼地の魔神王を捨てて、融合を手札に加えた。
「通常魔法、闇の量産工場を発動です!!」
フィズはフェザーマンとクレイマンをもう一度手札に加える。そして…融合を発動。

「クレイマンさんとスパークマンさんを融合します!!」
そして、融合召喚されたE・HEROサンダー・ジャイアントは、フェザーマンを手札コストに、ゴブリン突撃部隊をその効果で破壊し、ジャイアントオークも戦闘破壊し、ツィアのライフは2800に減る。

「ねえ、フィズの奴、ツィアの場をがら空きにしたは良いけれど、手札無くなっちゃったわよ?伏せカードはあるけれど…」
リシェルが何処となく心配そうに言う。

次のツィアのターン、ツィアが引いてきたカードは…死者蘇生!!
ツィアはまず、サイクロンでフィズが伏せていたマジック・ドレインを除去し、死者蘇生で神獣王バルバロスを墓地から特殊召喚した上で…可変機獣ガンナードラゴンをリリースなしで通常召喚した。
「これは…!?」
流石にフィズも動揺を隠せなかった。
(ガンナードラゴンはリリースなしで召喚したから攻撃力はたったの1400…、バルバロスもリリースなしだけれど、墓地から特殊召喚したから…!!)
攻撃力3000のバルバロスにサンダー・ジャイアントはあっけなく戦闘破壊され、ガンナー・ドラゴンのダイレクトアタックを受けてフィズのライフは残り…100!!
「これは…次で逆転の一手が引けなければまずいかもしれませんね…。」

次のターン、フィズは引いてきたモンスターカードを伏せてターンを終了した。

そして、ツィアはセットモンスターをバルバロスで戦闘破壊して、ガンナードラゴンでとどめを刺さんとするが…フィズのライフは減らない。
「おい!どういう事だよ!?」
そう叫ぶギムレにフィズは答える。
「…破壊されたのは、このハネクリボーさんです。」
「「!!」」
動揺を隠せないリシェルとギムレ。
「フィールドのハネクリボーが破壊され墓地へ送られた場合に発動する。このターン、プレイヤーが受ける戦闘ダメージは0になる…」
ギムレはハネクリボーの効果を読み上げる。
「う…運が良かっただけじゃない!!そんなまぐれそうそうある訳…!!」
リシェルは運が良かっただけと叫ぶ。
「それに、次のターンも持ちこたえるか、次のターンで決着をつけないと、負けるだけだぞ!!しかも、手札がもうないのに、ツィアに勝てるのかよ!?」
ギムレもフィズにもう後がない事を突きつける。

「大丈夫ですよ、ギムレさん、リシェルさん…私は勝ちますよ。何故なら…」
フィズはデッキを一瞥すると…こう答えた。
「私の手で組んだこのデッキを…信じていますから。」

そして、フィズのターンとなり…ドロー…引いてきたカードは…

「引いてきた、E・HEROバブルマンさんを特殊召喚です!!」
「「!!」」
E・HEROバブルマンは手札がバブルマン1枚のみの場合、手札から特殊召喚できる…そして!!
「私の手札とフィールドには他にカードはありません…ですから…バブルマンのもう1つの効果によって…私は手札を2枚ドローします!!」
引いてきた2枚のカードを見たフィズの顔つきが、変わった事をその場にいた3人共が目の当たりにした。あれは…このデュエルの勝利を確信している!!
「魔法カード、ミラクル・フュージョンを発動!!」
「あれは…墓地の融合素材でE・HERO融合モンスターを融合召喚できる…!!」
「墓地のフェザーマンとバーストレディがゲームから除外された…だとすれば、ここで来るのは!!」
ギムレがその効果を読み上げ、リシェルが融合素材の名を呼んだ…ここで来る、融合モンスターは…
「来てください!!私のフェイバリットカード、E・HEROフレイム・ウィングマン様!!」
その場に現れたのは、右手の薄紅の竜の頭を、背中に風の翼を持ったHERO…だが…!!
「ダメだ!!フレイム・ウィングマンでは、バルバロスの攻撃力には及んでいないぞ!!」
「ガンナー・ドラゴンだけ倒せても、次のターンで…」
「ギムレさん、リシェルさん…忘れてはならない事がありますよ。」
そういったフィズは最後の手札であった、E・HEROキャプテン・ゴールドを墓地に捨て…
「ヒーローには、ヒーローに相応しい戦う舞台がある事をね!!」
フィールド魔法をデッキから手札に加えて…
「摩天楼 -スカイスクレイパー-を発動です!!」
フィールドから高層ビルの摩天楼が聳え立ち、その頂上にフレイム・ウィングマンが佇む…!!
「なる程な…高層ビルの摩天楼はアメコミヒーローの舞台の王道!!そして、その効果は…!?」
ギムレのその言葉を待っていたフィズはバトルフェイズに入る。
「E・HEROフレイム・ウィングマン様で、神獣王バルバロス様を攻撃します!!」
「…どうやら、この攻撃で私は敗れるようね…スカイスクレイパーの効果は…」
飛び降りる、フレイム・ウィングマン、そして、その攻撃は!!

《「E・HERO」モンスターの攻撃力は、その攻撃力より高い攻撃力を持つモンスターに攻撃するダメージ計算時のみ1000アップする。》

「スカイスクレイパー・シュート!!」
炎を纏ったフレイム・ウィングマンの攻撃がバルバロスを焼き払う、そして…フレイム・ウィングマンの効果は…

《このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。》

こうして、ツィアのライフは0となった…!!

このデュエル…フィズの勝利だ!!

「危なげなかったですが…このデュエル、楽しかったですよ。」
そんな笑顔のフィズを見て、ギムレとリシェルは…羨ましい、と思った。