SEDOV formastx


この12日間の旅では、ホテルの朝食の前に出発する旅程を組んでいた、ホテルで朝食を食べたのは4回?(チープな朝食!)ロストックは旅のメインエベントで滞在も2泊なので朝食付きにしていた。

さらにトップシーズンのホテルは最も高額なものになっていた。年間トップシーズンのトップウイーク、会場真ん前のホテル。2泊で9万円。ガッチリ食べる、食べる、食べる。量、質、コスト、最高の朝食だ。

ホテル前の会場と河口の会場の2カ所が50kmも離れているとは思わなかった。前日フロントで「河口会場のピア9まで歩いて何分?」と聞くと「50km歩くのか??」「車を9時に呼んでほしい、コストは?」「70ユーロ」¥9300!どうしようもない、必要経費か?出迎えのおばちゃん運転手は全く英語がしゃべれない。

ピア9の桟橋には予約の船が見当たらない。数隻やり過ごして聞くと一番最初の船だとか。予約表のSOTOVの船名が読めなかった。出港30分前に約50人が小雨の中で受付を待っている。雨の中、行列のおじさんに「サービスが悪い」と言ったら首をすくめた。結局小雨に濡れながら30分待ってようやく番が来て乗船。全員乗船を待って、さらに川下側に係留していたフエリーの出港を待ってやっと離岸。Frustrated!

SEDOVx
SEDOVバルト海へ
 SEDOVバルト海へ

長さ117m4本マストのバーク、SEDOVは1921年ドイツのキールでKRUPP社が建造。1945年戦後のドイツの賠償でロシアのものになり、現在は練習船。外国での今回のようなセイルは常連で、外貨を稼いでいるようだ。今回一人100ユーロ、¥133で¥13,300/人?

相変わらず小雨の中、デッキに小さなシートが2カ所で頭上に広げてあるだけで説明もアナウンスもまったくない。近くにいたお兄さんに「寒いね?救命胴衣はどうなっているんだろう?韓国のセオル号では300人も死んだよ」というと「400人だ」と知らぬ顔で返された。

ロシアの船会社の人間とおぼしきユニフオームの数人がいた。本船もロシアが練習船を使って海外の帆船パレードに出て、組織を揚げて外貨稼ぎをやっているふうだ。雨の中、みんな黙っている。

小雨の中、二つの舵輪に左右2名、計4名と舵輪中央に後ろ向きの1名がアッパーデッキからの合図を聞きながら舵輪を勢いよく回す。左右に回す、回す。こんなに著しく回す必要があるのだろうか。岸壁の並びに大型クルーザが駐まっている。タグも離れた。SOTOVは航路標識を通って外洋に出る。

SEDOV出港x
 SEDOV出港

帆船パレードの楽しみは様々なタイプのヨットの航行姿を見られることだろう。ここに来るまで、珍しい船がこんなにたくさん見られるとは思ってもみなかった。日本では珍しい形の船が、帆を広げて目の前を走っている。マストの本数、形、広げる帆の形、枚数も珍しい。ハンザ独特のコグ船の帆のイラストも珍しい。今度はコグ船を作りたいものだ。ビデオの撮影に忙しい。

外洋に出て船の行き足が止まったようだ。知らない間に船首でジブセイルを揚げている。まったく何のアナウンスも無い。アンチャンがゾロゾロとロープを引いている。また指示されてゾロゾロ、ロープを引いている。ロシア人は何も言わずにゾロゾロ全て同じように行動するのだ?ゾロゾロとプーチンに付いていくのだ。日本なら、船の構造や操作の説明などして、乗客を楽しませる工夫をするのに?

横をロシアの帆船4本マストバークのKruzenshtern(1926年建造、長さ95㍍)が行進曲を大きく鳴らしながら通り過ぎていく。こちらから何の応答も無い?同じ海の男なのに?同じロシア船なのに??

ロシアの大型帆船Kruzenshternx
 ロシアの大型帆船Kruzenshtern

白いスマートなロシアの帆船3本マストシップのSTS Mir(1987年建造、長さ94.8㍍)が静かに通り過ぎる。向こうに2本マストがみえる、ベストショットだ!
大型船は何故かロシアの船が多いようだ。旧東ドイツのせい?バルト海のせい?

