ハンブルグ中央駅
 ハンブルグ中央駅

朝6時にホテルから徒歩でハンブルグ中央駅へ向かう。
早朝のため絡んでくるヒゲ男も居ない。ハンブルグは20年以上前に来たことがある。ハノーバーやミュンヘンのメッセのときにも寄った。当時日本にはまだ無かった民泊に泊まって費用を節約しながら、メッセで最新技術の展示会を回った。また汚染土壌の浄化技術の勉強にドイツ、オランダ2カ国を流れるライン川で現場を訪ねたこともある。

ドイツのハンブルグ港はヨーロッパでは最大規模の港湾とか?当方はシンガポールの港湾の拡張を見て、その繁盛ぶりを知っていたのでハンブルグののんびりした港湾には反対に驚いた。今回、港はパス。

この旅では列車に計4回乗車する。ロンドンのパンクラスから(ユーロスター)ブリュッセル経由でベルギーのアントワープ、アントワープからオランダのアムステルダム、アムステルダムからドイツのハンブルグだけが空路、ハンブルグから旧東ドイツのロストック、最後がロストックからベルリンになる。

ベルリンからは空路でストックホルムからオスロをまわってロンドンに飛んだ。陸路はすべて日本からネットでRAIL EUROPEに予約を入れ、チケットは日本の代理店から自宅に宅急便で届いた。チケットは日本のものと違い、日本代理店に聞いたが、それでもよく分からなかった。おおむね間違いなく移動できたが、ブリュッセルの駅での乗り換えが、ホーム番号が分からず慌てた。

ユーロスターの車内で検札にきた女性は「地下の構内に行けば分かる」と言ったが結局分からず、乗り換え時間も無く慌てた。どうやら一本の路線に前後に二本の行き先の違う列車を入れていたようだ??

それと知られたことだが、ヨーロッパでは日本のような改札口が無く車内検札がある。その際無賃乗車と見なされると2回目からはかなり厳しい処置(罰金?)が課せられることになっている。また今回アントワープまでの乗車券が、中央駅でなく手前のアントワープ駅になっていることが検札で分かり(当方が中央駅と手前駅の名前の区別が分からない!)少し慌てたが、人の良さそうな検札員に話しをしたら「黙っているように?」と助けてくれた。後ろを向いて手で、行け、と合図してくれた!感謝。電車は全体的に、混雑が無く、清潔で、車内販売もあって良かった。トイレはなぜか日本に軍配。

ロストックは東西冷戦時代、バルト海に面する東ドイツ最大の港湾都市で、中世のハンザ同盟の中心都市であった。人口約20万、東ドイツ時代は人民海軍の司令部、基地があり、統一後もドイツ海軍の海軍局本部がある。ハンザセイルは毎年8月中旬に開催され、帆船数は約200隻以上、ロストックの年間最大の祭りになる。

ロストック港には旅客数千人規模のクルーズ船が出入りしている。ロストックを流れるブァルノウ川の河口からバルト海ロシア、バルト三国、スエーデン、ノルウエイに大型クルーズ船が出ている。毎年開催のハンザセイルに対し、世界最大といわれる「セイルアムステルダム」は5年毎、最近では2015年に開催されている。

クルーズから帰港する帆船 (2)
 ハンザセイルは毎年8月中旬に開催され、帆船数は約200隻以上、ロストックの年間最大の祭りになる

ロストックのヴァルノウ川はバルト海に流れており、河口は川幅約400㍍あり、バルト海へのフエリー、ヨットの基地になっている。ハンザセイルはこの幅広の川の河口に大型船を、50㌔㍍ほど上流に小型船を纏めて係留して、2カ所の会場で行われる。河口にはクルーズ船も駐まるので、クルーズ船の出入港と帆船の出入港のタイミングが重なると、帆船は港の沖合でグルグル回って順番待ちをさせられた。

電車がロストック駅に着くと多くの乗客が降りた。駅員にホテルの名前を示すと目の前の電車にすぐ乗れと言う、停車駅を聞いても言っていることが分からない。左に見えてくる、と言われて飛び乗った。

駅とホテルは上手会場の正面にあった、チェックインして荷物を預け目の前の会場に向かった。前日の8月10日からハンザセイルは開催されているので、すでに川辺に出店が並んで出ていた。ロストック年間最大の祭りなのでそれなりに人が繰り出していたが、日本での催し物の人混みの多さに比較すれば、混み具合はたいしたことはなく、見物や土産の購入も簡単にできて、涼しい陽気と本当に気持ちが良かった。セイルに参加している船は登録番号や船名を書いたタグを係留の通路側に見やすく貼っていた。

ハンザセイル河口岸壁の賑わい
川下りした外輪船
 (上)ハンザセイル河口岸壁の賑わい(下)川下りした外輪船 

ニューオリンズに有るような外輪船が河口までのクルーズの呼び込みをしていたのですぐに飛び乗った。ちょうど午後3時頃になっていたので航行中、川を上って帰ってくる帆船とすれちがう。その度に写真やビデオを回した。日本ではまず見ることの出来ない色々のタイプの帆船の航行が見られて興奮した。河口に向かう外輪船の前側デッキに陣取って撮影、iPadは撮影で大活躍だ、ビデオも回してみる。帆船最高!

小一時間で河口に到着し、下船し係留した船を眺めながら歩いていると、乗船クルーズ予約のブースとおぼしきものを発見し早速列んだ。日本で乗船体験クルーズの予約ページらしきページは見つけていたが、ドイツ語になっていて予約できなかった。手際の悪いドイツ娘に待たされて、翌日の予約が取れた。ドイツ娘に「ネットで予約が出来なかった」と言うと「出来るようにしてるけど、ムニャムニャ、」大型、古い?帆船、で10時~16時 ピア9とのこと。

係留してある帆船と出店を見ながらブラブラ、途中セイルグッズの出店でカレンダーとTシャツを購入。河口にはちょっとしたステージがあった。聞くと招待客用の観覧席?とかで、ステージの上ではテレビ局とおぼしきがビデオで航行する帆船を撮影していた。ネットのホームページでは色々レースとかセイルクイーンのコンテスト、軍の演奏などがあったので、この場所が使われるのであろう。

こちらも岸壁でしばし通過する船の写真撮影。さまざまなヨットが通る。マストや帆の形が様々だ。一本マストのコグ船cogs(12世紀からバルト海の海上貿易で活躍)はユニークな文様の横帆が珍しい。

クルーズから帰港するkee board帆船
 クルーズから帰港するkee board帆船

ハンザのコグ船に似ているが、三本マストのクラベールKraweel、Lisa von Lubeckだ。来年のカレンダーに双頭鷲の帆を広げた写真がある。

クルーズから帰港するLISA VON LUBECK
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 (上)クルーズから帰港するLisa von Lubeck(下)来年カレンダーの双頭鷲の帆のLisa von Lubeck

後日、この船を[ライブ船舶マップMarine Traffic]で調べると母港のLubeckに帰っていた。Marine Trafficは船舶名、IMO等で世界中の船舶の位置、目的地、あるいは船の諸元等がわかる。面白い!!

最寄りの駅を聞いて、電車で5~6駅移動、ロストック駅からGoogle mapで歩いてホテルに向かう。途中比較的大きなショッピングセンターを見つけて、定番の小ワイン2本、ラップ、野菜を購入してホテルに帰る。街はハンブルグと比べ遙かに清潔で、ほとんど中東の人は見かけない。連中はロストックのような景気のあまり良くない町には来ないのでは??
明日は大型帆船SODOVでバルト海クルーズだ!!
(次回に続く)近藤敏夫 記