November 06, 2010

ルイーサ

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暇だったので、ひとりでユーロスペースまで映画見に行ってきた。

渋谷のユーロスペースは好みの映画をチョイスする映画館なので好き。良い思い出もいくつかあるんだよね。


さて、「ルイーサ」というアルゼンチン映画を見たわけで、いい映画ではあったが若干凹んだ。「不幸なお婆さん」という前提設定が俺、苦手だよ。。。

夫と娘を早くに亡くし、画一的で静かな生活を三十年も過ごしているルイーサが、定年一年前に突然仕事を不当解雇され、唯一の安らぎである愛猫にも死なれ、無一文状態で地下鉄の物乞いをすることでたくましく生きる、というストーリー。


コメディタッチで描かれていたり、最終的には心優しい登場人物と心を通わせ合うシーンがあったりと、テーマの割には意外とハートウォーミングではある。ルイーサのタフネスさと成長に心が動かされる映画でもある。

しかし描いているのはブエノスアイレスの淀んだ地下鉄での物乞生活、これはアルゼンチンのどうしようもない低所得層の現実だ。俺自身、途上国で地下鉄に乗ることは何度もあったが、まさにそういう車内や構内で見られた切ない現実がありありと描かれている。生活水準ラインが総じて高く、物乞いという文化(?)がほとんどない日本に暮らしている人にはちっとばかし驚きの描写かもしれない。

映画に華を添える音楽がかなりいい。テーマといい舞台といい陰鬱ではあるが、ラテンミュージックの調べが雰囲気を良い方向で相殺しているのは間違いない。そしてルイーサ役のレオノール・マンソ、うますぎる。悲哀、強情、困惑、変化、行動、そして友情……ルイーサの感情の機微に引き込まれた。



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この記事へのコメント
夫と〜ストーリー。までの、不幸さ凝縮抜粋短的な切ないれびゅーにもれなく凹むわ…
でも、
現実でも、女性の強さに出会うと感動するものなー

DVD化期待!
Posted by yuko at November 07, 2010 22:13
>>yuko
女性の強さには勝てませんわ。
是非見て!
Posted by おっかー at November 08, 2010 23:47