ロープを知る

The Official Blog of Model Ship Builder's Club "The ROPE"

2016年11月

会場風景2

11月23日、帆船日本丸・横浜みなと博物館の特別展示室で開催中の第38回展示会を訪問しました。展示会は、横浜市港湾局並びに帆船日本丸記念財団の後援を得ており、ドック展示の日本丸と博物館の船の雰囲気の中で開催されています。

展示作品総数は67点、内ジオラマ模型が5点、絵画彫刻工芸品が7点、ボトルシップが2点、加えて、ザ・ロープより瓜生会員のベル・プール、三木会員のマリー・ジャンヌ、またマイシップよりスクーナー・ピックルと縮尺1/200でケース入りのチャールズ・ヨットのジオラマが賛助出品されました。模型では、旧作は金森さんのスクラッチビルトで1/100の高田丸(樽廻船)の1点のみで、その他は完成品ないし製作途上での進捗を示す展示でした。

展示会の様子は会報93号でレポートします。
(栗田正樹 記)

※阿部英夫氏のブログ「船の雑記帳」に3回に分けて横浜帆船模型同好会の展示会レポートが掲載されています。
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11月19日 横浜の帆船模型展はじまる。
11月20日 世界の帆船模型展レポ その1
11月21日 世界の帆船模型展レポ その2
11月22日 世界の帆船模型展レポ その3(最終回)

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11月12日(土)年内最後となる第4回研修会。参加者は32名でいつもよりやや少ないものの、小さい方の会議室だったのでほぼ満席に近い。

研修会は担当幹事があらかじめ講師を割り当て(これが大変らしい・・・)、プログラムを作成し案内をする。しかし、いつもプログラム通りにスムーズに進行するとは限らない。当日や間近になって予定外のことが起きる。

今日も案内ハガキでは「国内外の友好クラブとの交流と課題」について田中会長の講演が予定されていたが、やむを得ない事情により急きょ中止に。また、持参した発表資料の入ったUSBメモリーがPCで読み込みができず、いたずらに時間が過ぎていく・・・。

こんなときでも担当幹事はその間を取り繕わなければならない。模型材料を購入できる店舗の紹介やらLED照明の電圧と電流の関係などの「豆知識」で場を持たせ、ロスタイムをまったく感じさせない。どうやら引き出しの中にはいくらでもノウハウが詰まっているようだ。

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大河原会員がブルーノーズの船台、ボート、キャビン、マスト・フープなどを製作したときの工夫について発表。マスト・フープは塩ビシートを使ったという。

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マスト・フープは木材を鉋(カンナ)で削り出すやり方もあるよと紹介する堀岡会員。瓜生会員からはブルーノーズの製作についてはモデルシップウェイ社のサイトから詳しい説明書がダウンロード(*)できるという助言も。

このように研修会は一方通行の発表にとどまることはなく、いつもさまざまな意見や情報が自由に飛び交う。帆船模型の製作に「この方法が正しい」という正解はないようだ。この趣味の奥行きを深くしている所以(ゆえん)でもあろうか。ちなみに研修会終了後も、いつものとおり近くの❍❍❍❍に会場を移してアディショナルタイムで議論を深めた・・・らしい。

今日の研修会の詳細は今月末に発行されるザ・ロープニュース11月号に掲載される予定である。


(*)説明書はこのサイトのDocumentsからダウンロードできる。
www.modelexpo-online.com1479252986691

Bluenose_Canadian_Fishing_Schooner-Instructions.pdf

第6回帆船模型教室を開催

11月13日、久し振りの秋晴れのなか第6回帆船模型教室が銀座で開催されました。4名の方が欠席されましたが、残り15名の方がそれぞれ製作中の作品をお持ちになりました。
全10回の教室のうち、既に前半は先月で終了し、本月から後半戦に突入し、船体部分がほぼ完成し、受講生各々の持ち寄った作品にも進捗状況や塗装・技法の違いなどもありますが少しずつ個性が出て来て出来上がりが楽しみになってきました。

第6回-1-1


 従来通り授業の前半は、持ち寄った作品について講師が個別に検収し気がついた点等をアドバイスしたり、受講生からの質問・疑問に答えていく時間です。先回の授業ではスターン飾りと装飾部品の取り付け、艤装について説明し、今回までの課題としました。今回の課題の中で皆さんが苦労されたのは、予測していたことですが船首飾りの取り付け(ヘッドレールとキャットヘッドの位置関係)と窓部分に張ったプラ板が瞬間接着剤によって白濁化してしまわないようにすることでした。前回の授業でこの2点については注意を促していたこともあり、殆どの方が無難に仕上げて来てくれて安心しました。

