新しい年を迎え2週間が過ぎ、第8回帆船模型教室が1月14日に開催されました。

年末年始の休みをフルに活用して製作に打ち込まれた方や、諸々の行事に追われてなかなか思うように製作の方が、はかどらなかった方など受講生の皆さは、話に尽きないようですが、それぞれ帆船製作と言う、いつもとは違った大変なお正月を過ごされたようです。12月の忘年会で懇親を深めたこともあり受講生間のコミュニケーションも一段と活発となり、各自持ち寄った作品を見せ合いながらお互いの意見交換したり、教え合ったりする姿があちらこちらで見受けられました。

授業を始める前に4月に開催される43回ザ・ロープ展示会への出品を希望される方を確認したところ、申込書持参の方が5名、残りの3名も後日郵送との事で、全員がエントリーされました。初心者の方が大半でしたので開講時には心配しておりましたが、現時点で「全員完成させて打ち上げをやろう」との声がかかり意欲じゅうぶんです。

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授業の前半は恒例によって各自持ち寄った作品に対して講師との質疑応答です。前回からの課題はガフ、ヤード、マストの加工とシュラウド、ステイを張ってマストを立てる工程です。マストにテーパー加工を施し、垂直度を保ちながらスタンディングロープの調整を行う作業は慎重さと丁寧さが必要となる手間のかかる大切な工程です。全員、苦労の賜物のシュラウドとラットラインが仕上がり、一歩づつ帆船らしくなってきました。自分のイメージと違った為、やり直してみる方もあります。ままだまだ時間は十分ありますので焦ることなく納得できるまで、じっくりと取り組んでいただきたいものです。

後半は次回までに仕上げて来てもらう工程の説明です。次回はいよいよ帆の製作と取り付けです。帆を張る事前準備として、マスト、ガフ、ヤードに滑車を取り付け、次いでバウスプリット、甲板にも滑車を取り付けます。ここからの作業については、事前に作業手順をしっかりと検討しておくことが大切であること、滑車等の細かいパーツを紛失しないこと、手順を間違えると余計な時間と手間を費やし作業効率が著しく落ちてしまうこと、そしてせっかくできたものを、不用意なことで壊さない事を強調しておきました。

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また実船に近づけるためのグレードアップと作業性を高めるための工夫も帆の製作工程の中にいくつか取り入れてありますので作業手順にしたがって説明しました。
 ①のりしろに両面テープを採用
 ②折り返し部分に針金を挿入
 ③ボルトロープの追加
 ④染料を使って帆を染める
 ⑤ジブセールのオランダ仕様への変更
 ⑥メインセールを折り畳むためのブレイルの追加
 ⑦糸を使ったチェインステッチの表現
 ⑧治具を使ったダミーコイルの製作
等です。これらキットの説明書には提示されていないグレードアップの為の工程については実践するかどうかは各自の判断に任せてありますが、おそらく皆さんチャレンジするように思われます。

教室も残すところあと2回となり、マストが立った自分の作品の姿が一段と帆船らしくなって行くのを目にしながら、受講生の皆さんも完成に向けて益々ヒートアップしてきています。展示会に全員の受講生が出品できるように私たち講師陣も努めてまいります。
(屋鋪一樹 記)