第9回帆船模型教室を開催

春一番が吹き荒れ、交通網も乱れた2月14日、マイスペース銀座マロニエ通り店7号室で第9回帆船模型教室を開催しました。長丁場の教室ですから必ずこのような日もあります。欠席や遅刻された方、作品を持ち込めない方も出ましたが、一旦教室に入るとそこは別世界。帆や動索が付いてほぼ最終形状に近い作品を前に相変わらず熱い議論が飛び交っています。
 DSCN0306-1

前半の個別作品を持ち寄っての質疑応答では、帆や動索が付いた作品を前に、風を一杯に受けて孕んだ帆を如何に表現するかに集中。帆の色を含め、納得出来る表現を追求するあまり帆布を再購入してチャレンジした方もいらっしゃいました。またダミーコイルもそれぞれの場所に合った形状のものを治具を使って製作して取り付けられ、甲板が一挙に「本物の帆船」の雰囲気に変身した作品も散見されました。
DSCN0307-3

 教室も終盤を迎えて受講生の関心も「如何に船を作るか」から「如何に帆船の雰囲気を出すか」に移行して来ており、講師陣としても受講生の皆さんのレベルアップを感じて嬉しく思ってます。
次回は、いよいよ飾り台の制作、旗の成形と取付け、銘板の制作と取付け等の最終仕上げに入ります。この表現が模型の見栄えに大きく影響しますし、今までの工程とは異なり作品の差別化や個性を発揮できる大事な工程でもあります。色々な作り方や表現方法と最低限守らなければならないルールを写真やサンプルを使って伝授しましたので、次回、皆さんの作品を観るのが非常に楽しみです。
DSCN0308-1

模型の表現としてアンカーの状態も注意する必要があります。このキットは「スターボード側斜め後方から風を受けて航行中」の前提ですので、当然アンカーは船体舷側に単体でアンカーストッパーで固定されています。しかし今回は教室の教材ですので、キャットヘッドからのフック付滑車(アンカークレーン)やアンカーケーブルの設置も可としました。アンカーケーブルが甲板上をウィンドラスを経由してグレーチングの窓から船内に導入されている表現は中々臨場感があります。と言う事でアンカー入れからケーブル固定まで、そしてアンカー引き上げから舷側へのアンカー固定までの手順も図を使って説明しました。受講生にとって帆船で行われる実作業の解説は、帆船がより身近になるだけではなく、帆船模型造りにもテンションが掛かるようです。
最後に41回帆船模型展の準備概要、リニューアル案内はがきの説明と配布、復刻版「帆船用語英和辞典」の進捗説明を行い、その後教室アンケートの依頼を行って、教室は無事お開きとなりました。
DSCN0309-1


(田中嘉明 記)