第6回-2-1


 授業後半は、次回授業までに仕上げて来てもらう課題についての説明です。バウスプリットの取り付け、チャネル、大砲の組み立てが課題となります。船体の艤装組み立ては今回の工程でほぼ完成となります。出来映えの善し悪しは艤装次第で大きく左右されますのでしっかりと取り組んでもらうようお願いしました。バウスプリットを船首に取り付ける際のロープの縛り方、チャネルを取り付ける際の補強方法、デッドアイとチェーンの位置決めと固定等について、それぞれの作業上の留意すべきポイントを説明。また大砲については、テキストに記載してあるように見栄えを良くし、より本物に近づけるためにブリーチングロープの取り付けと、ICテープを使ってトラニオンへのキャップ付け、更に砲身の高さを調節ためのクサビの取り付けをしてみるようにお願いし、ブリーチングロープ用の糸とアイレットを皆さんに配布し、これを結ぶ方法についても治具を使いながら説明をしました。この結び方については今後も使用頻度が多くなるのでマスターしてもらいたいものです。
 この課程が修了すると船体製作は完了し、いよいよリギング工程に移ります。これまでの
受講生各自の進捗状況を見ると、約7割近くの方が課程どおりに進んでいるようで、来年の展示会が楽しみです。また、受講生同士のコミュニケーションも活発になってきており、次回教室終了後に予定しております「忘年会」で受講生間の親睦が更に深まれば作品の製作にも好影響が出て来てくれるのではと期待しております。 

第6回-3-1

 
(市川 三郎記)

会場風景x


11月11日名古屋港ポートビルにて開催中の展示会を訪問しました。昨年は展示会期間中に日本丸が入港しましたが、今年は海王王丸が入港してセイルドリルや一般公開に向けて準備をしていました。

展示総数は製作中も含めて41点で、新作は1/3。昨年ザ・ロープニュース第89号で紹介したサイレン(1/64 モデルシップウェイ)は4隻が完成状態で展示されていました。今回は別のテーブルではこのサイレンの製作マニュアルの翻訳版も図面とともに来訪者の閲覧に供されてました。

並んだサイレンx
サイレン和訳マニュアルx
サイレン 1/64 モデルシップウェイ(上)とサイレンの製作マニュアルの翻訳版(下)

老齢で今年で退会される疋田晶一さんの過去作品が5隻陳列されており、これらの模型は名古屋ポートビル内にある名古屋海洋博物館に寄贈されるとのことです。

疋田氏作品x

ウッディー・ジョーの模型3隻(サー・ウィンストン・チャーチル1/75, 日本丸1/160)が船体整形段階で並列展示されていました。表面はサーフェーサーでの仕上げ状態で、船体中身の工作状況やプラモデルとの違いが分かるようになっています。

船体加工3隻x


目を引いたのは島崎忠さんのHMS バンガード(1/64 ビクトリーモデル)。船尾の彫刻に加えて、銅板ばりが素晴らしい出来映えでした。

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島崎忠さんのHMS バンガード(1/64 ビクトリーモデル)

展示会は、当会と名古屋みなと振興財団、名古屋海洋博物館の共催で名古屋港管理組合の後援を受けています。会場は壁面の掲示ができないという制限が付くが使用料は無料とのことで、展示会期間中に航海訓練所の練習船が入港して帆船ならではのイベントもあり羨ましい限りですが、課題は名古屋繁華街との距離のようです。

青木会長のお話によると、現在会員は40名で例会出席メンバーは20?25名程度。当会でも会員の高齢化が課題とのことです。来年は創立40周年となり、記念展示会を企画したいとのお話でした。
(栗田正樹 記)


☛ザ・ロープ・ナゴヤ第37回帆船模型作品展は11月20日(日)まで名古屋港ポートビル2階で開催中です。

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吉田会長自らが作成中のMQRDAUNT(1681)の模型と加工済みの部品、木材、図面、工具等の特別展示

展示会初日となる11月10日に訪問しました。展示は総数33点、内新作は4点。ジオラマはアルテサニアラティナの造船所の風景(1/20)が1点、製作中の大型模型としては、ディアゴスティーニのビクトリー(1/84)、アルテサニアラティナのJ.S.エルカノ(1/100)、展示室中央のテーブルには、加藤喜一さんの縮尺1/192のオリジナル作品8隻が拡大鏡とともに陳列展示されてました。

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吉田会長のお話では、現在会員は10名で、実際に製作活動をされている会員は5〜6名とのことです。
新作が少ないことから、吉田会長自らが、作成中のMQRDAUNT(1681)の模型と加工済みの部品を、木材、図面、工具とともに特別展示されてました。この模型はユーロモデルのキット図面を縮尺1/120にして製作されてます。

電動工具はブロクソンの工具を分解したオリジナル品で、歯の上下や幅の微調整ができるようになっています。

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材料は梨の木で、製材した材料が加工の順番が分かるように展示されてます。小型の鉋(カンナ)は自作で大工が使っていた刃を加工しており、彫刻刀も握りやすいように工夫した自作。

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自作の小型の鉋(上)と彫刻刀(下)

職人技を発揮される吉田会長の展示は、木製帆船模型の工作とは何かを存分語るものでした。私はこのレベルまでには到達はできないものの、モデラーにとってはたまらない展示です。

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福島帆船同好会の吉田会長
(栗田正樹 記)






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