アントワープ 電車側からの駅舎正面アントワープ駅舎の中
(上)電車側からのアントワープ駅舎正面(下)アントワープ駅舎の中

9日は朝早めに駅に行って、美しいアントワープ中央駅の写真を撮りまくった。ホテルから歩いて行くと、大きな観覧車が中央駅の前に鎮座している。中央駅に完全に被さっている。足下をよく見ると観覧車の基部は固定されてないようだ。このような仮設物を重量だけで固定とは。地震の心配は無いのだろうか?観覧車の後ろに回ると美しい駅舎が見える。仮設とはいえ、こんな配置を高い美意識のベルギーの人は何故?早朝で人気の少ない駅舎はやはり美しい!!

アントワープ駅前の邪魔な観覧車
アントワープ駅前の邪魔な観覧車

アントワープからアムステルダムは電車で約一時間、外は田園、日本出発前に課せられたレポート作成。今回の旅では隣接する国への移動は基本的に陸路とした。地図上ではいずれも近いからだ。しかしアムステルダムとハンブルグだけは空路KLMにした。日本のように新幹線がなく中途半端な距離(467km、所要時間4.5時間、在来線)ではやはり個人的には空路を選ぶ、新幹線が懐かしい。

アムステルダム海洋博物館 後ろにレプリカアムステルダム号アムステルダム号
(上)アムステルダム海洋博物館 後ろにレプリカアムステルダム号(下)アムステルダム号

アムステルダムの国立オランダ海洋博物館は、アムステルダム中央駅から徒歩30分の距離にある。2011年に4年の改修を終えた新しい建物の裏には、東インド会社の「アムステルダム号」のレプリカが繋留されているので遠くからでも海洋博物館がよく分かる。

博物館にはアムステルダムの繁栄の時代、GOLDEN AGEが中心のようで様々展示されている。帆船もGOLDEN AGEを中心に展示してあるようだ。その他にも船の彫刻品や絵画が多く展示されている。この博物館は展示品の数以上にアントワープとは違った特長がある。
  • 展示室が明るい。
  • 展示品を(ガラス越しながら)訪問者が接近して見ることができる。警報が鳴らない!
  • 展示品の説明のオーデイオデバイスが充実しており、日本語のものの内容は非常に洗練されている。
  • 展示品に付属するプレートにも英語で簡潔なものがある。

lee board ずんぐりヨット
 ずんぐりヨット

小型ヨットの模型に団扇のような Lee Board を付けた丸っこいヨットをみつけた。オランダがやはり本場?だろうか。ズングリ可愛らしい。スマートなブルーノーズも良いが、これも一度作ってみたい!この Lee Board とやらはどのように使うのか全く分からない、(ヨットのセンターボードと同じ機能?)反力はどのように伝わるのか、ヨットの経験、知識がないのでチンプンカンプン。

船尾飾 姦通女とキリスト
 船尾飾 姦通女とキリスト

彫刻品展示のコーナーでTAFFRAIL(船尾飾り)のオーデイオを何気なく聞いた。奥行きのある素晴らしい船尾飾り、ナルホド!姦通した女がキリストの前に連れてこられて、キリストの前で懺悔??
これって船尾飾りにするテーマなの?葬式仏教の身には全く理解不能!!たぶん戦いに向かう船艦でなく、何かの別目的のBargeに違いない??推測?船首、船尾に取り付く多くの彫刻、実物はでかい!

suction hopper dredger
floating dock
(上)Suction hopper dredger(下)floating dockの絵

この博物館では以前の改装にあわせて、絵画の収集に力を入れている、日本語のオーデイオガイドも充実していて色々興味をそそられた。絵画の中の1947年のSuction hopper dredgerとfloating dockの絵に驚いた。オランダははるか70年前に、現在我々が日本で使っている浚渫船や作業船で、オランダの国土を拡張しているのだ。私の会社はオランダのデルフト大学からノウハウを戦後入手し、浚渫船を建造し、工事を施工した。Suction hopper dredgerは今もシンガポールで活躍している。オランダはやはり海洋土木では長い歴史、進んだ技術の国なのだ。

あとで驚いたのは、多くの帆船、由来等が展示してあるのに、ショップにこれらの書物が売られてない。売店で展示帆船の本について聞くとあっさり「無い」と言う、我が方は、当然あるべきものとして、撮影も省いていたのに??「商売気が無いね?」というと「スミマセン」とか?

レプリカ帆船アムステルダムではガイドツアーに参加した。本当の帆船アムステルダムは18世紀に建造され就航一週間で沈没してしまったとか?図面がまったく残ってないそうで(説明では当時は図面を残さず、人伝えに技術が伝承されたとか?)、1985年復元のものは作りがどこかの遊園地のもののようだ。ガイドの若い女性はよく勉強しているようで、持ち時間の45分を十二分に使って説明してくれた。GOLDEN AGEの海洋貿易、世界情勢が話の中心となっていた。レプリカ帆船での説明は、東インド会社の由来、船の構造以外で印象に残ったのは
  • 乗員約300名の内、約半數は一航海で病氣等で死亡した。
  • 食事の質が最悪でこれが乗員の死亡の主因である。
  • 英国船は規律が厳しかったが、オランダは緩かった。これも死亡の要因。
  • 一回の出港でオランダ本国に帰ってくるのは7年後。
  • 乗組員は15前後の少年をだまくらかして乗船させた。
  • GOLDEN AGEオランダの船だけが日本の出島で唯一貿易が許された。

ゴールデンヨット
 ゴールデンヨット

レプリカ帆船アムステルダムのそばに金色に飾られたROYAL BARGEが展示してあった。ストックホルムで見たバイキング船には右舷側の艫に舵が付いている。後日の国内線の映画のなかで、広島 大崎上島で左舷側に舵をつけた伝馬船のレースを見て、興味深く感じた。大崎上島の伝馬船の舵は左舷にT型のハンドルのある一本の梶棒がローブでゆるく縛ってあるだけだ。

アムステルダムの駅に近いホテルは淀んだ臭いの繁華街の中、マリフアナ、売春はここでは合法??身体障害者のSEX処理には健康保険が適用されるとか???(帰国後テレビで知った!)そんなことは関係ない!スーパーでサンドイッチとワインを購入しホテルへ、顔だけ洗ってシャワーは翌朝に、眠剤代わりの小瓶のワインで爆睡。
(つづく)近藤敏夫 記