ロシアの大型帆船 STS Mirhd
 ロシアの帆船3本マストシップのSTS Mir

船の中央あたりのシート下で昼食とおぼしきを配っていたので列んだ。スープとパン一個だ、スープは何が入っているか全く分からないが、薄味でアエロフロートを思い出す。こんなものか!中央あたりのドアに「教会」とある、donationとある。ロシア正教?ってどんなもんだろう??

SEDOVの昼食
SEDOV船上の教会
(上)SEDOVの昼食(下)SEDOV船上の教会

微風が有る、行き波は立ってないので進んでは無い、舵輪は誰も操作してない。これがヒーブツーだろうか。バルト海に出て遠くに数隻の帆船が見える。SEDOVは遠くに2~3隻の帆船を見ながら行き足を止めたようだ。「無表情」の乗組員の姿が見えなくなった。

バルト海のヒーブツーx
バルト海でヒーブツーx
 バルト海でヒーブツー

日本に帰ったらチャンスを見つけてヨットに乗ってみよう、モデラーは構造と動きを知らないと。デッキを歩くと乗客は風に吹かれてのんびりしている、乗組員も全く見えなくなった。雨は止んだようだがやはり少し寒い。トイレに降りていったら船室のフロアは暖かい暖房が入っていた。

ミッシヨンのある我が方は目新しいものを求めてデッキ上で写真をとる。でも良い気持ち。360度の水平線!頭の中を潮風が抜けていく。すっきり頭が良い気持ち。帰ったらやはり船に乗ろう。とりあえず東京湾フエリーだ、かっぱえびせんを買ってクルーズだ!

クルーズの予定時間の16時の一時間前にはSEDOVは陸を目指していた。航路入り口の標識のあたりからクルーの動きが激しくなった。船の表デッキで舵輪の様子とアッパーデッキの5~6名の指揮者の様子を見る。

アッパーデッキの叔父さんがしきりにトランシーバで通話している。舵輪には前後に2名ずつ、船首におしりを向けて1名、舵輪の前方左舷側のジャイロを見ている叔父さんがアッパーデッキの船長?と左前の舵輪手と大声でやりとりしている。

舵輪手は右回転、左回転で息つく間もない。皆細身の15~20歳前の少年。舵輪は右へ、左へ。この子たちはいったい何歳まで舵輪を回すんだろう?舵輪を卒業したら何を回すんだろう?この船には売店のおばさん以外女性乗組員は一人も居ない。乗客のお婆さんだけ。

パイロットとおぼしき叔父さんがボートで乗り込んできた。トランシーバでやりとりしながら、SEDOVの船長(やっと分かった)らしきと話し込んでいる。SEDOVは大きく港口の標識を外れて大きく回っている。右回転だ!こんな場合、回転方向に決まりがあるんだろうか?右回転している?
そのうち大きなフエリー?クルーザが出てきた。2隻、3隻、やっと標識を通る。

小さなヨットが出港してくる、また追い抜いていく。係留した大型クルーザの側を通る。気持ちが悪いくらい側を通る。タグボートがやってくる。係留索のパイロットロープを結わえた{錘}を投げる。ヘタクソ!以前うまい人を見た、カウボーイのように錘を大きく振り回して目標に上手に投げていた。あれは本当にかっこよかった。

やっとタグがSEDOVを岸壁に真横に押しはじめた、遅い、遅い。フエンダーがあるんだからガツンと押せよ!岸壁には制服を着たSEDOVの乗組員とおぼしきお姉ちゃんがビニール袋を持って待っている。女性乗組員はどうやら今日はショッピングの当番だったようだ。

吊り下ろされるラダーを先頭で見ていた。売店の叔母さんが一番に下船した。ゲストは後回し、当方はゲスト一番で下船した。約束の4時を一時間過ぎていた、あの優しげな叔母さんドライバーは見当たらない。ピアの入り口を出て見回すと左側に駅らしきが見える、5分ほど歩いて電車に乗った。ロストック駅からほとんど人のいない、ゴミのないきれいな道を歩く、途中の賑やかなショッピング街で夕食を買ってホテルに帰る。

バルト海クルーズ最高!無愛想なロシア、クルーズは最高!今度は久里浜、金谷クルーズだ!